2021年05月01日

野性鳥獣保護行政とエゾ鹿猟の国際的な価値。

  野性鳥獣保護行政
1960~1980年は日本のハンターが50万人もおり、ジビエ人気も当時は「ゲテモノ喰い」として高人気、獲物の取引価格も高く、狩猟には相当な熱が入っていました。

ケンさんもその頃は毎朝カモ猟に出撃、定数を捕獲後に出社しており、カモは高価格で売れ、3ケ月間だけですが、本業を遥かに凌ぐ高収入を得ていました。

1995年頃になりますと、ハンターの減少と鹿や猪の異常繁殖から農業被害が激増し、駆除が始まりました。

今になって考えますと、ハンターも多く狩猟熱も高かった1980年頃までに将来を見通し、狩猟期間と狩猟可能時間の朝夕0.5~1時間の延長、メス禁猟の解除、定数の廃止、現在の駆除手当額と同じ捕獲奨励金を普通の狩猟にも出していれば、狩猟の魅力はなくならず、現在の様なハンターの減少や鹿や猪の異常繁殖にはならなかったと思います。

また駆除を地元猟友会に丸投げした事が、外来ハンターの駆逐に続ながってしまった事は誠に残念な事でありました。駆除ライセンスはそれなりの高い技量を持った特別の人だけに与えるべきであり、それを地元に無条件で出してしまったので、ここの鹿は俺達の権利であると言う間違った観念が出来上がってしまいました。

その結果、地元ハンターは手当の出ない狩猟期間中には自ら狩猟をせず、外来ハンターの揚げ足をすくう事に専念し、それがハンター激減に結び付いてしまいました。



  エゾ鹿猟の国際的な価値
日本の狩猟は鎖国状態にありますが、実はエゾ鹿の生息状況は世界で他に例が無い程、恵まれています。

日本では3か月間撃ち放題の獲り放題、スクールの生徒達は毎年実猟3~4日を行い、5~6頭を捕獲、幾つかのトロフィーを持ち帰ります。アメリカのハンター人口は日本と比較にならない程多く、田舎町の男は殆んど全員がハンターであり、どこの家にも剥製の1つや2つがあります。

しかしアメリカの殆んどの州では狩猟シーズンは僅か1ケ月間、捕獲枠はシーズンに1頭だけ、野性物から真のトロフィー級を捕獲出来る機会は一生に1度あれば幸いのレベルなのです。

従ってエゾ鹿大物の価値は日本人が思っているより遥かに高く、角長75㎝の大物エゾ鹿は2000㌦前後であり、エゾ鹿の近縁の満州鹿を撃つ人気ツアーがニュージーランドにはあり、アメリカ人も多数が参加しています。

その満州鹿ツアーは送迎含めて7日コース、実猟5日間が標準コースであり、最近の相場は1式5000㌦(食と宿込み、飛行機代別)、実猟5日掛けてトロフィ―級1頭を目標とし、保証はありません。

日本で外国人向けエゾ鹿猟ツアーを仮定すれば最初の1~2日で中型以上を1頭を捕獲、残りの3~4日間で角長75㎝以上のトロフィー級を狙います。
野性鳥獣保護行政とエゾ鹿猟の国際的な価値。野性鳥獣保護行政とエゾ鹿猟の国際的な価値。
   当時のレピーター生徒の平均的なお持ち帰りです。10~15日間の猟ではこうなりました。

北海道でケンさんのスクールでは平均捕獲2頭/日が可能であり、満州鹿ツアーの半額でも大物捕獲1頭なら100%に近い高確率が可能と思われます。
もし獲れなかったら、次回は「半額で参加出来る」を付けても良いと思います。

腕試し中型付+高確率のトロフィー級、これで20%レスの価格設定なら、海外向けには絶大な魅力があると思われます。

その為には外国人ハンターが日本で狩猟出来る様な法律に改めなければなりませんが、北海道に取っては狩猟税以外にも、地元ハンターは資格を取り、ガイドやアシスタントガイドをすればよく、北海道にとっても色々な仕事が発生します。

また捕獲した生肉やトロフィー付頭蓋骨や生皮をそのままでは持ち帰れませんから、それらの解体や加工と言う仕事もあり、更に剥製の製作、ロッジやレストラン経営と言う、色々新たな仕事が発生します。

ハンティング産業は日本人の思っているよりも遥かに巨大であり、それはアメリカのガンショーを見れば明快です。

類い稀な程のエゾ鹿資源を儲かる外国人に狩猟させず、世界1美味しい高価なエゾ鹿肉を輸出せず、天文学的な膨大な予算を注ぎ込みながらも被害に悩まされている、これはどの面から見ても国家的大損失です。






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Posted by little-ken  at 17:34 │ハンティング