2024年09月04日
嘘もイイ加減にしなさい。武井 壮 氏

1.武井 壮 氏。(Wiki)より引用。
タレントに1973年生まれ「武井 壮」と言う、自称「百獣の王」と言うスーパーマンがいます。
東京都葛飾区出身、修徳中学校・高等学校を経て、神戸学院大学法学部出身。
中学・高校は成績がトップで入学金免除&奨学金支給の最優秀生徒でした。
「百獣の王」としてライオンやヒグマと勝負出来る「鋼鉄の心臓」を持っていたかどうかは不明ですが、「嘘もイイ加減にしなさい」が適用されるかどうかは分かりません。
「ダーッ」とかで猛獣の急所を蹴ると言っています。TVで動物園の猛獣の前でビビっている姿を見た事があり、ケンさんは偽物だと思いましたが、他の実績を見ると満更でも無さそうです。
中学では野球、高校ではボクシングに取組み、大学時代から短距離走を始め、神戸学院大3年時で 十種競技へ転向。同大卒業後に中央学院大学にスカウトされ、3年次学士で入学しました。
1997年の第81回日本陸上競技選手権大会十種競技に於いて、競技歴2年半で優勝しました。
十種競技とはディカスロンと呼ばれ、1日目:100m走、走幅跳、砲丸投、走高跳、400m走を行い、 2日目:110mハードル、円盤投、棒高跳、やり投、1500m走、以上の10種が2日間行われます。
中央学院大学卒業後に陸上を辞め、1998年から2000年までアメリカにゴルフ留学。プロゴルファー試験に合格しました。
2001年1月から2月に掛け、台湾プロ野球リーグ・中信ホエールズの冬季キャンプ特別コーチを務めた後、同年3月からはスポーツトレーナーとしての活動を本格的に始めました。
2010年まで、陸上選手は元より、競輪選手・プロゴルファー・プロ野球選手の個人トレーナーも務めていました。
2006年西麻布のスポーツバーで、犬用ガムを噛んで顎を鍛えている所をピエール瀧に「発見」され、同年5月よりスペースシャワーTV『Oxala!』(瀧と森山直太朗がMCの木曜番組)に出演しました。
森山直太朗のマラソンチャレンジの為のトレーナーとして準レギュラー出演でした。
2012年5月、歌手の森山直太朗の紹介と言う形で『うもれびと』に「百獣の王を目指す男」として出演 し注目を集め、以後地上波のバラエティー番組で活躍する様になりました。
『うもれびと』は売れている芸能人が、能力はあるが売れていない友人を紹介する番組でした。
武井壮はタレント活動のかたわら、陸上競技の世界マスターズ大会にも随時出場、2013年ブラジル大会の男子200m決勝に於いて、22秒64と言うタイムで銅メダルを獲得しました。
また2014年「沖縄マスターズ陸上競技選手権大会」には40~44歳クラス100mx4のリレーアンカーとして出場、決勝では同種目のマスターズ世界記録に0.05秒差の42秒25で金メダルを獲得すると共に、マスターズのアジア新記録及び日本新記録を達成、競技者としても1流でした。
続く2015年にフランスのリヨン第21回世界マスターズ陸上競技選手権でも同リレーアンカーで出場、42秒70のタイムで、再度金メダルを獲得しました。
己の身体を自身の思い通りに操る事を目的とする「パーフェクトボディコントロール」と言う、独自のスポーツ理論でのトレーニングを提唱・実践しており、各種実績からも十分な裏付けと言えました。
十種競技の自己ベストは7606点(1997年)でした。彼の記録は100mが10秒54(2015年まで十種競技の日本記録)、400mが47秒92、1500mが4分8秒とあります。
ケンさんの1500mベストは4分6秒ですからこれは勝てました。ケンさんは短距離が不得意で100mは15秒、200mは30秒、400mは1分、彼の100mゴール時は60m地点、彼が200mゴール時は150m地点でした。
1500mは根性だけの問題と当時のケンさんは思っておりました。
1500mは走ると死ぬ程苦しいので走りたくは無かったのですが、走れば400mが1分ならば、4分で1600mを目指し、目前のランナーは全て抜きました。
結果は4分で1600mは愚か1500mにも至らず、非公式ベストタイム4分3秒に留まり、公式には4分6秒がベスト、それで4分チャレンジは諦めました。
「武井壮」がケンさんを超えるスーパーマンであった事は明白であり、スポーツは明らかに通常の万能を超え、どの項目でもプロの領域に迫れる事を彼自身が証明しています。
ケンさんの当時は150㎏までなら持ち上げ、幅跳びは5.5mで高跳びは1.9mでしたから、幅4.5mなら飛び越える事が出来、高さ1.6mなら飛び越す事が出来、階段下り5~10段飛び、これらが常用でした。
しかし猛獣勝負の実績は皆無、猛獣は爪や牙を身に付けており、対する人間も素手である必要は無く、シンプルな武器を持って対等と言えます。
「百獣の王」を名乗るならナイフ1本だけで野性のヒグマと勝負し、本当に勝てる事を証明すべきだと思います。本項目も愛銃付ケンさんなら勝てそうです。
申し上げておきますが、幼い頃は発達障害で運動が出来ない状態で、他の子供達と一緒に遊ぶ事が出来ない状態でした。
この体力は高校の実質2年間で後付けされた物でした。
鍛えれば(逃げ出さなければ)不可能は無い事を学びました。
因みに1500m世界記録は1998年モロッコのヒシャム選手の3分26秒、女子の日本記録は2024年の田中希実の3分59秒でした。
2024年08月30日
アフリカ猟で学んだ事。
14.アフリカのガイド猟で学んだ事。
アフリカ猟はハンターの多くがそうである様にケンさんに取っても憧れの頂点でした。アフリカに限らず海外は法的に全てガイド猟です。
アフリカ猟は150~200m、クドウに至っては300m以遠です。
結構な高難度であり、未回収には高額ペナルティーがあります。これにはケンさんもビビリました。
車で走って獲物を見付けると、徒歩で射撃ポイントまで最大数㎞を歩くのですが、獲物が逃げない 内に射撃ポイントに着きたいので、ガイドは非常に速く歩き、付いて行くのがやっとでした。
いざ射撃ポイントに着く頃には呼吸が荒くなっており、早く撃たなければと言う焦りもあって失中が続きました。そこでケンさんは作戦を変えました。
出会い回数が増えても失中では意味が無く、未回収にはペナルティーが必要なのが海外猟です。
従ってアプローチは息が上がらない様にかなりゆっくり歩き、呼吸が整うまで待ち事にしました。
その結果アプローチ中に逃げられた確率も多少はあった筈ですが、それ程では無かった様でした。
また未回収時ペナルティーにビビっていましたが、心に不安事があると当たる射撃も命中しません。
さりとてビビッて撃たなければ、遥々地球の裏側まで行った意味が無くなってしまいます。
そこでイメージトレーニングを繰り返し、更に半分はペナルティーを払うつもりで撃ちました。
結果アフリカ猟はケンさんの心を強くし、上記呼吸調整法と併せ、90%強が命中となり、他の猟でも以後の失中が激減しました。
日本にもアフリカの負けない猛獣ヒグマ(最大で400㎏越)がいます。ケンさんもいつかは1頭と憧れていましたが、いつしかマグレとは言わせない「6頭捕獲」となりました。
ヒグマ戦には恐怖に動じない「鋼の心」が必要であり、未回収ヒグマが他人に害を与える事を避けなければなりません。つまりアフリカ猟よりもっと未回収が許されない状態にあります。
これもアフリカ猟のお陰がありました。全ては名門バレー部を逃げ出さなかった事から始まりました。
最初の1頭の鹿の捕獲には9年を要したケンさん、最初の10年の捕獲はこの1頭だけでした。
しかし、射撃技術側と出会い技術側の両方の大幅合理化から、2回目の10年では100頭を捕獲、3回目の10年では更に両方の技術が更に大幅進化し、何と1000頭の捕獲となりました。
短期記録では2009シーズン140頭、更に2007年5日間で50頭、更に3回達成のランニング射撃150m5発5中では、僅か8秒間で5頭捕獲となりました。
150m先を走る鹿を8秒で5頭。
こんな驚く程の大発展にもなるとは、ケンさんも驚きました。ケンさんも並の人間ですから落ちこぼれそうになった事もあり、先輩からも「ハンターとして資格が無い」そう言われ続けました。
結果的に言えば、獲れなかった長い時期があり、そして辞めなかったからこそ、30年を要しましたが、10年で1頭が、5日間で50頭、また8秒間で5頭の大発展に 続ながったと思います。
ボルネオ先輩からも「社員として資格がない」と言われ続けましたが、いつしか「不可能を可能にする伝説の男」と言われる様になり、会社の業績に大きな貢献が出来たと思います。
狩猟も含め、資格が無いと忠告してくれた先輩方々には「昔の至らなかった点のお詫びと共に、その後の報告」をしたかったのですが、残念ながらすでに他界しておられました。
アフリカ猟はハンターの多くがそうである様にケンさんに取っても憧れの頂点でした。アフリカに限らず海外は法的に全てガイド猟です。
アフリカ猟は150~200m、クドウに至っては300m以遠です。
結構な高難度であり、未回収には高額ペナルティーがあります。これにはケンさんもビビリました。
車で走って獲物を見付けると、徒歩で射撃ポイントまで最大数㎞を歩くのですが、獲物が逃げない 内に射撃ポイントに着きたいので、ガイドは非常に速く歩き、付いて行くのがやっとでした。
いざ射撃ポイントに着く頃には呼吸が荒くなっており、早く撃たなければと言う焦りもあって失中が続きました。そこでケンさんは作戦を変えました。
出会い回数が増えても失中では意味が無く、未回収にはペナルティーが必要なのが海外猟です。
従ってアプローチは息が上がらない様にかなりゆっくり歩き、呼吸が整うまで待ち事にしました。
その結果アプローチ中に逃げられた確率も多少はあった筈ですが、それ程では無かった様でした。
また未回収時ペナルティーにビビっていましたが、心に不安事があると当たる射撃も命中しません。
さりとてビビッて撃たなければ、遥々地球の裏側まで行った意味が無くなってしまいます。
そこでイメージトレーニングを繰り返し、更に半分はペナルティーを払うつもりで撃ちました。
結果アフリカ猟はケンさんの心を強くし、上記呼吸調整法と併せ、90%強が命中となり、他の猟でも以後の失中が激減しました。
日本にもアフリカの負けない猛獣ヒグマ(最大で400㎏越)がいます。ケンさんもいつかは1頭と憧れていましたが、いつしかマグレとは言わせない「6頭捕獲」となりました。
ヒグマ戦には恐怖に動じない「鋼の心」が必要であり、未回収ヒグマが他人に害を与える事を避けなければなりません。つまりアフリカ猟よりもっと未回収が許されない状態にあります。
これもアフリカ猟のお陰がありました。全ては名門バレー部を逃げ出さなかった事から始まりました。
最初の1頭の鹿の捕獲には9年を要したケンさん、最初の10年の捕獲はこの1頭だけでした。
しかし、射撃技術側と出会い技術側の両方の大幅合理化から、2回目の10年では100頭を捕獲、3回目の10年では更に両方の技術が更に大幅進化し、何と1000頭の捕獲となりました。
短期記録では2009シーズン140頭、更に2007年5日間で50頭、更に3回達成のランニング射撃150m5発5中では、僅か8秒間で5頭捕獲となりました。

こんな驚く程の大発展にもなるとは、ケンさんも驚きました。ケンさんも並の人間ですから落ちこぼれそうになった事もあり、先輩からも「ハンターとして資格が無い」そう言われ続けました。
結果的に言えば、獲れなかった長い時期があり、そして辞めなかったからこそ、30年を要しましたが、10年で1頭が、5日間で50頭、また8秒間で5頭の大発展に 続ながったと思います。
ボルネオ先輩からも「社員として資格がない」と言われ続けましたが、いつしか「不可能を可能にする伝説の男」と言われる様になり、会社の業績に大きな貢献が出来たと思います。
狩猟も含め、資格が無いと忠告してくれた先輩方々には「昔の至らなかった点のお詫びと共に、その後の報告」をしたかったのですが、残念ながらすでに他界しておられました。
2024年08月29日
真実のメダル。
13.真実のメダル。
その昔こんな美しい友情の話がありました。
1936年8月5日ベルリン大会、陸上競技棒高跳び決勝は午後4時から始まり、4m25を跳んだ日本の西田修平選手と大江季雄選手にアメリカメのドウス選手とセフトン選手の日米4選手にメダル争いが絞られ、バーは一気に10㎝引き上げ4m35としました。
1回目は全員が失敗、2回目でメドウスだけがクリア、迎えた3回目。残る3人はこの高さを越える事は出来ず、メドウスの金メダルが決まった時、時はすでに午後8時を遥かに廻っていました。
残るメダル2つに3人。緊迫した戦いは尚も続きました。夏とは言えドイツ北部のベルリンは寒さが忍び寄り、疲れも手伝って記録が伸びず、何度もバーを下げました。
それでも順位は決まらず、バーが4m15まで下がった時、日本の2人はクリアしましたが、アメリカのセフトンは3回とも落としました。
これで日本選手の2位・3位が決まりました。
試合時間は5時間を超え、午後9時を大きく廻り、ドイツの審判が「もう辞めないか」と提案をし、2人も「もう戦えない状態」でしたから同意しました。
西田は「記録が同じだから2人共2位」と思っていましたが、翌日の表彰式で驚きました。2位西田、大江3位、記録4m25を西田は1回目、大江は2回目に成功し、それが順位を分けました。
しかしその規則はベルリン大会の後から適用される筈でした。
「審判が間違えたのだから、正さないといけない」明快な考えの元、大江と相談し西田は銀座の宝石店で銀と銅、銅と銀を接合した世界に2つしかない メダルに創り変えました。
昔は「友情のメダル」として紹介されていましたが、それより「真実のメダル」の方が相応しい名称でした。

その昔こんな美しい友情の話がありました。
1936年8月5日ベルリン大会、陸上競技棒高跳び決勝は午後4時から始まり、4m25を跳んだ日本の西田修平選手と大江季雄選手にアメリカメのドウス選手とセフトン選手の日米4選手にメダル争いが絞られ、バーは一気に10㎝引き上げ4m35としました。
1回目は全員が失敗、2回目でメドウスだけがクリア、迎えた3回目。残る3人はこの高さを越える事は出来ず、メドウスの金メダルが決まった時、時はすでに午後8時を遥かに廻っていました。
残るメダル2つに3人。緊迫した戦いは尚も続きました。夏とは言えドイツ北部のベルリンは寒さが忍び寄り、疲れも手伝って記録が伸びず、何度もバーを下げました。
それでも順位は決まらず、バーが4m15まで下がった時、日本の2人はクリアしましたが、アメリカのセフトンは3回とも落としました。
これで日本選手の2位・3位が決まりました。
試合時間は5時間を超え、午後9時を大きく廻り、ドイツの審判が「もう辞めないか」と提案をし、2人も「もう戦えない状態」でしたから同意しました。
西田は「記録が同じだから2人共2位」と思っていましたが、翌日の表彰式で驚きました。2位西田、大江3位、記録4m25を西田は1回目、大江は2回目に成功し、それが順位を分けました。
しかしその規則はベルリン大会の後から適用される筈でした。
「審判が間違えたのだから、正さないといけない」明快な考えの元、大江と相談し西田は銀座の宝石店で銀と銅、銅と銀を接合した世界に2つしかない メダルに創り変えました。
昔は「友情のメダル」として紹介されていましたが、それより「真実のメダル」の方が相応しい名称でした。

2024年08月28日
オリンピックの不公平。
11.パリオリンピック。
マイナーな競技は採用種目が各大会毎に少しずつ変わりますが、パリ大会の射撃競技では次頁の 競技が行われ、日本からは男子2名、女子1名が出場しましたが、共に予選落ちとなりました。
10mエアライフルとエアピストル、50mスモールボア3姿勢、25mラピッドファイアーピストル、トラップ射撃、スキート射撃、男女6種類が行われました。
更に男女混合団体で3種、10mのエアライフルとエアピストル、スキート射撃が行われました。
これまでの日本選手は、ロサンゼルス1984大会で蒲池猛夫選手(ラピッドファイアピストル)で金メダル、1984~1992まで3連続でメダル合計5個を獲得していますが、この時は国を上げて支援がありました。
アトランタ1996大会以降メダルから遠ざかっており、再度射撃競技の底辺拡大が望まれます。
12.オリンピックの不公平。
冒頭のバレーで残念に思った事にも関係しますが、バレーとバスケットは身長の不公平が大き過ぎると思います。
ケンさんもその方面の経験者ですが、10㎝高い相手を撃破する事は容易ではありません。
それに対し格闘技レスリングでは体重階級が6種、更に攻撃範囲違いで2倍の12種類もあります。
柔道とボクシングでは体重階級7種があり、小男と巨大男の戦いが公平とは思えませんが、さりとて「5~10㎏前後毎」の体重階級がオリンピック全体から見て公平とは思えません。
体重階級は軽量級・中量級・無制限級の3種に統一、境界値は各競技毎に決め、一方でバレーやバスケでは身長別階級である、低身長級・中身長級・無制限級の3種を新設するべきだと言えます。
またベストアタッカー賞・ベストブロック賞・ベストサーブ賞・ベストリベロ賞も試合の公式記録を集計し、金・銀・銅のメダルを与えるべきだと言えます。
陸上の走る距離違い等で13種類も多過ぎ、水泳はもっと多く、距離違いや泳ぎ方違いで18種類、これも明らかに多過ぎます。
他にも種類が多過ぎるスポーツも多数見受けられます。
個人競技と団体競技がある場合、競技が丸々2倍、メダル数も2倍になってしまう問題あります。
これらは半減を通り越し、取り敢えず1/3~1/4に減らすべきだと言えます。
メダル5~6個のゴッソリも良くないと思います。出場は2つまでに制限すべきです。
新スポーツもどんどん取り入れるべきであり、その一方で全体として公平感を増す為に新たな階級の新設や、歴史ある経緯も涙を呑んで、体重階級や競技自体の整理をしなければなりません。
射撃も約100年前の1920アントワープ大会ではバイアスロンや近代5種を除いて20種目もありましたが、今は涙を呑んで6種となりました。
なるべく多くの人が参加出来る様にし、なるべく多くの人がメダルを貰える様に3位決定戦は行わず、3位の銅メダルは2組で良いと思います。
チームで出場する場合、ベンチ要員にはメダルがありますが、リザーブ要員には何もありません。
卓球の女子団体では早田選手がリザーブ選手を入れ、早田選手の個人競技のメダルを使用し、4人全員がメダルを首に掛けた状態で記念撮影しました。
早田選手は長い間遠征枠にも入れず、リザーブ要員だった時もあり、思いやりの心使いが出来ました。これは制度化される事を望みます。
JOCで少し小型のレプリカメダルを作り、正規の表彰式の直後にリザーブ選手や監督やコーチにも渡る様にすればと思います。
ケンさんもインターハイ遠征は3度あり、1回目雑用係、2回目練習相手、3回目はベンチでした。
ベスト8に至らず敗退、従って3回目の選手章以外、何もありません。それが欲しくてバレーボールを続けた訳ではありませんが、多くの人の支えがあり、また多くの夢が届かなかった人達がいた事も忘れてはなりません。
思えば1966年ケンさんは名門バレー部に間違って入部してしまいました。
同時期に入部した生徒は50人強も、要領の良いヤツから順に90%が逃げ出しました。
練習が苦し過ぎるが故に逃げる事は、90%がそうするのなら世間的に見ればそれが正常です。
バレーだけが人生ではなく、その後が良い人生となってくれれば、それで良いと思います。
名門クラブやプロの世界では競技種に依らず、全て90%がそうですからそれも正常であり、他の分野で頑張る事が出来れば全く問題はありません。
銃を始める人も90%が目標を達成する事なく、辞めました。これも趣味は他に幾らでもありますから、銃を辞める事は特別な事ではありません。
自前ビジネス時もそうでした。飲食店に多いのですが、自分の店を持つ事が夢の人は多くいます。
他にも色々な分野で多くの人がサラリーマンより1桁儲かる自前ビジネスを試みます。
しかし、ここでも90%が辞め(諦め)、ケンさんはここでも10%の異常組となりました。
結局はどの業界も全て同じで、当初思っていた物とは大違い、追加努力無制限1本勝負で潰れなかった人だけが、勝利者になれる点が共通でした。縁あって始めたのですからもう少し続ければと思います。
高校の時、特訓から逃げる方法を考え、番長グループのリンチに会った時もやっつける方法を考えました。待ち伏せし、飛び出すと同時に真正面から番長の顔面パンチを撃つ作戦でした。
その後は袋叩きに会う事を覚悟していました。番長は鳩がマメ鉄砲を食らった様な顔のまま、パンチを真面に喰らって立てなくなり、長居は無用とケンさんは速やかに立ち去り、袋叩きを免れました。
以後番長グループはケンさん以外のリンチも2度と行わず、ケンさんには道を譲る様になりました。
ケンさんの友人に抜群に野球と鉄棒が優れた2人は、共に有名スポーツ高校特待生になりました。
その方面では実る事無くは正常範囲ですから良いのですが、極く早期に逃げ出してしまいました。
2名は類稀な能力を発展させ様とはせず、良い職は無いかと業界1周の転職を繰り返しました。
どこも類似であった事は言うまでもありません。上辺の要領だけで済まそうとした点が共通で、結果は更に要領頼みの深みに嵌まって行く様に見えました。
ケンさんは持ち合わせませんが、要領も立派な特技であり、人当たりの良さも立派な特技ですが、 本質が伴なわなければ全て空しい物になります。
マイナーな競技は採用種目が各大会毎に少しずつ変わりますが、パリ大会の射撃競技では次頁の 競技が行われ、日本からは男子2名、女子1名が出場しましたが、共に予選落ちとなりました。
10mエアライフルとエアピストル、50mスモールボア3姿勢、25mラピッドファイアーピストル、トラップ射撃、スキート射撃、男女6種類が行われました。
更に男女混合団体で3種、10mのエアライフルとエアピストル、スキート射撃が行われました。
これまでの日本選手は、ロサンゼルス1984大会で蒲池猛夫選手(ラピッドファイアピストル)で金メダル、1984~1992まで3連続でメダル合計5個を獲得していますが、この時は国を上げて支援がありました。
アトランタ1996大会以降メダルから遠ざかっており、再度射撃競技の底辺拡大が望まれます。
12.オリンピックの不公平。
冒頭のバレーで残念に思った事にも関係しますが、バレーとバスケットは身長の不公平が大き過ぎると思います。
ケンさんもその方面の経験者ですが、10㎝高い相手を撃破する事は容易ではありません。
それに対し格闘技レスリングでは体重階級が6種、更に攻撃範囲違いで2倍の12種類もあります。
柔道とボクシングでは体重階級7種があり、小男と巨大男の戦いが公平とは思えませんが、さりとて「5~10㎏前後毎」の体重階級がオリンピック全体から見て公平とは思えません。
体重階級は軽量級・中量級・無制限級の3種に統一、境界値は各競技毎に決め、一方でバレーやバスケでは身長別階級である、低身長級・中身長級・無制限級の3種を新設するべきだと言えます。
またベストアタッカー賞・ベストブロック賞・ベストサーブ賞・ベストリベロ賞も試合の公式記録を集計し、金・銀・銅のメダルを与えるべきだと言えます。
陸上の走る距離違い等で13種類も多過ぎ、水泳はもっと多く、距離違いや泳ぎ方違いで18種類、これも明らかに多過ぎます。
他にも種類が多過ぎるスポーツも多数見受けられます。
個人競技と団体競技がある場合、競技が丸々2倍、メダル数も2倍になってしまう問題あります。
これらは半減を通り越し、取り敢えず1/3~1/4に減らすべきだと言えます。
メダル5~6個のゴッソリも良くないと思います。出場は2つまでに制限すべきです。
新スポーツもどんどん取り入れるべきであり、その一方で全体として公平感を増す為に新たな階級の新設や、歴史ある経緯も涙を呑んで、体重階級や競技自体の整理をしなければなりません。
射撃も約100年前の1920アントワープ大会ではバイアスロンや近代5種を除いて20種目もありましたが、今は涙を呑んで6種となりました。
なるべく多くの人が参加出来る様にし、なるべく多くの人がメダルを貰える様に3位決定戦は行わず、3位の銅メダルは2組で良いと思います。
チームで出場する場合、ベンチ要員にはメダルがありますが、リザーブ要員には何もありません。
卓球の女子団体では早田選手がリザーブ選手を入れ、早田選手の個人競技のメダルを使用し、4人全員がメダルを首に掛けた状態で記念撮影しました。
早田選手は長い間遠征枠にも入れず、リザーブ要員だった時もあり、思いやりの心使いが出来ました。これは制度化される事を望みます。
JOCで少し小型のレプリカメダルを作り、正規の表彰式の直後にリザーブ選手や監督やコーチにも渡る様にすればと思います。
ケンさんもインターハイ遠征は3度あり、1回目雑用係、2回目練習相手、3回目はベンチでした。
ベスト8に至らず敗退、従って3回目の選手章以外、何もありません。それが欲しくてバレーボールを続けた訳ではありませんが、多くの人の支えがあり、また多くの夢が届かなかった人達がいた事も忘れてはなりません。
思えば1966年ケンさんは名門バレー部に間違って入部してしまいました。
同時期に入部した生徒は50人強も、要領の良いヤツから順に90%が逃げ出しました。
練習が苦し過ぎるが故に逃げる事は、90%がそうするのなら世間的に見ればそれが正常です。
バレーだけが人生ではなく、その後が良い人生となってくれれば、それで良いと思います。
名門クラブやプロの世界では競技種に依らず、全て90%がそうですからそれも正常であり、他の分野で頑張る事が出来れば全く問題はありません。
銃を始める人も90%が目標を達成する事なく、辞めました。これも趣味は他に幾らでもありますから、銃を辞める事は特別な事ではありません。
自前ビジネス時もそうでした。飲食店に多いのですが、自分の店を持つ事が夢の人は多くいます。
他にも色々な分野で多くの人がサラリーマンより1桁儲かる自前ビジネスを試みます。
しかし、ここでも90%が辞め(諦め)、ケンさんはここでも10%の異常組となりました。
結局はどの業界も全て同じで、当初思っていた物とは大違い、追加努力無制限1本勝負で潰れなかった人だけが、勝利者になれる点が共通でした。縁あって始めたのですからもう少し続ければと思います。
高校の時、特訓から逃げる方法を考え、番長グループのリンチに会った時もやっつける方法を考えました。待ち伏せし、飛び出すと同時に真正面から番長の顔面パンチを撃つ作戦でした。
その後は袋叩きに会う事を覚悟していました。番長は鳩がマメ鉄砲を食らった様な顔のまま、パンチを真面に喰らって立てなくなり、長居は無用とケンさんは速やかに立ち去り、袋叩きを免れました。
以後番長グループはケンさん以外のリンチも2度と行わず、ケンさんには道を譲る様になりました。
ケンさんの友人に抜群に野球と鉄棒が優れた2人は、共に有名スポーツ高校特待生になりました。
その方面では実る事無くは正常範囲ですから良いのですが、極く早期に逃げ出してしまいました。
2名は類稀な能力を発展させ様とはせず、良い職は無いかと業界1周の転職を繰り返しました。
どこも類似であった事は言うまでもありません。上辺の要領だけで済まそうとした点が共通で、結果は更に要領頼みの深みに嵌まって行く様に見えました。
ケンさんは持ち合わせませんが、要領も立派な特技であり、人当たりの良さも立派な特技ですが、 本質が伴なわなければ全て空しい物になります。
2024年08月26日
近代5種
10.近代5種。
近代五種の概要:古代オリンピックで行われたペンタスロン(五種競技)をヒントに、近代オリンピックを提唱したクーベルタン男爵が「近代オリンピックに相応しい五種競技を」として考案した物です。

この競技がオリンピックの正式な種目として取り入れられたのは、ストックホルム1912大会からで、1952~1992までは、個人のみならず団体種目もありました。
シドニー2000大会からは女子種目も追加。初期は1日に1種目ずつ総計5日間に渡り競技が行われ、アトランタ1996大会からは全ての種目が1日で行われる様になりました。
その歴史と過酷さから、「キング・オブ・スポーツ」とも称されますが、普及度&裏方の負担大から再考を要するスポーツです。
近代五種で行う種目: これらの5種目を1日で行います。
フェンシングランキングラウンド(エペ): 相手の全身に対して突きを繰り出す「エペ」で戦います。
1分間1本勝負で総当たり戦を行い、勝率によって得点が与えられます。
エペは「突き」だけで有効面は全身です。
フェンシングボーナスラウンド(エペ): フェンシングの下位選手から順に30秒1本勝負で試合進行が行われ、ランキングラウンドとボーナスラウンドの合計点がフェンシングの得点となります。
水泳(200m自由形): 200mを泳ぐのに要したタイムによって得点が与えられます。
馬術(障害飛越):貸与された馬を操り、制限時間内に競技アリーナに設置された様々な色や形の障害物を飛越しながらコースを周ります。
レーザーラン(600m走を5回+射撃5的を4回):上記の3種目の得点1点=1秒にタイム換算し、時間差を設けて上位の選手からスタート。600m5回の間に射撃4回を行い、着順を競います。
射撃はレーザーピストル、10m離れた標的約6㎝にレーザーを5回命中させる(射撃回数制限なし) 或いは50秒の制限時間の間、射座から離れられず、それがペナルティーに相当します。
近代五種の概要:古代オリンピックで行われたペンタスロン(五種競技)をヒントに、近代オリンピックを提唱したクーベルタン男爵が「近代オリンピックに相応しい五種競技を」として考案した物です。

この競技がオリンピックの正式な種目として取り入れられたのは、ストックホルム1912大会からで、1952~1992までは、個人のみならず団体種目もありました。
シドニー2000大会からは女子種目も追加。初期は1日に1種目ずつ総計5日間に渡り競技が行われ、アトランタ1996大会からは全ての種目が1日で行われる様になりました。
その歴史と過酷さから、「キング・オブ・スポーツ」とも称されますが、普及度&裏方の負担大から再考を要するスポーツです。
近代五種で行う種目: これらの5種目を1日で行います。
フェンシングランキングラウンド(エペ): 相手の全身に対して突きを繰り出す「エペ」で戦います。
1分間1本勝負で総当たり戦を行い、勝率によって得点が与えられます。
エペは「突き」だけで有効面は全身です。
フェンシングボーナスラウンド(エペ): フェンシングの下位選手から順に30秒1本勝負で試合進行が行われ、ランキングラウンドとボーナスラウンドの合計点がフェンシングの得点となります。
水泳(200m自由形): 200mを泳ぐのに要したタイムによって得点が与えられます。
馬術(障害飛越):貸与された馬を操り、制限時間内に競技アリーナに設置された様々な色や形の障害物を飛越しながらコースを周ります。
レーザーラン(600m走を5回+射撃5的を4回):上記の3種目の得点1点=1秒にタイム換算し、時間差を設けて上位の選手からスタート。600m5回の間に射撃4回を行い、着順を競います。
射撃はレーザーピストル、10m離れた標的約6㎝にレーザーを5回命中させる(射撃回数制限なし) 或いは50秒の制限時間の間、射座から離れられず、それがペナルティーに相当します。
2024年08月24日
バイアスロン
9.バイアスロン。
バイアスロンは元々、北欧の猟師がスキーを使って山や林を駆け巡る狩猟から発展し、近代になって競技に進化しました。1976年まではLBを150mで使っていましたが、以後は22LRとなりました。
魅力の一つは「スキー走で最大速度を追求する中で、ライフルの動揺を抑え 命中率を上げる」と言った、「動」と「静」の相反する要素を同時に取り組む点にあります。
アザラシ毛皮を張ったスキーを使ったエゾ鹿猟は北海道にもあります。
バイアスロンは国内では選手が非常に少ない為、手を上げれば国体に出場出来るそうです。
オリンピック競技としては、男子は1960冬季大会から、女子は1992冬季大会から採用されました。
競技種目はインディビジュアル(個人)、スプリント(短距離)、パシュート(個人追い抜き)、マススタート(一斉スタート)、リレー、ミックス(男女混合)リレーの6種目があります。
北京2022冬季大会では全ての計6種目が実施されました。種類が多過ぎシンプル化が望まれます。
インディビジュアル:最も古い競技で、男子は20㎞、女子は15㎞を走破。5周のコースで4回の射撃(伏射+立射+伏射+立射)が行われ、失中毎に1分のペナルティータイムが追加されます。
スプリント:男子は半分の10㎞、女子は7.5㎞の距離を3周で滑走し、2回の射撃(伏射+立射)を 行います。失中1発毎に150mのペナルティーループを走ります。
パシュート:スプリントの上位60人が参加、スプリントの成績順にタイム差を付けてスタートします。
男子は12.5㎞、女子は10㎞で、5周のコースで4回の射撃(伏射+伏射+立射+立射)が行われ、失中1発毎に150mのペナルティーループを走ります。
マススタート:個人競技の最後に行われ、前述の3種目のメダリストやW杯ランク上位15人ずつ男女30人が参加します。
男子は15㎞、女子は12.5㎞で、5周のコースで4回の射撃(伏射+伏射+立射+立射)が行われます。失中1発毎に150mのペナルティーループを走ります。
この競技は観客が観ていて順位の変動が一目瞭然である為、エキサイティングな競技になります。
リレー:4人の選手からなるチームが構成され、男子は7.5㎞、女子は6㎞の距離を3周で滑走し、2回の射撃(伏射+立射)が行われ、8発射撃後の残的毎に150mペナルティーループを走ります。
混合リレー:第1走者と第2走者が女子、第3走者と第4走者が男子の4人で構成されます。
走行する距離は女子・男子とも6㎞で、リレーと同様のルールが適用されます。
バイアスロンのルール:銃は22LR5連発です。射距離が50m、「標的5個に対し5発の射撃」が行われます。ストック横の赤い物は予備マガジンです。

