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2023年07月08日

ヒグマとクマゲラに会えました。

  ヒグマとクマゲラに会えました
さて北海道では渓流釣りに行きましたが、釣り場が荒らされ、レインボウが僅かに釣れたのみでした。とうとう北海道でも野性のイワナ釣りが難しくなりました。

野性動物でヒグマに会えました。場所はオシラネップ線の小学校跡地の少し上、山林の中からこちらを見ていましたが、カメラを向けた時はもう逃げ始めていました。カメラと銃は捉える速度は概ね同じですから、狩猟期間にライフル銃で出会えれば、捕獲の可能性はあったと思われます。
ヒグマとクマゲラに会えました。ヒグマとクマゲラに会えました。
花畑で出会ったメス鹿はカメラでバッチリ捉えられ、これは撃墜確実です。
それで行きますとヒグマはカメラ連射2枚目でもう姿を消しており、ギリギリ1発目のスナップショットの境目であり、連射は不可能でした。以前の知床では駆除が行われず、エゾ鹿は道端にゴロゴロいましたが、昨今は駆除が行われる様になり、知床の保護区でも姿を見る事は稀となりました。

さて今回の知床林道はヒグマには会う事は出来ずでしたが、ヒグマより更に貴重なクマゲラに出会う事が出来ました。クマゲラはカラスより若干小型、キツツキの中ではダントツに大型な黒い鳥です。
ヒグマとクマゲラに会えました。
写真はオスで頭が赤いのが特徴ですが、メスの頭の赤は非常に僅かです。今まで遠くに見た事は 数度ありますが、近くで見たのは初めてでした。
ヒグマとクマゲラに会えました。ヒグマとクマゲラに会えました。
小清水原生花園も見に行きましたが、もう昔の様に野生の花が咲き乱れると言う事は無くなりました。
写真は人口の花畑です。小清水の近くにはサケが抜群に釣れる場所があったのですが、数年前からサケ釣り禁止になりました。

北海道で実に勿体ないと思うのは このサケ釣りとエゾ鹿猟で、この2つは有料化して北海道の観光資源として、日本人にも外国人にも開放する事が望ましいと思います。


  衝撃的なエゾ鹿オスの写真
もう一つ衝撃的な写真を発見しました。ニセコ方面に道の駅に展示されていた写真ですが、何と草を食べているオス鹿の頭には、角が絡んで外れなくなってしまったもう1頭のオスの頭蓋骨のミイラが、付いたままでした。
ヒグマとクマゲラに会えました。
普通はこうなってしまうと2頭とも死んでしまうのが普通です。
どう言う経緯かは知りませんが、決闘の対戦相手が死に、更に相手の首が腐り、頭蓋骨が外れるまでには相当の期間を要すると思われます。その間をどうして生き延びたのか詳細は不明ですが、それを 生き延びたと言うのですから超驚きです。

春には角が落ち解放されますが、大変な受難でした。
角の形状がシンプルな日本鹿やエゾ鹿では絡まって動けなくなる事自体が珍しいですが、角形状が複雑な、ムースやカリブーやエルク では時々見受けられる様です。


  ヒグマ事故の代表的原因である竹の子と、クマ笹ワラビを食べました。
ヒグマとクマゲラに会えました。ヒグマとクマゲラに会えました。
熊笹の1種で千島笹の通称「根曲りタケノコ」、同じく熊笹等の中に生える「熊笹ワラビ」を食べました。北海道には竹が無く、タケノコと言えばこれを指します。意外と高価で写真の物が250円でした。

歯応えはシャキシャキ感が非常に強い独特の風味ですが、味は我地方の直径20㎝以上の巨大な 孟宗竹のタケノコが500円、孟宗の方が美味しいと思いました。

ワラビ自体はそこらに多数生えるのですが、熊笹ワラビは我が地方のワラビに比べ、長さも太さも2倍以上、濃い熊笹の中で育ったワラビほど、直射日光が当たらず、長く・太く・柔らかく・そして美味しいのだそうです。ワラビは当地方の物より遥かに美味しく、抜群と言えました。

但し両者共ヒグマの大好物、これらを採りに行く場所である熊笹籔は視界1mですから、ヒグマと1mで鉢合わせしたり、濃い笹藪の中で迷子になったり、毎年事故も多い山菜採りです。

2018年、秋田にてタケノコ採り4人が、ツキノワグマに殺されたのも、同じタケノコです。この事件では主犯と思われるスーパーKは駆除された物の、他の3頭の人喰い熊はまだ生き残っています。

  立ち止まらないヒグマ
ヒグマは我が国最大の野性獣であり、また狩猟対象獣でもあり、大物ヒグマの体重は400㎏を超えます。1度は勝負したい対戦相手と言えますが、鹿の様に立ち止まらず、普通射撃では超高難度です。肉食を好む少数のヒグマは昔からいました。

1960年代前半までは牧場の家畜が毎年数百頭に及びましたが、肉好ヒグマは徹底的に駆除され、1時期は家畜の被害も概ねゼロになりました。

1990年に春熊の駆除が廃止されて以降、ヒグマは増え続け、またその頃からエゾ鹿猟が盛んになり、その残滓を食べる事から、その後はまた肉食のヒグマが増えている傾向にあります。

オソ18と名が付けられたヒグマは最初に発見されたのがオソ地区であり、足跡の幅が18㎝であった為、そう言う名前が付きました。2019年以降すでに66頭の乳牛がやられているそうです。

