2017年11月20日

超大物エゾ鹿 ベスト6~10

超大物エゾ鹿 ベスト6~10NO.6、86cm、2009.1.11、根室モンゴル丘、正月明け猟。
大きなブリザードで鹿は2日間動かず、食事が出来ていませんでした。ブリザード明け後の夕方まで待ち切れず、14時頃に餌を食べに出て来ました。
そこを150m先から狙撃1発でした。
根室の1月はこのブリザードで面白くなります。


NO.7、86cm、2011.1.21、根室、正月明け猟。
狭い根室半島ですが鹿の渡りコースは半島の南側と北側の2本があります。南部コースがモンゴル丘を通り、この鹿は北部コースで捕獲しました。
8頭の大物オスの群れから2頭を頂く事が出来ました。右が85cm、左は78cmでした。


NO.8、85cm、2005.12.23、根室モンゴル丘、クリスマス猟。
モンゴル丘は基本的には通り道ですが、しばしば沢には多くの大物鹿が日中も滞在します。
後方の高い所から射撃しましたが約300mです。
沢に隠れる鹿はじっと見ているとやがて僅かに動き出し、そこを遠射します。

NO.9、85cm、2009.12.18、根室、クリスマス猟。
クリスマスフィーバーの大移動で捕獲しました。
積雪が多くなりますと大きな群れで行動をしますが、この鹿はその到着の走りでまだ単独でした。
NO.7の鹿とかなり近い位置で捕獲しました。
300m遠射で決めました。


NO.10、85cm、2011.11.14、紋別解禁猟、山口U生徒。
紋別エリアでは筆者が86cmを捕獲して以来10年間85cm級は捕獲がありませんでしたが、U生徒の120mからの第1弾は角に命中、しかし走られました。
それを追掛け第2弾は180mから、今度は頭蓋骨に命中と言う、2度のマグレが重なって捕獲出来ました。




紋別解禁猟の特徴
10月25日前後より高い山の冠雪により山を降りるエゾ鹿は調度繁殖期と重なり、ハンターの良く見える平場で繁殖行動を取りますから、大物鹿との勝負が容易になります。
群はメス鹿5頭前後にボスが付き、その近くにNO.2やNO.3が隙を伺う構造です。

メスの群れは敏感で行動を共にする群のボスを倒す難易度は高いのですが、ボスが引き上げるとNO.2が牧草地の真ん中で「我ここにあり」とアピールし、それが引き上げるとNO.3がアピールし、夕方にはこの反対が行われますが、近年はそう言う図式は多少低下しておりますが、射撃距離は150m前後に多く、解禁寄りの方が短距離、その後は徐々に遠くなる傾向にあります。アピール中の鹿は照準時間は比較的もらえますから射撃は容易です。

出会い中の70%以上が成獣3段角、角長70cm嬢が20%程度、角長80cmクラスでも5%程度の出会いが期待出来ます。3日猟で平均4頭の捕獲、捕獲中の過半以上が3段角、3~4頭捕獲すれば70cm級大物が1頭含まれ、狩猟未体験初心者でも捕獲ゼロは過去15年間なく、サボットスラグでもかなり善戦出来る、経験の少ない人向けのエリアです。
恐らく成獣オス大物に世界で1番近い猟場だと思います。

根室クリスマス猟と正月明け猟の特徴:
クリスマス猟
11月初旬頃、遠く阿寒や摩周方面の山を降りた鹿はその1部が根室半島に向かいます。
その根室半島に最初の到着が12月20日前後になりますが、根室半島は先端が細くなっているので中場より先は鹿の密度がかなり増して来ます。

エゾ鹿は元々日本鹿の中では大きいのですが、根室と別海地方の鹿は特に大型が多い事で有名です。紋別地方ですと82cmを超える鹿は激減しますが、ここでは85cm位までは特に珍しくありません。冒頭の様に80cm以上超大物33頭中、根室地区では紋別地区の倍の22頭を捕獲、85cm以上になりますと8頭中7頭が根室であり、根室の方が明らかに大物が多く、85cm以上を求めるなら根室でなければと言う事になります。

12月中旬には根室半島に取ってまだ根雪となる積雪はありません。
メスは10頭強の群れが多く、まだ遅れて発情するメス鹿もおり、群れに付いて行動する  オス鹿も稀におり、単独でアピールするオスも稀にいます。
オス群れもまだ余り大きくなっておらず、せいぜい数頭です。

エゾ鹿は150m前後に多く、サボットスラグではかなり不利になります。
また照準時間も紋別に比べて余りもらえず、射撃の難易度はかなり増します。
社会経験の多い大物ほど短時間に的確にナミビアポイントを撃ち抜かないと、被弾強い大物エゾ鹿は確実に未回収になってしまいます。そう言う場面をイヤと言う程見て来ました。

悪天候明けに大きなフィーバーとなる事が多く、筆者はこの時期に朝夕5頭ずつ1週間続けて捕獲した事があります。これはフィーバーが1週間続いた事を意味します。
85cm超も半分強はクリスマスフィーバーで捕獲しています。超大物対戦、複数捕獲、遠射、ランニング射撃等々にチャレンジするには圧倒的に根室が有利です。

正月明け猟
正月明けになりますと大きなブリザードがあり、出撃不能率が高まりますが、一方でそのブリザード明けは超ビッグフィーバーになる可能性が高くなり、夢の様な猟が出来る様になります。それにはクリスマス猟も同様ですが、フィーバーに2度会える様に10日以上の滞在が必要で、どちらかがビッグフィーバーになる可能性がかなり高いからです。

メスの群れも巨大になり、時に数百頭を超える群れになる事もあります。
オスも大群れになり、時に100頭を超す大群れになります。
2007、2009、2010年には特に超大物がズラズラ獲れました。
写真は2009年1月、21日間で10頭もの超大物が捕獲された時の物です。
また2010年にはS牧場会員約10名全員が80cm以上の超大物捕獲に成功した事もあります。

根室は北海道の東の端、最寄りの空港も中標津空港しかなく、直行便は東京からの1便だけ、交通条件的にも不利となり、超大物猟はビッグフィーバーに会わなければ成立が難しくなり、成功を得る為にはかなり長期滞在を余儀なくされ、射撃条件もかなり厳しくなります。
しかし、難易度は高い物の他地区に比べ圧倒的なエゾ鹿猟を楽しめます。







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Posted by little-ken  at 17:22 │サファリ記録EHG5205実戦記EHG5205近況ハンティング