2023年06月02日
ランニング射撃とスナップスイング射撃
12.ランニング射撃。
走るエゾ鹿をバッタバッタ、これが目標でした。
虚像を追い越した時に引き金を引く、散弾銃のスイング射撃の考え方は、驚いた事にそのままライフル銃の200mまでのランニング射撃にも応用出来ました。
走るエゾ鹿の即倒には±7.5㎝の精度を要し、散弾パターンの50m時の±30㎝に比べ精度4倍、そして距離4倍、合計して16倍と大幅精度向上問題が絡みますが、一定リズムで虚像を追い越し、虚像を見直す事なく、引き金を引けば、簡単に200m以内の鹿の急所に確率70%でヒットしました。スイング中のライフル銃はジャイロ効果でかなり安定しているのです。
中速度(36㎞/h)の鹿でも見える虚像と見えない実体は100m先で4mも離れており、16倍の高精度の中で、見ないまま、スイングを継続したまま、引き金を引く事には、頭の切り替えが必要でした。
しかしこれさえマスターすれば、ランニング射撃は驚く程良く命中しました。
またライフル銃のスコープ専用銃でも、チークピース調整済であれば、スナップショットもショットガンと同様にスイング射撃が可能であり、得意側項目と言えました。


2007年の根室では、平均150m先を走るエゾ鹿のランニング射撃で5日間に50頭を捕獲、必要とした弾は70発、初弾の70%が急所直撃となり、5発5中の大記録も3度記録されました。
またサコーの300m遠射は当たり前の様に決まり、半依託遠射380m、150mテーブル撃ち3発の11㎜と言う記録もあり、フリンチング対策さえ完璧なら、市販ライフル銃&市販弾は、恐るべき高精度を発揮します。
しかしライフル銃は不可能を可能にする、魔法の銃ではなく、それを可能としたのは人間の能力でした。銃には300mの能力があっても、巷のエゾ鹿ハンターの能力は僅か100mに留まり、150mの能力はなく、エゾ鹿は余り撃たれない150mにいるのが、その証拠です。
本州ハンターでは、驚いた事に70%以上が静止50m能力すらなく、本州猟には不可欠な筈のスナップショットもランニング射撃能力も皆無、勿論旧技能講習を70%以上がクリア出来ず銃の更新は不可でした。本州ハンターに取ってライフル銃とは何だったのか、理解に苦しみます。
巷の散弾銃が「近距離&低速専用」だった様に、北海道でも巷のライフルは100m以内の「近距離&静止時専用」でした。サボットスラグ銃は精度的にライフル銃よりやや悪い程度で、100m実用性は十分にあると言えますが、弾速が遅くランニング射撃は多少不利、且つ100ⅿ超えは落差補正を要し、150mが限界です。
ケンさんのスクールでも多数の生徒がサベージボルト12番で、2頭/日のエゾ鹿捕獲をしましたが、100m静止専用で、150m遠射成功者は皆無でした。そして数年後経験10年を満了し、愛銃はライフル銃になりますが、その初年度に静止150m射撃を達成した生徒も皆無でした。
つまり150mに成功しなかったのは、サボット銃の能力不足が原因ではなく、単に射撃技術の未熟が原因でした。
新人ライフルマンも数年後には技術向上し、150mをクリア出来る様になりますが、その後も含め、ライフル銃で200m以遠の遠射即倒を成功させた生徒は皆無でした。300m以遠のヒット例では、全てマグレヒット、照準点から1m以上ずれたヒットであったり、倒れたのは隣の小さな鹿であったりしました。
銃自体には300mの遠射能力があっても、現実には150mの能力があれば数少ない上級者となり、300m達成者は例外的な1%未満です。尚サボット銃の150mは遠射ですが、ライフルの150mは近射に分類され、その近射能力すら持たないのが、平均的ライフルマンの現状です。
13.予想外に好成績だった、ボルト銃の再肩付けスナップスイング連射。
