2024年10月12日

国防費の無駄。その5:F15&F16戦闘機。

  F15イーグル戦闘機。
新しい所ではF15「イーグル」はF16「ファルコン」のエンジン2基を積んだ双発戦闘機です。
こちらでは昔の双発戦闘機の様にブザマではなく、F15は東側のスホイ27と共に最高の性能の飛行機です。

欠点は高価過ぎる事にあります。パワーが半分しかないF16は全ての項目でF15の半分の性能のではなく、価格は概ね60%で全ての項目で、概ね70%程の性能を持っています。

F15は高額故に 採用は5か国ですが、F16は世界の30ヶ国以上で使われ、5000機も作られた超ベストセラー機です。
国防費の無駄。その5:F15&F16戦闘機。国防費の無駄。その5:F15&F16戦闘機。
F15はマッハ2.6、ペイロード17.9㌧、サイドワインダー4、スパロー級4、20㎜940発です。
F16はマッハ2.0、ペイロード10.9㌧、サイドワインダー4、スパロー級4、20㎜510発です。

F15も爆弾11㌧を積んで出撃出来ますが、日本は憲法の制約からF15を防空のみに使っています。
初飛行はF15が1972年、F16が1974年とかなり古いですが、改修を続け運用する事になるでしょう。F22ラプターやF35ライトニングⅡの新型は余りにも高価であり、当面は世界中がF16を改修して使い続けると思われます。

日本のF15はアンダーライセンス生産で三菱製、輸入機より3倍高額です。自衛隊のF15の運用も 1981年以来すでに40年余が過ぎており、半数がすでにアップグレード型に改修されています。

一方日本はF16を運用しない世界でも珍しい国ですが、それに代わるF2があります。F16型をしておりますが、独自設計の三菱製の国産です。F16Cよりやや大きくやや高性能です。
国防費の無駄。その5:F15&F16戦闘機。
ただ無理して国産化した為、F16よりコスト面では輸入機より4倍不利になっています。その意味ではF15も無理してライセンス国産化しています。そう言う国は世界中で日本だけです。
国防費の無駄。その5:F15&F16戦闘機。
次期戦闘機は日英伊の3ヶ国共同開発、2035年配備の予定です。従来は憲法で兵器の輸出を認めていませんが、飛行機だけなら輸出出来ます。国産戦闘機には賛成ですが三菱製には疑問です。
三菱MRJは中国製でも取得出来たアメリカの型式認証を取得出来ませんでした。
国防費の無駄。その5:F15&F16戦闘機。国防費の無駄。その5:F15&F16戦闘機。
三菱はMRJだけではなく、ヘリのMH-2000も途中で投げ出しました。豪華客船ダイヤモンドプリンセスも三菱製ですが、設計変更や納期遅れで大赤字となり、三菱はその方面から撤退する事になりました。

他にも大型トラックやバスの欠陥、パジェロの撤退等、三菱と言う会社には大きな問題があります。
国民の大切な税金を無駄に使う点は今回のテーマである「双発戦闘機の無駄」以上の大きな損失が出そうな雰囲気です。

ヤマハかトヨタにやらせたらと思います。
5年ほど前の話です。ケンさんは悪性リンパ腫で入院し、隣のベッドは10才程年上の元自動車修理屋さん、彼は三菱のエンジンこそ最高と信じていました。

ある意味で正解ですが、それは1990年までの話と言え、観光バスは概ね100%が三菱製、当時三菱マークは誇らしいマークでした。
元修理屋さんはこの30年間の進化が無かったのですが、それは三菱も同じでした。

今や三菱マークは惨めなマークとなりました。それは日産も同様で、1960年代はトヨタがどう足掻いても日産には追い付けませんでした。
初代カローラ対サニーの戦いは、技術内容的では日産の圧勝でした。

何度かお話ししたので知っている人も多いかと思いますが、1970年型5才5万㎞パブリカを 愚妻の運転練習用に3万円で購入しました。

トヨタはその少し前まで良く壊れる代表であり、1年で潰れても良いつもりで購入しましたが、驚いた事にその後5年間5万㎞を無故障で走り切りました。

1970年はカローラが2代目にモデルチェンジした年でした。
2代目カローラからは話が変わりました。
この年代から最もダメだったトヨタ車は並以上の耐久性を持つ車に生まれ変わりました。フォークリフトを含む全トヨタ車がそうなりましたが、ディーゼルエンジンだけは1985年までまだダメでした。

