2023年12月24日
キヨンの捕獲。
1.キヨンとは。
中国南東部や台湾に住む「ホエジカ」です。体重は12~17㎏、小型犬サイズ、オスにだけ小さな角があります。
キヨンオス
国内の生息は千葉県房総半島のレジャー施設「行川アイランド」から1980年に脱走した個体が繁殖し2023年推定では7万頭となりました。
もう1つは伊豆大島、ここの都立動物園から1970年に台風時に脱走したに脱走した個体が繁殖し、2023年推定では3万頭に達し、共に毎年駆除を行っていますが、自然増職分を獲り切れず、毎年15%増の複利で増殖しています。肉は美味、革は上質です。
主に低山の広葉樹林に生息し、明け方や夕暮れ時によく活動します。森林や藪の中を単独で行動する事が多く、なわばりを持っていると考えられています。すでにいすみ市ではキョン皮革の有効活用が進められていますが、ジビエとしても活用が可能と考えられます。
日本のキヨンはジビエとして余り知られていませんが、台湾等では広く食されており、肉は柔らかで美味しく、淡泊な鹿肉よりも美味しいと言う意見も多いです。部位や肉質によって特有の濃厚さはありますが、クセは少なく炒め物によく合うと言う事です。
2.キヨン対策。
銃器による捕獲:千葉県では鹿や猪の被害も多く、これらの捕獲も兼ね、猟友会が実施している、10名余で行う集団捕獲と、単独で行う通常捕獲があります。集団捕獲は猟犬を使った巻狩りであり、被害状況等を協議会、市と協議した上で実施します。集団捕獲は余り効率が良くない様です。
通常捕獲では主に流し猟ですが、実際には鹿や猪の捕獲を目的とし、キョンがいれば捕獲するのが現状です。キョンの場合はすばしっこく猪等に比べ、捕獲が難しいにも拘わらず報奨金が低く、思った程の成果が上がっていない様です。
通常捕獲は報償金制で実施され、捕獲した場合には確認の為、市にキョンの尻尾を提出する事で報償金が受け取れます。使用銃器は共に散弾銃です。
一方伊豆大島では銃器による捕獲では鹿や猪はおらず、従事者1名による2ヶ月間の試験的実施で全体捕獲の12%を占め、効率の良さから、平成21年7月より銃器による捕獲を本格的に実施しています。
平成21年8月までの銃器による捕獲は189頭であり、全体の約56%を占めました。
罠による捕獲:千葉のキョン対策では捕獲数は増加傾向にあり、平成12(2000)年度は年に28頭であったが、令和元(2019)年度には5008頭に達し、2022年には8864頭に達しました。
捕獲区分別にみると、市町等捕獲(市町による捕獲事業等)による捕獲数が多くなっています。捕獲方法としては括り罠の捕獲が多く、84% 箱罠7% 銃器7% はり網1%に依る物となっています。
また近年の捕獲状況をみると、生息密度の高い勝浦市、いすみ市、鴨川市の3市で多く捕獲されています。銃器による捕獲は散弾銃がメインですが、後述説明の機材と技術の進化で、更に1桁向上が期待出来ます。
一方伊豆大島では平成19年度は94頭、平成20年度は259頭が捕獲されました。平成21年度は8月末時点で339頭と、すでに前年度までを上回る捕獲数に達しています。従来は括り罠が主体でしたが、昨今は効率の良い銃器が主流となっています。
しかしどちらの地域もキョンの推定個体数は 駆除を行っていても、相変わらず年20~30%の割合で増え続け、根絶には程遠い状況です。
3.総合評価。
キヨンは狩猟獣に認定されておらず、捕獲には特別な許可を得た特定の少人数だけとなります。被害に困っているのであれば、多くのハンターが狩猟出来る様に狩猟獣にすべきと言えます。
3-1.「3粒被弾撃墜」の「ショットガン効果」を利用する小粒弾による捕獲。
ケンさんは銃による狩猟が最も効率が良いと信じており、伊豆大島の捕獲がその有効性を物語っています。使用銃は12番のリブバレルのオート、弾は4.6㎜が55粒のBB号装弾~4.1㎜が80粒の1号装弾がベストであり、フルチョークなら50mの射程があります。
