2023年11月09日

巷の間違った理論 と 業界の陰謀。その2:モアパワー&モア精度のリロードは無意味、市販銃と市販弾で和ホールは可能。

  モア精度&モアパワーのハンドロードは、全く無駄な行為でした。
銃身振動に依る弾のバラ撒きを防止する方法は、銃口振動の安定時期に弾を放出する様に、弾速又は銃身振動定数を微妙に可変してやれば、理論的には効果がある事になります。

一方、獲物を即倒させるには、弾のパワーは多い程良い?とされ その極値はマグナム弾でした。
Std弾に於いても、先の弾速変更絡みで、自分の銃に合ったモア精度&モアパワー弾の精密ハンドロード弾の製作が、ベテランライフルマンの証であり、射撃場がよく賑わっておりました。

弾に強く倒れ難いエゾ鹿には、マグナム弾使用が当たり前とされ、過半の初期生徒はマグナム銃を運用していました。パワー1.4倍の体感反動は2倍程度となり、精度を出し難くなります。

スクールで多数の被弾を見た感触では、パワー1.4倍マグナム弾による即倒率増大は皆無でした。

精度面ではケンさんもリロードもやって見ましたが、精密を心掛けると言う程度では、安売り市販弾の精度には敵いませんでした。

銃業界の常識では市販銃と市販弾では絶対に出る筈がないと言う、ワンホール射撃ですが、H&Kオートとサコー75バーミンターは安売り弾・激安弾でも、150mテーブル撃ちの3発が10数㎜と言うワンホール級が出せ、「業界の常識」と言うのを疑い始めました。

ケンさんの実猟弾は当たらない事で有名な軽蔑の「激安ロシア弾」、弾頭は当たらない事及び貫通するだけで倒れない事で有名な「初期型バーンズ銅弾140gr」に挿替弾でした。テーブル撃ちで 150m3発が10数㎜の精度が出せ、超大物エゾ鹿も概ね100%即倒、ヒグマ6頭を捕獲出来ました。

業界の常識では、出せる筈のないワンホール射撃が可能となり、当たる筈のない、倒れる筈のない「酷評弾」で大成果が出せたのです。これらの事実から、「業界の常識」は全てが怪しくなりました。

弾着精度を上げる為の方法は2つあり、1つは火薬量を微調整し弾速を微妙に変える方法、多くのライフルハンターがモア精度&モアパワーを求めて、諸元を微調整した弾を製作し、射撃場に通いました。もう1つは振動定数を変える為に、銃身の長さを可変にする方法です。

もう1つは銃身先端にネジでマズルブレーキを取付け、その取付位置の調整で銃身振動数を微調整します。

1時期ウインチェスターやミロクの銃には振動定数の変更出来る「ボスシステム」の設定がありましたが、無意味な事が分かり立消えになりました。

同様にモアパワー&モア精度の弾速調整精密リロード弾も、やがて無意味な事が分かり、射撃場は暇になりました。実猟に使う弾はハンターモデルでは相性の良いメーカー弾、バーミンタークラスではメーカー問わずの安売り弾で大丈夫でした。
 

  .精密射撃の極値である1ホール射撃は、市販銃と市販弾で楽勝でした。
1ホール射撃は特別な高精度射撃銃と、20倍前後の高性能スコープと、高精度リロード弾でなければ出せないのが業界の常識とされ、その可能性を求め、カスタム銃や、バレル交換が流行った時代がありました。しかしこれらは全て高精度高級銃やカスタム銃を売る為の「業界の陰謀」でした。

2002年、交通事故による射撃中断後の再開射撃で、H&Kオートと安売り弾で150mテーブル撃ちの5発が12㎜のホール射撃が出てしまいました。これは決してマグレではありません。

その直前には的紙の外れ寄りでしたが、5発が8㎜を出し、それだけではなくその後も1ホール崩れ数回が出ています。「業界の常識」が間違っていた事が証明されてしまいました。

ボルト銃サコー75バーミンター改では使用弾薬を激安弾にした為、5発1ホールは無理でしたが、3発では10数㎜数回が出ています。

市販銃&市販弾で1ホール射撃が出せた原因はフリンチングを克服出来たからでした。偶然からですが、交通事故で2年間実射をする事が出来ず、イメージトレーニングを1年強続け、これにより銃の発射には、反動を伴わないと体を騙す事が出来たのです。