標的の大きさは伏射が直径45㎜、立射が直径115㎜、当たれば有効です。
リレーと混合リレーでは、「5個の標的に対して5発+3発の予備弾」を使用した射撃が可能です。

標的は命中すると白に反転し、左のレバーでリセットされます。
昔は命中すると割れるクレー標的を使っていました。
失中数の150mペナルティーループ走をします。
パシュートではゴールした順序がそのまま順位とされ、インディビジュアルではスキー滑走タイムに1個失中毎に1分のペナルティタイムを合算した総合タイムで順位が決まります。
スキーの滑走は主にスケーティングが採用されます。種類減とシンプル化が望まれます。
バイアスロンは元々、北欧の猟師がスキーを使って山や林を駆け巡る狩猟から発展し、近代になって競技に進化しました。1976年まではLBを150mで使っていましたが、以後は22LRとなりました。
魅力の一つは「スキー走で最大速度を追求する中で、ライフルの動揺を抑え 命中率を上げる」と言った、「動」と「静」の相反する要素を同時に取り組む点にあります。
アザラシ毛皮を張ったスキーを使ったエゾ鹿猟は北海道にもあります。
バイアスロンは国内では選手が非常に少ない為、手を上げれば国体に出場出来るそうです。
オリンピック競技としては、男子は1960冬季大会から、女子は1992冬季大会から採用されました。
競技種目はインディビジュアル(個人)、スプリント(短距離)、パシュート(個人追い抜き)、マススタート(一斉スタート)、リレー、ミックス(男女混合)リレーの6種目があります。
北京2022冬季大会では全ての計6種目が実施されました。種類が多過ぎシンプル化が望まれます。
インディビジュアル:最も古い競技で、男子は20㎞、女子は15㎞を走破。5周のコースで4回の射撃(伏射+立射+伏射+立射)が行われ、失中毎に1分のペナルティータイムが追加されます。
スプリント:男子は半分の10㎞、女子は7.5㎞の距離を3周で滑走し、2回の射撃(伏射+立射)を 行います。失中1発毎に150mのペナルティーループを走ります。
パシュート:スプリントの上位60人が参加、スプリントの成績順にタイム差を付けてスタートします。
男子は12.5㎞、女子は10㎞で、5周のコースで4回の射撃(伏射+伏射+立射+立射)が行われ、失中1発毎に150mのペナルティーループを走ります。
マススタート:個人競技の最後に行われ、前述の3種目のメダリストやW杯ランク上位15人ずつ男女30人が参加します。
男子は15㎞、女子は12.5㎞で、5周のコースで4回の射撃(伏射+伏射+立射+立射)が行われます。失中1発毎に150mのペナルティーループを走ります。
この競技は観客が観ていて順位の変動が一目瞭然である為、エキサイティングな競技になります。
リレー:4人の選手からなるチームが構成され、男子は7.5㎞、女子は6㎞の距離を3周で滑走し、2回の射撃(伏射+立射)が行われ、8発射撃後の残的毎に150mペナルティーループを走ります。
混合リレー:第1走者と第2走者が女子、第3走者と第4走者が男子の4人で構成されます。
走行する距離は女子・男子とも6㎞で、リレーと同様のルールが適用されます。
バイアスロンのルール:銃は22LR5連発です。射距離が50m、「標的5個に対し5発の射撃」が行われます。ストック横の赤い物は予備マガジンです。

標的の大きさは伏射が直径45㎜、立射が直径115㎜、当たれば有効です。
リレーと混合リレーでは、「5個の標的に対して5発+3発の予備弾」を使用した射撃が可能です。

標的は命中すると白に反転し、左のレバーでリセットされます。
昔は命中すると割れるクレー標的を使っていました。
失中数の150mペナルティーループ走をします。
パシュートではゴールした順序がそのまま順位とされ、インディビジュアルではスキー滑走タイムに1個失中毎に1分のペナルティタイムを合算した総合タイムで順位が決まります。
スキーの滑走は主にスケーティングが採用されます。種類減とシンプル化が望まれます。
2024年08月23日
ランニング射撃
8.ランニング射撃。
ランニング射撃はライフルで100m先を走る鹿を撃つ事からスタートしている為、ランニングディアと呼ばれていました。
1960年代まではランニングディア競技主体で100m先の23m間を4秒で移動(20.7㎞/h)する実物大鹿標的を撃つ競技で、1発撃ちと2発連射競技がありました。

連射は肩付けのままボルト操作をしていました。
特筆はランニングディアの標的の中央が5点、ボデーが1点と言う得点内容でした。
やがて1970年代以降は現在のルールのSBで実物大の猪標的を撃つ50mランニングボア競技となりました。やがて10mエアーライフルコースも追加され、近年は7mエアーソフトガンコースも新設された様です。こちらの2種は下写真の様に動物型標的ではありません。
競技は4.5㎜エアーライフル10m、SBリムファイアー50m・LBセンターファイアーライフル50m・スラグ50mに分類されています。
10m射撃時は2m間を、5秒で移動するSlowと、2秒で移動するFastがあります。
50m射撃時は10m間を、5秒で移動するSlow(7㎞/h)と、2秒のFast(18㎞/h)になります。
元々は実猟ですからLBが本筋です。ヨーロッパではこうしたLBによる猪猟が非常に盛んです。


標的は50m時の10点圏60㎜、1点圏366㎜です。10m時の10点圏は5.5㎜、1点圏は50.5㎜です。7mは10mの比例設定ですが、10点圏はエアーソフトガンの精度を考え15.5㎜になっています。
スキートスタイルで待機します。22LRはSlow30発、Fast30発の600点満点です。
LBは各20発、スラグは各10発に短縮されますが、標的は同じです。
LBやスラグは実戦の練習になる為、猟友会に於ける射撃大会も良く行われまが、50m実戦ならフルチョークと4号バック27粒弾がベストです。
射場は非常に少なく、公認50mは岩本山(静岡)、千葉、須磨(兵庫)の3か所、10mは府中(東京)、 伊勢原(神奈川)の2か所のみです。他に西富士に50mと100m、京北(京都)に50mがあります。
実戦練習にはある程度の効果はありますが、リード射撃ですから、胴体ヒットがやっとです。
また本当に走る鹿は35~50㎞/hであり、18㎞/hでは速度が合わず、練習になりません。
そして何よりもリード射撃追尾中は視野狭窄症であり、危険領域に銃が向いても判別出来ず、非常に危険で実戦向きではありません。
実戦なら8点(128㎜)ヒットで十分ですが、狙うべきはショルダーのナミビアポイントです。
150m先のエゾ鹿で急所直撃率70%のケンさんスナップスイング射撃に比べ、実用性は大幅に劣ります。スローもファーストもスナップスイング射撃が使えます。
ランニング射撃はライフルで100m先を走る鹿を撃つ事からスタートしている為、ランニングディアと呼ばれていました。
1960年代まではランニングディア競技主体で100m先の23m間を4秒で移動(20.7㎞/h)する実物大鹿標的を撃つ競技で、1発撃ちと2発連射競技がありました。

連射は肩付けのままボルト操作をしていました。
特筆はランニングディアの標的の中央が5点、ボデーが1点と言う得点内容でした。
やがて1970年代以降は現在のルールのSBで実物大の猪標的を撃つ50mランニングボア競技となりました。やがて10mエアーライフルコースも追加され、近年は7mエアーソフトガンコースも新設された様です。こちらの2種は下写真の様に動物型標的ではありません。
競技は4.5㎜エアーライフル10m、SBリムファイアー50m・LBセンターファイアーライフル50m・スラグ50mに分類されています。
10m射撃時は2m間を、5秒で移動するSlowと、2秒で移動するFastがあります。
50m射撃時は10m間を、5秒で移動するSlow(7㎞/h)と、2秒のFast(18㎞/h)になります。
元々は実猟ですからLBが本筋です。ヨーロッパではこうしたLBによる猪猟が非常に盛んです。


標的は50m時の10点圏60㎜、1点圏366㎜です。10m時の10点圏は5.5㎜、1点圏は50.5㎜です。7mは10mの比例設定ですが、10点圏はエアーソフトガンの精度を考え15.5㎜になっています。
スキートスタイルで待機します。22LRはSlow30発、Fast30発の600点満点です。
LBは各20発、スラグは各10発に短縮されますが、標的は同じです。
LBやスラグは実戦の練習になる為、猟友会に於ける射撃大会も良く行われまが、50m実戦ならフルチョークと4号バック27粒弾がベストです。
射場は非常に少なく、公認50mは岩本山(静岡)、千葉、須磨(兵庫)の3か所、10mは府中(東京)、 伊勢原(神奈川)の2か所のみです。他に西富士に50mと100m、京北(京都)に50mがあります。
実戦練習にはある程度の効果はありますが、リード射撃ですから、胴体ヒットがやっとです。
また本当に走る鹿は35~50㎞/hであり、18㎞/hでは速度が合わず、練習になりません。
そして何よりもリード射撃追尾中は視野狭窄症であり、危険領域に銃が向いても判別出来ず、非常に危険で実戦向きではありません。
実戦なら8点(128㎜)ヒットで十分ですが、狙うべきはショルダーのナミビアポイントです。
150m先のエゾ鹿で急所直撃率70%のケンさんスナップスイング射撃に比べ、実用性は大幅に劣ります。スローもファーストもスナップスイング射撃が使えます。
2024年08月22日
クレー射撃、その2:スキート射撃。
6.スキート射撃。

19.2m半径の中心から5.5m短い半円形に7つの射台が設定され、中央に8番射台があります。
クレーの飛行コースは半径中心のセンターポール上の約5m高さで交差する様に固定されています。
ストック下端が肘より下の状態からスタートします。
飛行コースは何時も一定ですが、コールしてからクレーが飛行開始まで最大3秒のランダム時間遅れがあります。弾は12番の2㎜粒が約500個入った24gの9号装弾を使います。
シングル撃ちと同時放出のダブル撃ちが混在しています。1ラウンドは25枚、予選5ラウンド、決勝1ラウンドがあり、同点の場合は4番射座或いは3~5番射台のみを使い、左からダブルと右からダブルを1回ずつ撃ち、失中者が抜けて行きます。
交点を撃てば1発で2枚にヒットしますが、撃ち直しとなります。射撃距離は8番射座を除けば何時も約20mですから、少し広がったスキートチョークを使います。8番射座だけは銃口から3mとなります。これとは別にフィールドルールと言うのがあり、クレーの速度を遅くし、タイマーを無くし、飛行コースがランダムに多少変わります。またハイタワーと言う高くを飛行するクレーが加わります。
高難度な8番射座を無くし、4番射座のダブルも無くし、20枚撃ちです。
スキート射撃は実戦飛鳥猟の練習になりそうに見えますが、距離20mを広がったスキートチョークで撃っても非現実的で練習になりません。
8番射台と同じシーンで鳥を撃って命中しますと、鳥は半分消失してしまいます。
実戦は30~40mが多く、その点でトラップ射撃は距離的にはOKですが、肩付けしたままの射撃では、これまた非現実的で実戦には使えません。
本州鹿の巻狩りには20mの射程距離的にはOKですが、速度的に合いません。
従ってトラップ射撃をスキートスタイルで撃つ練習と、スキートをフルチョークで撃つ練習と、更には後述のラビット射撃をスキートスタイルとフルチョークで撃つ事を組合わせれば、実戦の役に立ちます。
ただ15mトラップでは構えた頃にはクレーはすでに射程限界付近を飛行しており、コールしながらの肩付けが必要になります。

19.2m半径の中心から5.5m短い半円形に7つの射台が設定され、中央に8番射台があります。
クレーの飛行コースは半径中心のセンターポール上の約5m高さで交差する様に固定されています。
ストック下端が肘より下の状態からスタートします。
飛行コースは何時も一定ですが、コールしてからクレーが飛行開始まで最大3秒のランダム時間遅れがあります。弾は12番の2㎜粒が約500個入った24gの9号装弾を使います。
シングル撃ちと同時放出のダブル撃ちが混在しています。1ラウンドは25枚、予選5ラウンド、決勝1ラウンドがあり、同点の場合は4番射座或いは3~5番射台のみを使い、左からダブルと右からダブルを1回ずつ撃ち、失中者が抜けて行きます。
交点を撃てば1発で2枚にヒットしますが、撃ち直しとなります。射撃距離は8番射座を除けば何時も約20mですから、少し広がったスキートチョークを使います。8番射座だけは銃口から3mとなります。これとは別にフィールドルールと言うのがあり、クレーの速度を遅くし、タイマーを無くし、飛行コースがランダムに多少変わります。またハイタワーと言う高くを飛行するクレーが加わります。
高難度な8番射座を無くし、4番射座のダブルも無くし、20枚撃ちです。
スキート射撃は実戦飛鳥猟の練習になりそうに見えますが、距離20mを広がったスキートチョークで撃っても非現実的で練習になりません。
8番射台と同じシーンで鳥を撃って命中しますと、鳥は半分消失してしまいます。
実戦は30~40mが多く、その点でトラップ射撃は距離的にはOKですが、肩付けしたままの射撃では、これまた非現実的で実戦には使えません。
本州鹿の巻狩りには20mの射程距離的にはOKですが、速度的に合いません。
従ってトラップ射撃をスキートスタイルで撃つ練習と、スキートをフルチョークで撃つ練習と、更には後述のラビット射撃をスキートスタイルとフルチョークで撃つ事を組合わせれば、実戦の役に立ちます。
ただ15mトラップでは構えた頃にはクレーはすでに射程限界付近を飛行しており、コールしながらの肩付けが必要になります。
2024年08月20日
クレー射撃、その1:トラップ射撃。
5.クレー射撃。
クレー射撃は直径11㎝、厚さ2.5㎝の皿を放出機でフリスビーの様に回転させ空中に飛ばし、これを撃破します。


トラップ射撃、ダブルトラップ射撃、トリプルトラップ射撃とスキート射撃の4種があります。銃は50万円前後、中古なら半額、辞める先輩から買えば更に半額、クレーは40~50円/枚、弾は50円前後/発、すぐに始められます。

5-1.トラップ射撃。
射台は5つ、1ラウンドはこの射台5か所を5回廻り25枚のクレーと勝負します。1枚のクレーに2発まで撃つ事が出来、破片が目視されれば命中となります。2発目で命中しても得点に変わりはありません。銃を肩に付けた状態からスタートとなります。

クレー放出機は各射台の前方15mの半地下にあり、各々に右用・正面用・左用があります。
右10・左10・正面5の割合となり1ラウンド25枚がランダムで放出されます。
飛行範囲は左右15~45度の範囲で設定され、正面は±10度の範囲です。9種類の設定表により飛行コース等は定められ、全ての飛行コースは135種となります。1ラウンドの弾薬消費は25~50発となります。
上下方向はクレー放出機の前方10mにて1.5~3.5mの範囲と定められ、概ね8.5~20度の範囲となります。
クレーは飛行距離が76m±1mと定められ、高く飛ぶ場合は遅く、低く飛ぶ場合は速くなり、一定速度ではなく、時速にすれば80~110㎞/hの様です。
一般的に実際の射距離は30~40mとなり、初矢は1/2~3/4絞り、後矢は全絞りが多い様です。
予選5ラウンド決勝1ラウンドが行われ、同点の場合はシングル撃ちで順番に撃ち、失中するとそこで脱落、最後の1人になるまで行われます。
使用弾は12番7.5号24g装弾で、2.4㎜粒が約300個入っています。
かつては32g装弾であり、短期28g装弾となり、現在の24g装弾に落ち着きました。かつては600個撃ちだった時代も長くありました。
これとは別に一般ハンターの練習用に飛行速度を遅くし、飛行範囲を狭くしたフィールドルールがあり、1ラウンドは20枚撃ちですが、1箱25発で済む様に15個撃ちルールもあります。
フィールドルールではクレー放出機まで15m・10m・5mがあり、5mは同時放出ダブルとなります。ダブルは40枚撃ちですが、20枚撃ちもあります。
ダブルは正面と右または左が同時に放出され、左右飛行範囲もかなり狭くなっています。撃つ順序は決まっていません。距離が近くなりますからチョーク交換式が有利です。
5-2.ダブルトラップ。
かつてはオリンピックにも15mから撃つ同時放出のダブルトラップがありました。
3番放出機だけで5射台をラウンドします。
範囲の右または左と正面、又は左右が同時に放出され、撃つ順序は問わず、50枚撃ち3ラウンド決勝1ラウンドでした。現在はフィールドルール5mダブルだけが残っています。
5-3.トリプルトラップ。
5mと10mがあり、各射台の正面から3枚のクレーが右・正面・左と時間差放出されます。
更に中央3番放出機のみを使い、1~5射座台をラウンドする方法の両方で構成されます。
クレー射撃は直径11㎝、厚さ2.5㎝の皿を放出機でフリスビーの様に回転させ空中に飛ばし、これを撃破します。


トラップ射撃、ダブルトラップ射撃、トリプルトラップ射撃とスキート射撃の4種があります。銃は50万円前後、中古なら半額、辞める先輩から買えば更に半額、クレーは40~50円/枚、弾は50円前後/発、すぐに始められます。

5-1.トラップ射撃。
射台は5つ、1ラウンドはこの射台5か所を5回廻り25枚のクレーと勝負します。1枚のクレーに2発まで撃つ事が出来、破片が目視されれば命中となります。2発目で命中しても得点に変わりはありません。銃を肩に付けた状態からスタートとなります。

クレー放出機は各射台の前方15mの半地下にあり、各々に右用・正面用・左用があります。
右10・左10・正面5の割合となり1ラウンド25枚がランダムで放出されます。
飛行範囲は左右15~45度の範囲で設定され、正面は±10度の範囲です。9種類の設定表により飛行コース等は定められ、全ての飛行コースは135種となります。1ラウンドの弾薬消費は25~50発となります。
上下方向はクレー放出機の前方10mにて1.5~3.5mの範囲と定められ、概ね8.5~20度の範囲となります。
クレーは飛行距離が76m±1mと定められ、高く飛ぶ場合は遅く、低く飛ぶ場合は速くなり、一定速度ではなく、時速にすれば80~110㎞/hの様です。
一般的に実際の射距離は30~40mとなり、初矢は1/2~3/4絞り、後矢は全絞りが多い様です。
予選5ラウンド決勝1ラウンドが行われ、同点の場合はシングル撃ちで順番に撃ち、失中するとそこで脱落、最後の1人になるまで行われます。
使用弾は12番7.5号24g装弾で、2.4㎜粒が約300個入っています。
かつては32g装弾であり、短期28g装弾となり、現在の24g装弾に落ち着きました。かつては600個撃ちだった時代も長くありました。
これとは別に一般ハンターの練習用に飛行速度を遅くし、飛行範囲を狭くしたフィールドルールがあり、1ラウンドは20枚撃ちですが、1箱25発で済む様に15個撃ちルールもあります。
フィールドルールではクレー放出機まで15m・10m・5mがあり、5mは同時放出ダブルとなります。ダブルは40枚撃ちですが、20枚撃ちもあります。
ダブルは正面と右または左が同時に放出され、左右飛行範囲もかなり狭くなっています。撃つ順序は決まっていません。距離が近くなりますからチョーク交換式が有利です。
5-2.ダブルトラップ。
かつてはオリンピックにも15mから撃つ同時放出のダブルトラップがありました。
3番放出機だけで5射台をラウンドします。
範囲の右または左と正面、又は左右が同時に放出され、撃つ順序は問わず、50枚撃ち3ラウンド決勝1ラウンドでした。現在はフィールドルール5mダブルだけが残っています。
5-3.トリプルトラップ。
5mと10mがあり、各射台の正面から3枚のクレーが右・正面・左と時間差放出されます。
更に中央3番放出機のみを使い、1~5射座台をラウンドする方法の両方で構成されます。
2024年08月18日
ピストル射撃。
4.ピストル競技。
ピストル競技は500人に制限されており、誰でも参加出来る物ではありません。
4-1.エアピストル10m。
4.5㎜口径の銃で10点圏11.5㎜、1点圏155㎜の的を片手打ちします。75分で60発を撃ちます。競技者人口が限られている為、ハンドライフルと言う銃が入門用としてあります。
銃身長と全長を銃刀法の空気銃に合わせたエアピストル入門用です。



4-2.ピストル25m。
22口径ロングライフル(22LR)のリムファイアー弾を撃ちます。
10点圏50㎜、1点圏500㎜の的を片手撃ちし 75分で60発を撃ちます。
装薬ピストル枠は僅か50人に限られています。
これとは別のセンターファイアー38口径前後のピストル競技もある様です。かつてはミリタリーピストルクラスもあった様です。こちらは精密射撃と速射が30発ずつです。
銃は50mピストルと概ね同じです。
4-3.ラピッドファイアー25m。
22LR弾を撃ちます。的は25mと同じ様ですが、5枚並びです。
8秒で5発、6秒で5発、4秒で5発を2回行います。

昔は的がパタンパタンと動き、こちらを向いている間に撃ちましたが、今は並んだ静止的5枚を連続で撃ちます。
4-4.ピストル50m。
22LR弾を撃ちます。75分で60発です。
10点圏50㎜、1点圏500㎜の的を片手打ちします。

ピストル競技は500人に制限されており、誰でも参加出来る物ではありません。
4-1.エアピストル10m。
4.5㎜口径の銃で10点圏11.5㎜、1点圏155㎜の的を片手打ちします。75分で60発を撃ちます。競技者人口が限られている為、ハンドライフルと言う銃が入門用としてあります。
銃身長と全長を銃刀法の空気銃に合わせたエアピストル入門用です。



4-2.ピストル25m。
22口径ロングライフル(22LR)のリムファイアー弾を撃ちます。
10点圏50㎜、1点圏500㎜の的を片手撃ちし 75分で60発を撃ちます。
装薬ピストル枠は僅か50人に限られています。
これとは別のセンターファイアー38口径前後のピストル競技もある様です。かつてはミリタリーピストルクラスもあった様です。こちらは精密射撃と速射が30発ずつです。
銃は50mピストルと概ね同じです。
4-3.ラピッドファイアー25m。
22LR弾を撃ちます。的は25mと同じ様ですが、5枚並びです。
8秒で5発、6秒で5発、4秒で5発を2回行います。

昔は的がパタンパタンと動き、こちらを向いている間に撃ちましたが、今は並んだ静止的5枚を連続で撃ちます。
4-4.ピストル50m。
22LR弾を撃ちます。75分で60発です。
10点圏50㎜、1点圏500㎜の的を片手打ちします。

2024年08月17日
ライフル射撃競技の紹介。
男子バレーの準々決勝のイタリア戦は残念でした。第1セット・第2セット連取、第3セットも24:21、もう1点で準決勝に進めたのですが、全員が最後の1点を決めてやろうと言うムードになり過ぎました。
誰もがフェイント等を考えず、綺麗に決めてやろうと思った為に相手に読まれてしまったのです。結局追い付かれ、25:27で負けてしまいました。
以後の第4・第5セットも分的には良い部分もあったのですが、日本式のバレーが出来ず、結局は連取されてしまいました。
オリンピック前のネーションズリーグでは男女共に銀メダルであった事を思うと残念な結果に終わってしまいました。しかし日本選手団としては過去最高のメダル数だったそうです。
さてマイナーな飛び道具の競技世界を少々紹介したいと思います。ライフル射撃ではエアライフル10m、スモールボアライフル50m、ラージボアライフル300mがあります。
更に動的の10mエアー ライフルのランニングターゲットと50mのランニングターゲットがあり、SB・LB・スラグに分かれます。
ピストルではフリーピストルとラピッドファイアーピストルがあります。
クレー射撃ではトラップとダブル トラップとトリプルトラップとスキート射撃があります。
また今後は「eスポーツ」等もありそうです。
これまでの日本選手のメダルは、ロサンゼルス1984大会で蒲池猛夫選手(男子ラピッド・ファイア・ピストル)が獲得した1個の金メダルを含む5つのメダルを獲得しています。
しかし、アトランタ1996大会以降メダルからは遠ざかっております。
過去のメダリストは下記の通りです。
1988ソウル25mピストルで 福島実智子・長谷川智子、1992バルセロナトラップ渡辺和三、SB50m3姿勢の木場良平選手です。
過去にはミリタリーライフル・ミリタリーピストルと言う競技があり、LBでは600mや300mと600mの複合、SBで50mと100mの複合がありました。
全部やると種目も多くなり過ぎ、競技時間も長くなり過ぎますので、競技数を少なくし、短縮ルールで行われています。これは後述でも触れますが、非常に良い事だと思います。
1.エアーライフル10m射撃。
4.5㎜の空気銃で1点圏が約45㎜の的を撃ちます。10点圏は0.5㎜の点です。
接していれば高い方の得点になります。立射ち・膝射ち・伏射ち各20発の600点満点競技です。制限時間は60発75分です。立射のみの競技もあります。
近年は競技を短縮し、同点の場合は更に10発撃ち、0.1点単位で計測し、最も中心よりであれば10.9点となります。
2.SB50m射撃。
22口径のリムファイアー弾5.5㎜で、10点圏は10.5㎜、1点圏が約150㎜の的を撃ちます。
立射ち・ 膝射ち・伏射ち各40発の1200点満点競技です。写真は22LR射撃専用銃です。

競技専用銃で、専用射撃ウェアを着て撃ちます。近年は競技を短縮し、決勝で更に10発撃ち、0.1点単位で計測し、予選スコアに加算されます。立射のみの競技もあります。時間制限は120発2時間45分です。




SBはスモールボア22口径の略、SB射撃新銃は50万円前後、ギプスの様な射撃コート等は15万円前後、22口径ロングライフルリムファイア弾は20~30円/発です。(2024年価格)
エアーライフル射撃は希望すればすぐに始められますが、SB所持はエアーライフルで実績を付け、射撃協会の推薦状がなければ不可能です。ピストルやLBへの格上げも同様です。
3.LB300m射撃。
LBはラージボアの略、通常は30口径前後のセンターファイアーライフルです。300m3姿勢射撃で10点圏10㎝、1点圏1mの標的を各姿勢で、40発ずつの射撃をするのが本来です。
日本では300m射撃場が数か所に限られ、通常は150m又は100mで距離比例の縮小標的で行われます。3姿勢の40発ずつと20発ずつの競技があり、立射のみ或いは伏射のみ60発と言う競技もあります。120発競技ですと3時間近くに及ぶ長い戦いとなります。
LBまで最短でも3年と言われてますが、射撃目的で所持出来る銃の銘柄は限られており、その銃で狩猟等をする事は出来ません。
昔は600m競技やミリタリーライフル競技と言うのもあった様です。
また300mと600mの複合競技もあった様です。
誰もがフェイント等を考えず、綺麗に決めてやろうと思った為に相手に読まれてしまったのです。結局追い付かれ、25:27で負けてしまいました。
以後の第4・第5セットも分的には良い部分もあったのですが、日本式のバレーが出来ず、結局は連取されてしまいました。
オリンピック前のネーションズリーグでは男女共に銀メダルであった事を思うと残念な結果に終わってしまいました。しかし日本選手団としては過去最高のメダル数だったそうです。
さてマイナーな飛び道具の競技世界を少々紹介したいと思います。ライフル射撃ではエアライフル10m、スモールボアライフル50m、ラージボアライフル300mがあります。
更に動的の10mエアー ライフルのランニングターゲットと50mのランニングターゲットがあり、SB・LB・スラグに分かれます。
ピストルではフリーピストルとラピッドファイアーピストルがあります。
クレー射撃ではトラップとダブル トラップとトリプルトラップとスキート射撃があります。
また今後は「eスポーツ」等もありそうです。
これまでの日本選手のメダルは、ロサンゼルス1984大会で蒲池猛夫選手(男子ラピッド・ファイア・ピストル)が獲得した1個の金メダルを含む5つのメダルを獲得しています。
しかし、アトランタ1996大会以降メダルからは遠ざかっております。
過去のメダリストは下記の通りです。
1988ソウル25mピストルで 福島実智子・長谷川智子、1992バルセロナトラップ渡辺和三、SB50m3姿勢の木場良平選手です。
過去にはミリタリーライフル・ミリタリーピストルと言う競技があり、LBでは600mや300mと600mの複合、SBで50mと100mの複合がありました。
全部やると種目も多くなり過ぎ、競技時間も長くなり過ぎますので、競技数を少なくし、短縮ルールで行われています。これは後述でも触れますが、非常に良い事だと思います。
1.エアーライフル10m射撃。
4.5㎜の空気銃で1点圏が約45㎜の的を撃ちます。10点圏は0.5㎜の点です。
接していれば高い方の得点になります。立射ち・膝射ち・伏射ち各20発の600点満点競技です。制限時間は60発75分です。立射のみの競技もあります。
近年は競技を短縮し、同点の場合は更に10発撃ち、0.1点単位で計測し、最も中心よりであれば10.9点となります。
2.SB50m射撃。
22口径のリムファイアー弾5.5㎜で、10点圏は10.5㎜、1点圏が約150㎜の的を撃ちます。
立射ち・ 膝射ち・伏射ち各40発の1200点満点競技です。写真は22LR射撃専用銃です。

競技専用銃で、専用射撃ウェアを着て撃ちます。近年は競技を短縮し、決勝で更に10発撃ち、0.1点単位で計測し、予選スコアに加算されます。立射のみの競技もあります。時間制限は120発2時間45分です。




