2014年05月25日

カラスの駆除。

数年ぶりに有害鳥獣の駆除に参加しました。

少し昔の話をしますと、1982年頃には猟友会もまだかなり元気で参加人員も比較的多く15人程、そしてその捕獲たるや何とドバトは400、キジバト160、ムクドリ48、カラス3、合計600羽を少し超えました。群れで餌を食べている時の一斉射撃がこの大量捕獲に続ながりました。3人で一斉射撃をして30羽超えが何度もあり、最大は60羽を超えました。

この時の筆者の捕獲は約200羽でしたから全体の30%程度で平均値の7倍と言う図式、この図式はこれの前後からずっと長い間変わっておりませんが、他の14人もやる気十分でしたからで400羽を超える捕獲をした事に付いて注目して頂きたいと思います。
カラスの駆除。


そしてかなり時も変わり2008年、参加は11人、対象の内容も変わり、カルガモ51、カラス23、ムクドリ8、合計捕獲は82羽でした。
多少捕獲パワーは低下した感じもしますが、今から思えばまだこの頃の猟友会は比較的元気でした。

この時も筆者は一人でカモ18、カラス6、ムクドリ8、カモ全体の35%、ムクドリの100%、全種合計では39%、平均値の4倍強のスコアでしたがまだこの頃までの猟友会は元気でした。(カルガモは他の害鳥に比べて動きが遅いのでイージー、それで行くとエゾ鹿はもっとイージーです。)
カラスの駆除。


そして本日の駆除の成果は参加8人、カルガモが対象から外れたとは言え、カラス23、ドバト1、キジバト4、ムクドリ4の合計捕獲は32羽、非常に寂しい内容になりました。その捕獲実情を申し上げますと更にもっと寂しい物になってしまいます。
カラスが比較的多数捕獲されましたが、これ実は筆者一人で過半を捕獲しました。他の鳥も概ね半分ほど筆者が一人で捕獲しました。つまり平均の8倍もの成果を上げたのです。写真はあまりに寂しい結果でしたから撮影しませんでした。

筆者はこの数年、参加していませんでしたからその間の捕獲状況は分かりませんが、公的予算を使ってどうも情けない程の成果しか出せなかった様です。
なお、本件は筆者の腕自慢の紹介がメインではありません。筆者の腕も相当に衰えているのですが、他のハンターの衰えがあまりにも急激で筆者の8分の1は今も昔もそれほど変わっておりませんから良いのですが、殆ど捕獲不能に近くなって来た人がかなり増えた事から書きました。筆者以外の14人が400羽を超える捕獲をした1982年と比べるとその顕著な差が実感出来ます。

捕獲不能に近い戦力外の人が無理して野性鳥獣に勝負を挑めば危ないだけですよね。
筆者も間もなくそちらのグループに入る日が来ると思いますが、そうなる前に身を引きたいと思っております。


では、どうしてそうなるのか、基本を無視した我流射撃が原因と思われます。
ちょっと申し訳ない言い方になりますが、90%以上の人のショットガンの撃ち方は間違っています。

分類上、銃を止めて撃つ引き止まり射撃になっておりますので、そのリード量の設定にはタイミングが甚だ影響して来ます。
リズムが良い時にはそれでも結構当たるのですが、一旦リズムが狂うと何処を撃っているのか、弾が出ているのかすら疑わしくなってしまうのがこの射撃方法の欠点です。

そして高齢と共に反応時間は著しく変わります(遅くなります)。高齢と書きましたが40代後半位からかなり進みます。それで獲物の動きに対応出来なくなり事も加わり、リードもどの様に設定したらも分からなくなり、撃っても撃っても当らなくなってしまうのです。

正しくは銃のスイングを止めないで撃つ事です。
こうすると高齢でも一旦スイングが始まれば(そこまでは遅くなっています)反応遅れはあまり影響しません。だから正しい撃ち方が出来る人は高齢になっても著しい能力の低下からは免れる事が出来るのです。






同じカテゴリー(有害鳥獣駆除)の記事画像
キヨンの捕獲。
害鳥駆除.
同じカテゴリー(有害鳥獣駆除)の記事
 キヨンの捕獲。 (2023-12-24 05:14)
 害鳥駆除と髪の毛。 (2019-05-18 21:33)
 先行きの暗い有害鳥駆除。 (2018-06-26 08:01)
 曲がり角の有害鳥獣駆除。 (2017-06-21 22:50)
 害鳥駆除. (2017-05-06 17:23)

Posted by little-ken  at 18:23 │有害鳥獣駆除