結局は「市販銃と市販弾薬には元々1ホール能力があり」、ケンさんは偶然からでしたが、反動によるフリンチングが消え、銃だけに撃たせましたので、1ホール射撃が出来たのです。

全弾が100㎜圏内に入る銃でも、3発が連続で10数㎜圏内に着弾する確率は、1万発に1度以下の確率であり、1万発と言うのはライフル銃身の寿命です。従って確率的にもマグレではありません。

つまり射撃通いで100mの能力までしか出せなかったのは、実射からはフリンチングの克服は出来なかった事を意味し、なるべく銃だけに撃たせる「持たず」「握らず」「当てず」「引かず「そっと撃つ」事は、フリンチング対策に効果があり、150~200m射撃が可能になりました。

そして1ホール射撃はフリンチングの完全克服が必要だった訳です。
1ホールを出す為には高級カスタム銃に10~20倍の高級スコープをセットし、高精度リロード弾が必要とされていました。

ケンさんは市販銃と市販弾薬では絶対に出す事が出来ないとされていた、1ホール射撃を、市販銃と市販弾薬と安売りスコープで、H&Kオートとサコー75の2丁連続で結果を出す事が出来ました。

「業界の常識とされていた教え」は、全てが陰謀であり間違っていたのです。

H&Kオートもサコー75改も市販銃、H&Kのスコープは2万円強のタスコの4倍固定、サコ―75改のスコープはリューポルド3万円弱の3~9倍のスコープの6倍運用でした。

市販銃安売りスコープセットに市販弾でワンホール射撃が可能だったのですから、カスタム銃も高級スコープも高級弾薬も最初から不要だったのです。これらはユーザーから金を巻上げる為の「嘘の塊」だったのです。


  スコープは専用銃になると最強でした。

巷の間違った理論 と 業界の陰謀。その2:モアパワー&モア精度のリロードは無意味、市販銃と市販弾で和ホールは可能。巷の間違った理論 と 業界の陰謀。その2:モアパワー&モア精度のリロードは無意味、市販銃と市販弾で和ホールは可能。
     レミントンローリングブロック1867         サベージレバーアクション1899

レンズを使わないスコープは西部劇時代(1873~1890)以前からあり、南北戦争1776~1781にも使われ、また同年代のシャープスライフルと共にバッファローハンティングにも使われました。

レンズを使ったライフルスコープは1800年末期に登場、第1次大戦1914~1918にも使われました。狩猟銃はサベージ1899から始まりましたが、本当に普及したのは1960年頃からとなります。

ランフルスコープを使った射撃は上図の様に微少上向き発射により、図の308の150mゼロイン時は200mまで落差無視の急所直撃の狙いが可能となり、300mも容易な落差補正で射撃が可能となり、実用直撃射程距離が概ね2倍まで延長されました。

スコープ照準のメリットは大きな物がありますが、スコープはマウントが貧弱で狂い易く、昔ながらのオープンサイトを残す必要があると永らく考えられていました。

またスコープは極端に視野が狭く、慣れないと目標の捕捉に苦労し、オープンサイトを運用機能を残す為に、スコープはシースルー式・着脱式・可倒式が運用され、スコープは増々見難い状態となりました。

その為、上記の様な欠点はオープンサイトを残した為に、スコープのメリットは十分に発揮出来ずにいました。その結果、出会い頭や森の中の隠れる目標や、走る目標の捕捉は絶望的と言えました。

しかしこのスコープの運用もスコープ専用銃としますと、話はまるで変わりました。
オープンサイトの運用を諦め、専用銃化延長で目標を指差す様に指向させ、肩に銃を真直ぐ引き寄せますと、西部劇並早撃ちのスナップショットが可能となりました。またフリンチングを克服し、肉眼で見えているのが古い虚像である事を理解すれば、ランニング射撃も可能となりました。


  ゼロインは150mに限る、遠射は諦めるべき。
ゼロインとは希望の距離で、スコープの中心に着弾する様にスコープを調整する事です。
多用する距離にゼロインし、何時も直撃射撃をする事がベストですが、しかし遠射はライフルマンの憧れ、300mゼロインをするハンターも多数いました。

最も多用する距離はエゾ鹿猟の場合は100~150mです。9項の弾道カーブでは少し上向きに発射された弾は40m付近でゼロ点を通り、100m付近では3㎝程上を飛行し、150mで再びゼロ点を通ります。

