2025年03月16日

スズキ ジムニーと世界に誇れる工業製品。その6:トヨタプリウス&ディーゼルの発展

トヨタの品質も当初は超最低でしたが、現在の高品質もそこからがスタートでした。

 プリウス1型のデビューは1998年から始まり、2009年プリウス3代目には世界の誇れる技術となりました。プリウス1型28㎞/㍑(10・15モード)のでした。

この数値は従来通常車の2.5倍の夢の数値です。しかしダメ三菱GDIエンジン程ではありませんが、実用20㎞/㍑すら中々達成出来ない車でした。もう少しでプリウス1型はダメ車に入ってしまいそうな車で、5年間に12万台しか売れませんでした。

 プリウス2型2003~2009になりますとシステムが改良され、35.5㎞/㍑(10・15モード)、JC08モードでも29.6㎞/㍑となり、多少省エネを心掛ければ実用20㎞/㍑が出せる様になり、優れた経済性は世界に認められ、6年間に119万台も売れました。

 プリウス3型に2009~2015になりますとシステムは更に大幅進化し、38㎞/㍑(10・15モード)、JC08 モードでも32.6㎞/㍑となり、普通に運転しても楽勝実用20㎞/㍑以上が達成出来る車になりました。

プリウス3型は非常に良く売れ、6年間に165万台も売れました。ケンさんの近くの友人は全員が憧れの「何時かはクラウン」を購入し、次は「プリウス3型」でした。

 プリウス4型2015~2003になりますと、JC08モードで40.8㎞/㍑、カタログ燃費の向上よりも、もはや省エネ運転を全く心掛けなくても、実用燃費は初代プリウス比2倍近く、従前通常車燃費の3倍を超えました。

プリウス4型は12年間に80万台しか売れませんでしたが、プリウスシステム搭載車はトヨタ生産車は世界でも42%、国内では新車装着率60%を超え、最終的には70%と読んでいる様です。

 プリウス5型2023~生産中は、WLTC32.6㎞/㍑の省エネスポーツカーに発展しました。落ちこぼれ寸前だったプリウスも、世界に誇れるダントツの省エネ技術に発展しました。

 ランクルディーゼルエンジンの同時期発展も1974~2021年を参考に紹介しましょう。ランクルにディーゼルエンジンが搭載されたのは1974年のBJ40型からであり、B型3㍑85hpでした。

1980年BJ60型では、3B型3.4㍑98hp、後期1985年には12H型4㍑ターボは140hpとなりました。
1989年HDJ80型になりますと、HDJ型4.2㍑ターボ165hpとなりました。

1198年HDJ100型になりますと、同じ型式のエンジンですが、196hpに向上しました。
ランクル200型にディーゼルの国内設定はありませんでした。

2021年F33A300型になりますと、F33A3.3㍑ターボとなり309hpと47年間に3.6倍に発展しました。ジムニーの年代で比較する為に1989年からの排気量当りでも2.4倍となりました。

1990年と今を同等排気量同士で比較しますとB型3㍑85hpが、1GD2.8㍑ターボの204hpと2.4倍に発展しています。

対照的なジムニーエンジンの1990年から64hp規制は、プリウスよりも8年も前のJA11型から続き、1時期は少し上がったトルクも、最新のJB64ではトルクが少し低下となりました。

これで200㎏も重い車体で性能低下が続いており、馬力は自主規制とは言え、世界に例のない「無発展大記録」となりました。これで経営出来た「鈴木修氏」の手腕には甚だ感心します。

スズキ自動車自体は軽自動車トップの座は失いましたが、国際的には今も順位を上げています。
「鈴木修氏」は「ジムニー」以外に「アルト」 「ワゴンR」とコストを掛けないヒット作を連発させ、更に 「インド工場」早期進出とスズキ自動車の現在を作り上げました。

色々説明しましたが、結論としてジムニーJB64は200万円、ノマド270万円で買う程の価値は無いと思います。買うなら「ヤリスクロスHV4WD」又は「ライズ」だと思います。ライズはダイハツ車でダイハツ名はロッキーですが、80%はライズです。

価格比は共に多少アップとなりますが、圧倒的な快適性と安全性が得られます。燃費はヤリクロで14.3→26㎞/㍑と1.8倍です。

比較の対象が軽自動車のJB64型の場合、或いは予算不足時はライズHVの28㎞/㍑が良いと思います。快適性安全性が大幅向上、燃費14.3→28㎞/㍑と約2倍になります。

日産と三菱は存続のピンチです。ホンダもかつては売れる車がステップワゴン・CRV・オデッセイ・アコード・シビックとたくさんあった時代がありました。それが現在は売れているのはNボックスだけ、且つてヒット作連発だった開発陣が高齢になり過ぎ、非常に寂しい限りと言えます。

ホンダ・日産・三菱はダメな会社同士が集まって相談したと言う事ですが、其々が勝手な事を言うので纏まる筈もありませんが、上手く乗り切らないと 日本の国力が大幅ダウンしてしまいます。

トヨタとダイハツとスズキが共同で開発した車が発表されました。電気自動車のバンであり、2025年発売の予定、製造はダイハツが担当する様です。スズキも今のままでは将来的にヤバイと見て、トヨタに接近して来た様です。

スズキは従来日産寄りに位置していました。自社系自動車の1部は日産で独自ワッペンで販売されておりました。

その後、三菱と合弁で三菱工場で軽自動車生産を作り始め、スズキの軽自動車を取り扱わなくなり、スズキはトヨタ寄りに位置する様になりました。

スズキランディーと言う3列シートのトールワゴンの車があり、かつては日産セレナのスズキワッペン車でしたが、これが2022年からトヨタのノアベースに換わりました。

続いてスズキはインドスズキ製のSUVの「eVX」を2025年よりトヨタに供給するとの事です。
全長4300×全幅1800×全高1600㎜で、搭載する電池の容量は60kWh、航続距離(インドMIDCモード)550㎞の性能です。

また中国製BYDの電気自動車やプラグインハイブリッド車をトヨタが販売する動きもある様で、電気自動車絡みは特に面白くなりそうです。

ここに来て電気自動車は火災問題や低温時の性能低下からやや失速気味ですが、本質的には将来電気自動車の方向性は変わらないと思います。

電気はバッテリーやキャパシター以外に貯めておく事が出来ず、今の電力会社は蓄電システムを持っておらず、一方オーバーロードで過電流遮断を行えば、大規模停電に発展してしまいます。

従って何時もかなりの余力を残した運転を続けており、深夜電力が安いのはこの時間帯は電気が大幅に余っており、なるべく使ってもらいたいからであり、日中も含め上手く運用を均一化出来れば、電気のコストは大幅に下がります。

これを上手く進めるには電力会社が大規模蓄電システムを持つ事、同時に電気自動車を普及させ、各家庭にある膨大な数の電気自動車のバッテリーの充放電を上手くコントロールする事です。

膨大な数の電気自動車が安価な深夜電力開始時間に一斉に充電に入れば、電力会社がパンクしてしまいます。充電電力の平均化コントロールに協力を条件付で、安い電力で充電出来るメリットとします。

電力の過渡的ピンチ時にはバッテリーから電力会社向けに救済放電する事で、電力会社の大型発電機や送電線の運用効率を大きく上げる事が可能となります。 




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Posted by little-ken  at 09:53 │ハンティングカー