1974年トヨタカローラの耐久性は世界的なレベルに育ち、技術の日産を何時の間にか追い越していました。カローラは世界で1番売れる車となり、1997年にはギネス№.1記録となりました。

トヨタ車は今や10年10万㎞アンタッチャブルが当然、20年20万㎞が目前です。対する日産の耐久性は1970年代から向上しておらず、今もアンタッチャブルは5年5万㎞です。

且つて日産は国内シェアNO.1をトヨタと競いましたが、今やトヨタは50%超え、日産10%以下の5位と落ちぶれてしまいました。

ケンさんは1981年トヨタランドクルーザー60のディーゼル車を購入しまして、以後ランクルとの長い付合いが公私共に始まりました。

その頃はまだトヨタエンジンがダメディーゼルエンジンだった頃です。
トヨタエンジンだったら買わなかったのですが、ダイハツ系のエンジンでしたので購入しました。

トヨタのディーゼルエンジンが良くなったのは、その5年後の1986年からとなりました。
ディーゼルエンジンは4WD車の最大欠点であった、低燃費と言う欠点を約2倍に改善しました。
また大排気量ディーゼルエンジンの粘り強いトルクは4WD車にピッタリでした。

このディーゼルエンジン搭載に続く4WDメーカーは現れず、高燃費のディーゼルエンジンと高走破能力と高耐久性で一気に世界のランドクルーザーとなりました。

その年代のランドクルーザーはすでに35年が過ぎていますが、今も殆ど全てが現役です。
ランドクルーザーは「Never Die」なのです。

1982年、初代パジェロに独立懸架フロントサスとターボディーゼルを世界初採用したのは三菱です。4WD車の乗心地の悪さとディーゼル車の加速の悪さが、画期的に改善され快挙と言えました。

又パジェロは完走率半分以下のパリダカラリーに市販車改造クラスで優勝しました。エンジンの三菱と言われた初代パジェロは画期的に良い車でしたが、サスストローク不足、且つ低強度でした。

大排気量ダイハツディーゼルエンジン付ランクルの世界制覇スタートは1985年、トヨタエンジン付は1986年からでした。

もしエンジンの三菱がパジェロデビュー4年後の1986年までにターボディーゼルをトヨタ以上に発展させ、サスストローク大幅増、強度ランクル70並で、世界制覇を始めていれば、世界4WDの覇者はランクルではなく、パジェロとなっていた事でしょう。

しかし当時の三菱が行った事は次期エンジン開発や車体の本質的改良ではなく、パジェロの知名度を利用したパジェロミニ・パジェロジュニア・パジェロイオのシリーズ化であり、それに加えパジェロの シャーシ利用のデリカ新設定でした。

その結果、本命2代目パジェロ次期エンジンはモデルチェンジに間に合わず投入が遅れ、技術的にトヨタ1KZの3リットル130hpに抜かれてしまいました。

数年遅れで投入した本命エンジンは、トヨタより5hp劣る125hpでした。しかし僅か5hp差のトヨタに勝つ為には、三菱新エンジン2台が必要と言われた程、三菱の125hpは100hpも無いと言われたダメエンジンでした。勿論パジェロの走破能力向上もなく、強度向上も行われずでした。

ランクルプラドは初代パジェロの独走を止める為に1984年に作られました。初期にはパジェロより劣る車でしたが、地道に改良され1992年には新エンジン追加と共に、パジェロを少し超える車となり、本気で改良された2代目プラド1996は、三菱パジェロを遥かに超える出来となりました。

初代パジェロに続き2代目パジェロも初期型はよく売れました。
パリダカで優勝したスーパーパジェロを購入した客は、やがてトヨタの凡作とされていたプラドに、どの項目も勝てない事に気が付きました。

高性能を偽ったパジェロはユーザーを騙していた事がバレ、三菱の信用は地に落ち、やがて生産中止に追い込まれました。

パジェロの売れた1980年代の三菱はトヨタ日産に次ぐ3位でしたが、今は国産最下位の8位、かつての日産マーク車好きの証でしたが、今や3流の証、かつての三菱マークは1流の証でしたが、今はダメの証となってしまいました。




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Posted by little-ken  at 18:25 │飛行機&滑空機