サコーボルトアクション銃の連射は、一見して最も遅いと思われる、再肩付けのスナップスイング 射撃です。自動銃派のケンさんは、散弾銃の連射と同様に、自動銃が最高のパフォーマンスが出せると信じており、それ故にH&K SL7カービンを購入し、実戦90日と3000発から、ライフルのスイングショットの基礎を得る事が出来、動的対応が可能である事を証明出来ました。

H&Kは予想外に高精度な銃であり、150mのテーブル撃ち5発が12㎜にまとまりましたが、300m遠射は(落差補正に自信が持てず)未達成でした。当時はH&Kオートでランニング射撃を極めたと思い込み、次なるテーマの300m遠射を目指して、銃をサコーボルトに換えました。
サコーに換えた初年度末期に得られたのが、憧れだった150m先を走るエゾ鹿の5発5中(13項)であり、70発で走る50頭を捕獲と言う想定外の大記録、今度こそランニングを極められた様でした。サコーボルトの好記録は、ボルト操作とスナップショットの練習を1か月程しただけの、まだ不慣れと言える初年度の出来事でした。
サコーボルトの300m遠射は当然の様に命中、H&Kオート時、50mの動的射程は、短期に200mまで延長され、5発強で1頭だった捕獲率は、即座に2倍の2.7発に1頭に向上、更に2か月後には更に2倍の1.4発まで向上、気が付けばオート時よりも速い連射、ケンさんはオート派を辞めボルト派に転向しました。
ボルト銃は遠射だけではなく、最も不得意と思われた連射でも、オートより遥かに高性能だった事は全くの想定外でした。オートはスコープから反動で消えた目標の再補足に、思ったより遥かに長時間を要し、その間に焦りが生まれ、故に連射は遅く、射程は短く、低い命中率でした。
一方、ボルト再肩付け射撃は 肩に銃が着かないので、反動で目標を見失う事は無く、体の方は追尾を継続しており、再肩付け射撃は思ったよりも遥かに短時間で完了し、結果は速い連射が 可能であり、また焦りを生じないので、圧倒的な高命中率と長射程が得られました。
走るエゾ鹿をバッタバッタ、これが目標でした。
虚像を追い越した時に引き金を引く、散弾銃のスイング射撃の考え方は、驚いた事にそのままライフル銃の200mまでのランニング射撃にも応用出来ました。
走るエゾ鹿の即倒には±7.5㎝の精度を要し、散弾パターンの50m時の±30㎝に比べ精度4倍、そして距離4倍、合計して16倍と大幅精度向上問題が絡みますが、一定リズムで虚像を追い越し、虚像を見直す事なく、引き金を引けば、簡単に200m以内の鹿の急所に確率70%でヒットしました。スイング中のライフル銃はジャイロ効果でかなり安定しているのです。
中速度(36㎞/h)の鹿でも見える虚像と見えない実体は100m先で4mも離れており、16倍の高精度の中で、見ないまま、スイングを継続したまま、引き金を引く事には、頭の切り替えが必要でした。
しかしこれさえマスターすれば、ランニング射撃は驚く程良く命中しました。
またライフル銃のスコープ専用銃でも、チークピース調整済であれば、スナップショットもショットガンと同様にスイング射撃が可能であり、得意側項目と言えました。

2007年の根室では、平均150m先を走るエゾ鹿のランニング射撃で5日間に50頭を捕獲、必要とした弾は70発、初弾の70%が急所直撃となり、5発5中の大記録も3度記録されました。
またサコーの300m遠射は当たり前の様に決まり、半依託遠射380m、150mテーブル撃ち3発の11㎜と言う記録もあり、フリンチング対策さえ完璧なら、市販ライフル銃&市販弾は、恐るべき高精度を発揮します。
しかしライフル銃は不可能を可能にする、魔法の銃ではなく、それを可能としたのは人間の能力でした。銃には300mの能力があっても、巷のエゾ鹿ハンターの能力は僅か100mに留まり、150mの能力はなく、エゾ鹿は余り撃たれない150mにいるのが、その証拠です。