距離が近過ぎる場合はリードを少し増し、頭部狙いで撃ちます。
散弾に依る鹿&猪猟と言えば、8.4㎜粒の9粒弾又はで9.1㎜の6粒弾がメインでしたが、これは大粒弾1粒被弾による猟犬追跡捕獲でした。
しかし実際は鹿や猪に対しても「3粒被弾のショットガン効果」は抜群に有効でした。(前投稿資料参照)
鹿等に対し、旧一覧表では9粒弾が1番小粒でしたが、最近新設された5号バック5.5㎜38粒弾の「3粒被弾撃墜のショットガン効果」は1粒のパワーに概ね無関係であり、小粒な程が有効と言えました。
カルガモ駆除も旧一覧表では、3.3㎜が150粒の4号装弾が最も小粒であり、それ以上の大粒が使われていましたが、しかし最高効率を上げたのは2.4㎜400粒のクレー射撃用7.5号弾でした。
何故旧知識と実際はそんなに乖離しているのか? それは1970年以降散弾の弾速向上の為でした。
新旧散弾の弾速差向上は、1.5倍に及びましたが、大粒射撃に依るショットガン効果を利用しない従来射法では、有効に機能せず、旧7.5号弾は35m付近で弾速低下で無効化しました。
しかし、新7.5号は50m弱まで無効化せず、新旧の弾速差はショットガン効果運用有効分岐点の前後となりました。
新7.5号弾高速装弾は50mまで無効化しませんが、途中弾速低下大の為、追加リードを加えなれば、パターンを目標に掛けられません。
追加リードを行えば、3粒被弾撃墜のショットガン効果の条件を満足し、撃墜率が抜群に向上します。ショットガン効果に依る捕獲は7.5号弾でカモ類1万羽に達し、抜群の実績があります。
キヨンは朝夕を流し猟又はポイント猟を行い、日中は22LRでベテランが忍び猟を行い、それに弾かれるキヨンを逃避ルート上で中級者が待ち受ける静かな巻狩りが高効率だと思われます。
キヨンも目が側面付いていますから、本州鹿巻狩りの待ち場で微動もしなければキヨンに待ち場を回避される事は皆無となり、見張りもしない「禅の心作戦」が非常に有効と思われます。もちろん括り罠も併用します。
3-2.リムファイアーの22ロング口径ライフルを特別許可で運用。
日本では1972年の赤軍派による浅間山荘事件にて死者3名、負傷者27名を出した22LRの乱射 立て籠もり事件があり、運用中の銃も含めて全てが強制提出となり、存続は射撃専用銃のみに限られ、狩猟用は登録不可となりました。
22LRボルト狩猟獣
22LR狩猟銃オート
海外では22LRまでを無登録銃としている国も多数あります。
22口径のリムファイアー弾は、かなり多種が存在しますが、主にロングライフルとマグナムの2種があり、共に空気銃より実用性はありますが、急所直撃をします。



ポッサム クジャク カナダガン
ニュージーランド猟では結構多用し、次頁写真の小型獣類の有袋類のポッサム猟、クジャク猟、、更に大型鳥ノカナダガン猟にも大きな成果を上げました。

ウサギ猟 小型カンガルーのワラビ―猟
22LRは容易な落差補正で急所狙いの100mの安定した射撃が可能であり、狩猟用のStd弾は屋外で撃てば「ペチ」の程度、射程150mの高速弾でも「ペチン」と言う音がする程度でした。
写真右のサイレンサーを付けた銃+亜音速弾では、スパイ映画のあの「プシュ」になります。
亜音速弾は高速弾に比べ、やや大き目の落差補正を要しますが、後述空気銃より遥かに優秀です。
22口径は4つのカテゴリに分類されます。ショートは射撃用拳銃のみに使われ、ロングライフルLRは亜音速1100ft/秒(340m/s)未満の「ターゲット専用弾」、これは室内で撃っても「ペチン」です。
多用途の標準速1120~1135ft/秒(341~346m/秒)パワー117ft-lbfがメイン、狩猟には高速仕様1200~1310ft/秒(370~400m/秒)が169ft-lbfが使われます。
超高速1400ft/秒(430m/秒)パワー324ft-lbf以上がマグナムですが、こちらは専用口径の専用銃となり、規格違いの非互換性品が多数あり、余り普及していません。22LRは何処のメーカー弾も互換性があります。