SBはスモールボア22口径の略、SB射撃新銃は50万円前後、ギプスの様な射撃コート等は15万円前後、22口径ロングライフルリムファイア弾は20~30円/発です。(2024年価格)
エアーライフル射撃は希望すればすぐに始められますが、SB所持はエアーライフルで実績を付け、射撃協会の推薦状がなければ不可能です。ピストルやLBへの格上げも同様です。
3.LB300m射撃。
LBはラージボアの略、通常は30口径前後のセンターファイアーライフルです。300m3姿勢射撃で10点圏10㎝、1点圏1mの標的を各姿勢で、40発ずつの射撃をするのが本来です。
日本では300m射撃場が数か所に限られ、通常は150m又は100mで距離比例の縮小標的で行われます。3姿勢の40発ずつと20発ずつの競技があり、立射のみ或いは伏射のみ60発と言う競技もあります。120発競技ですと3時間近くに及ぶ長い戦いとなります。
LBまで最短でも3年と言われてますが、射撃目的で所持出来る銃の銘柄は限られており、その銃で狩猟等をする事は出来ません。
昔は600m競技やミリタリーライフル競技と言うのもあった様です。
また300mと600mの複合競技もあった様です。
2024年04月22日
50年間で分かった事、その1。
ライフリングの発明は射程が数倍になりました。ライフルスコープも取付高を利用し微少上向き発射のお陰で、射程が2倍になり、2つの組合せはライフルの長射程の実用性を著しく向上させましたが、 スコープは「視野が狭くスナップショットは不得意」でした。所がスコープ専用銃のアイデアと銃を指向、肩に着く前に撃つと言う新射撃方法の組合せにより、「不得意項目は得意項目」に換わりました。
更にこの流れの延長は遠くを走る鹿さえもイージーターゲットとなり、これも「得意項目に換えました。」それらは過去の大発明に匹敵する素晴らしい発明と言えました。一方従来からその方面の常識と されていたライフル銃のバイブルがありました。「パワーと精度は狩猟成果に正比例、高額で強力な銃程、よく当たり、良く倒れる」と言う物でした。実際は以降の説明の様に「真っ赤な嘘」でした。
1.ライフル銃のバイブルは嘘だった。
銃身は真直ぐですが、ストックは肩に着ける為に下方に曲がっています。銃には反動があり、過渡的には反動で銃身が下に曲がり、それを戻そうとする為に銃身が振動を起こします。
振動は基本的に正弦波ですから、上下には安定期があり、この安定時期に弾が出れば、安定飛行すると言うのがライフル銃のバイブル的な考えでした。これ自体は間違ってはいないだろうと思います。
その為には2つの方法がありました。1つ目は火薬の量を微調整して弾速を変え、銃身の振動安定期に弾を通過させると言う物であり、これが王道とされていました。

自分の銃に合う弾を作る為に、火薬量を微調整した弾を多数作り、試射を繰り返し、モアパワーとモア精度を兼ねたベストポイントを求めると言う物でした。

ベンチレスト射撃大会と言う物もあり、ベスト記録は100mで5発が1.08㎜であり、300mで9.82㎜射撃結果は、当然ワンホールの素晴らしい射撃となりました。
またパワー面では最大Stdカートリッジの20%増しに迫り、こう言うベストな弾を持ってエゾ鹿猟に行き、エゾ鹿の超大物を倒す事が彼らの目標と言えました。
2つ目は弾薬側の条件を固定しておき、銃身先端に反動軽減を兼ねたマズルブレーキを装着、その取付位置を微調整する事で、銃身振動定数を調整し、その安定期に弾を通過させると言う考え方でした。


ブローニング系とウインチェスター系の銃に1時期Bossシステムとして設定がありました。
理論は間違っていないとは言え、効果が無かった為か、比較的短期に立消えとなりました。
王道と言われた1つ目の火薬微調整手法も、同様に効果はかなり疑問でした。
ケンさんも試しにやって見ましたが、実験計測のプロであるケンさんがやっても安売り市販弾超えの精度の物が作れず、以後は市販弾をそのまま使いました。この時「ライフル銃のバイブル」に1回目の疑問を持ちました。
バイブルでは「市販銃と市販弾薬ではワンホール射撃は出せる可能性が無い」と言われておりました。確かのベンチレスト競技では凄いと言える結果が出ていますが、それはベンチレスト競技に特化した重装備の専用銃から出た結果でした。その特別な装備とは次の様な物でした。
ストールパンダ6㎜PPC
1.ベンチレスト専用銃+超極太銃身。
2.特別製の軽いトリガー。
3.高倍率50~80倍のスコープ。
4.銃の前後ともレストに載せた全依託射撃。
等々の実戦狩猟には決して使えない装備の数々でした。
ケンさんは1997年から根室でエゾ鹿猟をする様になりましたが、走る鹿が多く、これに命中させてやろうと思いました。弾の飛行精度は静止目標に向け発射した時と変わりない筈です。
照準合わせには至難が伴うであろうが、少なくとも比較的近くの50m、100m位までなら、何か手法があるだろうと思い、取り敢えず下記の手法に辿り着きました。

それでH&K SL7と言う高精度が謳い文句の自動銃を1998年に購入しました。そして3シーズンに 2000~3000発を走る鹿に向け発射、実用距離50mながら、5発強で1頭捕獲の「スイングショット」の入口に到達しました。当時はそれで「ランニングショット」を克服したつもりになっていました。
「高精度ワンホール射撃」も「ランニング射撃」も「遠射」も全て反動を恐れる「フリンチングが大きく絡んでいる」事にはすでに気が付いていました。
そんな時、交通事故に巻込れ、2年間弱実射が出来ませんでした。
そして1年強は弾を入れないドライファイアを繰り返しました。


その結果、射撃には反動を伴わないと体を騙す事が出来、2002年射撃再開したその日に、150mテーブル撃ち5発が精度だけで言えば5発で9㎜が出ました。
的の中心寄りでも12㎜と言うワンホール射撃が達成されてしまいました。
銃はH&Kオート、もちろん市販ドノーマル銃、スコープは最も安売りのタスコ固定4倍、弾薬は比較的高精度の安売り市販弾と言われたラプア狩猟弾、射法は普通のテーブル撃ちでした。市販銃と市販弾でワンホール射撃が達成されたのは事実でした。
上位ベンチレストには至りませんが、「ライフル銃のバイブル」に2回目の疑問を持ちました。

その後300m遠射を達成する為に銃をサコー75改に換えました。



150m射撃は弾を安売り弾にグレードを下げた為、5発1ホールは出せず、ベスト18㎜のワンホール崩れでしたが、この時も3発なら10.0㎜、以後も3発なら13㎜・11㎜ワンホール直前が出ました。
この時「ライフル銃のバイブル」に3回目の疑問を持ちました。3回続くと言う事は最早動かし難い新しい事実が立証されたと言えました。
「ライフル銃のバイブルは全て嘘だった」だから「安売り弾の精度を超える弾を作れなかった」のであり、市販銃と市販弾で「ワンホール級射撃が可能」だったのです。
ランフル銃の最も中心的な考えが嘘だったのですから、以後も続々その立証が続きます。
更にこの流れの延長は遠くを走る鹿さえもイージーターゲットとなり、これも「得意項目に換えました。」それらは過去の大発明に匹敵する素晴らしい発明と言えました。一方従来からその方面の常識と されていたライフル銃のバイブルがありました。「パワーと精度は狩猟成果に正比例、高額で強力な銃程、よく当たり、良く倒れる」と言う物でした。実際は以降の説明の様に「真っ赤な嘘」でした。
1.ライフル銃のバイブルは嘘だった。
銃身は真直ぐですが、ストックは肩に着ける為に下方に曲がっています。銃には反動があり、過渡的には反動で銃身が下に曲がり、それを戻そうとする為に銃身が振動を起こします。
振動は基本的に正弦波ですから、上下には安定期があり、この安定時期に弾が出れば、安定飛行すると言うのがライフル銃のバイブル的な考えでした。これ自体は間違ってはいないだろうと思います。
その為には2つの方法がありました。1つ目は火薬の量を微調整して弾速を変え、銃身の振動安定期に弾を通過させると言う物であり、これが王道とされていました。

自分の銃に合う弾を作る為に、火薬量を微調整した弾を多数作り、試射を繰り返し、モアパワーとモア精度を兼ねたベストポイントを求めると言う物でした。

ベンチレスト射撃大会と言う物もあり、ベスト記録は100mで5発が1.08㎜であり、300mで9.82㎜射撃結果は、当然ワンホールの素晴らしい射撃となりました。
またパワー面では最大Stdカートリッジの20%増しに迫り、こう言うベストな弾を持ってエゾ鹿猟に行き、エゾ鹿の超大物を倒す事が彼らの目標と言えました。
2つ目は弾薬側の条件を固定しておき、銃身先端に反動軽減を兼ねたマズルブレーキを装着、その取付位置を微調整する事で、銃身振動定数を調整し、その安定期に弾を通過させると言う考え方でした。


ブローニング系とウインチェスター系の銃に1時期Bossシステムとして設定がありました。
理論は間違っていないとは言え、効果が無かった為か、比較的短期に立消えとなりました。
王道と言われた1つ目の火薬微調整手法も、同様に効果はかなり疑問でした。
ケンさんも試しにやって見ましたが、実験計測のプロであるケンさんがやっても安売り市販弾超えの精度の物が作れず、以後は市販弾をそのまま使いました。この時「ライフル銃のバイブル」に1回目の疑問を持ちました。
バイブルでは「市販銃と市販弾薬ではワンホール射撃は出せる可能性が無い」と言われておりました。確かのベンチレスト競技では凄いと言える結果が出ていますが、それはベンチレスト競技に特化した重装備の専用銃から出た結果でした。その特別な装備とは次の様な物でした。

1.ベンチレスト専用銃+超極太銃身。
2.特別製の軽いトリガー。
3.高倍率50~80倍のスコープ。
4.銃の前後ともレストに載せた全依託射撃。
等々の実戦狩猟には決して使えない装備の数々でした。
ケンさんは1997年から根室でエゾ鹿猟をする様になりましたが、走る鹿が多く、これに命中させてやろうと思いました。弾の飛行精度は静止目標に向け発射した時と変わりない筈です。
照準合わせには至難が伴うであろうが、少なくとも比較的近くの50m、100m位までなら、何か手法があるだろうと思い、取り敢えず下記の手法に辿り着きました。

それでH&K SL7と言う高精度が謳い文句の自動銃を1998年に購入しました。そして3シーズンに 2000~3000発を走る鹿に向け発射、実用距離50mながら、5発強で1頭捕獲の「スイングショット」の入口に到達しました。当時はそれで「ランニングショット」を克服したつもりになっていました。
「高精度ワンホール射撃」も「ランニング射撃」も「遠射」も全て反動を恐れる「フリンチングが大きく絡んでいる」事にはすでに気が付いていました。
そんな時、交通事故に巻込れ、2年間弱実射が出来ませんでした。
そして1年強は弾を入れないドライファイアを繰り返しました。


その結果、射撃には反動を伴わないと体を騙す事が出来、2002年射撃再開したその日に、150mテーブル撃ち5発が精度だけで言えば5発で9㎜が出ました。
的の中心寄りでも12㎜と言うワンホール射撃が達成されてしまいました。
銃はH&Kオート、もちろん市販ドノーマル銃、スコープは最も安売りのタスコ固定4倍、弾薬は比較的高精度の安売り市販弾と言われたラプア狩猟弾、射法は普通のテーブル撃ちでした。市販銃と市販弾でワンホール射撃が達成されたのは事実でした。
上位ベンチレストには至りませんが、「ライフル銃のバイブル」に2回目の疑問を持ちました。
その後300m遠射を達成する為に銃をサコー75改に換えました。

150m射撃は弾を安売り弾にグレードを下げた為、5発1ホールは出せず、ベスト18㎜のワンホール崩れでしたが、この時も3発なら10.0㎜、以後も3発なら13㎜・11㎜ワンホール直前が出ました。
この時「ライフル銃のバイブル」に3回目の疑問を持ちました。3回続くと言う事は最早動かし難い新しい事実が立証されたと言えました。
「ライフル銃のバイブルは全て嘘だった」だから「安売り弾の精度を超える弾を作れなかった」のであり、市販銃と市販弾で「ワンホール級射撃が可能」だったのです。
ランフル銃の最も中心的な考えが嘘だったのですから、以後も続々その立証が続きます。
2020年09月04日
何故銃は当たらないのか?
1.ショットガンの場合。
1-1.引き止まり射撃:散弾銃は散弾をバラ撒きますから、後述の間違った引き止まり射法でも慣れれば 低命中率ながらある程度の成果が出せます。実は95%のハンターがこのタイプですが、イージチャンスならそこそこ獲れるので、それに甘えて本格的なトレーニングをしないのが現状です。
散弾銃で撃つ標的は殆んどの場合が動的です。目に入ってくる映像はリアルタイムですが、脳が判断する にはそれなりの時間を要します。従って目に入る映像は古い虚像であり、実体の無い虚像を撃っても当たる筈がありません。実体は肉眼では見えませんが、すでにもっと進んだ位置にいます。
詳しくは2-3項を参照して下さい。これはライフル銃で動的を狙う場合も全く同じです。
但しリード射法では正しく銃を構えて正しく追尾を続けていれば、銃の向いている方向と、実体の相対位置関係は保たれており、これに下記のリードを加えれば命中します。弾の飛行時間分(0.1~0.2秒程度)に目標が移動する1~2mがリードとなります。脳が撃つ指令を出しても、体がそれに反応するにはそれなりの時間が掛かります。従って引き金を引く決断をしても、実際に弾が出るまでには更にそれなりの時間が必要です。
基本的には見えているので当て易い射法ですが、完全に銃口から弾が出終わるまで、スイングを止めずに銃の向いている方向と実体の相対位置関係を保たなければ、命中条件を満たしません。
ところが引き金を引く決意と共に、体が反動を受け様と勝手に力が入り、銃のスイングが止まってしまいます。その結果、相対位置関係が著しく崩れて失中となります。これを引き止まり射法と言い、間違った射法です。
そしてその失中の対策としてリードを少しずつ追加して行きますと、予定よりかなり大幅なリードになりますが、やがて命中します。そして以後もその学習結果をベースに動的射撃(狩猟)が行われますが、残念ながら95%以上この引き止まり射法の範疇に入ります。引き止まり射法では低命中率に留まるのが普通です。ライフル銃の場合はマグレも期待出来ない程のダメ元射撃になります。
1-2.照準:散弾銃には照準器が無く、銃身の上にあるリブが照準器の役目をします。
従いまして目はこのリブの延長線上に正しく配置しなければならず、その為には銃床の形状合わせが必要になります。人間の体格はマチマチであり、散弾銃は本来オーダーメイドである必要があります。
最近の銃ではクレー射撃用で部分的或いは全項目をアジャスト出来る様になっている銃もあります。


ストックの調整を自分の体格に合わせ、素速く構えてリブが正しく目の前に来る様にするのは大前提ですが、それを利用する早撃ちがスナップショットになります。
初期の頃はケンさんは間違って、正しく銃を肩に着けてから、素速く狙うと考えていましたが、正しくは次の様になります。
左腕を伸ばし、銃口を正しく指で指向する様に目標に指向しながら、体全体を最終発砲状態に移行し、銃はホッペをかすめて真っ直ぐに肩に引き寄せます。
こうしますと銃が肩に着く前にリブを通して目標が見え、その時点でもう命中要件を満たしており、撃つ事が出来ます。この肩に付く前に照準が完了する、これがスナップショットであり、実戦で最も役に立つ技術です。
しかし通常のハンターはこのスナップショットや後述のスナップスイングショットを理解しておらず、その技術を持っていません。その射撃法の違いによる成果の例として、我が地区の駆除チームは参加10名余でしたが、ケンさんの単独撃墜数はしばしば全体の過半を超えていました。駆除チームはケンさん引退後、飛鳥に対応出来るメンバーが皆無となり、成果を全く上げられないと言う情けない状態になりました。
銃が他の武器に比べて圧倒的に優れているのは、この調整されたストックのお陰で、西部劇の早撃ち並みのスナップショットで命中させられる点です。しかし95%のハンターがこのスナップショットの恩恵を受けておらず、また日本の火縄銃もこの優れた特性のストックを使わなかったのですから非常に勿体ない話です。
1-3.引き止まり防止とスナップスイング射撃:目標が動いている時はスナップスイング射撃になりますが、 銃身で指向する時からすでに全身で追尾は始まっており、最終フォームに移行する体も勿論その範疇です。その状態のまま、銃を肩に引き寄せながらスイングを加速し、目標を追い越したタイミングで引き金を引く、これがスナップスイングショットです。
この様に肩に着く前に撃てばスイングが止まる事は絶対にありません。
それとは別の練習ですが、仮想飛行ラインに向けてスナップスイングしながら、3回引き金を出来るだけ速く引く素振りをします。行動が板に付くまでしっかりやりますと、引き止まり射撃から必ず脱却出来、同時に高速3連射もマスター出来ます。
スナップスイング+高速3連射、これが散弾銃の最大のメリットとなり、これで捕獲量は必ず10倍になります。体全体と銃で目標を指向&追尾、そしてそのまま肩に引き寄せながら、スイングを加速し、追い越した時点で引き金を引く、このスナップスイング射撃が正しいショットガン射撃の手法です。
反動を受け流す方法は体全体の力を抜き、しなやかな上半身を主体に反動を逃がします。
初弾発射直前には前足80%重心ですが、3弾発射後は後ろ足80%重心になっています。銃が跳ね上がらない様にするのは左手の役目で、下から引っ張ります。
反動を予測して受け様とするのがショットガン射撃ですが、ライフル射撃ではそれを全く行なわず、余計な力を全て排除し、銃だけに撃たせる様にします。
2.ライフル銃の場合。
2-1.静的の場合:市販銃には150mでワンホール崩れ程度の能力があります。
このワンホールを出す為の射撃技術と言うのは実はなく、銃だけに撃たせれば自動的に出るモノなのです。しいて言えばブレる照準の中でどのタイミングで引き金を落とすかと言う「引き金術」が多少ある程度です。
ライフル銃不要の距離なのが特徴で、その為に真面目にライフル銃を撃つ練習をしていない人が殆どです。銃だけに撃たせればワンホールなのですが、未熟な場合は大きな的紙に当たらない事も珍しくはありません。
その原因は発砲の決意と共に銃の反動の受ける為に体に勝手に力が入り、その為に銃の照準がずれ、その頃に弾が出るからです。従ってライフル銃はなるべく人の手に関わらずに撃たせなくては当たりません。
半依託テーブル撃ちの場合、正しい撃ち方は次の様になります。
先台担当の左手は発砲時に銃を落とさない程度に手を添えるだけとします。
これが「持たず」になります。
グリップを握る右手は引き金を引く時に銃がブレる事を防ぐ為、薬指と小指だけでグリップを軽く握ります。中指は人差し指に連動しているのが原因で、中指には休んで戴く、これが「握らず」になります。
引き金は最低限の力とストロークで「そっと」ですが、「一気にガク引き」します。これが「引かず」になります。
ストックは肩に当てず僅かに浮かす又は極軽く当てる程度にします。これが「当てず」になります。
「持たず」「握らず」「引かず」「当てず」 これが銃だけに撃たせるコツと言えます。
これで相当な成果が出せると思います。
2-2.全依託射撃:300m遠射にも使える銃に撃たせるテクニックで、ワンホールと300m遠射の達成の最短距離となります。銃の先台はサンドバッグやリュックの上に置き、空いた左手はバッドエンドを持ち、肩には全く当てずに数cm浮かして照準微調整を担当します。銃のグリップも条件が許せば握る必要はありません。引き金はトリガーガードとトリガーの間を撮む様に引く事もいけなくはありません。
これらは射撃場の実射からは絶対に達成出来ない技術であり、練習は反動の発生しないドライファイアーが有効です。体を車体側面で固定するボンネット射撃や、伏せ撃ちの地面等で体側と銃側の両方を上手く固定 出来ますと照準ブレは殆ど無くなり、300m遠射は命中して当然と思える様になります。
2-3.ウォーキングショット:ゆっくり歩いている鹿に向けて撃つ事を想定しますと、鹿の移動速度を3.6km/hとすれば秒速では1mです。
それに対し弾の飛行時間は0.1秒程度、その間の鹿の移動距離は僅か10㎝程度、ならば急所の隣付近に着弾する筈で、その場には倒れませんが約30秒で死に至ります。
所が実際は大違いの結果であり、例外なくケツの僅か後方に着弾、極稀にケツをかすめる程度です。
なぜこの様な事になるのか? それは映像を認識する時間、脳が撃てと指令を出すまでの時間、指令から弾が出るまでの時間、弾の飛行時間、これらの合計が「約1秒を要する」と言うのが、結果からの逆算です。
従って1m前を撃てば命中する事になり、少し前方に固定照準して待ち、間もなく入るタイミングで引き金を引けばこれも命中しますが、入った事を確認して撃ちますとケツの僅か後方の着弾となります。
と言う事は見えている事象は、動的ハンターに取って全て1秒前の虚像であると言う事です。ヨチヨチ歩きの子供にボールを投げますと明らかにボールが通り過ぎてから捉まえ様としますが、あれが本来の姿なのです。
年齢を重ねて行く内に自然に先を読める様になってボールはキャッチ出来る様になりますが、銃も弾着時の先を読める様にしなければ命中させられません。ケンさんはエゾ鹿に2000発を発射し、これが分かりました。
2-4.スナップショットとスナップスイングショット:ライフルの精密照準は相当長目の時間が必要だと思われており、近距離の素速い照準はスコープの視野の狭さから不可能と思われていました。
しかし多少練習すれば、スコープ専用銃の近距離スナップショットはすぐに得意項目側に変わります。
西部劇並の早撃ちで命中させる事が可能となり、他の射法に於いてもスコープに目標を捉えるまでの時間は従来射撃法の1/10以下に短縮され、照準時間全体を著しく短縮する事が可能です。
ライフル銃のスナップショットもスナップスイングショットもショットガンの場合と全く同じ射法です。
但しライフルはパターンでカバー出来ませんからラフな照準では意味がなく、ショットガンの時よりももう少し精度を上げた指向が必要になりますが、考え方は全く同じです。
静止の近距離であれば銃身で指向し、引き寄せながらスコープから映像が得られた時点で撃てば命中し、移動的の場合は追尾後にスイングを加速し、追い越す時に引き金を引けば命中します。
弾の飛行時間を0.1秒とすれば、その間の鹿の移動距離は1m程度ですから、1m前を狙った継続スイングのままで撃てば鹿に命中しますが、銃を止めて通常照準で狙えば10m以上も前を走っている事になります。肝心な事はその時の鹿は絶対に肉眼では見えない事です。
移動標的を撃つ場合の見えているのは虚像ですから、虚像を狙って撃っても実体はそこに無いのですから絶対に命中する筈がありません。
走る鹿を撃つには「肉眼で照準して撃つ」と言う考えを捨てなければなりません。
2-5.危険なライフル銃のリード射撃:リード射撃は相対位置関係を保ったままでスイングを続けますので、動的に対して肉眼でリードを確認しながら撃つ事が可能です。それは大きなメリットと言えますが、しかしその時の状況は、強度の視野狭窄症に陥った状態で鹿を追尾しており、銃の方向が危険領域まで及んでも本人には全く分かりません。
つまり流れ弾事故や誤射事故は単に確率だけの問題となります。
ライフルやバックショットの流れ弾は大被害です。
大物猟でのリード射撃は絶対に使わない様にお願い致します。
その点で似た様な事をしているケンさんのスナップスイング射撃ですが、発砲を決意してから一瞬で撃ちますので直前まで安全確認が出来、危険領域に銃口を向ける事はあり得ません。
昔の地元害鳥駆除時の話です。ケンさんは必要であれば電線の間からスナップスイングで墜とす事が出来ましたので、被害を受けている人からの依頼があれば、電線や民家の近くでも撃っていました。スナップスイング射撃ですから事故は起こさなかった事は言うまでもありません。
それを通常のスイング引き止まり射撃の他の駆除要員が真似をするので、相当数の電線切断事故や流れ弾事故が起こりました。当初は駆除中と言う事で送検は見送られており、反省や再発防止が図られなかった為、ケンさんを除く、概ね全員が事故を起こしました。
結果としてスイング中に危険領域が判断出来る人は皆無、やがて余りの数の多さに行政も堪忍袋の緒が切れ、事故を起こせば送検、銃を強制卒業された駆除員も多数出ました。この事実を見ますと駆除要員はスナップスイング射撃を特別に教育する必要性を強く感じました。
2-6.銃はなぜ危ないのか?:一般のハンターは銃の装填にはそれなりの時間が必要であり、安全装置の解除にもそれなりの時間が必要であると思われており、実弾装填済且つ安全装置解済の状態で実際の渉猟が行われます。従って一触即発で暴発事故が起こると言うより、暴発は起こらない筈が無いと言えます。
そして全員が俺は暴発事故など起こす筈が無いと思い込んでおり、車に戻っても脱砲確認を行わないのが普通で、車内での暴発事故も数年毎に10名余のメンバーの誰かが暴発事故を起こしていました。初期のスクールでも概ね同率でした。
銃には何時も安全装置を掛け、装填と安全解除は発砲の直前に行い、発砲の可能性が無くなったら直ちに脱砲をする、これが原則なのですが、全く守られていない、これが現状です。
銃を構える時に安全装置を解除する事は可能か?
答えは楽勝可能であり、その為の時間は不要です。
銃を構える時に装填は可能か?
これも楽勝可能であり、その為の必要時間は甚だ僅かです。
これらの装填&安全解除は僅か数カ月の練習で身に付けられますから、絶対に行うべきと言えます。
原則通りの扱いをしたら捕獲量が激減するのか?
その様な事は無く、中期以後のスクールでは原則通りの銃の取り扱いを義務付けました所、暴発事故は皆無となり、驚いた事に捕獲率は2倍に向上しました。
こんな事例もありました。装填済&安全解除済の通常ハンターと、未装填で安全装置の掛けたケンさんと早撃ち比べをしますと、ケンさんの方が圧倒的に速く、且つ圧倒的高命中率と言う結果が得られました。練習次第で楽勝大幅逆転が可能だったのですから、事故を減少させるのは指導と練習次第と言えました。
大日本帝国時代からの銃の取り扱い思想も間違っていました。38式歩兵銃はボルトのリヤエンドを手の掌で強く押しながら、90度廻さないと安全装置の解除が出来ません。これでは咄嗟の場合にすぐに外せないので事前解除が当たり前になりました。
現在の猟銃は全て欧米式で、咄嗟の場合に安全解除しながら銃を構えられる様になっております。


しかし日本で教わる内容は安全装置を過信してはいけないとだけであり、なるべく常時安全装置を掛けなさいとは一言も教育されていません。狩猟事故の分析では事前装填&事前安全解除を辞め、スナップショットを マスターすれば事故の90%以上を減少させられます。安全装置だけでも掛けておけば暴発事故を99%防止出来ます。この点では日本の銃行政を非常に残念に思います。
2-7.上達には正しい指導と少々時間が必要です:バレーボールの話で恐縮ですが、上半身発達障害且つ スポーツ音痴且つ規格外反射神経0.7秒の鈍さと不利の塊だったケンさんは、運動会は何時もダントツのビリ、腕立ても懸垂も腹筋もゼロ回、スポーツは全て大嫌いでした。
名前だけ所属のつもりで当時は筆頭マイナーのバレーボール部に入部、知らなかったのですが、そこは名門クラブでした。一刻も早く辞めたかったのですが、通りの良い理由が中々見付けられず、結局は10倍の難関を乗り越えて卒業を迎える事になってしまいました。
上級バレーボールの末端のインターハイ等に参加出来ましたが、その特別な技術や体力は思ったよりも早く、不利の塊りからでも僅か1.5年間(累計543日、3800時間)で身に付きました。
ケンさんはこの名門バレー部からスーパー体力と諦めない根性を得まして、更にどうしたら一流になれるかと言う事をから学びました。
従って通常の同好会的バレーボール部とは基礎訓練の量が1桁違いますから、市民大会如きで負ける筈がありません。仕事や狩猟もそう言う考えで構成されていますから、一般人はライバルではありません。
ケンさんは中学生までは、我儘で体力不足で屁理屈の塊の、地元でも有名なダメ息子でしたが、名門クラブのお陰で、狩猟だけではなく仕事でも大きな成果を上げる事が出来、自慢の息子と言われる様になれました。
これには正しい指導を受けなければ育たず、又それなりの期間を要します。
「不可能への挑戦」と「石の上にも3年」がケンさんの座右の銘ですが、仕事も狩猟もどんな不可能項目も3年間頑張るつもりでいれば、経験的に1~2年で不可能が必ず可能側に変わります。
おかげ様でスポーツ人生の底辺から上級までを体験したケンさんは、そんな指導者としては最適任だと自負しております。
ケンさんは考えながら試行錯誤した為にかなりの時間を要しましたが、その結果は「狩猟大全集」に纏められており、とにかくそれに従ってやって見て3年続けさえすれば、必ず大きな効果が得られます。
上手くなって周囲の猟仲間や仕事仲間の鼻を明かしてやろうではありませんか。
1-1.引き止まり射撃:散弾銃は散弾をバラ撒きますから、後述の間違った引き止まり射法でも慣れれば 低命中率ながらある程度の成果が出せます。実は95%のハンターがこのタイプですが、イージチャンスならそこそこ獲れるので、それに甘えて本格的なトレーニングをしないのが現状です。
散弾銃で撃つ標的は殆んどの場合が動的です。目に入ってくる映像はリアルタイムですが、脳が判断する にはそれなりの時間を要します。従って目に入る映像は古い虚像であり、実体の無い虚像を撃っても当たる筈がありません。実体は肉眼では見えませんが、すでにもっと進んだ位置にいます。
詳しくは2-3項を参照して下さい。これはライフル銃で動的を狙う場合も全く同じです。
但しリード射法では正しく銃を構えて正しく追尾を続けていれば、銃の向いている方向と、実体の相対位置関係は保たれており、これに下記のリードを加えれば命中します。弾の飛行時間分(0.1~0.2秒程度)に目標が移動する1~2mがリードとなります。脳が撃つ指令を出しても、体がそれに反応するにはそれなりの時間が掛かります。従って引き金を引く決断をしても、実際に弾が出るまでには更にそれなりの時間が必要です。
基本的には見えているので当て易い射法ですが、完全に銃口から弾が出終わるまで、スイングを止めずに銃の向いている方向と実体の相対位置関係を保たなければ、命中条件を満たしません。
ところが引き金を引く決意と共に、体が反動を受け様と勝手に力が入り、銃のスイングが止まってしまいます。その結果、相対位置関係が著しく崩れて失中となります。これを引き止まり射法と言い、間違った射法です。
そしてその失中の対策としてリードを少しずつ追加して行きますと、予定よりかなり大幅なリードになりますが、やがて命中します。そして以後もその学習結果をベースに動的射撃(狩猟)が行われますが、残念ながら95%以上この引き止まり射法の範疇に入ります。引き止まり射法では低命中率に留まるのが普通です。ライフル銃の場合はマグレも期待出来ない程のダメ元射撃になります。
1-2.照準:散弾銃には照準器が無く、銃身の上にあるリブが照準器の役目をします。
従いまして目はこのリブの延長線上に正しく配置しなければならず、その為には銃床の形状合わせが必要になります。人間の体格はマチマチであり、散弾銃は本来オーダーメイドである必要があります。
最近の銃ではクレー射撃用で部分的或いは全項目をアジャスト出来る様になっている銃もあります。


