2023年06月06日

スイング射撃と高速連射。

  スイング射撃
そしてこの命中率は、かなりベテランになっても1桁しか上達しません。
近距離&低速のキジ猟なら、散弾銃は比較的容易に撃墜出来ますが、遠射&高速飛行のカモ猟では25発で1羽捕獲が上々評価、それが巷の通常ベテランハンターの能力となります。

実はこの最難題のリード設定を、自動的に上手く設定する良い方法があります。
それがスイング射撃です。銃口で虚像を追い掛け、そのまま追い越し、追い越す時に引き金を引きますが、実際に弾が出るのは多少遅れ、そのオーバースイング分がリードになります。

そのオーバースイング量が、一定リズムで撃つと、結果的に自動的に必要リードになる、これがスイング射撃です。一定リズムで撃つ時に限り、スイング射撃は魔法の射撃となり、難度の上がる高速飛行時&中距離時を、圧倒的な命中率に向上させます。それがスイング射撃のメリットです。

魔法の理由は、非常に上手い事に、速い目標には速いスイングを要し、オーバースイング量は速度比例で大きくなり、結果として速度に比例するリードが自動的に得られる事です。

距離が遠い時も、オーバースイング量の開いた先では、距離比例で大きくなり、これも距離に比例したリードが得られる事です。従ってスイング射撃の一定リズムを掴めれば、何時も適正リードが自動的に得られる、魔法の射撃になり、スイング射撃は高速飛行対応まで可能になりました。

スナップ射撃とスイング射撃を組合せた、スナップスイング射撃の魔法のリードは、2008年のカルガモ駆除では28チャンス50発から、32羽を捕獲、ベスト記録である1.6発/羽を出しました。

またトラップ射撃も32g装弾国際式トラップで64枚連続、24g装弾フィールド式トラップ15mで54発連続、また5mダブルトラップでは連続58枚ヒットの記録も生み出しました。

  高速3連射
引き止まり射撃の至らなさと、リード射撃の利点と限界、スイング射撃の優位さが、お分かり頂けましたでしょうか。しかし高速遠射時には必要正味リードは4.5m、これを±0.3mに合わせる事は スイング射撃でも高難度となります。

更にスイング射撃は遠距離になりますと、弾速低下が大きく なり、一定リズムだけではリード合わせが困難となり、これをカバーするのが高速連射です。
スイング射撃と高速連射。
飛行延長線上に秒速3発で0.9m毎に散弾をバラ撒き、2.4mの横長散弾群に鳥を飛び込ませる作戦です。これでリード合わせ難度は1/4になり、高速遠射も対応可能となりました。

1975~1980年に掛け、ケンさんは海辺の工場勤務となりました。
それを生かし、毎朝出勤前にカモ猟に出撃した結果、カモの習性を習熟し、ポイント猟が可能となりました。 

ポイント猟とはこの天気と風向きで、この潮なら、何ガモが何処に何時に出没するかを予測し、効率よく狩猟をする画期的な新手法です。2002年にはこれのエゾ鹿版が完成しました。

ポイント猟で獲物に十分出会える様になり、射撃技術では、新スナップショット、スイングショット、高速連射を駆使し、毎朝当時の定数であった10羽を捕獲してから出社をしていました。

カモの回収問題は風向きと水の流れを読み、回収条件が揃わなければ撃たない様にしました。その結果、捕獲数は返って増えました。

また色々経験を積みますと分かって来た事がります。カモは飛び立ち直前にキョロキョロし、首の向きに飛び立ちます。従って首が希望の方向を向いた時、強制的に飛ばせば、希望の方向に飛ばす事が出来ます。回収の楽な地点まで飛ばせてから、撃墜する様にしました。

新技術の新スナップショット、スイングショット、高速連射を駆使しますと、引き止まり射撃ハンターの「近距離&低速」限定に対し、飛立ちから遠射まで&低速から高速までの守備範囲が広がるのは当然ですが、命中率が原理的に超大幅に優れ、通常のベテランより最大で1桁上がります。

更に命中率が高いので、通常のハンターが好まない、散弾散開率の小さなフルチョークの運用が可能となり、その結果として7.5号射撃用小粒散弾を、ショットガン効果に必要な3粒被弾に必要な散弾密度を50mまでキープしてくれ、撃墜率がまた1桁向上しました。ショットガン効果による3粒被弾撃墜は、1粒のパワーには殆ど関係ないのが特徴です。

しかし小粒弾の遠射は弾速低下が大きく、これによるリード補正が非常に難しいのですが、高速連射の弾幕射撃はこれをカバーしてくれる、絶大な射撃方法でした。

圧倒的な高撃墜率はこれらの集合体と言えました。これに回収し易い所に墜とす技術が加わり、貴重な朝のゴールデンタイムから3~4戦を可能とし、捕獲率は更に向上する事になりました。

そのおかげで労せずして10羽の捕獲と回収が可能となり、夕方にはこれを炉端屋さん&焼鳥屋さんに売りに行きました。当時は野性カモの販売は今と違い合法でした。




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Posted by little-ken  at 11:00 │銃と弾