2023年10月27日

スコープ専用銃と狩猟大全集。その3:どの銃と弾が良いのか? メンテナンスは?

  どの銃がベストか?
永い間、連射は人類の夢でした。古くは2連銃、レバーアクション銃、そしてスライドアクション銃、
20世紀に半自動銃が出現し、更に近年ではストレートプルのボルトアクション銃が追加されました。

どの銃も全て肩付けのまま連射を目的としていましたが、そもそも肩付けの発想が間違いでした。

全ての銃種中で最も連射が速かったのは、最も遅いと思われたボルトアクション銃に依る、再肩付
スナップスイング射撃でした。そして静的も動的も、最もよく当たる銃もボルトアクション銃でした。

1960年代、ボルト式に依る狙撃銃の世界トップはウインチェスター70でした。
1964年ウインチェスター70はモデルチェンジで性能が低下、その時に勝ったのがレミントン700でした。

以来レミントン700は世界の軍隊や警察の狙撃部隊が多数採用する、ベストセラー銃と言う事になっています。しかしケンさんの運用結果では、ジャムが酷く使えない欠陥銃でした。

ケンさんが使ったライフル銃はレミントン742オート・ルガー77ボルト・H&KのSL-7オート・レミントン700ボルト・サコー75バーミンター改ボルトの5種しかなく、絶対的な評価は出来ません。

どの型式のライフルがお薦めなのか? まず「自動銃は除外」した方が良いです。H&Kオートを8年8000発運用し、走る鹿だけで100頭以上を捕獲しました。

ランニング連射は引き止まりを無くさない限り、当たる筈が無く、もう1つは見えている映像が古い虚像である事を理解する必要があり、2つが組合わさり、ランニング射撃の可能性が生まれます。

一般的な結論で言えば、連射は危ないだけ、一般的に言って「連射は全く不要」と言い切れました。肝心の連射は上記を満足しない限り、当たる筈がなく、「自動銃はダメ側代表の銃」と言えました。

ケンさんはフリンチングを無くす事に成功し、H&Kオートで100頭以上のランニング成果を上げましたが、オートで上げられたパフォーマンスはボルト銃の1/16、桁違いの低成果でした。

次に「レミントン700も辞めた方が良い」です。世界のベストセラーと言う事になっていますが、実際は酷い欠陥銃でした。ルガーは悪くない銃でした。5丁中で抜群に良かったのはサコー75でした。

従ってケンさんのお奨めは「サコー75」です。出来れば高精度なバーミンターが良いと思います。
勿論購入するのはスコープ専用銃です。標準モデルは長過ぎるので短縮した方が良さそうです。

 「ストレートボルトアクション銃
ブレーザーR93等はどうか? そもそも「肩付けしたままの連射自体」が無意味だった事が立証され、高額なだけで無意味な銃と言えます。

他の肩付けのまま連射する事を目的とした銃も全て同類と言え、それらの全ては自動銃より更に低性能でした。

 「タクティカルライフル」や「カスタムライフル」はどうか? 
射撃競技で1点を争うなら意味があるかと思われますが、狩猟では市販銃バーミンタークラスで150mワンホール射撃が可能でした。
これ以上の精度は実猟には全く不要、従って特別な高精度銃は無意味と言えました。


  どの弾が良いのか?
 「308」と「30‐06」はどちらが良いか? 
どちらもパワー的&精度的に大きな違いはありませんが、射撃競技会に於いて、1906年制定の古い30‐06では優勝を狙えず、勿論ワンホールを出すのも 308の方が有利です。
50年以上新しい308の方が何かに付け高性能&高精度です。

 「高精度弾」や「高精度リロード弾」はどうか? 
これも1点を争う射撃競技や、1㎞クラスを狙う狙撃銃ならともかくとして、安売り弾でも150mのワンホールが可能であり、下記「酷評コンビ弾」で十分な成績を上げられ、これも不要と言えました。

そもそも高精度が出せないのはフリンチングが原因であり、高精度は実射からは得られず、高精度はイメージトレーニングだけから得られます。

 「弾頭重量」はどれがベストか? 
カタログデータでは重量弾頭の方がハイパワーですが、そもそも パワーその物に殆ど意味がなく、後述マグナムが全くの無意味であった様に、308より大幅パワーが低い243でも、十分に即倒が可能でした。要は急所に当たればどれも大差ないと言う事でした。

