2024年09月27日

国防費の無駄。その1:液冷戦闘機と双発戦闘機。

  液冷エンジン機の無駄。
液冷戦闘機は機首が細く、空気抵抗が少なく速度50㎞/h増が見込め、世界的に見れば、メッサー シュミット、スピットファイアー、マスタング等々の液冷の名機が並びます。
国防費の無駄。その1:液冷戦闘機と双発戦闘機。国防費の無駄。その1:液冷戦闘機と双発戦闘機。
しかし技術力の低い日本はメッサーシュミットのエンジンをアンダーライセンス生産する事が出来ず、飛行機が足りない時に使い物にならない飛行機を、陸軍の飛燕3150機と海軍の彗星2250機の計5400機も、無駄にしてしまいました。

  日本軍の双発戦闘機。
もう1つの無駄は陸軍の「屠龍」と海軍の「月光」の双発戦闘機でした。
隼やゼロ戦の栄エンジンを共に2基積んでおり、馬力が2倍になれば 物凄く高性能なのか? 
実際は飛行機が重く大きくなり、単発のゼロ戦や隼よりも低性能でした。
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元々資材も人員も非常に不足している時に役立たない屠龍1700機、月光500機も無駄にし、エンジン2基使い資材約2倍使いましたから、単発戦闘機換算で4400機分も無駄にした事になります。

それなりの時期に液冷5400機と双発4400機、ゼロ戦換算9800機もあれば、戦場の飛行機不足はかなり解消されたと思われ、実に勿体ない飛行機の使い方をしました。

世界的に見ても双発戦闘機は多く、メッサーシュミットBF109の2機分のBF110双発戦闘機、ウォーホークP40戦闘機2機分を使ったP38ライトニング戦闘機、スピットファイア2機分を使ったモスキート双発多用途機がありますが、P38ライトニング戦闘機は一応成功組、本当の成功作はモスキート多用途機だけでした。

  P-38ライトニング戦闘機。
P-40ウォーホークのアリソンエンジンターボチャージャー付で 2基積み当時最速の670㎞/h、最大航続3000㎞、1万機が製造されました。
20㎜2丁各150発、12.7㎜4丁各500発付と重武装と長い航続距離で、一応使える戦闘機でした。
国防費の無駄。その1:液冷戦闘機と双発戦闘機。
当時アメリカには長距離を飛べる戦闘機は他に無く、更に日本の爆撃機並の約1㌧の爆弾搭載量で戦闘爆撃機としてもそれなりに優秀で、1時期は意味がありましたが、やはり資材浪費と言えました。





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ゼロ戦。
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Posted by little-ken  at 14:35 │飛行機&滑空機