この内で高精度の競技に使われる低速弾は50m10発が10㎜に納まり、ボルトアクション高速度弾の高精度狩猟銃もこれに準じます。これは後述のプリチャージ空気銃に比べ、非常に安定した射撃が期待出来ます。また銃も無故障で安心して運用出来ます。弾は30~50円程度/発です。
日本でもキヨンだけではなく、狐や猿も散弾射程の50m以内で、捕獲する事が難しくなっています。事前に距離と落差を確認しておけば、亜音速弾で100m、高速弾で150m、マグナムなら200mの射撃が可能となりますが、勿論高度な射撃技術を要します。
有害鳥獣駆除に非常に大きな成果が期待出来ます。22LRは長射程で要注意ですが、150mの精密射撃が可能な駆除ハンターには、駆除目的限定の許可を出す価値があると言えます。
3-3.ハイパワー空気銃の運用。
鹿&猪の止矢には空気銃も有効ですが、猿や狐、そしてキヨンの急所狙撃にも、空気銃は有効と思われます。空気銃と言っても6.35㎜や7.62㎜の従来よりも、大きな口径のハイパワー銃が、前提となります。


7.62㎜空気銃 7.62㎜空気銃弾
空気銃ではトルコのハッサンヘラクレスの30口径弾を(7.62㎜)156グレイン(9.8g)の重量弾頭を890fps(272m/s)で飛ばし、パワー275ft-lbfと言う、とんでもなく強力な空気銃があります。
初速は22LR高速弾の1200~1310ft/秒(370~400m/秒)に比べれば、かなり遅いと言えますが、こちらも22LR比重量2倍ですから、途中弾速低下も少なく、22LR高速弾のパワー169ft-lbfを遥かに凌駕する275ft-lbf、カタログ数値で見る限り十分使える気がします。
しかし同じ製品が別の業者では140ft-lbf、また別の業者では97ft-lbf、3倍近くの差があり、信憑性がまるでありません。
古くからプリチャージ銃全体の怪しげな共通点と言えました。
多分カタログ数値は、特別な複数条件を全て揃えれば出せると思いますが、実戦で誰もが再現出来なければ、カタログに書ける実用性能とは言えません。キヨンに対する有効な1つの手段になると思われますが残念です。
また昨今の工業製品は、家電でも情報機器でも車でも何でもそうですが、1度購入すれば10年以上無故障が当たり前です。しかし総額60万円を超える、プリチャージ空気銃は基本性能が怪しげ、且つガス漏れ等故障の塊、銃砲店では新銃販売と用品販売とメンテナンスの3重ドル箱商品ですが、この方面からも完成された信頼が置ける製品とはとても言えません。
その方面の業者はOリングを消耗品と偽っています。確かにOリングは永久部品ではありませんが、かなり長期耐久部品であり、数年以内の程度で劣化する筈がありません。
ケンさんのランクルに使われているかなり多数のOリングは22年間の運用でも滲みや漏れは、当り前ですが皆無でした。
空気銃の落差無視射撃の急所狙いの射程は30m程度ですが、落差補正をすれば散弾銃の50m以遠の遠射が可能となり、多少慣れれば80m射撃が可能、100m以遠の成功例は多数あります。
しかし、補正難度が高く、実用的ではありません。実戦有効射程は不明です。
またハイパワー空気銃は空気を大量に消費し、安定した弾速のキープが非常に難しく、僅か10発程しか、期待出来る精度とパワーを出せない状態と言うのも、ダメ商品である事を強く感じます。
また銃本体が価格的に高額過ぎる事も大問題、更に高額な高圧ボンベ等々も必要であり、銃本体40万円前後、1式では60万円前後、通常の散弾銃やライフル銃より遥かに高額商品となっています。
散弾は200円/発、22LRは30~50円円/発、それに対し空気銃は弾は1発10円弱、空気はタダ、 その面では安いですが、設備代とメンテ代が高過ぎます。
また空気銃自体の精度は50mで5㎜以内と言えますが、空気の大量消費を伴う為、これを上手く管理し、自らの銃の特性を理解しなければ、50mワンホールを出す事が出来ません。
