2024年05月02日

50年間で分かった事、その3、マグナム効果は皆無だった。

  捕獲技術はお金で買う事は出来なかった。
50年間で分かった事、その3、マグナム効果は皆無だった。キングクラフトカスタム600万円~
昔から高額なカスタム銃と言う世界がありました。上写真は国産のキングクラフトカスタム、300mで数㎝の着弾性能を立会試射で確認後の引渡しをしていました。

それ程に命中するなら、どんな獲物もバッタバッタなのか? 2000年頃、キングクラフトを持った歯科医を案内する機会がありました。100mもダメ、50mの鹿も怪しげでした。捕獲は50m以下で撃てたデメキン小物数頭だけでした。

高精度な銃はお金で買えますが、命中させる為には射撃技術と獲物に圧倒されない心が必要です。最も重要な「命中させる為の腕」と「捕獲する為の心はお金では買えない」のです。

つまり銃だけ抜群な物があっても全く役に立ちません。そして市販銃は全ての場面で捕獲に必用な精度とパワーを十分に持っています。「カスタム銃は業界の陰謀」だったのです。

  即倒面でマグナム効果は無かった。
  遠射面でもマグナム効果は無かった。

今や「全く無意味である事が証明されてしまったライフルのバイブル」ですが、それによれば、即倒する確率はパワーに比例すると言った感触が謳われていました。

スクール初期頃はそんな時代でしたからエゾ鹿用のライフル銃の過半は300ウインマグを筆頭としたマグナムライフルでした。

概ねStd308比で1.4倍のパワーでした。もし即倒率がパワー比例であれば、308で直径150㎜が即倒エリアであるとしたら、直径210㎜まで拡大しても即倒してくれる事になります。

これだけの差があれば目視で十分なパワー差による即倒率の違いを感じられる筈です。しかし実際のマグナムライフル射撃多数を見ましたが、「マグナムの即倒率効果は皆無」でした。

マグナムにはもう1つのメリットがあります。弾速が20%程速いのです。必ずしも20%弾速向上と40%のパワーアップは同時且つ完全には両立しませんが、弾速が速ければ落差が少なく、遠射にも有利な方向となります。一口に言えばStd308の300mと同じ落差で、350mまで行けます。

しかし実はライフル射撃の射程距離と言うのは次の様になります。
100m以遠の長距離射撃には特別な練習が必要でした。

殆ど練習しない場合は僅か20mに留まり、多少練習して50m、かなり練習しても100mを超えられず、地元猟友会がライフル銃で1年中行っている駆除でも150mは撃つ人は少なく、鹿は余り撃たれない150mにいます。

従って300mは夢のまた夢、銃と弾はすでに何度も申し上げている様にその性能を持っているのですが、それを発揮出来る射手は1%を大きく下廻る程度なのです。

つまり「300m遠射は概ね誰も出来ないのですから、弾速が速くても全く無意味」と言えました。そして射撃技術と落差補正さえ掴めば、「Std308でも300mの遠射は楽勝」でした。

エゾ鹿猟とライフル銃のブームは1990年頃、国内銃販売業者によって起こされました。

この時に国内銃販売業者は良く当たる筈のカスタムライフルと、良く倒れる筈のマグナムライフルが売り付け様としましたが、これらは全て「カスタムライフル&マグナムライフルは業界の陰謀その物でした。

市販銃は十分な精度を持ち、マグナム効果は皆無であるにも拘らず、それらに依り捕獲率が大幅に上げると信じ込ませる、業界の陰謀だったのです。

   銅弾は最高、良く命中し、良く倒れた。
  10即倒率100%の実用的な急所はあった。
  11急所ヒットすれば概ねパワーには無関係だった。

ライフル銃の弾頭は2000年頃から銅弾頭に変わり、初期の評判では「銅弾頭は従来鉛弾頭より命中精度が大幅に劣り」、「ヒットしても貫通するだけ倒れない」と言う風評でした。

ケンさんが実際に運用しても「なる程」と言う感触は多少ありましたが、やがてそれは従来鉛弾設定のまま銅弾頭にするから命中率が低下しますが、銅弾頭にも良い精度を出せる設定はあり、即倒も 急所に正しくヒットすれば普通に倒れ、正しく当てないので倒れなかったのです。
50年間で分かった事、その3、マグナム効果は皆無だった。
更に上写真の「ナミビアポイントを撃ちますと即倒率は100%」である事を発見しました。
この急所は鉛弾頭では使えなかった急所であり、「銅弾頭だから可能な急所」と言えました。

この「新開拓の急所は、即倒率100%」ですから、マグナム不要論にも完全に終止符を打つ事が出来ました。正しく急所ヒットすれば、308でも即倒即死となり、20番スラグ等の308比70%の弾頭でも、遜色なく即倒即死しました。

つまり正しく急所ヒットすれば、概ね「正しく急所ヒットすればパワーには無関係」だったのでした。





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Posted by little-ken  at 09:58 │ハンティング銃と弾