その後は下がる一方ですが、0~200mまで±50㎜以内の落差無視直撃射撃が可能となり、200mを超えると落差補正を要し、300m付近では40㎝程度の落差の補正が必要となります。

一方300mゼロインにしますと300mは直撃ですが、出会いの多い100~150mでは10~15㎝のマイナス補正が必要となります。常用域で何時も補正を要する欠点はありますが、それも少な目で済み、それで300mが完全に常用域になれると言う考え方には、一応筋が通ります。

所が300m遠射には元々それなりの高度な射撃精度が必要ですが、並ハンターの射撃技術はその精度的技術を全く持ち合わせていません。

並ハンターの射撃技術は100m何とか、150m怪しげ、200mダメ元、そもそも300mの射撃精度には程遠い技術しかなく、また落差補正が出来る程の心の余裕の持ち合わせもなく、向けて撃つのが精一杯です。

使える筈のない300mゼロインし、獲れる筈の常用域で落差補正を忘れ失中或いは未回収にする、これが普通でした。従って150mゼロインがベスト、どんな時も全て直撃狙いがベストです。サボットでは100mとなります。

並技術では当たる筈のない300m遠射は最初から諦めるべきと言えました。

尚憧れのライフル銃は落差補正不要の150m射撃が、可能となるメリットがあるだけで、サボットで当たらなかった150mが、ライフルなら自動的に命中する事は絶対にありません。サボットで150mを命中させた生徒はおりませんが、ライフル初年度で150mを命中させた生徒も皆無なのです。


  10マグナム弾効果はゼロ、マグナムは業界の陰謀その物でした。
その言葉を聞くだけでも、若い頃のケンさんはワクワクしました。多くのマグナムハンターが使ったのは300ウインチェスターマグナム(今ではもう誰も使わない)、Std308に対し、約1.4倍のパワーがあり、10~15%増しの弾速があり、即倒率は高く?、遠射にも有利?な筈でした。

パワーが1.4倍、せめて即倒率がその半分でも上がってくれれば良いのですが、何処にどうヒットしても即倒率は全く変わらず、そう言う事実から、マグナム効果はゼロだったと言い切れます。

また弾速が速くなる事は遠射性能的にプラスである事には間違いないのですが、300m基本射撃技術が不足しており、スクールで300m遠射を成功させた生徒は、マグナム生徒を含め皆無でした。

昨今は30-06を選択するハンターはめっきり少なくなりましたが、30-06の方が308比で5~10%パワフルです。しかし40%増でも効果ゼロでしたから、10%程度のプラスが即倒率に影響する筈がありません。

同様にハンドロードでMaxパワーを出しますと、Std比20%前後のパワー増となりますが、その程度のパワー増でも効果が上がる筈もなく、これらは「実に空しい努力」と言えました。

反対に20番サボットスラグは308比、75%前後、243は70%、308も450m先のパワーは僅か25%、それでも急所ヒットすれば即倒即死でした。

エゾ鹿猟実戦は308、或いはもっと低威力のライフル弾、12番サボット、20番サボット、どれでも殆ど結果には変わりなく、正しくナミビアポイントにヒットするかしないかだけの、単に射撃技術と精神的余裕だけの問題と言えました。

308比2倍のハイパワー側極値の338ラプアマグナムをスクールに持ち込んだ生徒がいましたが、 これとて即倒率に変化はなく、急所をややそれた時の走る距離が心なしか、短くなった様な気が する程度でした。

また500mの遠射達成を目論んでおられましたが、300mすら1度も成功せず、長く重い高価な銃、それで全ての効果ゼロでは気の毒に思いますが、これが本当の現実でした。

308でキツネクラスを撃つと海外猟で試しましたが、何処にヒットしても体が半分消失し即倒します。この状態をエゾ鹿にも期待するなら、体重比パワーを同じに保つ事になり、20倍パワーの口径20㎜対戦車ライフル弾で撃てば、多分そうなるだろうと思われますが、そうなりますと銃は1人では運用出来ない45㎏となります。
巷の間違った理論 と 業界の陰謀。その2:モアパワー&モア精度のリロードは無意味、市販銃と市販弾で和ホールは可能。
           20mm対戦車ライフル





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Posted by little-ken  at 12:01 │ハンティング銃と弾