そんな事から空気銃の運用方法には、かなりの注意と故障等の覚悟が必要です。
中国南東部や台湾に住む「ホエジカ」です。体重は12~17㎏、小型犬サイズ、オスにだけ小さな角があります。

国内の生息は千葉県房総半島のレジャー施設「行川アイランド」から1980年に脱走した個体が繁殖し2023年推定では7万頭となりました。
もう1つは伊豆大島、ここの都立動物園から1970年に台風時に脱走したに脱走した個体が繁殖し、2023年推定では3万頭に達し、共に毎年駆除を行っていますが、自然増職分を獲り切れず、毎年15%増の複利で増殖しています。肉は美味、革は上質です。
主に低山の広葉樹林に生息し、明け方や夕暮れ時によく活動します。森林や藪の中を単独で行動する事が多く、なわばりを持っていると考えられています。すでにいすみ市ではキョン皮革の有効活用が進められていますが、ジビエとしても活用が可能と考えられます。
日本のキヨンはジビエとして余り知られていませんが、台湾等では広く食されており、肉は柔らかで美味しく、淡泊な鹿肉よりも美味しいと言う意見も多いです。部位や肉質によって特有の濃厚さはありますが、クセは少なく炒め物によく合うと言う事です。
2.キヨン対策。
銃器による捕獲:千葉県では鹿や猪の被害も多く、これらの捕獲も兼ね、猟友会が実施している、10名余で行う集団捕獲と、単独で行う通常捕獲があります。集団捕獲は猟犬を使った巻狩りであり、被害状況等を協議会、市と協議した上で実施します。集団捕獲は余り効率が良くない様です。
通常捕獲では主に流し猟ですが、実際には鹿や猪の捕獲を目的とし、キョンがいれば捕獲するのが現状です。キョンの場合はすばしっこく猪等に比べ、捕獲が難しいにも拘わらず報奨金が低く、思った程の成果が上がっていない様です。
通常捕獲は報償金制で実施され、捕獲した場合には確認の為、市にキョンの尻尾を提出する事で報償金が受け取れます。使用銃器は共に散弾銃です。
一方伊豆大島では銃器による捕獲では鹿や猪はおらず、従事者1名による2ヶ月間の試験的実施で全体捕獲の12%を占め、効率の良さから、平成21年7月より銃器による捕獲を本格的に実施しています。
平成21年8月までの銃器による捕獲は189頭であり、全体の約56%を占めました。
罠による捕獲:千葉のキョン対策では捕獲数は増加傾向にあり、平成12(2000)年度は年に28頭であったが、令和元(2019)年度には5008頭に達し、2022年には8864頭に達しました。
捕獲区分別にみると、市町等捕獲(市町による捕獲事業等)による捕獲数が多くなっています。捕獲方法としては括り罠の捕獲が多く、84% 箱罠7% 銃器7% はり網1%に依る物となっています。
また近年の捕獲状況をみると、生息密度の高い勝浦市、いすみ市、鴨川市の3市で多く捕獲されています。銃器による捕獲は散弾銃がメインですが、後述説明の機材と技術の進化で、更に1桁向上が期待出来ます。
一方伊豆大島では平成19年度は94頭、平成20年度は259頭が捕獲されました。平成21年度は8月末時点で339頭と、すでに前年度までを上回る捕獲数に達しています。従来は括り罠が主体でしたが、昨今は効率の良い銃器が主流となっています。
しかしどちらの地域もキョンの推定個体数は 駆除を行っていても、相変わらず年20~30%の割合で増え続け、根絶には程遠い状況です。
3.総合評価。
キヨンは狩猟獣に認定されておらず、捕獲には特別な許可を得た特定の少人数だけとなります。被害に困っているのであれば、多くのハンターが狩猟出来る様に狩猟獣にすべきと言えます。
3-1.「3粒被弾撃墜」の「ショットガン効果」を利用する小粒弾による捕獲。
ケンさんは銃による狩猟が最も効率が良いと信じており、伊豆大島の捕獲がその有効性を物語っています。使用銃は12番のリブバレルのオート、弾は4.6㎜が55粒のBB号装弾~4.1㎜が80粒の1号装弾がベストであり、フルチョークなら50mの射程があります。
距離が近過ぎる場合はリードを少し増し、頭部狙いで撃ちます。