ストックの調整を自分の体格に合わせ、素速く構えてリブが正しく目の前に来る様にするのは大前提ですが、それを利用する早撃ちがスナップショットになります。
初期の頃はケンさんは間違って、正しく銃を肩に着けてから、素速く狙うと考えていましたが、正しくは次の様になります。
左腕を伸ばし、銃口を正しく指で指向する様に目標に指向しながら、体全体を最終発砲状態に移行し、銃はホッペをかすめて真っ直ぐに肩に引き寄せます。
こうしますと銃が肩に着く前にリブを通して目標が見え、その時点でもう命中要件を満たしており、撃つ事が出来ます。この肩に付く前に照準が完了する、これがスナップショットであり、実戦で最も役に立つ技術です。
しかし通常のハンターはこのスナップショットや後述のスナップスイングショットを理解しておらず、その技術を持っていません。その射撃法の違いによる成果の例として、我が地区の駆除チームは参加10名余でしたが、ケンさんの単独撃墜数はしばしば全体の過半を超えていました。駆除チームはケンさん引退後、飛鳥に対応出来るメンバーが皆無となり、成果を全く上げられないと言う情けない状態になりました。
銃が他の武器に比べて圧倒的に優れているのは、この調整されたストックのお陰で、西部劇の早撃ち並みのスナップショットで命中させられる点です。しかし95%のハンターがこのスナップショットの恩恵を受けておらず、また日本の火縄銃もこの優れた特性のストックを使わなかったのですから非常に勿体ない話です。
1-3.引き止まり防止とスナップスイング射撃:目標が動いている時はスナップスイング射撃になりますが、 銃身で指向する時からすでに全身で追尾は始まっており、最終フォームに移行する体も勿論その範疇です。その状態のまま、銃を肩に引き寄せながらスイングを加速し、目標を追い越したタイミングで引き金を引く、これがスナップスイングショットです。
この様に肩に着く前に撃てばスイングが止まる事は絶対にありません。
それとは別の練習ですが、仮想飛行ラインに向けてスナップスイングしながら、3回引き金を出来るだけ速く引く素振りをします。行動が板に付くまでしっかりやりますと、引き止まり射撃から必ず脱却出来、同時に高速3連射もマスター出来ます。
スナップスイング+高速3連射、これが散弾銃の最大のメリットとなり、これで捕獲量は必ず10倍になります。体全体と銃で目標を指向&追尾、そしてそのまま肩に引き寄せながら、スイングを加速し、追い越した時点で引き金を引く、このスナップスイング射撃が正しいショットガン射撃の手法です。
反動を受け流す方法は体全体の力を抜き、しなやかな上半身を主体に反動を逃がします。
初弾発射直前には前足80%重心ですが、3弾発射後は後ろ足80%重心になっています。銃が跳ね上がらない様にするのは左手の役目で、下から引っ張ります。
反動を予測して受け様とするのがショットガン射撃ですが、ライフル射撃ではそれを全く行なわず、余計な力を全て排除し、銃だけに撃たせる様にします。
2.ライフル銃の場合。
2-1.静的の場合:市販銃には150mでワンホール崩れ程度の能力があります。
このワンホールを出す為の射撃技術と言うのは実はなく、銃だけに撃たせれば自動的に出るモノなのです。しいて言えばブレる照準の中でどのタイミングで引き金を落とすかと言う「引き金術」が多少ある程度です。
ライフル銃不要の距離なのが特徴で、その為に真面目にライフル銃を撃つ練習をしていない人が殆どです。銃だけに撃たせればワンホールなのですが、未熟な場合は大きな的紙に当たらない事も珍しくはありません。
その原因は発砲の決意と共に銃の反動の受ける為に体に勝手に力が入り、その為に銃の照準がずれ、その頃に弾が出るからです。従ってライフル銃はなるべく人の手に関わらずに撃たせなくては当たりません。
半依託テーブル撃ちの場合、正しい撃ち方は次の様になります。
先台担当の左手は発砲時に銃を落とさない程度に手を添えるだけとします。
これが「持たず」になります。
グリップを握る右手は引き金を引く時に銃がブレる事を防ぐ為、薬指と小指だけでグリップを軽く握ります。中指は人差し指に連動しているのが原因で、中指には休んで戴く、これが「握らず」になります。
引き金は最低限の力とストロークで「そっと」ですが、「一気にガク引き」します。これが「引かず」になります。
ストックは肩に当てず僅かに浮かす又は極軽く当てる程度にします。これが「当てず」になります。
「持たず」「握らず」「引かず」「当てず」 これが銃だけに撃たせるコツと言えます。
これで相当な成果が出せると思います。
2-2.全依託射撃:300m遠射にも使える銃に撃たせるテクニックで、ワンホールと300m遠射の達成の最短距離となります。銃の先台はサンドバッグやリュックの上に置き、空いた左手はバッドエンドを持ち、肩には全く当てずに数cm浮かして照準微調整を担当します。銃のグリップも条件が許せば握る必要はありません。引き金はトリガーガードとトリガーの間を撮む様に引く事もいけなくはありません。
これらは射撃場の実射からは絶対に達成出来ない技術であり、練習は反動の発生しないドライファイアーが有効です。体を車体側面で固定するボンネット射撃や、伏せ撃ちの地面等で体側と銃側の両方を上手く固定 出来ますと照準ブレは殆ど無くなり、300m遠射は命中して当然と思える様になります。
2-3.ウォーキングショット:ゆっくり歩いている鹿に向けて撃つ事を想定しますと、鹿の移動速度を3.6km/hとすれば秒速では1mです。
それに対し弾の飛行時間は0.1秒程度、その間の鹿の移動距離は僅か10㎝程度、ならば急所の隣付近に着弾する筈で、その場には倒れませんが約30秒で死に至ります。
所が実際は大違いの結果であり、例外なくケツの僅か後方に着弾、極稀にケツをかすめる程度です。
なぜこの様な事になるのか? それは映像を認識する時間、脳が撃てと指令を出すまでの時間、指令から弾が出るまでの時間、弾の飛行時間、これらの合計が「約1秒を要する」と言うのが、結果からの逆算です。
従って1m前を撃てば命中する事になり、少し前方に固定照準して待ち、間もなく入るタイミングで引き金を引けばこれも命中しますが、入った事を確認して撃ちますとケツの僅か後方の着弾となります。
と言う事は見えている事象は、動的ハンターに取って全て1秒前の虚像であると言う事です。ヨチヨチ歩きの子供にボールを投げますと明らかにボールが通り過ぎてから捉まえ様としますが、あれが本来の姿なのです。
年齢を重ねて行く内に自然に先を読める様になってボールはキャッチ出来る様になりますが、銃も弾着時の先を読める様にしなければ命中させられません。ケンさんはエゾ鹿に2000発を発射し、これが分かりました。
2-4.スナップショットとスナップスイングショット:ライフルの精密照準は相当長目の時間が必要だと思われており、近距離の素速い照準はスコープの視野の狭さから不可能と思われていました。
しかし多少練習すれば、スコープ専用銃の近距離スナップショットはすぐに得意項目側に変わります。
西部劇並の早撃ちで命中させる事が可能となり、他の射法に於いてもスコープに目標を捉えるまでの時間は従来射撃法の1/10以下に短縮され、照準時間全体を著しく短縮する事が可能です。
ライフル銃のスナップショットもスナップスイングショットもショットガンの場合と全く同じ射法です。
但しライフルはパターンでカバー出来ませんからラフな照準では意味がなく、ショットガンの時よりももう少し精度を上げた指向が必要になりますが、考え方は全く同じです。
静止の近距離であれば銃身で指向し、引き寄せながらスコープから映像が得られた時点で撃てば命中し、移動的の場合は追尾後にスイングを加速し、追い越す時に引き金を引けば命中します。
弾の飛行時間を0.1秒とすれば、その間の鹿の移動距離は1m程度ですから、1m前を狙った継続スイングのままで撃てば鹿に命中しますが、銃を止めて通常照準で狙えば10m以上も前を走っている事になります。肝心な事はその時の鹿は絶対に肉眼では見えない事です。
移動標的を撃つ場合の見えているのは虚像ですから、虚像を狙って撃っても実体はそこに無いのですから絶対に命中する筈がありません。
走る鹿を撃つには「肉眼で照準して撃つ」と言う考えを捨てなければなりません。
2-5.危険なライフル銃のリード射撃:リード射撃は相対位置関係を保ったままでスイングを続けますので、動的に対して肉眼でリードを確認しながら撃つ事が可能です。それは大きなメリットと言えますが、しかしその時の状況は、強度の視野狭窄症に陥った状態で鹿を追尾しており、銃の方向が危険領域まで及んでも本人には全く分かりません。
つまり流れ弾事故や誤射事故は単に確率だけの問題となります。
ライフルやバックショットの流れ弾は大被害です。
大物猟でのリード射撃は絶対に使わない様にお願い致します。
その点で似た様な事をしているケンさんのスナップスイング射撃ですが、発砲を決意してから一瞬で撃ちますので直前まで安全確認が出来、危険領域に銃口を向ける事はあり得ません。
昔の地元害鳥駆除時の話です。ケンさんは必要であれば電線の間からスナップスイングで墜とす事が出来ましたので、被害を受けている人からの依頼があれば、電線や民家の近くでも撃っていました。スナップスイング射撃ですから事故は起こさなかった事は言うまでもありません。
それを通常のスイング引き止まり射撃の他の駆除要員が真似をするので、相当数の電線切断事故や流れ弾事故が起こりました。当初は駆除中と言う事で送検は見送られており、反省や再発防止が図られなかった為、ケンさんを除く、概ね全員が事故を起こしました。
結果としてスイング中に危険領域が判断出来る人は皆無、やがて余りの数の多さに行政も堪忍袋の緒が切れ、事故を起こせば送検、銃を強制卒業された駆除員も多数出ました。この事実を見ますと駆除要員はスナップスイング射撃を特別に教育する必要性を強く感じました。
2-6.銃はなぜ危ないのか?:一般のハンターは銃の装填にはそれなりの時間が必要であり、安全装置の解除にもそれなりの時間が必要であると思われており、実弾装填済且つ安全装置解済の状態で実際の渉猟が行われます。従って一触即発で暴発事故が起こると言うより、暴発は起こらない筈が無いと言えます。
そして全員が俺は暴発事故など起こす筈が無いと思い込んでおり、車に戻っても脱砲確認を行わないのが普通で、車内での暴発事故も数年毎に10名余のメンバーの誰かが暴発事故を起こしていました。初期のスクールでも概ね同率でした。
銃には何時も安全装置を掛け、装填と安全解除は発砲の直前に行い、発砲の可能性が無くなったら直ちに脱砲をする、これが原則なのですが、全く守られていない、これが現状です。
銃を構える時に安全装置を解除する事は可能か?
答えは楽勝可能であり、その為の時間は不要です。
銃を構える時に装填は可能か?
これも楽勝可能であり、その為の必要時間は甚だ僅かです。
これらの装填&安全解除は僅か数カ月の練習で身に付けられますから、絶対に行うべきと言えます。
原則通りの扱いをしたら捕獲量が激減するのか?
その様な事は無く、中期以後のスクールでは原則通りの銃の取り扱いを義務付けました所、暴発事故は皆無となり、驚いた事に捕獲率は2倍に向上しました。
こんな事例もありました。装填済&安全解除済の通常ハンターと、未装填で安全装置の掛けたケンさんと早撃ち比べをしますと、ケンさんの方が圧倒的に速く、且つ圧倒的高命中率と言う結果が得られました。練習次第で楽勝大幅逆転が可能だったのですから、事故を減少させるのは指導と練習次第と言えました。
大日本帝国時代からの銃の取り扱い思想も間違っていました。38式歩兵銃はボルトのリヤエンドを手の掌で強く押しながら、90度廻さないと安全装置の解除が出来ません。これでは咄嗟の場合にすぐに外せないので事前解除が当たり前になりました。
現在の猟銃は全て欧米式で、咄嗟の場合に安全解除しながら銃を構えられる様になっております。

しかし日本で教わる内容は安全装置を過信してはいけないとだけであり、なるべく常時安全装置を掛けなさいとは一言も教育されていません。狩猟事故の分析では事前装填&事前安全解除を辞め、スナップショットを マスターすれば事故の90%以上を減少させられます。安全装置だけでも掛けておけば暴発事故を99%防止出来ます。この点では日本の銃行政を非常に残念に思います。
2-7.上達には正しい指導と少々時間が必要です:バレーボールの話で恐縮ですが、上半身発達障害且つ スポーツ音痴且つ規格外反射神経0.7秒の鈍さと不利の塊だったケンさんは、運動会は何時もダントツのビリ、腕立ても懸垂も腹筋もゼロ回、スポーツは全て大嫌いでした。
名前だけ所属のつもりで当時は筆頭マイナーのバレーボール部に入部、知らなかったのですが、そこは名門クラブでした。一刻も早く辞めたかったのですが、通りの良い理由が中々見付けられず、結局は10倍の難関を乗り越えて卒業を迎える事になってしまいました。
上級バレーボールの末端のインターハイ等に参加出来ましたが、その特別な技術や体力は思ったよりも早く、不利の塊りからでも僅か1.5年間(累計543日、3800時間)で身に付きました。
ケンさんはこの名門バレー部からスーパー体力と諦めない根性を得まして、更にどうしたら一流になれるかと言う事をから学びました。
従って通常の同好会的バレーボール部とは基礎訓練の量が1桁違いますから、市民大会如きで負ける筈がありません。仕事や狩猟もそう言う考えで構成されていますから、一般人はライバルではありません。
ケンさんは中学生までは、我儘で体力不足で屁理屈の塊の、地元でも有名なダメ息子でしたが、名門クラブのお陰で、狩猟だけではなく仕事でも大きな成果を上げる事が出来、自慢の息子と言われる様になれました。
これには正しい指導を受けなければ育たず、又それなりの期間を要します。
「不可能への挑戦」と「石の上にも3年」がケンさんの座右の銘ですが、仕事も狩猟もどんな不可能項目も3年間頑張るつもりでいれば、経験的に1~2年で不可能が必ず可能側に変わります。
おかげ様でスポーツ人生の底辺から上級までを体験したケンさんは、そんな指導者としては最適任だと自負しております。
ケンさんは考えながら試行錯誤した為にかなりの時間を要しましたが、その結果は「狩猟大全集」に纏められており、とにかくそれに従ってやって見て3年続けさえすれば、必ず大きな効果が得られます。
上手くなって周囲の猟仲間や仕事仲間の鼻を明かしてやろうではありませんか。
2020年02月11日
正しいスナップショット。
銃は向けるだけではなく、狙わなければ命中させられません。
つまり照準を要する事になり、それにはそれなりの時間が必要と思われています。
これを少しでも短縮しようとするのがスナップショットであり、構えるや否や撃つと言う射撃技術です。
スナップショットの重要性に関しましては今までも事ある毎に書いて来ましたが、その手法を我がスクールの生徒や後輩達の動作で見ますと90%以上が間違っておりました。
構えるや否やと言う言葉が適切でなく、正しくは肩に銃が着く前に撃つ射撃術だったのです。
ケンさんも昔は肩に付けてからと思っていたのですから余り偉そうな事は言えませんが、間違った手法はまず銃を精密に肩に付け(これが間違いの1番目)、それから頭が前進して(これが間違いの2番目)ショットガンならリブ線、ライフルならスコープのクロスを通して照準を始めると言った手法でした。
肩付けを最重要視しており、それには慣れが必要、従って相当量の訓練が必要としています。
1.正しいスナップショットの手法。
発砲の決断と共に全身は最終射撃フォームに1行程で移ります。
勿論頭はショットガンならリブ線、ライフルならスコープクロスを通して目標を照準出来る位置に、頭が銃より先に移動し、そこで待機しているのです。これが1番重要なポイントです。
そしてライフルでもショットガンでも全く共通ですが、腕を伸ばして銃身で正しく目標を指向します。
これが2番目の重要ポイントです。そして銃はホッペをかすめる様にして真っ直ぐ肩に引き寄せます。
すると頭はすでに先にその位置にありますから、チークピースが正しく調整されていれば、銃が肩に着く前から照準が開始でき、銃の方向が合っていれば肩に着く前に撃っても十分命中します。
この時に最も重要な事は肩付けの精度ではなくチークピースの調整です。
銃に対する慣れや練習量の問題ではなく、チークピースが正しく調整されていれば、銃の指向の練習は多少必要ですが、肩付けの練習は不要とすら言えます。チークピースの必要精度はmm単位です。チークピースさえ完璧であれば銃を目標に指向する事は自然であり、ホッペをかすめて銃を肩に引き寄せる事を含めて極めて自然に行われ、特別な訓練と言う程の物は何もありません。
これで引き止まり対策さえ完璧であれば、射撃技術としては完璧と言えます。
この様に全ての銃に対し、最も重要なのはチークピースの調整です。
高級散弾銃の世界では重要視されていましたが、特にライフル銃では全く軽視されていました。
スコープ専用銃にStdサイズのスコープを取付ければ、概ねチークピースの調整は済んでいます。
銃の実用化が始まって以来500年以上が過ぎ、各種発火方式、元込め式、金属薬莢式、連発式、無煙火薬、等々の数々の画期的な発明により、1900年代の前半には現在使われている全ての銃が完成しました。
1990年前後から始まったスコープ専用ライフル銃と言う考え方は、銃の歴史の中でも最大の発明だとケンさんは思っています。
2.オープンサイト付のライフル銃。
こちらは1998~2006年まで愛用したライフル銃のH&Kオートの308です。
ヨーロッパではスコープ専用銃と言う考えは普及しておらず、銃のスコープマウントは純正の着脱式ですが、ストックのセッティングはオープンサイト用のまま、これではスコープに正しく目の位置を合わせられません。
そこで取り付けたのがストックの上の黒い自作部品、これが新設されたチークピースです。
このお陰で肩に銃が着く前に撃つ完全なスナップショットとスナップスイングショットが可能となりました。
3.スコープ専用ライフル銃。
こちらの写真は2006~2018年まで愛用したサコー75バーミンター改の308の手動5連発です。
チークピースは無調整ですが、スコープ専用の本銃はチークピースの位置が完全にスコープに合わせ済みでした。本銃はH&Kで可能となったランニング射撃の初期が更に大幅に磨かれ、総合4倍の大幅パフォーマンスアップを、しかもオートより速い連射を達成すると言った快挙となりました。
また150m先を走る鹿の5発5中を3度記録出来ました。
4.ショットガン。

こちらの写真は2017年のNZのパラダイスダックで使った現地レンタル銃です。
レミントン11-87の28インチ銃身のStd銃ですが、ストックにガムテープ重ね張りし約2mmでホッペの当たりを調整しています。その結果、2日目は85発から47羽、1.8発で1羽と言う我ながら信じ難い超高撃墜率が出せました。因みにケンさんのカモ撃ちプロ時代でも1羽捕獲には3~5発を要し、巷では25発撃って1羽捕獲なら上出来と言われておりました。チークピースの効果はこれ程までに凄いのです。
またケンさんは1993年からスコープ専用ライフル銃ルガー77のボルトの308を運用開始しました。
元々ショットガンのスナップショットをすでにマスター、スコープ付ライフル銃でもすぐにスナップショットは使える様になり、最初の捕獲は森の中の50m先を走るエゾ鹿の中型オスに対するスナップスイングでした。
5.スナップショットは安全。
ある時スナップショットを実戦で披露した所、リーダーの目には安全確認無視の危険な乱射に見えたらしく、ちゃんと当たったから良かった物の、その様な危険な撃ち方は2度とするなと酷く叱られました。ケンさんは反論せずに黙って聞き流しましたが、勿論方向や矢先等々の安全が十分に確保され、決意実行したスナップショットである事は言うまでもありません。
そしてヒットも決してマグレではなく、ちゃんと狙ったのですから当然の結果として命中したのです。
その後、速射5連射から2頭捕獲を複数回成功させるとやっとリーダーから認められましたが、自称走る鹿の連射名人であったリーダーには自分より速い速射や連射で走る鹿にも命中させられる射手がいる事が信じられなかった様です。そのリーダーのランニング射撃は何と肩付けのままボルト操作、最大射程100mの固定待ち射法でした。それでも撃てば殆どがヒット、しかし回収率はケンさんのスイングショットに比べて大きく劣る30~40%程度でした。リーダーはその後まもなく営林署の仕事で倒木に挟まれ事故死しました。
スナップショットは銃を構える直前に方向が安全である事だけを確認しますが、実は常時から今ならここまでは発砲可能、ここからは撃たないを確認して決めておき、いざ発砲の時はその安全範囲にある事と、直接の獲物の奥だけを再確認し発砲します。従ってスナップショットの方が安全度は1桁以上安全度が高くなります。通常射撃では速めに構えて照準しますので視野狭窄症に陥り、特に鹿が移動していると照準追尾している内に危険範囲に入った事に気が付かず、獲物を目にすれば発砲したくなり危険発砲をしてしまいます。
つまり照準を要する事になり、それにはそれなりの時間が必要と思われています。
これを少しでも短縮しようとするのがスナップショットであり、構えるや否や撃つと言う射撃技術です。
スナップショットの重要性に関しましては今までも事ある毎に書いて来ましたが、その手法を我がスクールの生徒や後輩達の動作で見ますと90%以上が間違っておりました。
構えるや否やと言う言葉が適切でなく、正しくは肩に銃が着く前に撃つ射撃術だったのです。
ケンさんも昔は肩に付けてからと思っていたのですから余り偉そうな事は言えませんが、間違った手法はまず銃を精密に肩に付け(これが間違いの1番目)、それから頭が前進して(これが間違いの2番目)ショットガンならリブ線、ライフルならスコープのクロスを通して照準を始めると言った手法でした。
肩付けを最重要視しており、それには慣れが必要、従って相当量の訓練が必要としています。
1.正しいスナップショットの手法。
発砲の決断と共に全身は最終射撃フォームに1行程で移ります。
勿論頭はショットガンならリブ線、ライフルならスコープクロスを通して目標を照準出来る位置に、頭が銃より先に移動し、そこで待機しているのです。これが1番重要なポイントです。
そしてライフルでもショットガンでも全く共通ですが、腕を伸ばして銃身で正しく目標を指向します。
これが2番目の重要ポイントです。そして銃はホッペをかすめる様にして真っ直ぐ肩に引き寄せます。
すると頭はすでに先にその位置にありますから、チークピースが正しく調整されていれば、銃が肩に着く前から照準が開始でき、銃の方向が合っていれば肩に着く前に撃っても十分命中します。
この時に最も重要な事は肩付けの精度ではなくチークピースの調整です。
銃に対する慣れや練習量の問題ではなく、チークピースが正しく調整されていれば、銃の指向の練習は多少必要ですが、肩付けの練習は不要とすら言えます。チークピースの必要精度はmm単位です。チークピースさえ完璧であれば銃を目標に指向する事は自然であり、ホッペをかすめて銃を肩に引き寄せる事を含めて極めて自然に行われ、特別な訓練と言う程の物は何もありません。
これで引き止まり対策さえ完璧であれば、射撃技術としては完璧と言えます。
この様に全ての銃に対し、最も重要なのはチークピースの調整です。
高級散弾銃の世界では重要視されていましたが、特にライフル銃では全く軽視されていました。
スコープ専用銃にStdサイズのスコープを取付ければ、概ねチークピースの調整は済んでいます。
銃の実用化が始まって以来500年以上が過ぎ、各種発火方式、元込め式、金属薬莢式、連発式、無煙火薬、等々の数々の画期的な発明により、1900年代の前半には現在使われている全ての銃が完成しました。
1990年前後から始まったスコープ専用ライフル銃と言う考え方は、銃の歴史の中でも最大の発明だとケンさんは思っています。
2.オープンサイト付のライフル銃。

こちらは1998~2006年まで愛用したライフル銃のH&Kオートの308です。
ヨーロッパではスコープ専用銃と言う考えは普及しておらず、銃のスコープマウントは純正の着脱式ですが、ストックのセッティングはオープンサイト用のまま、これではスコープに正しく目の位置を合わせられません。
そこで取り付けたのがストックの上の黒い自作部品、これが新設されたチークピースです。
このお陰で肩に銃が着く前に撃つ完全なスナップショットとスナップスイングショットが可能となりました。
3.スコープ専用ライフル銃。
こちらの写真は2006~2018年まで愛用したサコー75バーミンター改の308の手動5連発です。
チークピースは無調整ですが、スコープ専用の本銃はチークピースの位置が完全にスコープに合わせ済みでした。本銃はH&Kで可能となったランニング射撃の初期が更に大幅に磨かれ、総合4倍の大幅パフォーマンスアップを、しかもオートより速い連射を達成すると言った快挙となりました。
また150m先を走る鹿の5発5中を3度記録出来ました。
4.ショットガン。
こちらの写真は2017年のNZのパラダイスダックで使った現地レンタル銃です。
レミントン11-87の28インチ銃身のStd銃ですが、ストックにガムテープ重ね張りし約2mmでホッペの当たりを調整しています。その結果、2日目は85発から47羽、1.8発で1羽と言う我ながら信じ難い超高撃墜率が出せました。因みにケンさんのカモ撃ちプロ時代でも1羽捕獲には3~5発を要し、巷では25発撃って1羽捕獲なら上出来と言われておりました。チークピースの効果はこれ程までに凄いのです。
またケンさんは1993年からスコープ専用ライフル銃ルガー77のボルトの308を運用開始しました。
元々ショットガンのスナップショットをすでにマスター、スコープ付ライフル銃でもすぐにスナップショットは使える様になり、最初の捕獲は森の中の50m先を走るエゾ鹿の中型オスに対するスナップスイングでした。
5.スナップショットは安全。
ある時スナップショットを実戦で披露した所、リーダーの目には安全確認無視の危険な乱射に見えたらしく、ちゃんと当たったから良かった物の、その様な危険な撃ち方は2度とするなと酷く叱られました。ケンさんは反論せずに黙って聞き流しましたが、勿論方向や矢先等々の安全が十分に確保され、決意実行したスナップショットである事は言うまでもありません。
そしてヒットも決してマグレではなく、ちゃんと狙ったのですから当然の結果として命中したのです。
その後、速射5連射から2頭捕獲を複数回成功させるとやっとリーダーから認められましたが、自称走る鹿の連射名人であったリーダーには自分より速い速射や連射で走る鹿にも命中させられる射手がいる事が信じられなかった様です。そのリーダーのランニング射撃は何と肩付けのままボルト操作、最大射程100mの固定待ち射法でした。それでも撃てば殆どがヒット、しかし回収率はケンさんのスイングショットに比べて大きく劣る30~40%程度でした。リーダーはその後まもなく営林署の仕事で倒木に挟まれ事故死しました。
スナップショットは銃を構える直前に方向が安全である事だけを確認しますが、実は常時から今ならここまでは発砲可能、ここからは撃たないを確認して決めておき、いざ発砲の時はその安全範囲にある事と、直接の獲物の奥だけを再確認し発砲します。従ってスナップショットの方が安全度は1桁以上安全度が高くなります。通常射撃では速めに構えて照準しますので視野狭窄症に陥り、特に鹿が移動していると照準追尾している内に危険範囲に入った事に気が付かず、獲物を目にすれば発砲したくなり危険発砲をしてしまいます。
2019年08月31日
ショットガンの撃ち方
皆さんのショットガンは当たっていますか? 実は特別の訓練をしない限り、95%は銃の反動に身構えて体が勝手に反応して固くなり、その結果として銃のスイングが止まってしまう引き止まり射撃に陥ります。
これも慣れればソコソコ当たりますが、引き止まり条件が僅かでも違ってくると途端に命中しなくなり、何処を撃っているのか分からなくなってしまう欠点を持っています。
正しい射撃をすれば必然的に2/3前後は命中し、調子の悪い日もそれなりに善戦出来、また更なる上級テクニックも求められます。ここでは正しいショットガンの射撃方法を説明したいと思います。
さて銃は2種類があり、主に50m以内の近距離の動的を撃つショットガンと、主に100m以遠の遠距離の 静的を撃つライフル銃があります。サボットスラグ銃は運用方法からここではライフル銃側に分類されます。
散弾を撃つショットガンは獲物によってその散弾粒の大きさを変えれば、小鳥からヒグマまで国内の全ての獲物と勝負出来ますが、最大射程は50m以内(実質20~30m)に限定されます。ブレネッキ弾等の改良された1粒弾を撃てば80m程度まで、またサボットスラグ銃では120mまでの実用射撃が出来ます。
1.ショットガンの最大のメリット。
ショットガンのメリットは散弾をバラ撒く事でショットガン効果(複数被弾複次効果)を期待出来る事です。それは3粒以上が命中すると急所でなくてもショック死を起こす事であり、その1粒の必要エネルギーは大丈夫かと思う程小さくても有効弾となる事です。その考え方を利用すればとにかく粒数の多い弾の方が効果大となります。と言って小鳥用の超小粒弾で鹿を撃っても鹿皮を貫通出来ませんから無効弾となり、少なくとも皮下の神経組織まで十分に達するパワーは不可欠です。
我が国の狩猟鳥の最大はカルガモクラスでありますが、狩猟読本による奨励弾は3~4号となっておりますが、ケンさんのカモ類5000羽以上のプロの実績から言いますと直径2.4mm粒が約400個の7.5号弾から最高撃墜率が得られました。また小型鳥のヒヨドリやタシギクラスならば2.0mm粒が約650個の9号装弾、各々32gのStd装弾がベストです。フルチョークと組合せますと50m程度まで有効となります。
ただ小粒弾は弾速の途中低下が著しく、距離の増加に従って比例的にではなく2乗的にリードを大きくして行かないと、パターンが後落してしまいます。正しくパターンを掛けられれば、撃墜率は大幅に向上するのですが、大粒弾を撃っているのと同じ感覚で撃ちますとパターンの端しか掛からず、だから小粒は非力で ダメなんだと言う間違った結論になってしまいます。その結果として装弾の選択は大粒側に移行します。
大粒側に移行するとリードは少なくても命中しますから一見すると当て易くなった感じがしますが、弾粒が少な過ぎてショットガン効果が起こりませんから、良い所に命中した時以外は半矢で飛び去られてしまい ます。そしてこれを見てこれもパワー不足だと言う事で、更なる大粒弾側に移行してしまいます。これが普通のパターンで、ケンさんも初期にはこのパターンに陥りました。
7.5号弾より大粒弾となりますと、6号装弾は2.8㎜が250粒、4号装弾は3.3㎜が150粒、BB装弾は4.6㎜が 僅か55粒、4号バックショットは6.1㎜が27粒となっており、50m射撃ではどの弾をどんなチョークと組合せてもショットガン効果が期待出来る3粒以上の被弾は期待出来ず、著しい総合効率の低下を招きます。
ショットガン効果が期待出来なければ殆ど意味がありませんから、そのクラスの装弾は不要だと言えます。
2.ショットガンの欠点。
ショットガンはフルチョーク時30mで直径1m弱に広がり、その中央2/3が有効となり、多少狙いがラフでも命中し、また移動的ではそのリード設定が多少ラフでも命中するメリットはありますが、散弾は弾速が遅い ので相当大きなリードを取らないと命中しません。更にベスト効率の小粒弾は空気抵抗による途中弾速低下が著しく、更なるリードの追加を要し、最早ベラボーと言える程の大きなリードで撃つ必要があります。
射程を30m、平均弾速を200m/s、カモ速度は50km/hとすれば、概略計算で2.1m前と言う事になります。抜群に弾が撃てるカモ猟場に3名の新人を案内した事がありますが、1羽を撃墜するのに使った弾は平均で約300発でした。数m前を撃たなければ命中しない事が分かっていても、直径60cmの網を飛ぶ鳥に被せる事はこんなにも難しいのです。それ程までにリードを合わせる事が難しいのがカモの遠射です。
そしてこの難点をカバーする為に、ケンさんは考案しましたのが、後述説明の高速3連射でした。
3.鹿用の散弾。
散弾装弾の表には10~1号の鳥撃ち装弾、その上がB-BB-BBB、更にその上にA-AA-AAAが一応 あります。更なるその上が獣用のO-OO-OOOとなります。
ゼロではなくオーと読み、OOはダブルオーバックと言います。バックとは鹿の事です。
大粒散弾はAAAでは5.8㎜、OOで8.4㎜粒が9粒、OOOでは9.1㎜粒が6粒、4号バックショットは6.1㎜が 27粒となっており、ショットガン効果を大粒弾側は全く期待出来ませんが、この4号バックだけは期待出来ます。近年はAAAと4号バックの中間に6㎜弱の5号バックとも言われる装弾が追加設定され市販されています。本州鹿の射程距離は20m前後ですから、4~5号バックにチョークはインプシリンダーがベストです。
4.散弾銃動的射撃の敵。
動的のショットガンと静的のライフル銃の2つは全く性格が違い撃ち方も違う様に思えましたが、やがて動的をライフル銃で狙う様になりますとその撃ち方は共通である事が分かりました。
共通点はフリンチングが共通の敵と言う事でした。ショットガンの移動射撃では大切なスイングが止まって しまいリードが合わなくなってしまい、静的のライフルではそれが照準をずらして発射となってしまい、時には50mで50㎝の的紙に命中しないハンターも珍しくありません。
先の説明時と同条件で飛ぶ鳥に命中させる事を考えてみましょう。射程を30m、平均弾速を200m/s、カモの飛ぶ速度は50km/hとすれば、概略計算で2.1m前と言う事になります。
これに命中させるのは2つの方法があります。1つは2.1m前を狙ったままのスイングを乱す事無くキープしたままで引き金を引くリード射撃と言う方法があります。
2つ目は目標をスイングで追い掛け、追い越した時に引き金を引くスイング射撃です。
追越した時に引き金を引いても、弾が出るまでにはそれなりの反応時間が掛かり、そのオーバースイング量がリードになるのです。結果的にはこの延長でライフル銃のランニング射撃も可能となりました。ライフルによるランニング射撃は150m先を走る鹿に対し、何度も5発5中が出せた程の命中率でした。実際は特別な訓練をしなければ反動に体が勝手に構えてしまい、散弾銃のスイングが止まってしまいます。
スイングが止まってしまえば命中率は激減してしまいます。
これを引止まり射撃と言いますが、散弾銃時は巷の95%以上がフリンチング未対策ですから、間違いなく引止まり射撃になります。ライフル銃でもフリンチングの害は非常に大きく、巷のハンターの95%以上がこれにより勝手に照準がずれた発砲となり、本来のライフル銃の本来の性能は300mの実用性がありますが、これと比較すれば恐ろしく不出来となり、場合によっては50mの実用性すら危うくなります。
旧技能講習で本州ライフル所持者の70%以上が不合格だった原因もここにありました。
勿論先のリード射撃に於いても本来のリードは2.1mですが、引止まり射撃で同じリードでは絶対に命中しません。引止まり射撃で命中させられる場合は引止まり分だけのリードを更に増さなければ命中しません。銃のスイングが止まった僅かな時間と言うのは不明ですが、獲物は14m/sで移動しますから、その追加リードも結構大きな量になります。慣れれば引止まり射撃でも、調子が良ければかなり命中させられますが、好不調の波が大きい、これが巷の一般のハンターの特徴です。
5.継続スイングの練習。
引止まりは反動によって起りますから反動のある実射練習を控えます。素振りとイメージトレーニングを組合せて体に射撃とは反動を伴わないと言う事を実射の千~万倍の回数で体に教え込んでやります。次いでに6項のリード不足対策の高速3連射の練習を1部兼ねますが、敷居の線とか天井の線に沿って、スナップスイングをしながらスイングを止める事無く、引き金を出来るだけ速く3回引きます。
色々な方向から遠ざかる場合は近寄ってくる場合や、横切れの場合等々を想定し素振りを繰り返します。
これが板に着くまで実射はしません。そんなに実射をしなくても大丈夫なのか?
ハイ、絶対に大丈夫です。ケンさんはその当時まだ貧乏で射撃場に行くお金がありませんでした。それでひたすら素振りとイメージトレーニングを9か月間繰り返し、来るべき11/15の解禁日に備えました。射撃場は1度も行かず、この繰返しだけで数年後には近隣の誰にも負けないプロのカモ猟ハンターになれました。実射する時はイメージトレーニングを思い出しながら、実射を行なわないと反動によるフリンチングがすぐにブリ返します。
6.リード不足対策の決め手は高速3連射。
前にも書きましたが、射程を30m、平均弾速を200m/s、鴨の速度は50km/hの相対角度90度の横切れとすれば、リード量は概略計算で2.1m前と言う事になります。
スイングを止めずに2.1m前を撃てば命中します。
ところが実戦では相手までの距離や目標の速度も全て目測ですから軽く見て20%以上多めに見て±2倍前後の誤差が含まれ、更に相対角度の問題があり、弾速も距離に対して2乗的に遅くなり、特に距離が遠くなりますとリードの設定は直径60cmのネットを1発で掛ける事は絶望的に難しくなります。しかしそれでもパターンをまともに掛ける事が出来れば十分に撃墜可能です。
ショットガンは3連発が可能ですが、普通の連射ではその間に飛行データが変わってしまい、その都度リードを考え直さなければなりません。結果として普通の3連発ではとてもカバー出来ず、俗に言われているのは1箱25発を撃って1羽撃墜 出来れば、悪くないと言われております。
初期にはケンさんもそんな程度でしたが、これを大幅に高める方法はないのか?
ケンさんは考えました。そして考えたのが次に説明する高速3連射です。
カモの飛行線上に連続して3つのショットコロンを置き、そこにカモを飛び込ませ様と言う作戦です。
通常はパターンだけを言いますが、着弾の結果がパターンであり、実際の散弾群は直径1m強、長さ2~3mとなって飛行しているのであり、その集団をショットコロンと言います。
平面的なパターンだけで言えば直径1mの内の中央の60cmが有効ですが、3発を少しずつダブらせて、80cm間隔で撃ちますと、通常はパターンが薄くなって有効でない部分も2発合わせれば有効側となり、長さが220cmにも及ぶ幅広の有効パターン群が得られます。
通常は直径60cmの網をカモに被せ様としておりますが、これが220cmの細長い網になったのですから、有効度は丸々3.7倍になった計算になります。
この高速3連射をマスターしてから、ケンさんの撃墜率は約3倍に向上しました。
更にこの3連射を群に対して掛け方を工夫しますと1回の3連射から3羽前後が撃墜出来る様になりました。
命中率が3倍になり、更に3倍の撃墜数が可能になった訳ですから、総合的には9倍の効率がアップした事になります。高速3連射の技は更に留まる事を知らず、最終的には近距離の一斉飛び立ちの中から、希望する良い獲物だけ3羽を選んで撃墜出来る様にもなりました。
7.高速3連射の反動対策。
銃身は上部にあり、反動を受ける部分は10cm程下方ですから、撃てば反動で銃身が跳ね上がって当然です。反動その物は無くなりませんから、これの受け方と言うか受け流し方を工夫しなければなりません。秘訣は跳ね上がりを防止する部分と受け流し方の部分に分かれますが、跳ね上がり防止法は非常に簡単です。跳ね上がるタイミングに合わせて先台を持つ手を下側に引っ張って跳ね上がりを相殺させます。
スムーズなスイングをキープしながら、そうなる様にイメージトレーニングを繰り返します。
次に反動の受け流し方ですが、基本的には膝を少し曲げた姿勢で肩幅より多少広い前後のスタンスで、発射直前には体重の80~90%は前足に掛けた状態からスタートし、3発目射撃終了後にはその殆どが後足に移っています。1歩前に踏み出しながらスナップスイングショットで1発目を撃ち、体の前進パワーはここで止まります。以後はスイングの軸線をキープしたまま、スイングを継続しながら、撃つ都度に自然に上半身全体が自然に後退し、体の重心が後ろ足側に移って行くイメージトレーニングを繰り返します。
イメージが完成すれば、任意の軸線に沿った高速3連射が完全に出来る様になります。
これで命中率は3倍に向上し、更に色々を工夫すると更に3倍を撃墜出来る様になります。
ケンさんはそれが出来る様になったおかげで、カモ撃ちのプロになる事が出来ました。
8.決め手のベースは「スナップショット」
順番が少しずれましたが、基本中の基本はスナップショットです。これが出来なければ全てが始まりません。スナップショットは肩に銃を付けてから速やかに撃つテクニックと初期には考えていましたが、それは間違いでした。またスキート射撃の様に最終フォームの肩に銃を滑り込ませるのでもありません。スキート射撃は実戦向きな感じを受けますが、スキート競技は実戦には全く役に立ちません。
正しいスナップショットは次の通りです。
発砲を決意したら体全体が一瞬で最終フォームに移行します。銃は銃身で指差す様に指向し、安全装置を外しながらホッペをかすめる様に肩に真っすぐ引き寄せます。眼は既に先に最終位置に来ておりますから、銃が肩に着く前からリブを通して目標が確認出来ます。
つまり肩に銃が着く前から基本照準がすでに完成しており、肩付け前に撃っても命中します。
標的が動いていれば、体が先に追尾を開始しており、そこに銃が入りますので、いきなりスイング射撃が可能となります。これが正しいスナップショットであり、スナップスイングであります。
前提条件は正しく調整されたストックと、十分な回数のトレーニングです。
スナップショットのトレーニングはひたすら素振りです。まずは最終フォームを体に覚え込ませます。
そこから銃を外し、再度銃身による指向から、肩に向けてまっすぐに銃を引き寄せ、再度フォームを完成させます。これをヒマさえあれば練習し、3000回程やりますと多少サマになって来ます。
3万回程行いますと概ね完成ですが、100回/日で300日、約1年で完成します。
色々な方向にも対応出来る様にし、次いで動的にも対応出来る様にします。約3年で全てが完成します。
尚、正しいスナップショットは西部劇の早撃ち並で撃っても、チャンと矢先の安全確認をし、目標に正しく銃を向けて照準をしておりますから 失中する事も事故る事もありません。
これが出来る事は一生の財産となりますから、手抜きする事無くトレーニングに励んで下さい。
そしてこれが全ての実戦射撃の基本となります。スナップショットを手抜きすれば、その後の上級練習も真の上達は出来ません。それ程までに重要な技術であり、ライフル射撃でもその重要度は変わりません。
鳥撃ちとエゾ鹿撃ちはどちらが難しいか? 圧倒的に難度が高いのは鳥撃ちでした。
スクールに於きましても積雪初期頃にはエゾ雷鳥やマガモの渡りに会う事がよくあります。これを撃ち獲ろうと多くの生徒(エゾ鹿累計20頭前後)が散弾銃を持ち込み挑戦しましたが、唯の1人も成功しておりません。
エゾ雷鳥猟やマガモ猟に成功したのは基礎の出来ているケンさんだけだったのです。
ケンさんの知る限り、本物の名人はライフルもショットガンも両法が上手いハンターでした。
また小物猟との楽しさの比較に付きましても、甲乙は付け難いと思います。ケンさんも鳥撃ちは大好きです。
9.正しいストックの調整。
ストックには長さを始めとする色々な調整項目がありますが、最も重要なのはホッペの当たり具合です。言葉を変えればリブの延長線上に正しく目が来る様にすれば良いのです。