ケンさんが捕獲したオサツ林道の推定450㎏の大ヒグマも足幅18㎝、オサツ18と言えました。ケンさんのヒグマはマグレではないと言える物の、僅か6頭の 捕獲しかなく、偉そうな事は言えませんが、立ち止まらないヒグマを捕獲する事は普通射撃ではかなり困難です。

エゾ鹿プロハンターでケンさんより圧倒的に多い実戦出撃をしているハンターでも、ヒグマ捕獲は数頭しかありません。ケンさんの6頭も普通射撃が可能だったのは2頭に留り、出会い頭のスナップショット、走っているヒグマのランニングショットが過半を占めています。

オサツ18の場合は斜め後方100mからのランニングショットでした。

  ケンさんの射撃
空気銃で30mのスズメの頭を外さなかったケンさんですが、1984年に始めたレミントン1100の20番スラグ射撃では 50mから撃って100mライフル用の40㎝の的紙から時に外れてしまう程でした。最初はノーライフルだからと思いましたが、フリンチングが主原因でした。
ヒグマとクマゲラに会えました。ヒグマとクマゲラに会えました。
      左:レミントン20番スラグ専用銃。        右:レミントン1187の散弾銃。
1989年、1番目の標的、やっと50mSB標的の黒点、11㎝を概ね外さない様になりました。翌1990年類似型式のレミントン742ライフルで撃ちましたが、結果はスラグガンと概ね同等と言えました。これでノーライフルだから当たらないと言う理由は使えなくなりました。

2番目の標的は普通のレミントン11-87のスラグ弾射撃です。
スラグ専用銃と普通の散弾バレルと言うのも、殆ど差が無しでした。
ヒグマとクマゲラに会えました。
3番目は2002年H&Kオートで撃ちました。150mで5発が12㎜です。
これがケンさんの5発グルーピングではベストでした。
オートにしては抜群と言えるグルーピングでした。

308で急所を正しく撃てば必ず即倒即死しますが、迫力負け射撃では概ね全てが失中又は未回収となりマグレも起こりません。大物は狩猟慣れしているので銃を向けるとすぐに逃げ出します。

大物であればある程一般的に距離は遠くなり、照準時間が短く、それでいながらより確実に急所ヒットを必要とします。これを乗り超えなければ超大物捕獲は永遠にありません。
ヒグマとクマゲラに会えました。
4番目は赤丸の直径は約15㎝、150mからサコー75で撃ちました。
これがケンさんのサコー75の普通時はこの程度でした。
実戦能力はこれで300m遠射を含み不自由する事は全くありませんでした。実戦に必用なのは超高精度射撃ではなく、相手が逃げる前に撃てる早撃ち能力でした。射撃は心に不安がればかすりもしない失中に終わります。

銃を向けて照準しても何時逃げ出すのかハラハラしていては、真面な射撃になる筈がありません。しかし逃げ出す前に必ず撃てる自信があれば、当然の様に命中します。更に大物ですと「迫力負け」問題が避けて通れません。

ランニング射撃は2000年頃にH&Kオートにより第1段階が完成しました。
3年の実戦90日と3000発をエゾ鹿に向けて射撃した結果、得られました。

それは有効射程50m、」1頭に5発強を要する物でしたが、走られれば何も出来なかった事に比べれば、大きな進歩と言え、当時はこれでランニング射撃を克服したつもりになっていました。2マガジン10発で3頭が最高記録、胴体に被弾させ、3発被弾のショットガン効果の捕獲でした。

2006年ランニング射撃はサコーボルトにより完全な完成を迎えました。
有効射程は何と4倍の200mとなり、それでいながら1頭捕獲に2.7発と命中率は約2倍向上、2ヶ月後には更に約2倍の1.4発と驚く程まで向上しました。ボルト銃がこんなの高能力とは夢にも思いませんでした。

同じ狩猟年度の2007年1月、シカ肉大量注文が入り、これにビッグフィーバーが重なり、5日間に捕獲50頭、この過程で念願だった5発5中もマグレとは言わせない3度記録、本物と言えました。

スナップスイング再肩付けのランニング射撃は動的射撃が可能不能と言うより、ボルト銃はランニング射撃が得意項目と言えました。
これは散弾銃の動的射撃と全く共通と言えました。

普通射撃でこれらに全く対応出来ないのは、反動によるフリンチングを克服していない為です。フリンチングにより発射直前に体が硬くなり、静的は照準がズレて高精度射撃が不可能となり、また動的は必要なスイングが引き止まりとなる為、目視では命中しないのです。

ランニング射撃その物は銃をスイングで、目標(虚像)を追い越す時に、引き金を引くだけで命中する簡単な作業です。

見えている映像は少し古い「虚像」である為、見て確認して撃つ従来射撃では絶対に命中はありません。目視確認で撃てるのは「虚像」と「実体」が同位置にある静止時の特例射撃だけなのです。


  フリンチング対策の新アイデア
肩に銃を着けるから、フリンチングで引き止まりになるのであり、フリンチングで照準がズレてしまうのですから、肩に銃を着けないで(軽く付ける)、銃は頬に付け撃つだけとすれば、恐らく引き止まりは起こらず、また照準ずれも起こらないだろうと思われます。

この考えはつい先程の思い付きですから、実証はされていませんが、恐らく正解だろうと思います。またこれが抜群に有効だったお呪い「そっと撃つ」の科学的根拠になる様な気がします。是非お試し下さい。そして成果が上がりましたらお知らせ下さい。




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Posted by little-ken  at 18:04 │ハンティングヒグマ