本州ハンターでは、驚いた事に70%以上が静止50m能力すらなく、本州猟には不可欠な筈のスナップショットもランニング射撃能力も皆無、勿論旧技能講習を70%以上がクリア出来ず銃の更新は不可でした。本州ハンターに取ってライフル銃とは何だったのか、理解に苦しみます。
巷の散弾銃が「近距離&低速専用」だった様に、北海道でも巷のライフルは100m以内の「近距離&静止時専用」でした。サボットスラグ銃は精度的にライフル銃よりやや悪い程度で、100m実用性は十分にあると言えますが、弾速が遅くランニング射撃は多少不利、且つ100ⅿ超えは落差補正を要し、150mが限界です。
ケンさんのスクールでも多数の生徒がサベージボルト12番で、2頭/日のエゾ鹿捕獲をしましたが、100m静止専用で、150m遠射成功者は皆無でした。そして数年後経験10年を満了し、愛銃はライフル銃になりますが、その初年度に静止150m射撃を達成した生徒も皆無でした。
つまり150mに成功しなかったのは、サボット銃の能力不足が原因ではなく、単に射撃技術の未熟が原因でした。
新人ライフルマンも数年後には技術向上し、150mをクリア出来る様になりますが、その後も含め、ライフル銃で200m以遠の遠射即倒を成功させた生徒は皆無でした。300m以遠のヒット例では、全てマグレヒット、照準点から1m以上ずれたヒットであったり、倒れたのは隣の小さな鹿であったりしました。
銃自体には300mの遠射能力があっても、現実には150mの能力があれば数少ない上級者となり、300m達成者は例外的な1%未満です。尚サボット銃の150mは遠射ですが、ライフルの150mは近射に分類され、その近射能力すら持たないのが、平均的ライフルマンの現状です。
13.予想外に好成績だった、ボルト銃の再肩付けスナップスイング連射。
サコーボルトアクション銃の連射は、一見して最も遅いと思われる、再肩付けのスナップスイング 射撃です。自動銃派のケンさんは、散弾銃の連射と同様に、自動銃が最高のパフォーマンスが出せると信じており、それ故にH&K SL7カービンを購入し、実戦90日と3000発から、ライフルのスイングショットの基礎を得る事が出来、動的対応が可能である事を証明出来ました。


H&Kは予想外に高精度な銃であり、150mのテーブル撃ち5発が12㎜にまとまりましたが、300m遠射は(落差補正に自信が持てず)未達成でした。当時はH&Kオートでランニング射撃を極めたと思い込み、次なるテーマの300m遠射を目指して、銃をサコーボルトに換えました。
サコーに換えた初年度末期に得られたのが、憧れだった150m先を走るエゾ鹿の5発5中(13項)であり、70発で走る50頭を捕獲と言う想定外の大記録、今度こそランニングを極められた様でした。サコーボルトの好記録は、ボルト操作とスナップショットの練習を1か月程しただけの、まだ不慣れと言える初年度の出来事でした。
サコーボルトの300m遠射は当然の様に命中、H&Kオート時、50mの動的射程は、短期に200mまで延長され、5発強で1頭だった捕獲率は、即座に2倍の2.7発に1頭に向上、更に2か月後には更に2倍の1.4発まで向上、気が付けばオート時よりも速い連射、ケンさんはオート派を辞めボルト派に転向しました。
ボルト銃は遠射だけではなく、最も不得意と思われた連射でも、オートより遥かに高性能だった事は全くの想定外でした。オートはスコープから反動で消えた目標の再補足に、思ったより遥かに長時間を要し、その間に焦りが生まれ、故に連射は遅く、射程は短く、低い命中率でした。
一方、ボルト再肩付け射撃は 肩に銃が着かないので、反動で目標を見失う事は無く、体の方は追尾を継続しており、再肩付け射撃は思ったよりも遥かに短時間で完了し、結果は速い連射が 可能であり、また焦りを生じないので、圧倒的な高命中率と長射程が得られました。