写真はNZのカナダガン猟です。9発から7羽の捕獲と驚異的撃墜率を出す事が出来ましたが、秘密はストックに張ったガムテープにあります。

写真のNZダック猟時も黒いテープで同様に調整しています。左右的にも上下的にも僅か2mm程度の物ですが、これで正しく目がリブの延長線上に来る様になり、1日を通して1.8発/羽と言う高命中率を出す事が出来ました。レミントンは大柄なアメリカ人用にストックが設定されているので日本人には再調整が必要なのです。
よく調整されたレミントン11-87はきっと良い結果をもたらしてくれる事でしょう。
引き止まり射撃で大粒弾を適当に前を撃っても多少なら墜ちますが、より楽しみたいなら上級射撃に移行出来る様に正しいショットガン射撃をマスターし直されたら如何でしょう。
1970年当時はケンさんの月給が3万円時にカモは1000円弱/羽で売れました。
キジやマガモのオスは3000円/羽で売れました。
毎朝定数8羽で5000~10000円になり、これで随分旅行に行けました。
なお聞いた話ですが本州鹿は3~5万円/頭、猪は5~10万円/頭と聞きました。
その昔はもっと高かったと言います。
これも慣れればソコソコ当たりますが、引き止まり条件が僅かでも違ってくると途端に命中しなくなり、何処を撃っているのか分からなくなってしまう欠点を持っています。
正しい射撃をすれば必然的に2/3前後は命中し、調子の悪い日もそれなりに善戦出来、また更なる上級テクニックも求められます。ここでは正しいショットガンの射撃方法を説明したいと思います。
さて銃は2種類があり、主に50m以内の近距離の動的を撃つショットガンと、主に100m以遠の遠距離の 静的を撃つライフル銃があります。サボットスラグ銃は運用方法からここではライフル銃側に分類されます。
散弾を撃つショットガンは獲物によってその散弾粒の大きさを変えれば、小鳥からヒグマまで国内の全ての獲物と勝負出来ますが、最大射程は50m以内(実質20~30m)に限定されます。ブレネッキ弾等の改良された1粒弾を撃てば80m程度まで、またサボットスラグ銃では120mまでの実用射撃が出来ます。
1.ショットガンの最大のメリット。
ショットガンのメリットは散弾をバラ撒く事でショットガン効果(複数被弾複次効果)を期待出来る事です。それは3粒以上が命中すると急所でなくてもショック死を起こす事であり、その1粒の必要エネルギーは大丈夫かと思う程小さくても有効弾となる事です。その考え方を利用すればとにかく粒数の多い弾の方が効果大となります。と言って小鳥用の超小粒弾で鹿を撃っても鹿皮を貫通出来ませんから無効弾となり、少なくとも皮下の神経組織まで十分に達するパワーは不可欠です。
我が国の狩猟鳥の最大はカルガモクラスでありますが、狩猟読本による奨励弾は3~4号となっておりますが、ケンさんのカモ類5000羽以上のプロの実績から言いますと直径2.4mm粒が約400個の7.5号弾から最高撃墜率が得られました。また小型鳥のヒヨドリやタシギクラスならば2.0mm粒が約650個の9号装弾、各々32gのStd装弾がベストです。フルチョークと組合せますと50m程度まで有効となります。
ただ小粒弾は弾速の途中低下が著しく、距離の増加に従って比例的にではなく2乗的にリードを大きくして行かないと、パターンが後落してしまいます。正しくパターンを掛けられれば、撃墜率は大幅に向上するのですが、大粒弾を撃っているのと同じ感覚で撃ちますとパターンの端しか掛からず、だから小粒は非力で ダメなんだと言う間違った結論になってしまいます。その結果として装弾の選択は大粒側に移行します。
大粒側に移行するとリードは少なくても命中しますから一見すると当て易くなった感じがしますが、弾粒が少な過ぎてショットガン効果が起こりませんから、良い所に命中した時以外は半矢で飛び去られてしまい ます。そしてこれを見てこれもパワー不足だと言う事で、更なる大粒弾側に移行してしまいます。これが普通のパターンで、ケンさんも初期にはこのパターンに陥りました。
7.5号弾より大粒弾となりますと、6号装弾は2.8㎜が250粒、4号装弾は3.3㎜が150粒、BB装弾は4.6㎜が 僅か55粒、4号バックショットは6.1㎜が27粒となっており、50m射撃ではどの弾をどんなチョークと組合せてもショットガン効果が期待出来る3粒以上の被弾は期待出来ず、著しい総合効率の低下を招きます。
ショットガン効果が期待出来なければ殆ど意味がありませんから、そのクラスの装弾は不要だと言えます。
2.ショットガンの欠点。
ショットガンはフルチョーク時30mで直径1m弱に広がり、その中央2/3が有効となり、多少狙いがラフでも命中し、また移動的ではそのリード設定が多少ラフでも命中するメリットはありますが、散弾は弾速が遅い ので相当大きなリードを取らないと命中しません。更にベスト効率の小粒弾は空気抵抗による途中弾速低下が著しく、更なるリードの追加を要し、最早ベラボーと言える程の大きなリードで撃つ必要があります。
射程を30m、平均弾速を200m/s、カモ速度は50km/hとすれば、概略計算で2.1m前と言う事になります。抜群に弾が撃てるカモ猟場に3名の新人を案内した事がありますが、1羽を撃墜するのに使った弾は平均で約300発でした。数m前を撃たなければ命中しない事が分かっていても、直径60cmの網を飛ぶ鳥に被せる事はこんなにも難しいのです。それ程までにリードを合わせる事が難しいのがカモの遠射です。
そしてこの難点をカバーする為に、ケンさんは考案しましたのが、後述説明の高速3連射でした。
3.鹿用の散弾。
散弾装弾の表には10~1号の鳥撃ち装弾、その上がB-BB-BBB、更にその上にA-AA-AAAが一応 あります。更なるその上が獣用のO-OO-OOOとなります。
ゼロではなくオーと読み、OOはダブルオーバックと言います。バックとは鹿の事です。
大粒散弾はAAAでは5.8㎜、OOで8.4㎜粒が9粒、OOOでは9.1㎜粒が6粒、4号バックショットは6.1㎜が 27粒となっており、ショットガン効果を大粒弾側は全く期待出来ませんが、この4号バックだけは期待出来ます。近年はAAAと4号バックの中間に6㎜弱の5号バックとも言われる装弾が追加設定され市販されています。本州鹿の射程距離は20m前後ですから、4~5号バックにチョークはインプシリンダーがベストです。
4.散弾銃動的射撃の敵。
動的のショットガンと静的のライフル銃の2つは全く性格が違い撃ち方も違う様に思えましたが、やがて動的をライフル銃で狙う様になりますとその撃ち方は共通である事が分かりました。
共通点はフリンチングが共通の敵と言う事でした。ショットガンの移動射撃では大切なスイングが止まって しまいリードが合わなくなってしまい、静的のライフルではそれが照準をずらして発射となってしまい、時には50mで50㎝の的紙に命中しないハンターも珍しくありません。
先の説明時と同条件で飛ぶ鳥に命中させる事を考えてみましょう。射程を30m、平均弾速を200m/s、カモの飛ぶ速度は50km/hとすれば、概略計算で2.1m前と言う事になります。
これに命中させるのは2つの方法があります。1つは2.1m前を狙ったままのスイングを乱す事無くキープしたままで引き金を引くリード射撃と言う方法があります。
2つ目は目標をスイングで追い掛け、追い越した時に引き金を引くスイング射撃です。
追越した時に引き金を引いても、弾が出るまでにはそれなりの反応時間が掛かり、そのオーバースイング量がリードになるのです。結果的にはこの延長でライフル銃のランニング射撃も可能となりました。ライフルによるランニング射撃は150m先を走る鹿に対し、何度も5発5中が出せた程の命中率でした。実際は特別な訓練をしなければ反動に体が勝手に構えてしまい、散弾銃のスイングが止まってしまいます。
スイングが止まってしまえば命中率は激減してしまいます。
これを引止まり射撃と言いますが、散弾銃時は巷の95%以上がフリンチング未対策ですから、間違いなく引止まり射撃になります。ライフル銃でもフリンチングの害は非常に大きく、巷のハンターの95%以上がこれにより勝手に照準がずれた発砲となり、本来のライフル銃の本来の性能は300mの実用性がありますが、これと比較すれば恐ろしく不出来となり、場合によっては50mの実用性すら危うくなります。
旧技能講習で本州ライフル所持者の70%以上が不合格だった原因もここにありました。
勿論先のリード射撃に於いても本来のリードは2.1mですが、引止まり射撃で同じリードでは絶対に命中しません。引止まり射撃で命中させられる場合は引止まり分だけのリードを更に増さなければ命中しません。銃のスイングが止まった僅かな時間と言うのは不明ですが、獲物は14m/sで移動しますから、その追加リードも結構大きな量になります。慣れれば引止まり射撃でも、調子が良ければかなり命中させられますが、好不調の波が大きい、これが巷の一般のハンターの特徴です。
5.継続スイングの練習。
引止まりは反動によって起りますから反動のある実射練習を控えます。素振りとイメージトレーニングを組合せて体に射撃とは反動を伴わないと言う事を実射の千~万倍の回数で体に教え込んでやります。次いでに6項のリード不足対策の高速3連射の練習を1部兼ねますが、敷居の線とか天井の線に沿って、スナップスイングをしながらスイングを止める事無く、引き金を出来るだけ速く3回引きます。
色々な方向から遠ざかる場合は近寄ってくる場合や、横切れの場合等々を想定し素振りを繰り返します。
これが板に着くまで実射はしません。そんなに実射をしなくても大丈夫なのか?
ハイ、絶対に大丈夫です。ケンさんはその当時まだ貧乏で射撃場に行くお金がありませんでした。それでひたすら素振りとイメージトレーニングを9か月間繰り返し、来るべき11/15の解禁日に備えました。射撃場は1度も行かず、この繰返しだけで数年後には近隣の誰にも負けないプロのカモ猟ハンターになれました。実射する時はイメージトレーニングを思い出しながら、実射を行なわないと反動によるフリンチングがすぐにブリ返します。
6.リード不足対策の決め手は高速3連射。
前にも書きましたが、射程を30m、平均弾速を200m/s、鴨の速度は50km/hの相対角度90度の横切れとすれば、リード量は概略計算で2.1m前と言う事になります。
スイングを止めずに2.1m前を撃てば命中します。
ところが実戦では相手までの距離や目標の速度も全て目測ですから軽く見て20%以上多めに見て±2倍前後の誤差が含まれ、更に相対角度の問題があり、弾速も距離に対して2乗的に遅くなり、特に距離が遠くなりますとリードの設定は直径60cmのネットを1発で掛ける事は絶望的に難しくなります。しかしそれでもパターンをまともに掛ける事が出来れば十分に撃墜可能です。
ショットガンは3連発が可能ですが、普通の連射ではその間に飛行データが変わってしまい、その都度リードを考え直さなければなりません。結果として普通の3連発ではとてもカバー出来ず、俗に言われているのは1箱25発を撃って1羽撃墜 出来れば、悪くないと言われております。
初期にはケンさんもそんな程度でしたが、これを大幅に高める方法はないのか?
ケンさんは考えました。そして考えたのが次に説明する高速3連射です。
カモの飛行線上に連続して3つのショットコロンを置き、そこにカモを飛び込ませ様と言う作戦です。
通常はパターンだけを言いますが、着弾の結果がパターンであり、実際の散弾群は直径1m強、長さ2~3mとなって飛行しているのであり、その集団をショットコロンと言います。
平面的なパターンだけで言えば直径1mの内の中央の60cmが有効ですが、3発を少しずつダブらせて、80cm間隔で撃ちますと、通常はパターンが薄くなって有効でない部分も2発合わせれば有効側となり、長さが220cmにも及ぶ幅広の有効パターン群が得られます。
通常は直径60cmの網をカモに被せ様としておりますが、これが220cmの細長い網になったのですから、有効度は丸々3.7倍になった計算になります。
この高速3連射をマスターしてから、ケンさんの撃墜率は約3倍に向上しました。
更にこの3連射を群に対して掛け方を工夫しますと1回の3連射から3羽前後が撃墜出来る様になりました。
命中率が3倍になり、更に3倍の撃墜数が可能になった訳ですから、総合的には9倍の効率がアップした事になります。高速3連射の技は更に留まる事を知らず、最終的には近距離の一斉飛び立ちの中から、希望する良い獲物だけ3羽を選んで撃墜出来る様にもなりました。
7.高速3連射の反動対策。
銃身は上部にあり、反動を受ける部分は10cm程下方ですから、撃てば反動で銃身が跳ね上がって当然です。反動その物は無くなりませんから、これの受け方と言うか受け流し方を工夫しなければなりません。秘訣は跳ね上がりを防止する部分と受け流し方の部分に分かれますが、跳ね上がり防止法は非常に簡単です。跳ね上がるタイミングに合わせて先台を持つ手を下側に引っ張って跳ね上がりを相殺させます。
スムーズなスイングをキープしながら、そうなる様にイメージトレーニングを繰り返します。
次に反動の受け流し方ですが、基本的には膝を少し曲げた姿勢で肩幅より多少広い前後のスタンスで、発射直前には体重の80~90%は前足に掛けた状態からスタートし、3発目射撃終了後にはその殆どが後足に移っています。1歩前に踏み出しながらスナップスイングショットで1発目を撃ち、体の前進パワーはここで止まります。以後はスイングの軸線をキープしたまま、スイングを継続しながら、撃つ都度に自然に上半身全体が自然に後退し、体の重心が後ろ足側に移って行くイメージトレーニングを繰り返します。
イメージが完成すれば、任意の軸線に沿った高速3連射が完全に出来る様になります。
これで命中率は3倍に向上し、更に色々を工夫すると更に3倍を撃墜出来る様になります。
ケンさんはそれが出来る様になったおかげで、カモ撃ちのプロになる事が出来ました。
8.決め手のベースは「スナップショット」
順番が少しずれましたが、基本中の基本はスナップショットです。これが出来なければ全てが始まりません。スナップショットは肩に銃を付けてから速やかに撃つテクニックと初期には考えていましたが、それは間違いでした。またスキート射撃の様に最終フォームの肩に銃を滑り込ませるのでもありません。スキート射撃は実戦向きな感じを受けますが、スキート競技は実戦には全く役に立ちません。
正しいスナップショットは次の通りです。
発砲を決意したら体全体が一瞬で最終フォームに移行します。銃は銃身で指差す様に指向し、安全装置を外しながらホッペをかすめる様に肩に真っすぐ引き寄せます。眼は既に先に最終位置に来ておりますから、銃が肩に着く前からリブを通して目標が確認出来ます。
つまり肩に銃が着く前から基本照準がすでに完成しており、肩付け前に撃っても命中します。
標的が動いていれば、体が先に追尾を開始しており、そこに銃が入りますので、いきなりスイング射撃が可能となります。これが正しいスナップショットであり、スナップスイングであります。
前提条件は正しく調整されたストックと、十分な回数のトレーニングです。
スナップショットのトレーニングはひたすら素振りです。まずは最終フォームを体に覚え込ませます。
そこから銃を外し、再度銃身による指向から、肩に向けてまっすぐに銃を引き寄せ、再度フォームを完成させます。これをヒマさえあれば練習し、3000回程やりますと多少サマになって来ます。
3万回程行いますと概ね完成ですが、100回/日で300日、約1年で完成します。
色々な方向にも対応出来る様にし、次いで動的にも対応出来る様にします。約3年で全てが完成します。
尚、正しいスナップショットは西部劇の早撃ち並で撃っても、チャンと矢先の安全確認をし、目標に正しく銃を向けて照準をしておりますから 失中する事も事故る事もありません。
これが出来る事は一生の財産となりますから、手抜きする事無くトレーニングに励んで下さい。
そしてこれが全ての実戦射撃の基本となります。スナップショットを手抜きすれば、その後の上級練習も真の上達は出来ません。それ程までに重要な技術であり、ライフル射撃でもその重要度は変わりません。
鳥撃ちとエゾ鹿撃ちはどちらが難しいか? 圧倒的に難度が高いのは鳥撃ちでした。
スクールに於きましても積雪初期頃にはエゾ雷鳥やマガモの渡りに会う事がよくあります。これを撃ち獲ろうと多くの生徒(エゾ鹿累計20頭前後)が散弾銃を持ち込み挑戦しましたが、唯の1人も成功しておりません。
エゾ雷鳥猟やマガモ猟に成功したのは基礎の出来ているケンさんだけだったのです。
ケンさんの知る限り、本物の名人はライフルもショットガンも両法が上手いハンターでした。
また小物猟との楽しさの比較に付きましても、甲乙は付け難いと思います。ケンさんも鳥撃ちは大好きです。
9.正しいストックの調整。
ストックには長さを始めとする色々な調整項目がありますが、最も重要なのはホッペの当たり具合です。言葉を変えればリブの延長線上に正しく目が来る様にすれば良いのです。
写真はNZのカナダガン猟です。9発から7羽の捕獲と驚異的撃墜率を出す事が出来ましたが、秘密はストックに張ったガムテープにあります。
写真のNZダック猟時も黒いテープで同様に調整しています。左右的にも上下的にも僅か2mm程度の物ですが、これで正しく目がリブの延長線上に来る様になり、1日を通して1.8発/羽と言う高命中率を出す事が出来ました。レミントンは大柄なアメリカ人用にストックが設定されているので日本人には再調整が必要なのです。
よく調整されたレミントン11-87はきっと良い結果をもたらしてくれる事でしょう。
引き止まり射撃で大粒弾を適当に前を撃っても多少なら墜ちますが、より楽しみたいなら上級射撃に移行出来る様に正しいショットガン射撃をマスターし直されたら如何でしょう。
1970年当時はケンさんの月給が3万円時にカモは1000円弱/羽で売れました。
キジやマガモのオスは3000円/羽で売れました。
毎朝定数8羽で5000~10000円になり、これで随分旅行に行けました。
なお聞いた話ですが本州鹿は3~5万円/頭、猪は5~10万円/頭と聞きました。
その昔はもっと高かったと言います。
2019年07月16日
悟りの心作戦
人生にはやりたい事、成功させたい事は世の中にたくさんありますが、現実には捕獲したいと思うから捕獲出来ない、当てたいと思うから当たらない、儲けたいと思うから儲からない、そうなって欲しいがそうなってくれない、世の中の常は何時もこんな風に最初から相場が決まっています。
銃は元々当たる様に出来ており、素直に撃てば命中します。ところが素直に行かない理由はたくさんあります。本数鹿の巻狩りの逃避コースで待ち受けても、射手が来たらブッ殺してくれましょうと「殺気」をバラ撒くので鹿に先に感付かれて視程外で逃げられます。エゾ鹿猟に於いては獲物にも逃げる権利がありますから、早く撃たなければ逃げられます。だからと言って焦って早撃ちすれば命中しません。またエゾ鹿は100~150mに生息し、それを遠いと思えばそれだけで命中しなくなります。
ケンさんも本州鹿巻狩りでは9年目の出撃累計70余日まで連続敗戦が続きました。その捕獲成功の当日まで 何もしなかった訳ではなく、考えられる事を全て試しましたが、何一つ効果は得られませんでした。
捕獲成功の当日はもう思い当たる改善項目が無くなり、「どうせ今日も獲れっこない」とフテ寝をしておりました。その結果、「殺気」のバラ撒きはなくなり、鹿は近くまで来て下さり、自らの「気配」が低下していた為に鹿接近の「気配」には気が付き、スナップショットのイージーショットで射獲成功となりました。
「禅の心作戦」
この結果から勝利の方程式を作りました。つまり鹿を捕獲する為に狩猟に来ているのですが、その心を表には出さず(殺気を発しない)、物陰から伺わずに丸見えの位置で仏像の様に微動もしない(気配を低下させる)、そしてキョロキョロ見張らずに瞑想する(心を平静にする)、こうすれば鹿が来れば気配で自然に分かり、射撃自体はスナップ射撃が出来れば極めてイージー射撃となります。これを「禅の心作戦」と名を付けました。
「禅の心作戦」はどこまで有効かを試しました処、2mと5mまで鹿を寄せられましたから、この作戦は完璧でした。鹿の眼は左右に付いており、視力は良いのですが欠陥があり平面的に見え、丸見えの位置でも大木等を背に微動もしなければ、発見される事は無いのです。あれ程獲れなかった本州鹿ですが、「禅の心作戦」に徹したところ3週連続で捕獲成功、巻狩りグループ内最低のゼロだったケンさんの捕獲率は翌年から平均値の5倍のダントツのエースとなりました。捕獲し様としない「禅の心作戦」が捕獲には最も効果的だったのです。
「悟りの心作戦」
仕事もサラリーマンを辞めて自前ビジネスに切り替えましたが、それも儲けたかったからではありません。自ら考えた手法の方が優れている事を証明したかっただけなのです。その結果、浮いた時間で狩猟をたくさんしたいと考えました。
そして自らのアイデアで能率は予定通り10倍前後となり、最盛期は年間に60日の狩猟をする事が出来ました。そして結果的には収入が追い掛けて来まして、10年少々を働いただけですが、約100倍の収入となり、サラリーマンの一生の10倍程を儲ける事が出来まして、以後は仕事卒業を10年早めて青春時代にやり残したテーマを潰して来ました。これは「禅の心作戦」と同様、開き直りの「悟りの心作戦」でした。
走る鹿に対し命中させる事は夢でした。走るエゾ鹿に対し1シーズンに45日間出撃し、約1000発を鹿に向けて撃ちましたが、命中したのはマグレ藪頭のみでした。
カモ撃ちのバイト射撃では多数の実戦から自然に飛鳥射撃の技術を身に付ける事が出来ましたが、走るエゾ鹿に対しては慣れとか技量不足とかそう言う問題ではなく、射撃理論が間違っていると感じました。
「見ないで撃つランニング射撃」
弾は200mまで落差無視の高精度直撃飛行するのですから、鹿の正しい未来位置にどうやって照準を合わせるかが問題です。考えた結果、肉眼で見えている映像は古い虚像ではないかと思う様になりました。
つまりそれで言えば走っている真の映像は見えないと言う仮定になります。
もしそうであれば虚像を目視照準しても実態はそこにはないのですから、絶対に命中する筈がありません。この考えで真の実像は何処にあるのか、それをどうやって照準するかを考えました。
肉眼には見えない目標ですが、1秒以内のほんの僅か前にはそこを通過した事実は完璧です。スイングで追い越した適当な時点が、見えないその未来位置に銃口方向が達する可能性が十分にあります。それは見えない目標ですから見て撃たない事に改めました。ここでクレー射撃のスイング射撃に当て嵌めて考えてみました。ショットガンでも目標を追い越してからは目標を見ないで撃っています。
この延長で精度を向上させれば弾速が3倍ですから、100m強位までなら命中しそうな気がして来ました。
試行錯誤の結果、目標を1度追尾し、安定した所でスイングを加速、クレー射撃と同様に追い越した所で引き金を引きました。倒れませんでしたが、胴体に命中しました。銃は連射性の良いH&Kオートでした。
そのまま同様の連射を続けますと3発目被弾と同時にひっくり返りました。ショットガン効果で3粒以上命中の条件が整ったからでした。リード不足でしたからスイングの加速をもう少し強める事にしました。
結果的には限界距離は100m程度、50m前後を走るエゾ鹿に対し、5発強で1頭の捕獲が可能になりました。
こうして3シーズンの約90日間に約3000発をエゾ鹿に向けて撃ち、ランニング射撃が完成したかに見えました。しかし実はまだまだ未完成だった事が後刻に分かりました。
それはH&Kオートでは300m遠射が未達成で、次なるテーマは300mの遠射とし、その為に銃を高精度のボルトアクション銃に換えました。その為にはランニング射撃の連射性能は諦めるつもりでした。
300m遠射は全依託射撃をマスターする事により、簡単に達成する事が出来ました。
そして諦めていたランニング射撃ですが、撃ってみるとH&Kオート時代より良く当たりました。しかも初弾だけではなく連射ですらオート時より良く当たり、且つオート時よりも速く撃てる事に気が付きました。そこでデータを取りますと200mでも命中率の低下は余り無く、2.7発で1頭を捕獲している事が分かりました。その翌年には更に命中率が大幅向上し、念願の5発5中を3度記録する事が出来ました。
つまり、ランニングの連射に最も向いているのはオートだと思ったのですがそれは間違いでした。考えればオートは撃つと反動で目標を見失い、再度これをスコープに捉え直してからスイング加速に移る射撃をしていました。
それに対し、ボルトでは撃つと銃を肩から降ろして再装填しながら再肩付けをしますが、体自体が追尾を続けておりスナップスイングで肩に銃が入るや否やでスイング加速が始まるのでオートよりも早く撃てたのでした。
そして目標を見失う事がありませんから、精神的な不安が無くなり、命中率が向上したと思われます。
こうして見えない虚像相手ですから目視照準する事を諦め、見ないで撃つ様に考え方を改めました処、新しいランニング射撃理論が完成しました。このランニング射撃では見ないままで思い切り良く引金を引けば、胴体位なら距離に関係なく必ず簡単に命中します。そうでなければ5発5中が何度も達成される筈がありません。
この新理論によるランニング射撃も、当て様としない「悟りの心作戦」と言えばそうなります。人間の能力は猟犬頼みの一般のハンターに比べ、心の持ち方次第で無限の可能性がある事が分かりました。
銃は元々当たる様に出来ており、素直に撃てば命中します。ところが素直に行かない理由はたくさんあります。本数鹿の巻狩りの逃避コースで待ち受けても、射手が来たらブッ殺してくれましょうと「殺気」をバラ撒くので鹿に先に感付かれて視程外で逃げられます。エゾ鹿猟に於いては獲物にも逃げる権利がありますから、早く撃たなければ逃げられます。だからと言って焦って早撃ちすれば命中しません。またエゾ鹿は100~150mに生息し、それを遠いと思えばそれだけで命中しなくなります。
ケンさんも本州鹿巻狩りでは9年目の出撃累計70余日まで連続敗戦が続きました。その捕獲成功の当日まで 何もしなかった訳ではなく、考えられる事を全て試しましたが、何一つ効果は得られませんでした。
捕獲成功の当日はもう思い当たる改善項目が無くなり、「どうせ今日も獲れっこない」とフテ寝をしておりました。その結果、「殺気」のバラ撒きはなくなり、鹿は近くまで来て下さり、自らの「気配」が低下していた為に鹿接近の「気配」には気が付き、スナップショットのイージーショットで射獲成功となりました。
「禅の心作戦」
この結果から勝利の方程式を作りました。つまり鹿を捕獲する為に狩猟に来ているのですが、その心を表には出さず(殺気を発しない)、物陰から伺わずに丸見えの位置で仏像の様に微動もしない(気配を低下させる)、そしてキョロキョロ見張らずに瞑想する(心を平静にする)、こうすれば鹿が来れば気配で自然に分かり、射撃自体はスナップ射撃が出来れば極めてイージー射撃となります。これを「禅の心作戦」と名を付けました。
「禅の心作戦」はどこまで有効かを試しました処、2mと5mまで鹿を寄せられましたから、この作戦は完璧でした。鹿の眼は左右に付いており、視力は良いのですが欠陥があり平面的に見え、丸見えの位置でも大木等を背に微動もしなければ、発見される事は無いのです。あれ程獲れなかった本州鹿ですが、「禅の心作戦」に徹したところ3週連続で捕獲成功、巻狩りグループ内最低のゼロだったケンさんの捕獲率は翌年から平均値の5倍のダントツのエースとなりました。捕獲し様としない「禅の心作戦」が捕獲には最も効果的だったのです。
「悟りの心作戦」
仕事もサラリーマンを辞めて自前ビジネスに切り替えましたが、それも儲けたかったからではありません。自ら考えた手法の方が優れている事を証明したかっただけなのです。その結果、浮いた時間で狩猟をたくさんしたいと考えました。
そして自らのアイデアで能率は予定通り10倍前後となり、最盛期は年間に60日の狩猟をする事が出来ました。そして結果的には収入が追い掛けて来まして、10年少々を働いただけですが、約100倍の収入となり、サラリーマンの一生の10倍程を儲ける事が出来まして、以後は仕事卒業を10年早めて青春時代にやり残したテーマを潰して来ました。これは「禅の心作戦」と同様、開き直りの「悟りの心作戦」でした。
走る鹿に対し命中させる事は夢でした。走るエゾ鹿に対し1シーズンに45日間出撃し、約1000発を鹿に向けて撃ちましたが、命中したのはマグレ藪頭のみでした。
カモ撃ちのバイト射撃では多数の実戦から自然に飛鳥射撃の技術を身に付ける事が出来ましたが、走るエゾ鹿に対しては慣れとか技量不足とかそう言う問題ではなく、射撃理論が間違っていると感じました。
「見ないで撃つランニング射撃」
弾は200mまで落差無視の高精度直撃飛行するのですから、鹿の正しい未来位置にどうやって照準を合わせるかが問題です。考えた結果、肉眼で見えている映像は古い虚像ではないかと思う様になりました。
つまりそれで言えば走っている真の映像は見えないと言う仮定になります。
もしそうであれば虚像を目視照準しても実態はそこにはないのですから、絶対に命中する筈がありません。この考えで真の実像は何処にあるのか、それをどうやって照準するかを考えました。
肉眼には見えない目標ですが、1秒以内のほんの僅か前にはそこを通過した事実は完璧です。スイングで追い越した適当な時点が、見えないその未来位置に銃口方向が達する可能性が十分にあります。それは見えない目標ですから見て撃たない事に改めました。ここでクレー射撃のスイング射撃に当て嵌めて考えてみました。ショットガンでも目標を追い越してからは目標を見ないで撃っています。
この延長で精度を向上させれば弾速が3倍ですから、100m強位までなら命中しそうな気がして来ました。
試行錯誤の結果、目標を1度追尾し、安定した所でスイングを加速、クレー射撃と同様に追い越した所で引き金を引きました。倒れませんでしたが、胴体に命中しました。銃は連射性の良いH&Kオートでした。
そのまま同様の連射を続けますと3発目被弾と同時にひっくり返りました。ショットガン効果で3粒以上命中の条件が整ったからでした。リード不足でしたからスイングの加速をもう少し強める事にしました。
結果的には限界距離は100m程度、50m前後を走るエゾ鹿に対し、5発強で1頭の捕獲が可能になりました。
こうして3シーズンの約90日間に約3000発をエゾ鹿に向けて撃ち、ランニング射撃が完成したかに見えました。しかし実はまだまだ未完成だった事が後刻に分かりました。
それはH&Kオートでは300m遠射が未達成で、次なるテーマは300mの遠射とし、その為に銃を高精度のボルトアクション銃に換えました。その為にはランニング射撃の連射性能は諦めるつもりでした。
300m遠射は全依託射撃をマスターする事により、簡単に達成する事が出来ました。
そして諦めていたランニング射撃ですが、撃ってみるとH&Kオート時代より良く当たりました。しかも初弾だけではなく連射ですらオート時より良く当たり、且つオート時よりも速く撃てる事に気が付きました。そこでデータを取りますと200mでも命中率の低下は余り無く、2.7発で1頭を捕獲している事が分かりました。その翌年には更に命中率が大幅向上し、念願の5発5中を3度記録する事が出来ました。
つまり、ランニングの連射に最も向いているのはオートだと思ったのですがそれは間違いでした。考えればオートは撃つと反動で目標を見失い、再度これをスコープに捉え直してからスイング加速に移る射撃をしていました。
それに対し、ボルトでは撃つと銃を肩から降ろして再装填しながら再肩付けをしますが、体自体が追尾を続けておりスナップスイングで肩に銃が入るや否やでスイング加速が始まるのでオートよりも早く撃てたのでした。
そして目標を見失う事がありませんから、精神的な不安が無くなり、命中率が向上したと思われます。
こうして見えない虚像相手ですから目視照準する事を諦め、見ないで撃つ様に考え方を改めました処、新しいランニング射撃理論が完成しました。このランニング射撃では見ないままで思い切り良く引金を引けば、胴体位なら距離に関係なく必ず簡単に命中します。そうでなければ5発5中が何度も達成される筈がありません。
この新理論によるランニング射撃も、当て様としない「悟りの心作戦」と言えばそうなります。人間の能力は猟犬頼みの一般のハンターに比べ、心の持ち方次第で無限の可能性がある事が分かりました。
2019年01月20日
マグナム銃 & カスタム銃 不要論。
筆者のブログ等で現在はカスタム銃を不要と論じていますが、実は未熟時代の筆者はそれを購入したいと思っていました。しかしそれが高額故に取敢えず先送りしている内に市販銃の 精度が高くなり、且つ色々な事が解かる様になってそれらの複合から不要論に至りました。
マグナムに付きましては後述で説明しておりますが、これも不要論です。
1.スラグ銃は当たらない。
ライフル銃は命中率が命、遠距離に於いても急所に命中させなければ意味がありませんから命中精度は絶対に高い方が良く、カスタム銃は命中精度の向上に主眼が置かれていました。
ライフルの狩猟を始める前、筆者も将来は高精度のカスタム銃を購入するつもりでした。
そして同様に猛獣ヒグマ猟にはかなり強力なマグナムは必要と考えていました。
そんな夢を抱いて本州鹿巻狩り用に最初に購入したのは資格問題からノーライフルの20番のレミントン1100、俗にライフルサイトと言うオープンサイト付のスラグ専用銃でした。
撃ってびっくり、スラグ弾が命中しないのです。50mで50cm角の的紙に向けてテーブル撃ちをして的紙に目一杯広がってしまい、一口に言えば50mの実用性は全くありません。
未熟ながらあれこれ試行錯誤の末、数年後には50mで10cm位なら当てられる様になりました。