散弾に依る鹿&猪猟と言えば、8.4㎜粒の9粒弾又はで9.1㎜の6粒弾がメインでしたが、これは大粒弾1粒被弾による猟犬追跡捕獲でした。
しかし実際は鹿や猪に対しても「3粒被弾のショットガン効果」は抜群に有効でした。(前投稿資料参照)
鹿等に対し、旧一覧表では9粒弾が1番小粒でしたが、最近新設された5号バック5.5㎜38粒弾の「3粒被弾撃墜のショットガン効果」は1粒のパワーに概ね無関係であり、小粒な程が有効と言えました。
カルガモ駆除も旧一覧表では、3.3㎜が150粒の4号装弾が最も小粒であり、それ以上の大粒が使われていましたが、しかし最高効率を上げたのは2.4㎜400粒のクレー射撃用7.5号弾でした。
何故旧知識と実際はそんなに乖離しているのか? それは1970年以降散弾の弾速向上の為でした。
新旧散弾の弾速差向上は、1.5倍に及びましたが、大粒射撃に依るショットガン効果を利用しない従来射法では、有効に機能せず、旧7.5号弾は35m付近で弾速低下で無効化しました。
しかし、新7.5号は50m弱まで無効化せず、新旧の弾速差はショットガン効果運用有効分岐点の前後となりました。
新7.5号弾高速装弾は50mまで無効化しませんが、途中弾速低下大の為、追加リードを加えなれば、パターンを目標に掛けられません。
追加リードを行えば、3粒被弾撃墜のショットガン効果の条件を満足し、撃墜率が抜群に向上します。ショットガン効果に依る捕獲は7.5号弾でカモ類1万羽に達し、抜群の実績があります。
キヨンは朝夕を流し猟又はポイント猟を行い、日中は22LRでベテランが忍び猟を行い、それに弾かれるキヨンを逃避ルート上で中級者が待ち受ける静かな巻狩りが高効率だと思われます。
キヨンも目が側面付いていますから、本州鹿巻狩りの待ち場で微動もしなければキヨンに待ち場を回避される事は皆無となり、見張りもしない「禅の心作戦」が非常に有効と思われます。もちろん括り罠も併用します。
3-2.リムファイアーの22ロング口径ライフルを特別許可で運用。
日本では1972年の赤軍派による浅間山荘事件にて死者3名、負傷者27名を出した22LRの乱射 立て籠もり事件があり、運用中の銃も含めて全てが強制提出となり、存続は射撃専用銃のみに限られ、狩猟用は登録不可となりました。

海外では22LRまでを無登録銃としている国も多数あります。
22口径のリムファイアー弾は、かなり多種が存在しますが、主にロングライフルとマグナムの2種があり、共に空気銃より実用性はありますが、急所直撃をします。

ポッサム クジャク カナダガン
ニュージーランド猟では結構多用し、次頁写真の小型獣類の有袋類のポッサム猟、クジャク猟、、更に大型鳥ノカナダガン猟にも大きな成果を上げました。
ウサギ猟 小型カンガルーのワラビ―猟
22LRは容易な落差補正で急所狙いの100mの安定した射撃が可能であり、狩猟用のStd弾は屋外で撃てば「ペチ」の程度、射程150mの高速弾でも「ペチン」と言う音がする程度でした。
写真右のサイレンサーを付けた銃+亜音速弾では、スパイ映画のあの「プシュ」になります。
亜音速弾は高速弾に比べ、やや大き目の落差補正を要しますが、後述空気銃より遥かに優秀です。
22口径は4つのカテゴリに分類されます。ショートは射撃用拳銃のみに使われ、ロングライフルLRは亜音速1100ft/秒(340m/s)未満の「ターゲット専用弾」、これは室内で撃っても「ペチン」です。
多用途の標準速1120~1135ft/秒(341~346m/秒)パワー117ft-lbfがメイン、狩猟には高速仕様1200~1310ft/秒(370~400m/秒)が169ft-lbfが使われます。
超高速1400ft/秒(430m/秒)パワー324ft-lbf以上がマグナムですが、こちらは専用口径の専用銃となり、規格違いの非互換性品が多数あり、余り普及していません。22LRは何処のメーカー弾も互換性があります。