レミントン1100スラグガン20番、 レミントン742ライフル銃30-06
その頃、安い中古ライフル銃が出ましたのでその資格を取得し、これを試す事にしました。
レミントン1100のそっくりさんの742(現在の7500系列)と言うモデルで30-06でした。
当時は現在からすれば信じ難いのですが、スコープ銃は遠射には有利ながらも、視野が狭く総合的には使い難く、オープンサイトの方がまだ有利と思われていたのです。
2.ライフルも当たらないのにびっくり、しかし当たる銃もありました。
ライフル銃なら圧倒的な高精度と思っていましたが、初射撃とは言えノーライフルのスラグ弾にも負けてしまう程度の精度しか出せませんでした。これには驚きました。
勿論数年後にはスラグ時代の半分程度まで精度は向上しましたが、それでもまだ50mで5cm程度、何とか100mの実戦能力がある程度でした。
この一連の経験でライフル射撃には技術が絶対に不可欠と言う事がよく解かり、高精度の銃だけでは何の意味もない事もよく分かり、まずは射撃技術を向上させようと強く思いました。
そして数年後、ハワイで実弾射撃する機会がありました。
ここでは色々な銃を撃つ事が出来、未熟な腕ながら、銃にはよく当たる銃とそうでない銃がある事が解かりました。アメリカ製のM1カービン、M1ガーランド、M14、M16、そしてロシア製AK-47は当たらない側の銃でした。 当たる側の銃は中国製のSKSカービンでした。その差は非常に大きく、ならばカスタムライフルはやはり非常に有効と思いました。


中国製SKSカービン ルガー77 308
1990年頃から銃の世界の流れが変わり始めました。1つ目はスコープ専用銃がデビューした事、2つ目はステンレス、3つ目はこの頃から命中精度が格段に良くなった事でした。
カスタムライフルに対する憧れはまだ強く持っておりましたが、高額故に取合えず見送り、 安価な18万円のルガー77スコープ専用銃ステンレスを購入しました。運用後すぐに分かった事はスコープ専用銃がオープンサイトより遥かにスナップショットやスイングショットに使える事でした。またスクープは安物でも十分に機能する事でした。
銃の仕様を決定するに当たって、本州鹿巻狩りでは9年間も重いレミントン1100オートを只々担ぎ続けました。それで銃と言う物は撃つモノでもあるけれど担ぐモノであると言う 認識が強く、ルガー77は軽量モデルを選択してしまい、重い軍用銃のSKS程の命中精度を出せませんでした。もしこの時バーミンターのヘビーバレルモデルを選択していれば、すでにこの時に究極のライフルに手が届いたのかも知れません。
3.口径の迷い。
アメリカで最も多く使用されているのは30-06、しかし新銃で最も売れているのは308です。前者は1906年に制定、後者はその約50年後に制定された軍用弾で、2つの寸法はかなり違いますがパワーは5%違いの同目的類似弾です。筆者は無条件で新しい308を選びました。
308は12mmの生鉄板を撃ち抜き、生身に対して1m近くまで侵入します。
エゾ鹿級なら楽勝の余裕で急所に到達します。そう思っておりましたのでエゾ鹿にマグナムを使う事は当初から考えませんでしたが、ヒグマ猟にはマグナムが必要かと考えていました。
しかし後年に色々を勉強する事により308でヒグマでも大丈夫かと思う様になり、更に数年後には実際に450kgのヒグマと対戦して1発で決まり、更には後年アフリカ猟に於きまして体重500kg以上でも楽勝有効だった事を確認しました。
308は予想以上にパワフル、マグナム不要論に至りました。
4.走る鹿にはオートが有効と思いましたが、それは間違いでした。
エゾ鹿はこの頃50~100mにおり結構獲れましたが、数年後には走る鹿が多くなり、これを捕獲しようとH&KのSL7と言うセミオート銃を購入しました。
ボルトライフル並によく当たると言う謳い文句でしたが、珍しく本当に高精度でした。
数年後150mの5発テーブル撃ちが12mmにまとまりました。
また90日の実戦と3000発の弾薬消費から走る鹿向けのスイング射撃が確立出来ました。
ならばこれが究極の銃かと思われましたが、安全装置は左手側にあり、車両内は無装填で待機しなければならないエゾ鹿猟では使い難く、且つ危ない銃でした。
また本銃のグルーピングは良いのですが、毎回数cm着弾がずれる特性を持っていました。
実際はその程度の誤差であれば300m遠射は成功する筈ですが、心にそう言う定まらないと言う不安があった事から300mは唯の1度も成功しませんでした。
ライフルマンが究めたいのは150mのワンホール、ランニングショット、スナップショット、150mアバウト早撃ち、300m遠射、迫力負け、恐怖負け、ペナルティー恐怖負け、の8項目ですが、H&Kオートでは前期の様に150m射撃のワンホール、やや不完全ながらスナップショットとランニングショットの3項目が達成出来ました。
逆に言えばまだ射撃技術2項目と心側の対応技術3項目の計5項目もが未達成でした。


H&K SL7オート308 サコー75バーミンター改308
5.新世代ボルトアクション銃で憧れの全項目を達成。
H&Kオートを10年程運用している内に新世代高精度の銃が概ね出揃いました。
それで筆者は残る5項目を究めたいとボルト銃を再検討しました。
それでレミントン700を只で譲り受け、1年間試験運用しました。結果は安全性と射撃の安定性に優れ300m遠射も複数回達成、ボルトアクション銃を再度購入する事にしましたが、対象は装填不良の多いレミントン700以外としました。新世代市販銃では市販弾薬でも150mのワンホール直前の精度があり、憧れだった高精度カスタム銃は最早不要に思え、購入は中止しました。
選んだのは安全装置の操作性とボルトのミドルポジション保持が良好なサコー75バーミンター、これを独自に短縮軽量化し「改」としました。
その成果は目覚ましく、銃をサコーに換えた初年度の内に遠射はもちろんですが、迫力負けを克服し超大物エゾ鹿もバッタバッタと倒せる様になり、恐怖負けも克服し待望のヒグマ勝負にも勝てる様になりました。スナップショットやランニングショットでは5発5中を始めとし、従来より更に大幅に完成度を高める事が出来ました。
高精度カスタム銃はこの時点で完全に不要と断言出来る様になりました。
僅か1年でこれ程までの成果が上げられたと言う事は、やはり市販銃にも使い易い良く当たる銃とそうでない銃がある事が改めて分かった次第です。
尚、ランニング射撃もボルトの方が結果的に圧倒的に高性能であった事は本当に意外でした。
そしてH&Kオートは究極の銃はではない処か、最も役に立たない銃であると言う事も副次的に分かりました。当初の予想とはまるで大違いでしたが、使いこなすまで分かりませんでした。
究極の銃はボルトアクションのヘビーショートバレルの銃に安価な6倍スコープを付けた銃で、簡単に且つ普及価格で入手出来るのは良い事なのですが、運用技術がなければ全く役に立たないのは言うまでもありません。
そしてこの運用技術は一朝一夕には築き上げられません。
究極の銃以外を使えば更に遠廻りをする事になります。
筆者も随分遠回りでしたが、おかげ様でこの究極の技術習得が銃の卒業に間に合いました。
マグナムに付きましては後述で説明しておりますが、これも不要論です。
1.スラグ銃は当たらない。
ライフル銃は命中率が命、遠距離に於いても急所に命中させなければ意味がありませんから命中精度は絶対に高い方が良く、カスタム銃は命中精度の向上に主眼が置かれていました。
ライフルの狩猟を始める前、筆者も将来は高精度のカスタム銃を購入するつもりでした。
そして同様に猛獣ヒグマ猟にはかなり強力なマグナムは必要と考えていました。
そんな夢を抱いて本州鹿巻狩り用に最初に購入したのは資格問題からノーライフルの20番のレミントン1100、俗にライフルサイトと言うオープンサイト付のスラグ専用銃でした。
撃ってびっくり、スラグ弾が命中しないのです。50mで50cm角の的紙に向けてテーブル撃ちをして的紙に目一杯広がってしまい、一口に言えば50mの実用性は全くありません。
未熟ながらあれこれ試行錯誤の末、数年後には50mで10cm位なら当てられる様になりました。


レミントン1100スラグガン20番、 レミントン742ライフル銃30-06
その頃、安い中古ライフル銃が出ましたのでその資格を取得し、これを試す事にしました。
レミントン1100のそっくりさんの742(現在の7500系列)と言うモデルで30-06でした。
当時は現在からすれば信じ難いのですが、スコープ銃は遠射には有利ながらも、視野が狭く総合的には使い難く、オープンサイトの方がまだ有利と思われていたのです。
2.ライフルも当たらないのにびっくり、しかし当たる銃もありました。
ライフル銃なら圧倒的な高精度と思っていましたが、初射撃とは言えノーライフルのスラグ弾にも負けてしまう程度の精度しか出せませんでした。これには驚きました。
勿論数年後にはスラグ時代の半分程度まで精度は向上しましたが、それでもまだ50mで5cm程度、何とか100mの実戦能力がある程度でした。
この一連の経験でライフル射撃には技術が絶対に不可欠と言う事がよく解かり、高精度の銃だけでは何の意味もない事もよく分かり、まずは射撃技術を向上させようと強く思いました。
そして数年後、ハワイで実弾射撃する機会がありました。
ここでは色々な銃を撃つ事が出来、未熟な腕ながら、銃にはよく当たる銃とそうでない銃がある事が解かりました。アメリカ製のM1カービン、M1ガーランド、M14、M16、そしてロシア製AK-47は当たらない側の銃でした。 当たる側の銃は中国製のSKSカービンでした。その差は非常に大きく、ならばカスタムライフルはやはり非常に有効と思いました。


中国製SKSカービン ルガー77 308
1990年頃から銃の世界の流れが変わり始めました。1つ目はスコープ専用銃がデビューした事、2つ目はステンレス、3つ目はこの頃から命中精度が格段に良くなった事でした。
カスタムライフルに対する憧れはまだ強く持っておりましたが、高額故に取合えず見送り、 安価な18万円のルガー77スコープ専用銃ステンレスを購入しました。運用後すぐに分かった事はスコープ専用銃がオープンサイトより遥かにスナップショットやスイングショットに使える事でした。またスクープは安物でも十分に機能する事でした。
銃の仕様を決定するに当たって、本州鹿巻狩りでは9年間も重いレミントン1100オートを只々担ぎ続けました。それで銃と言う物は撃つモノでもあるけれど担ぐモノであると言う 認識が強く、ルガー77は軽量モデルを選択してしまい、重い軍用銃のSKS程の命中精度を出せませんでした。もしこの時バーミンターのヘビーバレルモデルを選択していれば、すでにこの時に究極のライフルに手が届いたのかも知れません。
3.口径の迷い。
アメリカで最も多く使用されているのは30-06、しかし新銃で最も売れているのは308です。前者は1906年に制定、後者はその約50年後に制定された軍用弾で、2つの寸法はかなり違いますがパワーは5%違いの同目的類似弾です。筆者は無条件で新しい308を選びました。
308は12mmの生鉄板を撃ち抜き、生身に対して1m近くまで侵入します。
エゾ鹿級なら楽勝の余裕で急所に到達します。そう思っておりましたのでエゾ鹿にマグナムを使う事は当初から考えませんでしたが、ヒグマ猟にはマグナムが必要かと考えていました。
しかし後年に色々を勉強する事により308でヒグマでも大丈夫かと思う様になり、更に数年後には実際に450kgのヒグマと対戦して1発で決まり、更には後年アフリカ猟に於きまして体重500kg以上でも楽勝有効だった事を確認しました。
308は予想以上にパワフル、マグナム不要論に至りました。
4.走る鹿にはオートが有効と思いましたが、それは間違いでした。
エゾ鹿はこの頃50~100mにおり結構獲れましたが、数年後には走る鹿が多くなり、これを捕獲しようとH&KのSL7と言うセミオート銃を購入しました。
ボルトライフル並によく当たると言う謳い文句でしたが、珍しく本当に高精度でした。
数年後150mの5発テーブル撃ちが12mmにまとまりました。
また90日の実戦と3000発の弾薬消費から走る鹿向けのスイング射撃が確立出来ました。
ならばこれが究極の銃かと思われましたが、安全装置は左手側にあり、車両内は無装填で待機しなければならないエゾ鹿猟では使い難く、且つ危ない銃でした。
また本銃のグルーピングは良いのですが、毎回数cm着弾がずれる特性を持っていました。
実際はその程度の誤差であれば300m遠射は成功する筈ですが、心にそう言う定まらないと言う不安があった事から300mは唯の1度も成功しませんでした。
ライフルマンが究めたいのは150mのワンホール、ランニングショット、スナップショット、150mアバウト早撃ち、300m遠射、迫力負け、恐怖負け、ペナルティー恐怖負け、の8項目ですが、H&Kオートでは前期の様に150m射撃のワンホール、やや不完全ながらスナップショットとランニングショットの3項目が達成出来ました。
逆に言えばまだ射撃技術2項目と心側の対応技術3項目の計5項目もが未達成でした。

H&K SL7オート308 サコー75バーミンター改308
5.新世代ボルトアクション銃で憧れの全項目を達成。
H&Kオートを10年程運用している内に新世代高精度の銃が概ね出揃いました。
それで筆者は残る5項目を究めたいとボルト銃を再検討しました。
それでレミントン700を只で譲り受け、1年間試験運用しました。結果は安全性と射撃の安定性に優れ300m遠射も複数回達成、ボルトアクション銃を再度購入する事にしましたが、対象は装填不良の多いレミントン700以外としました。新世代市販銃では市販弾薬でも150mのワンホール直前の精度があり、憧れだった高精度カスタム銃は最早不要に思え、購入は中止しました。
選んだのは安全装置の操作性とボルトのミドルポジション保持が良好なサコー75バーミンター、これを独自に短縮軽量化し「改」としました。
その成果は目覚ましく、銃をサコーに換えた初年度の内に遠射はもちろんですが、迫力負けを克服し超大物エゾ鹿もバッタバッタと倒せる様になり、恐怖負けも克服し待望のヒグマ勝負にも勝てる様になりました。スナップショットやランニングショットでは5発5中を始めとし、従来より更に大幅に完成度を高める事が出来ました。
高精度カスタム銃はこの時点で完全に不要と断言出来る様になりました。
僅か1年でこれ程までの成果が上げられたと言う事は、やはり市販銃にも使い易い良く当たる銃とそうでない銃がある事が改めて分かった次第です。
尚、ランニング射撃もボルトの方が結果的に圧倒的に高性能であった事は本当に意外でした。
そしてH&Kオートは究極の銃はではない処か、最も役に立たない銃であると言う事も副次的に分かりました。当初の予想とはまるで大違いでしたが、使いこなすまで分かりませんでした。
究極の銃はボルトアクションのヘビーショートバレルの銃に安価な6倍スコープを付けた銃で、簡単に且つ普及価格で入手出来るのは良い事なのですが、運用技術がなければ全く役に立たないのは言うまでもありません。
そしてこの運用技術は一朝一夕には築き上げられません。
究極の銃以外を使えば更に遠廻りをする事になります。
筆者も随分遠回りでしたが、おかげ様でこの究極の技術習得が銃の卒業に間に合いました。
2019年01月03日
究極の射撃技術&狩猟技術。
先回のレポートで究極の銃には辿り着く事が出来ました。
筆者は命中率さえ優れていれば、永らく究極の銃はオートではないかと考えておりましたが、それは間違いでした。
そして狩猟形態が変われば、その究極とする所は少し変わるかも知れない、筆者も当初はその究極の銃はそれぞれの用途毎にあると思っておりました。
少なくともヒグマ用には専用マグナム銃が必要と考えておりました。
しかしそれは間違っており、308は先回レポートのサコー75改の達成レポートの様に、予想以上に万能で高性能であり、且つボルトアクション銃は予想以上の万能銃でした。
ならば1つの銃を全ての用途に使いこなした方が遥かに高効率が出せる事が分かりました。
ではその銃さえあれば、誰でも高パフォーマンスを発揮出来るのかと言えば、残念ながらそうではありません。これから紹介する射撃技術と狩猟技術がなければ、銃は只の飾りにしか過ぎません。
その射撃と狩猟の技術は容易に得られない物もありますが、地道に積み上げていけば、必ず到達する物と筆者は信じております。
究極の銃は308のボルトアクションのスコープ専用銃だと申し上げましたが、本州巻狩りの様に射程距離を50m未満に限定すれば、リブ銃身のフルチョークのセミオート散弾銃から発射する小粒バックショットに全く敵いません。また射撃距離を更に短縮限定すれば、ベストチョークも変わって来ます。
ここでは50mを超える射撃が多いと言う前提でお話を続けます。
究極の射撃法 : その1 : ランニング射撃。
連射ロマンとは言葉を変えますとランニング射撃技術の事を指します。
ライフル弾は速いので、リード射撃なら一口に言って100mに対して1m前を狙い続けて撃てば、胴体位なら簡単に命中させられます。それはショットガンと同じ撃ち方に近いと言えますが、10%以下しか出来ないと言われる正しいショットガン射撃が不可欠となります。
ライフル弾は急所に命中させなければ意味がありませんが、それには正しいリードが必要となり、それには距離と獲物の速度と相対角度のデータが必要となりますが、それらを瞬時に正しく計測する事は不可能です。正しいリードで撃たなければ急所に命中しない、これがリード射撃の欠点ですが、そこで筆者が考えたのがスイング射撃です。

獲物を追尾し、その後スイングを加速し、追い越した所で撃つと言う単純で簡単な一律的射撃方法です。詳しい説明は省きますが、距離や速度に概ね無関係に予想外に上手く行く射撃です。
唯この射法は肉眼で見えている映像が古い虚像である事を理解する頭の切り替えが必要で、最後の引き金を引く時に見ないままで撃つ事が絶対前提条件となります。数ある射撃にはそれぞれの究極がありますが、筆者が得る事が出来た「スイング射撃」もこの究極射撃術の1つだと思います。
究極の射撃法 : その 2 : 遠射。
「遠射」とは遠くの目標に命中させる技術です。ライフル銃その物は308の150grの弾頭の場合は、300m先になりますと空気の抵抗で弾速は65%程度まで減速し、銃口延長線からは約90cmの落下をします。
しかし実際は弾を少し上向きに弾を発射する為に300m先では35cm程の落下に留まります。急所の大きさは直径15cmですから、150mで7.5cmなら当たる事になり、それを超える精度を出せる腕があれば、そして落差を合わせれば300mの遠射は難しくない事になります。
銃自体は150mで2.5cm程度に命中する能力を持っており、ならば余裕率3倍で楽勝300mは当てられる事になりますが、実際は遥かに至難の技となります。精度が出せない最大の原因はフリンチングと言いますが、人間の体が反動を嫌い無意識に発射直前に強張り、その為に照準がずれてしまう事にあります。
反動は原理的に無くなりませんから、銃口から弾が出るまでの僅かな時間に、銃が微動もしない様な訓練を繰り返す事が必要になりますが、これは殆んどが家で行うトレーニングですから誰でも出来る様になります。

筆者の場合、反動を克服するのに12年程掛かり、やっと150mでワンホールと言える12mmが出せました。ならばもうそれ以後の300mの15cmは6倍の余裕率で楽勝の筈ですが、その頃はまだマグレ以外に300mを命中させる事は出来ませんでした。
その原因は心に距離に対する不安や落差補正に対する不安があったからでした。この不安を払拭するには更に4年程掛かりました。これは実戦のみしか磨けない技術です。
単位を年で表しましたが、筆者はこの頃には年間30日前後の出猟でした。通常の本州からのハンターですとシーズンに3日程度しか実戦経験を積めませんから、達成は特別な練習方法を開発しない限り、絶望的な 難度となります。
出来る様になってから申せば、銃は人間がなるべく関与しない様に銃だけに撃たせる様にし、雑念なしに射撃する様にすれば当たります。言葉を換えれば命中して当然と言う射撃をすれば当たります。これが究極の射撃術の1つである「遠射」と言う技術です。
究極の射撃法 : その3 : 早撃ち50mのスナップショット。
ライフル銃の精度は良いのですが、精密な照準を要し、通常的な 手法で行きますと多少慣れた人でも発射まで10秒以上を要します。保護区の野性動物でも50mで10秒以上の時間がもらえる確率はゼロに近いと思われます。
これを西部劇の早撃ちの様に構えるや否やで撃つ技術をスナップショットと言います。左写真がその始めと終りの写真2枚を重ねた物ですが、ボルトオープンでセーフティーONの銃を、ボルトを装填しながら指で試行する様に銃身を目標に向けて突き出し、この時の精度が概ね照準精度になり、距離が非常に近ければそのまま撃っても命中します。

そしてセーフティーを解除しながら肩にまっすぐ引き寄せて撃つ技術ですが、2枚の写真を重ねますと頭や体の位置が殆んど変わっておりません。つまり発砲を決意した瞬間に体は最終形状に移行し、そこに銃が嵌まり込む様な形になります。更に言えば心にそのつもりがあれば、肩に銃が着く前にもうスコープを通して不完全ながら急所付近の映像が飛び込んで来ますので、肩に着く前から撃っても必ず命中します。
これが究極の射撃術の1つである「スナップショット」です。
この技術は単に早撃ちの為だけの技術ではなく、銃は早く構えられるに越した事はありませんから、全ての射撃の基本技術となります。そして他の技術と違って家で特訓すれば数カ月で必ずモノに出来る技術です。
装填しながら安全装置を解除しながら行っても総時間は変わらず、安全度は100%増しながら、通常の照準時間の1/10以下で収まるスーパー射撃術です。ぜひ自分のモノにして下さい。
究極の射撃法 : その4 : 150mアバウト照準早撃ち。
昨今のエゾ鹿は1年中駆除の圧力を受けており、150m前後に多くおりますが、銃を向けると数秒で動く鹿が多くなりました。撃たれる事が分かっているのに、なぜライフル銃の射程距離内の150mに居るのか?
それは150m射撃が通常の射撃技術ではかなり難しい側に入り、そこにいるだけでもそれ程は当たらないのですが、更に銃を向けられたら数秒で動けば照準が定まらず撃たれない、或いは撃たれても絶対に当たらない事を学習した為です。つまり通常射撃術ではこれを撃ち獲る事は困難な時代になったと言えます。
しかしこれを撃ち獲る射撃術はあるのです。それにはその2で紹介したワンホールの技術と、その3で紹介したスナップショットの技術が必要です。150mでワンホールを出す為には銃だけに撃たせる技術が必要であり、精密照準も必要で時間もそれなりに必要です。しかし150mで20mm程度の射撃術があれば急所は150mmと桁違いに大きく、アバウト照準で早撃ちしても十分に命中させられます。
つまりスナップショットで瞬時に銃を構え、アバウト照準で早撃ちすれば銃を向けてから数秒で撃て、鹿が動き出す前に撃ち獲る事が可能になります。通常は難しいと言われる領域の150m射撃も、スナップアバウト照準をすれば150m射撃は近射のイージーショット側に分類変更出来る様になるのです。これが究極射撃術の1つ「150mアバウト照準早撃ち」です。
究極の狩猟 : 「迫力負け」と「恐怖負け」そして「出会い術」
近射50m前後なら「スナップショット」、中距離150m前後なら「アバウト照準早撃ち」、そして走っていれば「ランニング射撃」、遠ければ「遠射」、この4種の究極の射撃術を持ち、究極の静バランスと動バランスの両方を満足するボルトアクション銃を持てば、無敵の狩猟が出来る様に思えますが、まだそれだけでは無敵の狩猟は出来ません。
それは本州では起り難いのですが、エゾ鹿猟では獲物が大物となりますと、射手より大きい事から対戦する前にその大きさに「迫力負け」してしまい、足が地に着かない射撃になってしまいます。
迫力負けは初期には3段角であるだけで起こりますが、数が多い中型までは実戦で回数をこなせば自動的に乗り越えられますが、稀にしか会えない超大物クラスには特殊なイメージトレーニングが必要になります。
これを乗り越えない限り、ハンターの悲願であるエゾ鹿の大物は永久に捕獲出来ないのです。
同様に相手がヒグマの様な猛獣となりますと対戦する前から「恐怖負け」てしまい」、体が動かなくなったり、或いは足が地に着かないを遙かに超えた気狂いに刃物的なハチャメチャ射撃となってしまいます。これも出会い数が少な過ぎて実戦で腕を磨く事は出来ませんから、特殊なイメージトレーニングが必要になります。筆者はおかげ様で450kgのヒグマを始めとし、6戦6勝を記録させてもらえました。
この様にエゾ鹿大物には「迫力負け」の克服が必要であり、ヒグマには「迫力負け」と「恐怖負け」の克服が 必要ですが、それ以外にも、鹿の様に立ち止まりませんから、「スナップショット」と「ランニングショット」の技術が不可欠になります。また国内の狩猟制度にはありませんが、狩猟制度が全く違う海外の大物猟を行う場合には、失中や未回収には別途高額料金が必要で、射撃には「ペナルティー恐怖」対策が必要になります。
その1例として下記のクドウの場合の1発には約2000㌦が伸し掛かって来ますから大変です。
筆者が実際に行なったナミビアの人気NO.1のクドウ猟の場合のお話をします。
エゾ鹿猟より遥かに難度が高いだけではなく、ミスショットが2000㌦になると言う厳しい猟になります。クドウのデビューは5歳、それまではガイドが撃たせませんが、そうは言っても群に適齢なクドウがいれば撃たれる為、デビューはいきなり200mクラスの甘くない勝負になります。
殆んどはこの時に捕獲されてしまいますが、生き残ったクドウは300m以遠に生息する様になり、以後は容易に撃たせてもらえなくなります。
300mは難度が高い為、撃つハンターは少なく、その間にクドウは成長し大物になります。
ミス射撃は獲物に傷が付かなかった完全失中時は無料ですが、少しでも傷が付けば生存率が低くなりますので、クドウ動物代の2000㌦が未回収料金として請求されます。大物になりますと2000㌦のペナルティー覚悟の300m射撃にチャレンジするハンターもおり、ここでも半数以上が捕獲されてしまいます。
これにも運良く生き残る個体は非常に少なくなりますが、次は400mクラスに生息する様になります。
400mとなりますと最早ライフル銃の限界をやや超えており、挑戦する人は益々稀になり、クドウはその間にも更に成長し、やがてはレコードクラスになります。
筆者はこのレコードクラスに挑戦、2000㌦の圧力下で380mを遠射、この捕獲に成功しました。
さて何だかんだと銃の構造や射撃技術、そして心の問題を論じて来ましたが、それら以前に重要な事は 如何にして獲物と出会うかです。獲物に出会えなければ全てが始まりません。
エゾ鹿は基本的に1年中の駆除圧から、ハンターに出会わない様な行動を取り、そんな状況下でエゾ鹿に出会うにはエゾ鹿の本来の習性にプラス、エゾ鹿がハンターを避ける方法にも精通しなければなりません。
それには過去の膨大な出会いのデータを分析し、そしてこの1週間程の天候の推移から、筆者は本日なら何処に何時に行けば鹿に出会えるのか分かる様になりましたが、これに「ポイント猟」と名を付けました。
10月25日から11月20日までの1カ月弱、高い山が冠雪し鹿が降雪の都度に山から降りて来るのですが、その時期が繁殖期と重なりエゾ鹿は特異な行動をします。
筆者はそれを分析し1日平均出会い数が5回/日、出会い内容は成獣オス率が70%と、奇跡の出会い数や出会い内容が可能になりました。この 「ポイント猟」 こそが、最も究極の狩猟技術となります。

超大物の捕獲はハンターの悲願です。
2009年の1月には概ね毎日1頭の超大物が捕獲出来ました。
筆者は命中率さえ優れていれば、永らく究極の銃はオートではないかと考えておりましたが、それは間違いでした。
そして狩猟形態が変われば、その究極とする所は少し変わるかも知れない、筆者も当初はその究極の銃はそれぞれの用途毎にあると思っておりました。
少なくともヒグマ用には専用マグナム銃が必要と考えておりました。
しかしそれは間違っており、308は先回レポートのサコー75改の達成レポートの様に、予想以上に万能で高性能であり、且つボルトアクション銃は予想以上の万能銃でした。
ならば1つの銃を全ての用途に使いこなした方が遥かに高効率が出せる事が分かりました。
ではその銃さえあれば、誰でも高パフォーマンスを発揮出来るのかと言えば、残念ながらそうではありません。これから紹介する射撃技術と狩猟技術がなければ、銃は只の飾りにしか過ぎません。
その射撃と狩猟の技術は容易に得られない物もありますが、地道に積み上げていけば、必ず到達する物と筆者は信じております。
究極の銃は308のボルトアクションのスコープ専用銃だと申し上げましたが、本州巻狩りの様に射程距離を50m未満に限定すれば、リブ銃身のフルチョークのセミオート散弾銃から発射する小粒バックショットに全く敵いません。また射撃距離を更に短縮限定すれば、ベストチョークも変わって来ます。
ここでは50mを超える射撃が多いと言う前提でお話を続けます。
究極の射撃法 : その1 : ランニング射撃。
連射ロマンとは言葉を変えますとランニング射撃技術の事を指します。
ライフル弾は速いので、リード射撃なら一口に言って100mに対して1m前を狙い続けて撃てば、胴体位なら簡単に命中させられます。それはショットガンと同じ撃ち方に近いと言えますが、10%以下しか出来ないと言われる正しいショットガン射撃が不可欠となります。
ライフル弾は急所に命中させなければ意味がありませんが、それには正しいリードが必要となり、それには距離と獲物の速度と相対角度のデータが必要となりますが、それらを瞬時に正しく計測する事は不可能です。正しいリードで撃たなければ急所に命中しない、これがリード射撃の欠点ですが、そこで筆者が考えたのがスイング射撃です。

獲物を追尾し、その後スイングを加速し、追い越した所で撃つと言う単純で簡単な一律的射撃方法です。詳しい説明は省きますが、距離や速度に概ね無関係に予想外に上手く行く射撃です。
唯この射法は肉眼で見えている映像が古い虚像である事を理解する頭の切り替えが必要で、最後の引き金を引く時に見ないままで撃つ事が絶対前提条件となります。数ある射撃にはそれぞれの究極がありますが、筆者が得る事が出来た「スイング射撃」もこの究極射撃術の1つだと思います。
究極の射撃法 : その 2 : 遠射。
「遠射」とは遠くの目標に命中させる技術です。ライフル銃その物は308の150grの弾頭の場合は、300m先になりますと空気の抵抗で弾速は65%程度まで減速し、銃口延長線からは約90cmの落下をします。
しかし実際は弾を少し上向きに弾を発射する為に300m先では35cm程の落下に留まります。急所の大きさは直径15cmですから、150mで7.5cmなら当たる事になり、それを超える精度を出せる腕があれば、そして落差を合わせれば300mの遠射は難しくない事になります。
銃自体は150mで2.5cm程度に命中する能力を持っており、ならば余裕率3倍で楽勝300mは当てられる事になりますが、実際は遥かに至難の技となります。精度が出せない最大の原因はフリンチングと言いますが、人間の体が反動を嫌い無意識に発射直前に強張り、その為に照準がずれてしまう事にあります。
反動は原理的に無くなりませんから、銃口から弾が出るまでの僅かな時間に、銃が微動もしない様な訓練を繰り返す事が必要になりますが、これは殆んどが家で行うトレーニングですから誰でも出来る様になります。

筆者の場合、反動を克服するのに12年程掛かり、やっと150mでワンホールと言える12mmが出せました。ならばもうそれ以後の300mの15cmは6倍の余裕率で楽勝の筈ですが、その頃はまだマグレ以外に300mを命中させる事は出来ませんでした。
その原因は心に距離に対する不安や落差補正に対する不安があったからでした。この不安を払拭するには更に4年程掛かりました。これは実戦のみしか磨けない技術です。
単位を年で表しましたが、筆者はこの頃には年間30日前後の出猟でした。通常の本州からのハンターですとシーズンに3日程度しか実戦経験を積めませんから、達成は特別な練習方法を開発しない限り、絶望的な 難度となります。
出来る様になってから申せば、銃は人間がなるべく関与しない様に銃だけに撃たせる様にし、雑念なしに射撃する様にすれば当たります。言葉を換えれば命中して当然と言う射撃をすれば当たります。これが究極の射撃術の1つである「遠射」と言う技術です。
究極の射撃法 : その3 : 早撃ち50mのスナップショット。
ライフル銃の精度は良いのですが、精密な照準を要し、通常的な 手法で行きますと多少慣れた人でも発射まで10秒以上を要します。保護区の野性動物でも50mで10秒以上の時間がもらえる確率はゼロに近いと思われます。
これを西部劇の早撃ちの様に構えるや否やで撃つ技術をスナップショットと言います。左写真がその始めと終りの写真2枚を重ねた物ですが、ボルトオープンでセーフティーONの銃を、ボルトを装填しながら指で試行する様に銃身を目標に向けて突き出し、この時の精度が概ね照準精度になり、距離が非常に近ければそのまま撃っても命中します。

そしてセーフティーを解除しながら肩にまっすぐ引き寄せて撃つ技術ですが、2枚の写真を重ねますと頭や体の位置が殆んど変わっておりません。つまり発砲を決意した瞬間に体は最終形状に移行し、そこに銃が嵌まり込む様な形になります。更に言えば心にそのつもりがあれば、肩に銃が着く前にもうスコープを通して不完全ながら急所付近の映像が飛び込んで来ますので、肩に着く前から撃っても必ず命中します。
これが究極の射撃術の1つである「スナップショット」です。
この技術は単に早撃ちの為だけの技術ではなく、銃は早く構えられるに越した事はありませんから、全ての射撃の基本技術となります。そして他の技術と違って家で特訓すれば数カ月で必ずモノに出来る技術です。
装填しながら安全装置を解除しながら行っても総時間は変わらず、安全度は100%増しながら、通常の照準時間の1/10以下で収まるスーパー射撃術です。ぜひ自分のモノにして下さい。
究極の射撃法 : その4 : 150mアバウト照準早撃ち。
昨今のエゾ鹿は1年中駆除の圧力を受けており、150m前後に多くおりますが、銃を向けると数秒で動く鹿が多くなりました。撃たれる事が分かっているのに、なぜライフル銃の射程距離内の150mに居るのか?
それは150m射撃が通常の射撃技術ではかなり難しい側に入り、そこにいるだけでもそれ程は当たらないのですが、更に銃を向けられたら数秒で動けば照準が定まらず撃たれない、或いは撃たれても絶対に当たらない事を学習した為です。つまり通常射撃術ではこれを撃ち獲る事は困難な時代になったと言えます。
しかしこれを撃ち獲る射撃術はあるのです。それにはその2で紹介したワンホールの技術と、その3で紹介したスナップショットの技術が必要です。150mでワンホールを出す為には銃だけに撃たせる技術が必要であり、精密照準も必要で時間もそれなりに必要です。しかし150mで20mm程度の射撃術があれば急所は150mmと桁違いに大きく、アバウト照準で早撃ちしても十分に命中させられます。
つまりスナップショットで瞬時に銃を構え、アバウト照準で早撃ちすれば銃を向けてから数秒で撃て、鹿が動き出す前に撃ち獲る事が可能になります。通常は難しいと言われる領域の150m射撃も、スナップアバウト照準をすれば150m射撃は近射のイージーショット側に分類変更出来る様になるのです。これが究極射撃術の1つ「150mアバウト照準早撃ち」です。
究極の狩猟 : 「迫力負け」と「恐怖負け」そして「出会い術」
近射50m前後なら「スナップショット」、中距離150m前後なら「アバウト照準早撃ち」、そして走っていれば「ランニング射撃」、遠ければ「遠射」、この4種の究極の射撃術を持ち、究極の静バランスと動バランスの両方を満足するボルトアクション銃を持てば、無敵の狩猟が出来る様に思えますが、まだそれだけでは無敵の狩猟は出来ません。
それは本州では起り難いのですが、エゾ鹿猟では獲物が大物となりますと、射手より大きい事から対戦する前にその大きさに「迫力負け」してしまい、足が地に着かない射撃になってしまいます。
迫力負けは初期には3段角であるだけで起こりますが、数が多い中型までは実戦で回数をこなせば自動的に乗り越えられますが、稀にしか会えない超大物クラスには特殊なイメージトレーニングが必要になります。
これを乗り越えない限り、ハンターの悲願であるエゾ鹿の大物は永久に捕獲出来ないのです。
同様に相手がヒグマの様な猛獣となりますと対戦する前から「恐怖負け」てしまい」、体が動かなくなったり、或いは足が地に着かないを遙かに超えた気狂いに刃物的なハチャメチャ射撃となってしまいます。これも出会い数が少な過ぎて実戦で腕を磨く事は出来ませんから、特殊なイメージトレーニングが必要になります。筆者はおかげ様で450kgのヒグマを始めとし、6戦6勝を記録させてもらえました。
この様にエゾ鹿大物には「迫力負け」の克服が必要であり、ヒグマには「迫力負け」と「恐怖負け」の克服が 必要ですが、それ以外にも、鹿の様に立ち止まりませんから、「スナップショット」と「ランニングショット」の技術が不可欠になります。また国内の狩猟制度にはありませんが、狩猟制度が全く違う海外の大物猟を行う場合には、失中や未回収には別途高額料金が必要で、射撃には「ペナルティー恐怖」対策が必要になります。
その1例として下記のクドウの場合の1発には約2000㌦が伸し掛かって来ますから大変です。
筆者が実際に行なったナミビアの人気NO.1のクドウ猟の場合のお話をします。
エゾ鹿猟より遥かに難度が高いだけではなく、ミスショットが2000㌦になると言う厳しい猟になります。クドウのデビューは5歳、それまではガイドが撃たせませんが、そうは言っても群に適齢なクドウがいれば撃たれる為、デビューはいきなり200mクラスの甘くない勝負になります。
殆んどはこの時に捕獲されてしまいますが、生き残ったクドウは300m以遠に生息する様になり、以後は容易に撃たせてもらえなくなります。
300mは難度が高い為、撃つハンターは少なく、その間にクドウは成長し大物になります。
ミス射撃は獲物に傷が付かなかった完全失中時は無料ですが、少しでも傷が付けば生存率が低くなりますので、クドウ動物代の2000㌦が未回収料金として請求されます。大物になりますと2000㌦のペナルティー覚悟の300m射撃にチャレンジするハンターもおり、ここでも半数以上が捕獲されてしまいます。
これにも運良く生き残る個体は非常に少なくなりますが、次は400mクラスに生息する様になります。
400mとなりますと最早ライフル銃の限界をやや超えており、挑戦する人は益々稀になり、クドウはその間にも更に成長し、やがてはレコードクラスになります。
筆者はこのレコードクラスに挑戦、2000㌦の圧力下で380mを遠射、この捕獲に成功しました。
さて何だかんだと銃の構造や射撃技術、そして心の問題を論じて来ましたが、それら以前に重要な事は 如何にして獲物と出会うかです。獲物に出会えなければ全てが始まりません。
エゾ鹿は基本的に1年中の駆除圧から、ハンターに出会わない様な行動を取り、そんな状況下でエゾ鹿に出会うにはエゾ鹿の本来の習性にプラス、エゾ鹿がハンターを避ける方法にも精通しなければなりません。
それには過去の膨大な出会いのデータを分析し、そしてこの1週間程の天候の推移から、筆者は本日なら何処に何時に行けば鹿に出会えるのか分かる様になりましたが、これに「ポイント猟」と名を付けました。
10月25日から11月20日までの1カ月弱、高い山が冠雪し鹿が降雪の都度に山から降りて来るのですが、その時期が繁殖期と重なりエゾ鹿は特異な行動をします。
筆者はそれを分析し1日平均出会い数が5回/日、出会い内容は成獣オス率が70%と、奇跡の出会い数や出会い内容が可能になりました。この 「ポイント猟」 こそが、最も究極の狩猟技術となります。

超大物の捕獲はハンターの悲願です。
2009年の1月には概ね毎日1頭の超大物が捕獲出来ました。
2018年07月11日
連射ロマン(ライフルは単発がベスト)
1.マスケット銃 時代は単弾と散弾は同じ銃から発射。
1700年代の後半までの銃はノーライフルで、マスケット銃と呼ばれていました。
銃は先込めの火縄点火式から始まり、やがて燧石式となり、これは非常に長い間使われました。
主力の口径は18~15mm、つまり散弾の口径で言えば12番~20番でした。
単弾は丸弾の1粒、ほぼ同重量の小粒散弾を運用する時もありましたが、銃は同じ物が使われました。
マスケット銃の時代から銃を2本並べる連発のアイデアはありましたが、重過ぎてダメでした。
2.ライフル銃 と散弾銃が分かれました。
やがて1800年代の中場になりますとライフリングが普及し、単弾はドングリ型で口径が12mm程度となり、散弾との共用が出来なくなり、専用の散弾銃が出現しました。
散弾専用であれば銃身をかなり薄く作れ、水平2連銃にも出来ましたが、弾は先込め式のままでした。
銃は発火方式が燧石式の長い時代を経由してパーカッション式となり、ほぼ全天候式となりましたが、連発は まだもう少し先の事になりました。
3.ウィンチェスター 1873.
ハンターの憧れは確実な発火と全天候性と連発でした。
1864年、金属薬莢式が発明され、最初のヒット作品はウインチェスター1873とコルト1873でした。
前者は44口径、後者は45口径でしたが、コルトがウインチェスターレバーアクションと同じ弾薬を使う44口径 モデルを出し、これがピースメーカーとなり、このペアが西部を征服した銃と言われる様になりましたが、この黒色火薬の金属薬莢式は僅か20数年後無煙火薬の時代となり、甚だ短命でした。
黒色火薬のピストル弾を使うウインチェスター73の威力は現在の308の30%弱でした。
4.ロングリコイル式。
1906年、レミントンがモデル8をデビューさせました。それはロングリコイル式のセミオートライフルでした。
このモデルは308の70%程度のパワーがある無煙火薬弾であり、何とか使える銃でしたが、まだ機械の精度が悪く100mが遠射の時代でした。時々起こる回転不良も悩みの種でした。
同じ特許の散弾銃版はレミントン製よりもブローニング製が世界中にヒットし、ベストセラーとなり我が国でも自動銃の事を「ブロ」と呼ぶ程に知れ渡り、よく普及しました。
長い間の憧れであった自動装填式は、散弾銃では非常に大きな効果を発揮しました。
散弾銃の連射は精度の甘さをパターンでカバー出来、連射の意味は大いにあり、捕獲率捕獲数の向上となりました。
しかし、ライフル銃の場合は急所に命中させなくてはならず、指向性の無いオープンサイトで精密照準のやり直しは100m先を走って逃げる獲物に対して難し過ぎ、実用性の薄い物である事が分かりました。
それでも連射に対する憧れは無くならず、スライドアクションやレバーアクションの手動式連発銃多数がデビューしました。
5.レバーアクション銃。
1900年前後に無煙火薬化され従来のパワーが2倍以上の現在とあまり変わらない時代が始まり、間もなく自動銃も多種がデビューしましたが、満足の行く自動銃は少なく、1970年頃までは初弾命中精度の比較的高い写真のウインチェスターM88やサベージ1899レバーアクションのハンティングライフルモデル多種が使われました。
目的は自動銃と同様の肩に付けたままの連射にありました。
これで憧れのハイパワー銃に待望の連射機能が付いた訳で、ハンターは400年来の夢が叶った筈ですが、待望の新式連発銃も思った程の働きはしてもらえませんでした。
オープンサイトの時代には100mを超えると落差補正が必要であり、銃身精度上からも実用距離は100m前後でした。照準器側から見ても指向性の無いオープンサイトは、使いこなしても50mの走る鹿が限界でした。
50m先を逃げる鹿の胴体に命中させる程度であれば、ベテランであればある程度期待出来ますが、連発容量の5発ではショットガン効果が期待出来る3発の命中には届かず、倒し切れない状況でした。
スコープも後付けではチークピースの高さが合わず、走る鹿の連射には非常に合わせ辛い物だったのです。50mの走る鹿でしたらフルチョークのショットガンでバックショットを撃つ方が遥かに高確率です。
6.スコープ専用銃 のデビュー。
そんな時代に終止符を打つ決定版と言えるボルトアクションのスコープ専用銃がデビューしました。
それが1936年のウインチェスター70でした。どの銃より高い命中率と高い回転率を誇り、ハンティングライフルの決定打と言える物で、ベトナム戦争で狙撃銃として大活躍しました。
スコープと銃身の取付高さの違いから、照準線を下向きに設定出来、狩猟用途でしたら150mゼロに設定すれば、200mまで落差補正せずに直撃で急所を狙えると言う素晴らしい物でした。
150mゼロの場合、40mで交差し、その後は3cm程上を飛行し、150mでゼロ、200mで5cm落ちました。
その後ウインチェスター70はマイナーチェンジ失敗でソッポを向かれ、レミントン700の時代となりました。
レミントン700のバーミンターは100mのワンホールが可能な銃であり、その後世界中の狙撃部隊にも採用されました。日本自衛隊も警察も同モデルを少数装備しています。
7.スコープ専用銃 のその後。
スコープ専用銃のストックはスコープに合わせてありますから、これでスナップショットも可能になり、ランニングショットも落差無視の直撃距離の200mは難しくない物となり、急所狙いのランニングショットが可能になりました。
自動銃の最も得意とする連射でさえも、ボルト銃はスナップスイング射撃で撃てばそれより速い連射が可能となり、5発5中もそれ程の難易度ではないと言える様にもなりました。もちろん300mの遠射も楽勝でした。
これこそが究極のライフル銃であったのですが、当時はまだ誰もそこまで分かっていませんでした。
筆者が2006年にこれを発見したのが世界で1番早かったと思います。
その少し前から銃器業界のライターとなったのですが、どのレポーターも連射の操作性に付いてはレポートして おりましたが、ボルトの方が連射が速くて良く当たると言う話は何処からも出ませんでした。
銃は1990年頃、新しい合金鋼を使い、新しいNC加工をすると言う前提で再設計され、高精度となり再デビューし、2000年頃までの出揃いました。現在読者が使っている銃は殆んどがこれになると思います。
100mでワンホールが可能となり、同時に高精度化した市販弾を使って300mの遠射も可能となり、200mのランニング射撃も可能とするスコープ専用銃です。
しかしスナップショットもランニングのスイングショットも多くの生徒等に教えましたが、誰1人出来ませんでした。
8.ライフル銃 は単発で構わない。
誰もスナップショットやスイングショットが出来ない事から、1発で倒し切れなかった場合、走る鹿や一瞬だけ振り返る鹿に命中弾を与える事は最早絶望的になります。
また単発運用のスクールが何処よりも高捕獲率をキープしている事、EHG5205では1日に5回の出会いがあり、2頭の捕獲があり、その中に0.5頭の大物が含まれる、それが平均値です。
スクールでは鹿を見付けてから1発を装填するのですが、直前まで装填せず、発砲直前に装填&セーフティー解除をしてスナップショットモドキで撃ちます。狙うはショルダーのナミビアポイント、ここは1発でその場にひっくり返る可能性が最も高い急所です。撃ったらすぐにエジェクトしますが装填はせず、マガジンに1発入れるのみ。
撃つ時の装填は肩付け工程で行うのです。そして必要であれば止矢を撃ちます。
撃たなかった時は肩から降ろす時にボルトのハーフコック、次いで安全装置を掛けます。
そして脱砲は安全装置を掛けたままボルトオプナーを操作して脱砲を行います。
これが最も安全な銃の操作方法であり、且つ最もよく獲れる射撃方法でもあります。
つまり、銃が誕生してから500年来の長い間の憧れであった連射ロマンですが、ショットガンには抜群の効果を発揮した連射も、ライフル銃の場合はボルト銃に勝てず無用の長物だったのです。
またエゾ鹿猟を通して考えますと、連発機能その物も誰も使えずに危ないだけであるなら、不要だと思います。
これは法律で禁止しても良いと思います。
そして300m遠射能力があるライフル銃ですが、これも殆んどのハンターに取って憧れ状態のままとなっております。
こうして見ますと300mの遠射も200mのランニングショットも、銃にはその性能があるのですが、その技量を持っているハンターは驚くほど少ない事が分かります。それが出来るのは伝説級の名人だけなのです。
連射ロマンも遠射ロマンもそう言う物であり、巷のハンター諸氏には無縁の物だったのです。
筆者は15年間に500日近い出猟を得て、これらを独学で会得しましたが、これは年間30日以上で巷のハンターの10倍ペースです。筆者に言わせればスナップショットは単に素振りのトレーニングの回数だけの問題であり、これが出来る様になれば全ての射撃の照準時間が半分以下になりますから、自分の物にして絶対に損はありません。
検証はイメージが上手く行けば特に不要で、やがて実戦の全ての場面で証明出来ます。こちらは見て撃つのですが、見直しはありません。
これが出来る様になりますと、同時にアバウト狙いの早撃ちも出来る事になり、今まで遠射と思っていた150m 射撃が近射側に分類される様になり、それが出来る用になりますと、更なるテーマにチャレンジが可能となって来ます。300m遠射もこちら側の射撃技術となりますが、これらが出来れば名人級と言われます。
9.見ないで撃つ スイング射法。
スイングショットにしましても同様です。こちらの場合は射撃場で検証する事は出来ませんから、実戦で検証するしか方法がありません。その為には速やかに車外に出る方法を含めてのイメージトレーニングとなります。
ランニングショットを頭で理解するには、見えている映像が古い虚像である事を理解しなければなりません。
従って目視照準では絶対に当てられないと言う事です。今現在の映像も見る事は出来ませんが、着弾時の未来位置の見えない映像位置を心の中で推定して、見ないままでスイングを止めずに、引き金を引きます。
見ないまま撃つのですからスコープは照準器ではなく照準補助具になります。
走っている鹿を見付けたら試行錯誤で積極的にチャレンジしてみる事です。
筆者の場合は理論も何もない状態でしたから90日3000発を要しましたが、理論はすでに出来ており、試行錯誤が残されているだけですから、2流の頭をお持ちであれば、30%の期間で会得出来ると思います。
上記実戦日数は1日5回の出会い数が基準ですから、腕の良いガイド猟が基準になります。
結局の処、実現させるには情熱であり、諦めなければ何時か達成させられます。従って成功率は100%です。
1700年代の後半までの銃はノーライフルで、マスケット銃と呼ばれていました。
銃は先込めの火縄点火式から始まり、やがて燧石式となり、これは非常に長い間使われました。
主力の口径は18~15mm、つまり散弾の口径で言えば12番~20番でした。
単弾は丸弾の1粒、ほぼ同重量の小粒散弾を運用する時もありましたが、銃は同じ物が使われました。
マスケット銃の時代から銃を2本並べる連発のアイデアはありましたが、重過ぎてダメでした。
2.ライフル銃 と散弾銃が分かれました。
やがて1800年代の中場になりますとライフリングが普及し、単弾はドングリ型で口径が12mm程度となり、散弾との共用が出来なくなり、専用の散弾銃が出現しました。
散弾専用であれば銃身をかなり薄く作れ、水平2連銃にも出来ましたが、弾は先込め式のままでした。
銃は発火方式が燧石式の長い時代を経由してパーカッション式となり、ほぼ全天候式となりましたが、連発は まだもう少し先の事になりました。
3.ウィンチェスター 1873.
ハンターの憧れは確実な発火と全天候性と連発でした。
1864年、金属薬莢式が発明され、最初のヒット作品はウインチェスター1873とコルト1873でした。
前者は44口径、後者は45口径でしたが、コルトがウインチェスターレバーアクションと同じ弾薬を使う44口径 モデルを出し、これがピースメーカーとなり、このペアが西部を征服した銃と言われる様になりましたが、この黒色火薬の金属薬莢式は僅か20数年後無煙火薬の時代となり、甚だ短命でした。
黒色火薬のピストル弾を使うウインチェスター73の威力は現在の308の30%弱でした。
4.ロングリコイル式。
1906年、レミントンがモデル8をデビューさせました。それはロングリコイル式のセミオートライフルでした。
このモデルは308の70%程度のパワーがある無煙火薬弾であり、何とか使える銃でしたが、まだ機械の精度が悪く100mが遠射の時代でした。時々起こる回転不良も悩みの種でした。
同じ特許の散弾銃版はレミントン製よりもブローニング製が世界中にヒットし、ベストセラーとなり我が国でも自動銃の事を「ブロ」と呼ぶ程に知れ渡り、よく普及しました。
長い間の憧れであった自動装填式は、散弾銃では非常に大きな効果を発揮しました。
散弾銃の連射は精度の甘さをパターンでカバー出来、連射の意味は大いにあり、捕獲率捕獲数の向上となりました。
しかし、ライフル銃の場合は急所に命中させなくてはならず、指向性の無いオープンサイトで精密照準のやり直しは100m先を走って逃げる獲物に対して難し過ぎ、実用性の薄い物である事が分かりました。
それでも連射に対する憧れは無くならず、スライドアクションやレバーアクションの手動式連発銃多数がデビューしました。
5.レバーアクション銃。