この内で高精度の競技に使われる低速弾は50m10発が10㎜に納まり、ボルトアクション高速度弾の高精度狩猟銃もこれに準じます。これは後述のプリチャージ空気銃に比べ、非常に安定した射撃が期待出来ます。また銃も無故障で安心して運用出来ます。弾は30~50円程度/発です。
日本でもキヨンだけではなく、狐や猿も散弾射程の50m以内で、捕獲する事が難しくなっています。事前に距離と落差を確認しておけば、亜音速弾で100m、高速弾で150m、マグナムなら200mの射撃が可能となりますが、勿論高度な射撃技術を要します。
有害鳥獣駆除に非常に大きな成果が期待出来ます。22LRは長射程で要注意ですが、150mの精密射撃が可能な駆除ハンターには、駆除目的限定の許可を出す価値があると言えます。
3-3.ハイパワー空気銃の運用。
鹿&猪の止矢には空気銃も有効ですが、猿や狐、そしてキヨンの急所狙撃にも、空気銃は有効と思われます。空気銃と言っても6.35㎜や7.62㎜の従来よりも、大きな口径のハイパワー銃が、前提となります。

7.62㎜空気銃 7.62㎜空気銃弾
空気銃ではトルコのハッサンヘラクレスの30口径弾を(7.62㎜)156グレイン(9.8g)の重量弾頭を890fps(272m/s)で飛ばし、パワー275ft-lbfと言う、とんでもなく強力な空気銃があります。
初速は22LR高速弾の1200~1310ft/秒(370~400m/秒)に比べれば、かなり遅いと言えますが、こちらも22LR比重量2倍ですから、途中弾速低下も少なく、22LR高速弾のパワー169ft-lbfを遥かに凌駕する275ft-lbf、カタログ数値で見る限り十分使える気がします。
しかし同じ製品が別の業者では140ft-lbf、また別の業者では97ft-lbf、3倍近くの差があり、信憑性がまるでありません。
古くからプリチャージ銃全体の怪しげな共通点と言えました。
多分カタログ数値は、特別な複数条件を全て揃えれば出せると思いますが、実戦で誰もが再現出来なければ、カタログに書ける実用性能とは言えません。キヨンに対する有効な1つの手段になると思われますが残念です。
また昨今の工業製品は、家電でも情報機器でも車でも何でもそうですが、1度購入すれば10年以上無故障が当たり前です。しかし総額60万円を超える、プリチャージ空気銃は基本性能が怪しげ、且つガス漏れ等故障の塊、銃砲店では新銃販売と用品販売とメンテナンスの3重ドル箱商品ですが、この方面からも完成された信頼が置ける製品とはとても言えません。
その方面の業者はOリングを消耗品と偽っています。確かにOリングは永久部品ではありませんが、かなり長期耐久部品であり、数年以内の程度で劣化する筈がありません。
ケンさんのランクルに使われているかなり多数のOリングは22年間の運用でも滲みや漏れは、当り前ですが皆無でした。
空気銃の落差無視射撃の急所狙いの射程は30m程度ですが、落差補正をすれば散弾銃の50m以遠の遠射が可能となり、多少慣れれば80m射撃が可能、100m以遠の成功例は多数あります。
しかし、補正難度が高く、実用的ではありません。実戦有効射程は不明です。
またハイパワー空気銃は空気を大量に消費し、安定した弾速のキープが非常に難しく、僅か10発程しか、期待出来る精度とパワーを出せない状態と言うのも、ダメ商品である事を強く感じます。
また銃本体が価格的に高額過ぎる事も大問題、更に高額な高圧ボンベ等々も必要であり、銃本体40万円前後、1式では60万円前後、通常の散弾銃やライフル銃より遥かに高額商品となっています。
散弾は200円/発、22LRは30~50円円/発、それに対し空気銃は弾は1発10円弱、空気はタダ、 その面では安いですが、設備代とメンテ代が高過ぎます。
また空気銃自体の精度は50mで5㎜以内と言えますが、空気の大量消費を伴う為、これを上手く管理し、自らの銃の特性を理解しなければ、50mワンホールを出す事が出来ません。
そんな事から空気銃の運用方法には、かなりの注意と故障等の覚悟が必要です。