1900年前後に無煙火薬化され従来のパワーが2倍以上の現在とあまり変わらない時代が始まり、間もなく自動銃も多種がデビューしましたが、満足の行く自動銃は少なく、1970年頃までは初弾命中精度の比較的高い写真のウインチェスターM88やサベージ1899レバーアクションのハンティングライフルモデル多種が使われました。
目的は自動銃と同様の肩に付けたままの連射にありました。
これで憧れのハイパワー銃に待望の連射機能が付いた訳で、ハンターは400年来の夢が叶った筈ですが、待望の新式連発銃も思った程の働きはしてもらえませんでした。
オープンサイトの時代には100mを超えると落差補正が必要であり、銃身精度上からも実用距離は100m前後でした。照準器側から見ても指向性の無いオープンサイトは、使いこなしても50mの走る鹿が限界でした。
50m先を逃げる鹿の胴体に命中させる程度であれば、ベテランであればある程度期待出来ますが、連発容量の5発ではショットガン効果が期待出来る3発の命中には届かず、倒し切れない状況でした。
スコープも後付けではチークピースの高さが合わず、走る鹿の連射には非常に合わせ辛い物だったのです。50mの走る鹿でしたらフルチョークのショットガンでバックショットを撃つ方が遥かに高確率です。
6.スコープ専用銃 のデビュー。
そんな時代に終止符を打つ決定版と言えるボルトアクションのスコープ専用銃がデビューしました。
それが1936年のウインチェスター70でした。どの銃より高い命中率と高い回転率を誇り、ハンティングライフルの決定打と言える物で、ベトナム戦争で狙撃銃として大活躍しました。
スコープと銃身の取付高さの違いから、照準線を下向きに設定出来、狩猟用途でしたら150mゼロに設定すれば、200mまで落差補正せずに直撃で急所を狙えると言う素晴らしい物でした。
150mゼロの場合、40mで交差し、その後は3cm程上を飛行し、150mでゼロ、200mで5cm落ちました。
その後ウインチェスター70はマイナーチェンジ失敗でソッポを向かれ、レミントン700の時代となりました。
レミントン700のバーミンターは100mのワンホールが可能な銃であり、その後世界中の狙撃部隊にも採用されました。日本自衛隊も警察も同モデルを少数装備しています。
7.スコープ専用銃 のその後。
スコープ専用銃のストックはスコープに合わせてありますから、これでスナップショットも可能になり、ランニングショットも落差無視の直撃距離の200mは難しくない物となり、急所狙いのランニングショットが可能になりました。
自動銃の最も得意とする連射でさえも、ボルト銃はスナップスイング射撃で撃てばそれより速い連射が可能となり、5発5中もそれ程の難易度ではないと言える様にもなりました。もちろん300mの遠射も楽勝でした。
これこそが究極のライフル銃であったのですが、当時はまだ誰もそこまで分かっていませんでした。
筆者が2006年にこれを発見したのが世界で1番早かったと思います。
その少し前から銃器業界のライターとなったのですが、どのレポーターも連射の操作性に付いてはレポートして おりましたが、ボルトの方が連射が速くて良く当たると言う話は何処からも出ませんでした。
銃は1990年頃、新しい合金鋼を使い、新しいNC加工をすると言う前提で再設計され、高精度となり再デビューし、2000年頃までの出揃いました。現在読者が使っている銃は殆んどがこれになると思います。
100mでワンホールが可能となり、同時に高精度化した市販弾を使って300mの遠射も可能となり、200mのランニング射撃も可能とするスコープ専用銃です。
しかしスナップショットもランニングのスイングショットも多くの生徒等に教えましたが、誰1人出来ませんでした。
8.ライフル銃 は単発で構わない。
誰もスナップショットやスイングショットが出来ない事から、1発で倒し切れなかった場合、走る鹿や一瞬だけ振り返る鹿に命中弾を与える事は最早絶望的になります。
また単発運用のスクールが何処よりも高捕獲率をキープしている事、EHG5205では1日に5回の出会いがあり、2頭の捕獲があり、その中に0.5頭の大物が含まれる、それが平均値です。
スクールでは鹿を見付けてから1発を装填するのですが、直前まで装填せず、発砲直前に装填&セーフティー解除をしてスナップショットモドキで撃ちます。狙うはショルダーのナミビアポイント、ここは1発でその場にひっくり返る可能性が最も高い急所です。撃ったらすぐにエジェクトしますが装填はせず、マガジンに1発入れるのみ。
撃つ時の装填は肩付け工程で行うのです。そして必要であれば止矢を撃ちます。
撃たなかった時は肩から降ろす時にボルトのハーフコック、次いで安全装置を掛けます。
そして脱砲は安全装置を掛けたままボルトオプナーを操作して脱砲を行います。
これが最も安全な銃の操作方法であり、且つ最もよく獲れる射撃方法でもあります。
つまり、銃が誕生してから500年来の長い間の憧れであった連射ロマンですが、ショットガンには抜群の効果を発揮した連射も、ライフル銃の場合はボルト銃に勝てず無用の長物だったのです。
またエゾ鹿猟を通して考えますと、連発機能その物も誰も使えずに危ないだけであるなら、不要だと思います。
これは法律で禁止しても良いと思います。
そして300m遠射能力があるライフル銃ですが、これも殆んどのハンターに取って憧れ状態のままとなっております。
こうして見ますと300mの遠射も200mのランニングショットも、銃にはその性能があるのですが、その技量を持っているハンターは驚くほど少ない事が分かります。それが出来るのは伝説級の名人だけなのです。
連射ロマンも遠射ロマンもそう言う物であり、巷のハンター諸氏には無縁の物だったのです。
筆者は15年間に500日近い出猟を得て、これらを独学で会得しましたが、これは年間30日以上で巷のハンターの10倍ペースです。筆者に言わせればスナップショットは単に素振りのトレーニングの回数だけの問題であり、これが出来る様になれば全ての射撃の照準時間が半分以下になりますから、自分の物にして絶対に損はありません。
検証はイメージが上手く行けば特に不要で、やがて実戦の全ての場面で証明出来ます。こちらは見て撃つのですが、見直しはありません。
これが出来る様になりますと、同時にアバウト狙いの早撃ちも出来る事になり、今まで遠射と思っていた150m 射撃が近射側に分類される様になり、それが出来る用になりますと、更なるテーマにチャレンジが可能となって来ます。300m遠射もこちら側の射撃技術となりますが、これらが出来れば名人級と言われます。
9.見ないで撃つ スイング射法。
スイングショットにしましても同様です。こちらの場合は射撃場で検証する事は出来ませんから、実戦で検証するしか方法がありません。その為には速やかに車外に出る方法を含めてのイメージトレーニングとなります。
ランニングショットを頭で理解するには、見えている映像が古い虚像である事を理解しなければなりません。
従って目視照準では絶対に当てられないと言う事です。今現在の映像も見る事は出来ませんが、着弾時の未来位置の見えない映像位置を心の中で推定して、見ないままでスイングを止めずに、引き金を引きます。
見ないまま撃つのですからスコープは照準器ではなく照準補助具になります。
走っている鹿を見付けたら試行錯誤で積極的にチャレンジしてみる事です。
筆者の場合は理論も何もない状態でしたから90日3000発を要しましたが、理論はすでに出来ており、試行錯誤が残されているだけですから、2流の頭をお持ちであれば、30%の期間で会得出来ると思います。
上記実戦日数は1日5回の出会い数が基準ですから、腕の良いガイド猟が基準になります。
結局の処、実現させるには情熱であり、諦めなければ何時か達成させられます。従って成功率は100%です。
2017年06月05日
散弾銃を命中させる効率。
1.散弾銃を使い高確率で墜とすには3粒以上の被弾が必要。
そもそも散弾銃はバラ弾をバラ撒き、複数粒が命中する事によるショック死で撃墜します。
被弾は上半身であれば何処でも構いません。空気銃では上半身の中央を撃つ破壊死です。
散弾粒でも当たり場所が良ければ空気銃弾の様に1粒でも墜ちますが、確実に墜とすには
経験上3粒以上のヒットが必要です。
散弾全体としましては1500 ft-lbs程度でかなり強力と言えますが、数百粒の1粒としては非常に
情けないパワーになります。5.5mm空気銃弾は25ft-lbs程度のエネルギーを持っていますが、
散弾の1粒は射撃用の7.5号ですと3.9 ft-lbs、キジ撃ち等の6号では5.8 ft-lbs、カモ撃ち4号
とて9.6 ft-lbs程度です。
狩猟用のライフルになりますと308で2700 ft-lbsと桁外れのパワーとなります。
散弾粒の1粒は非常に非力ですが、その非力さを補うのが複数被弾効果です。
何故か1粒のパワーには余り関係なく3粒被弾で即死します。
桁外れに強力な308のライフル弾でも急所を外れれば2~3発を要しますが、1粒のエネルギー
が308の僅か4%未満の27粒弾が上半身に3粒命中するだけで鹿は即死します。
散弾銃はこの複数被弾効果が期待出来るので素晴らしい狩猟道具なのです。
2.散弾銃猟は効率狙いです。
散弾を広がっているスキートチョークで広範囲にバラ撒けば鳥にヒットする率は上がりますが、
複数被弾の確率は低下する所か、場合によっては散弾群を無傷ですり抜けてしまう可能性すら
あります。
反対に散弾群を余り広げないフルチョークで撃ち出せば、パターンが全く掛からない失中と
言う確率が増えてしまいますが、パターンが十分掛かれば散弾密度は高いので複数被弾の
確率はかなり向上します。
散弾粒数にしても装弾1発には標準で32gが入っています。
余りに大粒であれば1粒のエネルギーは大きくても無傷すり抜けてしまう1粒もヒットしない確率
が上がってしまいます。4号で160粒、6号で260粒、7.5号で400粒程が入っています。
と言って余りに小粒も度を過ぎますと9号では700粒ほど入っていますが、1粒のエネルギーが
少な過ぎて30mを超えると皮膚を突き破る事が出来ずに無効となってしまいます。
散弾密度は一般的に中央が高く、端に行くほど低くなりますが、かなり不均一です。
数百万円の高級銃であっても7.5号の32g装弾(約400粒入)で標準規定距離である36mテスト
パタ―ンを見ると、中央付近でもクレーの皿がすり抜ける所はかなりありました。
不均一度が比較的良好な中央付近であってもパターン密度は0.5~2倍とかなり広く、
従いまして予想外に好成績を出す事もあれば、情けない結果になる事もありますが、
あくまで確率論の狩猟ですから、時に上手く行ったマグレを追求しても意味がありません。
3.未熟時代には。
撃っても撃ってもとにかく墜ちませんでした。その主原因はリードが合わなかった為です。
稀にヒットしても羽を僅かに散らす程度で飛び去られてしまいます。これも本当はリード不足が
最大原因ですが、この現象を捉えて多くのハンターは自分の腕を棚に上げて散弾のパワー
不足を疑います。そしてより大粒の散弾を使ってみます。
すると稀にマグレ当りで墜ち、これが正解側だと信じてしまいます。
実は筆者も同じ様に大粒側の行動を取りました。そして鳥用で1番大粒のBBと言う装弾に行き
着きます。45m先でカモにヒットする粒数は0.5粒ですから撃墜は至難の業ですが、1粒が
空気銃並みのパワーですから稀にマグレで墜ちる事もあります。
そしてある時、柔らかい水田等でそのパターンを見て驚きます。
僅か60粒しか入っていないので明らかにパターン密度が低過ぎる事に気が付きます。
それでまた狩猟読本の推奨装弾付近かそれよりやや大粒に辿り着きます。
4.実際の猟銃では?
通常の散弾銃は殆どが射程20~30mに主目的としたインプシリンダーと言って僅かしか絞って
いない銃身が付いています。30先で約1mに広がり、その内の中央側の2/3が有効です。
通常はこれにキジ用で6号装弾との組合せですが、3粒を満たす距離は21.4m以下になります。
この距離で大粒散弾は肉も内臓も貫きますから早期の処理が必要ですし、全体的な損傷も
大きくなります。
これと対極的なのが40~50mを主体としたフルチョークです。45m先で約1mに開き、同様の
中央の2/3が有効です。カモには通常4号より大粒を使いますが、4号装弾とフルチョーク銃身で
3粒を満たすのは25.8m以下でなければなりません。
3号で3粒が得られるのは僅か16.1m以下になります。最大射程の45mでは3号装弾で僅か
1.1粒、4号でも1.3粒しか当たりませんから、当たり場所がかなり良くなければ墜ちませんし、
この程度ですと散弾密度にも幅があり無傷ですり抜けてしまう確率もかなりあります。
5.小粒装弾の試験運用。
狩猟用装弾は120円/発、これに対して射撃用装弾は50円/発と半額以下です。昔はハンター
も多かったので価格差は1.5倍程度でしたが、今はハンターが減少し消費規模が2桁以上違う
為に価格は2.5倍になりました。
当初は近距離なら射撃用装弾でも墜とせるだろうと考え運用を開始しました。
所が意外と遠距離でもよく墜ちる事が分かりましてその検証をしてみました。
射撃用の7.5号弾でフルチョークなら3粒を満たすのは48.8mまで大丈夫です。
それで墜ちるのか? ハイ、リードさえ合わせ直せばと言う条件で抜群に良く墜ちます。
弾は皮下で止まっているので非常に綺麗な肉になり、内臓は無傷と非常に好ましい結果になり、
内臓摘出が不要になります。
これは数千羽を撃墜したプロハンター(筆者)が言うのですから間違いありません。
筆者は数万発を使い、カモを推定5000羽以上を墜としましたが、7.5号以外の装弾で墜とした
カモは非常に僅かで恐らく100羽以下です。
但し小粒散弾は途中の弾速低下がかなり大きく、リードを50cm以上多く取らなくてはなりません。
普通のリードで撃つとリード量が不足してパターンの端しか掛からず、ヒットしても飛び去られて
しまい、だから7.5号弾は非力でダメなんだと言う間違った結論に辿り着いてしまいます。
リードさえ合えば、粒数増にほぼ比例した2.5倍(4号:7.5号)の撃墜結果が得られます。
筆者はカモ撃ちに7.5号弾を運用する様になって3倍近くの撃墜率向上となりましたが、
これも概ね計算値と合っています。
6.スチール装弾。
カモ撃ち猟場は鉛弾禁止地区も多く、スチール装弾の話も避けて通れません。
スチール装弾でも小粒装弾時と同様の事が言えます。スチールは弾の重さが鉛の0.7倍程
ですから空気抵抗による途中弾速低下が大きくなり、リードの追加補正が不可欠となります。
普通のリードで撃つとパターンの端しか掛からず小粒時と同様に、だからスチールは非力で
ダメなんだと言う間違った結論に辿り着いてしまいます。
しかしリードが合えば弾粒数は1.43倍ありますからその分に比例して有効度が高くなります。
更に言えば、スチール装弾のパターンは鉛の時よりも中心付近に濃いエリアが出来易いので
そこを上手くカモに撃ち掛けますと2倍位の効率になります。
また一段とリード合わせは難しくなりますが、濃い部分を使えば一段と遠射が可能になります。
狩猟読本によれば鉛時よりも2クラス大粒を使えばそれほど非力でなく概ね対等と書かれて
いますが、それは大粒なら弾速低下が少ないので鉛時と同じリード感覚で撃っても当たり、
2号大粒で0.65倍の粒数減となりますが、一方スチール弾で1.43倍増と打ち消される方向と
なり総合的に93%の粒数となって著しい粒数不足にならない為、粒数減相当の成果が期待
出来ると言う事になります。
これは筆者が1000発の無償譲渡を受け、モニターテストをしましたので、そう言う事が言える
のですが、筆者の正しい内容のレポートは無視されました。
殆どのレポートはリードの補正に付いて触れておらず、スチールは非力で劣ると言う結論
ですが、数割のハンターが2号大粒寄りで撃てばそれ程は劣らないと言うレポートを提出、
これが採用されてしまったのです。
7.遠射のリードの合わせ方。
移動目標を撃つには弾の飛行時間に鳥が移動する距離分だけ前を撃たなくてはなりません。
弾速300m/sで30m先をカモが飛行する時間は弾着まで約0.1秒、鳥の速度を36km/hとすると
その簡に鳥は1.0m進みますから、1m前を撃てば当たる事になります。
しかしカモが追い風に乗った遠射では100km/hで50mとなりますから、速度で3倍の距離で2倍
と5mも前を撃たなくてはならない事になります。
空中に於ける距離や速度の目測はしばしば2倍を超える程の相当大きな誤差を含みます。
つまりリードの合う確率が情けない程までに低い事を物語っています。
引き止まりの無いスイングが継続した時のリードが先の計算では1~5mですが、巷の90%が
引き止まり射撃をしている現状と合わせて考えますとリードは更にMax.2倍が必要な事になり、
失中の原因はリード不足が超圧倒的に大きな比率を占めます。
筆者はこの対策を秒速3発以上の高速3連射で飛行線上にパターンが少しずつ重なる様な弾幕
をバラ撒く弾幕射撃をして、そこにカモを飛び込ませる射撃法を考案しました。
3バースト射撃と名を付けましたが、この射撃方法を採用する様になってから撃墜率は3倍ほど
向上しました。
リードの追加補正には通常でも連射は非常に有効な手法ですが、速い連射にしないとカモは
飛行条件を変えてしまうのでリードの単純追加では対応し切れなくなってしまいます。
カモが飛行条件を変えるより前に3発を送り込みますと効果は一段と高い物になるのです。
但し速い連射も乱射では意味がありません。
それにはスイングを止めない事と銃身が跳ね上がらない様にしなければなりません。
これは上体を柔らかくしておき、反動は上半身全体を後退させる事によってなるべく吸収する様に
します。すると銃の跳ね上がりもかなり少なくなりますが、その分は左手で銃を下に引き寄せます。

スイングでカモを追い越した直後に出来るだけ早く引き金を3度引きます。反動を上半身
全体が後退する事で受ける様にすると跳ね上りは少なくなり、その分は銃を下に引き付け
ますと綺麗な弾幕射撃が可能になります。
8.更に進化する高速連射。
高速連射は更に進化し、秒速3連射でも群の中から希望の獲物を選んで撃てる様になりました。
マガモ等では体格的に大きく且つ美しいオスだけを選んで墜とします。
餌場の波打ち際等ではカモが遠くならない内に墜とせば即死率も高くなりますし、回収も容易
になります。
また更には地形や水流や風を読んで、希望の場所に墜とせるタイミングに、群の濃い所に
3バースト射撃を送り込み、回収容易な場所にまとめて墜とせば回収はもっと楽になります。
カモは飛ぶ直前にキョロキョロとし、頭の向いた方向に飛びますから、希望の方向に飛ばす事は
それほど難しくありません。希望の方向に飛ばして希望の場所の墜ちる様に群れの濃い所に
高速連射を送り3羽以上をまとめて撃墜、これが筆者の最終的なカモ撃ちスタイルとなりました。
9.フルチョークで近距離射撃の撃ち方。
20mでフルチョークがまともに当たるとボロ雑巾、10m以下で撃つとヒットした部分が消失して
しまいます。これはフルチョークの欠点と言えますが、元々その距離で撃てばどのチョークで
撃っても相当な破損は免れません。
こんな時はリードを更に30cmほど前に送り込んで撃ちますと20mなら頭付近に散弾群が集中
して体は無傷に近くなります。
10m以下で同様に撃ちますと頭の部分だけが消失した状態で墜ちて来ます。
フルチョークはパターン境界がはっきりしているのでこの狙い方は遠射に比べればかなり
イージーです。ぜひお試し下さい。


左写真はそれほど大きな群れではありませんが、冷静に見れば複数を撃墜できる
ポイントが幾つかあります。一方右写真は同程度の群れですが中央を撃てばカスリも
しないポイントもたくさんあります。
しかしよく見るとその周りには幾つも複数撃墜ポイントもたくさん点在します。
そもそも散弾銃はバラ弾をバラ撒き、複数粒が命中する事によるショック死で撃墜します。
被弾は上半身であれば何処でも構いません。空気銃では上半身の中央を撃つ破壊死です。
散弾粒でも当たり場所が良ければ空気銃弾の様に1粒でも墜ちますが、確実に墜とすには
経験上3粒以上のヒットが必要です。
散弾全体としましては1500 ft-lbs程度でかなり強力と言えますが、数百粒の1粒としては非常に
情けないパワーになります。5.5mm空気銃弾は25ft-lbs程度のエネルギーを持っていますが、
散弾の1粒は射撃用の7.5号ですと3.9 ft-lbs、キジ撃ち等の6号では5.8 ft-lbs、カモ撃ち4号
とて9.6 ft-lbs程度です。
狩猟用のライフルになりますと308で2700 ft-lbsと桁外れのパワーとなります。
散弾粒の1粒は非常に非力ですが、その非力さを補うのが複数被弾効果です。
何故か1粒のパワーには余り関係なく3粒被弾で即死します。
桁外れに強力な308のライフル弾でも急所を外れれば2~3発を要しますが、1粒のエネルギー
が308の僅か4%未満の27粒弾が上半身に3粒命中するだけで鹿は即死します。
散弾銃はこの複数被弾効果が期待出来るので素晴らしい狩猟道具なのです。
2.散弾銃猟は効率狙いです。
散弾を広がっているスキートチョークで広範囲にバラ撒けば鳥にヒットする率は上がりますが、
複数被弾の確率は低下する所か、場合によっては散弾群を無傷ですり抜けてしまう可能性すら
あります。
反対に散弾群を余り広げないフルチョークで撃ち出せば、パターンが全く掛からない失中と
言う確率が増えてしまいますが、パターンが十分掛かれば散弾密度は高いので複数被弾の
確率はかなり向上します。
散弾粒数にしても装弾1発には標準で32gが入っています。
余りに大粒であれば1粒のエネルギーは大きくても無傷すり抜けてしまう1粒もヒットしない確率
が上がってしまいます。4号で160粒、6号で260粒、7.5号で400粒程が入っています。
と言って余りに小粒も度を過ぎますと9号では700粒ほど入っていますが、1粒のエネルギーが
少な過ぎて30mを超えると皮膚を突き破る事が出来ずに無効となってしまいます。
散弾密度は一般的に中央が高く、端に行くほど低くなりますが、かなり不均一です。
数百万円の高級銃であっても7.5号の32g装弾(約400粒入)で標準規定距離である36mテスト
パタ―ンを見ると、中央付近でもクレーの皿がすり抜ける所はかなりありました。
不均一度が比較的良好な中央付近であってもパターン密度は0.5~2倍とかなり広く、
従いまして予想外に好成績を出す事もあれば、情けない結果になる事もありますが、
あくまで確率論の狩猟ですから、時に上手く行ったマグレを追求しても意味がありません。
3.未熟時代には。
撃っても撃ってもとにかく墜ちませんでした。その主原因はリードが合わなかった為です。
稀にヒットしても羽を僅かに散らす程度で飛び去られてしまいます。これも本当はリード不足が
最大原因ですが、この現象を捉えて多くのハンターは自分の腕を棚に上げて散弾のパワー
不足を疑います。そしてより大粒の散弾を使ってみます。
すると稀にマグレ当りで墜ち、これが正解側だと信じてしまいます。
実は筆者も同じ様に大粒側の行動を取りました。そして鳥用で1番大粒のBBと言う装弾に行き
着きます。45m先でカモにヒットする粒数は0.5粒ですから撃墜は至難の業ですが、1粒が
空気銃並みのパワーですから稀にマグレで墜ちる事もあります。
そしてある時、柔らかい水田等でそのパターンを見て驚きます。
僅か60粒しか入っていないので明らかにパターン密度が低過ぎる事に気が付きます。
それでまた狩猟読本の推奨装弾付近かそれよりやや大粒に辿り着きます。
4.実際の猟銃では?
通常の散弾銃は殆どが射程20~30mに主目的としたインプシリンダーと言って僅かしか絞って
いない銃身が付いています。30先で約1mに広がり、その内の中央側の2/3が有効です。
通常はこれにキジ用で6号装弾との組合せですが、3粒を満たす距離は21.4m以下になります。
この距離で大粒散弾は肉も内臓も貫きますから早期の処理が必要ですし、全体的な損傷も
大きくなります。
これと対極的なのが40~50mを主体としたフルチョークです。45m先で約1mに開き、同様の
中央の2/3が有効です。カモには通常4号より大粒を使いますが、4号装弾とフルチョーク銃身で
3粒を満たすのは25.8m以下でなければなりません。
3号で3粒が得られるのは僅か16.1m以下になります。最大射程の45mでは3号装弾で僅か
1.1粒、4号でも1.3粒しか当たりませんから、当たり場所がかなり良くなければ墜ちませんし、
この程度ですと散弾密度にも幅があり無傷ですり抜けてしまう確率もかなりあります。
5.小粒装弾の試験運用。
狩猟用装弾は120円/発、これに対して射撃用装弾は50円/発と半額以下です。昔はハンター
も多かったので価格差は1.5倍程度でしたが、今はハンターが減少し消費規模が2桁以上違う
為に価格は2.5倍になりました。
当初は近距離なら射撃用装弾でも墜とせるだろうと考え運用を開始しました。
所が意外と遠距離でもよく墜ちる事が分かりましてその検証をしてみました。
射撃用の7.5号弾でフルチョークなら3粒を満たすのは48.8mまで大丈夫です。
それで墜ちるのか? ハイ、リードさえ合わせ直せばと言う条件で抜群に良く墜ちます。
弾は皮下で止まっているので非常に綺麗な肉になり、内臓は無傷と非常に好ましい結果になり、
内臓摘出が不要になります。
これは数千羽を撃墜したプロハンター(筆者)が言うのですから間違いありません。
筆者は数万発を使い、カモを推定5000羽以上を墜としましたが、7.5号以外の装弾で墜とした
カモは非常に僅かで恐らく100羽以下です。
但し小粒散弾は途中の弾速低下がかなり大きく、リードを50cm以上多く取らなくてはなりません。
普通のリードで撃つとリード量が不足してパターンの端しか掛からず、ヒットしても飛び去られて
しまい、だから7.5号弾は非力でダメなんだと言う間違った結論に辿り着いてしまいます。
リードさえ合えば、粒数増にほぼ比例した2.5倍(4号:7.5号)の撃墜結果が得られます。
筆者はカモ撃ちに7.5号弾を運用する様になって3倍近くの撃墜率向上となりましたが、
これも概ね計算値と合っています。
6.スチール装弾。
カモ撃ち猟場は鉛弾禁止地区も多く、スチール装弾の話も避けて通れません。
スチール装弾でも小粒装弾時と同様の事が言えます。スチールは弾の重さが鉛の0.7倍程
ですから空気抵抗による途中弾速低下が大きくなり、リードの追加補正が不可欠となります。
普通のリードで撃つとパターンの端しか掛からず小粒時と同様に、だからスチールは非力で
ダメなんだと言う間違った結論に辿り着いてしまいます。
しかしリードが合えば弾粒数は1.43倍ありますからその分に比例して有効度が高くなります。
更に言えば、スチール装弾のパターンは鉛の時よりも中心付近に濃いエリアが出来易いので
そこを上手くカモに撃ち掛けますと2倍位の効率になります。
また一段とリード合わせは難しくなりますが、濃い部分を使えば一段と遠射が可能になります。
狩猟読本によれば鉛時よりも2クラス大粒を使えばそれほど非力でなく概ね対等と書かれて
いますが、それは大粒なら弾速低下が少ないので鉛時と同じリード感覚で撃っても当たり、
2号大粒で0.65倍の粒数減となりますが、一方スチール弾で1.43倍増と打ち消される方向と
なり総合的に93%の粒数となって著しい粒数不足にならない為、粒数減相当の成果が期待
出来ると言う事になります。
これは筆者が1000発の無償譲渡を受け、モニターテストをしましたので、そう言う事が言える
のですが、筆者の正しい内容のレポートは無視されました。
殆どのレポートはリードの補正に付いて触れておらず、スチールは非力で劣ると言う結論
ですが、数割のハンターが2号大粒寄りで撃てばそれ程は劣らないと言うレポートを提出、
これが採用されてしまったのです。
7.遠射のリードの合わせ方。
移動目標を撃つには弾の飛行時間に鳥が移動する距離分だけ前を撃たなくてはなりません。
弾速300m/sで30m先をカモが飛行する時間は弾着まで約0.1秒、鳥の速度を36km/hとすると
その簡に鳥は1.0m進みますから、1m前を撃てば当たる事になります。
しかしカモが追い風に乗った遠射では100km/hで50mとなりますから、速度で3倍の距離で2倍
と5mも前を撃たなくてはならない事になります。
空中に於ける距離や速度の目測はしばしば2倍を超える程の相当大きな誤差を含みます。
つまりリードの合う確率が情けない程までに低い事を物語っています。
引き止まりの無いスイングが継続した時のリードが先の計算では1~5mですが、巷の90%が
引き止まり射撃をしている現状と合わせて考えますとリードは更にMax.2倍が必要な事になり、
失中の原因はリード不足が超圧倒的に大きな比率を占めます。
筆者はこの対策を秒速3発以上の高速3連射で飛行線上にパターンが少しずつ重なる様な弾幕
をバラ撒く弾幕射撃をして、そこにカモを飛び込ませる射撃法を考案しました。
3バースト射撃と名を付けましたが、この射撃方法を採用する様になってから撃墜率は3倍ほど
向上しました。
リードの追加補正には通常でも連射は非常に有効な手法ですが、速い連射にしないとカモは
飛行条件を変えてしまうのでリードの単純追加では対応し切れなくなってしまいます。
カモが飛行条件を変えるより前に3発を送り込みますと効果は一段と高い物になるのです。
但し速い連射も乱射では意味がありません。
それにはスイングを止めない事と銃身が跳ね上がらない様にしなければなりません。
これは上体を柔らかくしておき、反動は上半身全体を後退させる事によってなるべく吸収する様に
します。すると銃の跳ね上がりもかなり少なくなりますが、その分は左手で銃を下に引き寄せます。

スイングでカモを追い越した直後に出来るだけ早く引き金を3度引きます。反動を上半身
全体が後退する事で受ける様にすると跳ね上りは少なくなり、その分は銃を下に引き付け
ますと綺麗な弾幕射撃が可能になります。
8.更に進化する高速連射。
高速連射は更に進化し、秒速3連射でも群の中から希望の獲物を選んで撃てる様になりました。
マガモ等では体格的に大きく且つ美しいオスだけを選んで墜とします。
餌場の波打ち際等ではカモが遠くならない内に墜とせば即死率も高くなりますし、回収も容易
になります。
また更には地形や水流や風を読んで、希望の場所に墜とせるタイミングに、群の濃い所に
3バースト射撃を送り込み、回収容易な場所にまとめて墜とせば回収はもっと楽になります。
カモは飛ぶ直前にキョロキョロとし、頭の向いた方向に飛びますから、希望の方向に飛ばす事は
それほど難しくありません。希望の方向に飛ばして希望の場所の墜ちる様に群れの濃い所に
高速連射を送り3羽以上をまとめて撃墜、これが筆者の最終的なカモ撃ちスタイルとなりました。
9.フルチョークで近距離射撃の撃ち方。
20mでフルチョークがまともに当たるとボロ雑巾、10m以下で撃つとヒットした部分が消失して
しまいます。これはフルチョークの欠点と言えますが、元々その距離で撃てばどのチョークで
撃っても相当な破損は免れません。
こんな時はリードを更に30cmほど前に送り込んで撃ちますと20mなら頭付近に散弾群が集中
して体は無傷に近くなります。
10m以下で同様に撃ちますと頭の部分だけが消失した状態で墜ちて来ます。
フルチョークはパターン境界がはっきりしているのでこの狙い方は遠射に比べればかなり
イージーです。ぜひお試し下さい。


左写真はそれほど大きな群れではありませんが、冷静に見れば複数を撃墜できる
ポイントが幾つかあります。一方右写真は同程度の群れですが中央を撃てばカスリも
しないポイントもたくさんあります。
しかしよく見るとその周りには幾つも複数撃墜ポイントもたくさん点在します。