後述「酷評コンビ140gr弾」で十分な命中精度と捕獲性能は得られ、ケンさんが感じた限りではどちらかと言えば、軽量高速弾の即倒率の方がやや高いと感じましたが、大差はありません。

 「マグナム弾」はどうか? 
スク―ルで見た多数のウィンチェスター300マグナムの事例では、効果は全くの皆無でした。またケンさんの弾は酷評308激安弾に、酷評だった初期型バーンズ銅弾頭を挿げ替えた「酷評コンビ弾」でした。

エゾ鹿・ヒグマ、更にはアフリカ大型動物までを試しましたが、十分な捕獲性能を示しました。
勿論ハンドロードで若干のモアパワーなど全く無意味と言えました。

 「遠射性能」に対してはどうか?
どれも全くの誤差範囲、308に対し口径を絞った7㎜-08、30‐06に対し270、更に言えば高速マグナム弾、何れも高速弾の方がやや有利と言えます。

しかし、結論は誰も当てられず、全くの誤差範囲、300m達成は根本的な射撃技術だけの問題、達成者は100人に1人もいないのが現状です。事実上、「遠射狙い自体が概ねランニング射撃と同様に、無意味」と言えました。

 「ハンドロード弾のトラブル率
メーカー弾に比べ、致命的なトラブル発生率が後述の様に1桁以上多く、反動がある実射練習からは射撃技術の向上は殆ど望めません。

従って弾を安く作る意味も、射撃練習自体に意味が無いのですからありません。また通常のリロ-ド弾は激安弾以下の精度でした。

 「ライフル弾は安い市販弾に限る
ケンさんは年間1000発消費でしたから、激安弾の挿げ替えでしたが、一般的に使用する弾数は実戦の数発、スコープ確認の数発だけですから20発あれば十分、「挿げ替えも不要」と言えます。

 「銃と弾の相性
レミントンやルガーの軽量銃では、弾のメーカーや、弾頭重量を変えると、150mでMax.10㎝の弾着が変わり、相性の良い弾の意味はありました。

しかしサコー75バーミンター改にしてから、海外で色々な現地弾を試しましたが、弾着が全く変わらないので、照準調整をした事がありません。そう言う意味からも重銃身のバーミンターモデルをお奨めします。

 「近射と遠射
一般のハンターに150mの射撃能力が無く、150m射撃は遠射側になります。
ライフル銃の本来の性能からすれば、100m以遠こそが、ライフル銃の存在を示す射撃となります。

300mの能力を持つライフル銃は300mが遠射となり、150mまでは近射となります。
勿論ライフル銃は魔法の銃ではなく、サボットで150mを達成出来ない射手が、ライフル銃なら150mを達成出来る確率はゼロ、150m以遠にはそれぞれそれ別の上級射撃技術が必要です。

 「弾の飛行状態
弾頭はライフリングによって回転を与えられますが、銃口から出た直後は頭振り尻振りをしながら尚且つ、螺旋飛行をします。頭振り尻振りは200m位で収束する様です。
従ってスコープ調整を超綿密に行い、ド真ん中着弾に拘る必要はありません。

 「マガジン形式
シングル着脱式マガジンは、上から弾を入れられないのでダメ、複列式なら固定式でも着脱式でも構いません。

サコーは複列着脱式で、運用の初期にはマガジン交換をして連射しまくりましたが、その後は5発あれば十分となった為、固定マガジンとして運用していました。

そもそも連射自体が普通的に言えば無意味であり、「実戦にマガジンは不要」と言えました。


  メンテナンス
 「銃身のクリーニング
ケンさんのサコ―75バーミンター改はステンレス銃身です。
実は概ねクリーニングレス、狩猟シーズンが終わりますと、銃は7ケ月の永い眠りに付き、この時だけ真鍮ブラシを通すだけのクリ―ニングを行い、ガンロッカーに湿気防止剤と共に保存しました。

クリーニングレスのままの精度を試しましたが、150mで10数㎜の着弾に纏まり、クリ―ニング前と後は特に変わらずであり、「クリーニングも精度には殆ど無関係」と言えました。

実戦3ヶ月位前になりますとドライファイアとスイング射撃のイメージトレーニングを開始、1ヶ月を割りますとスコープ確認とイメージトレーニング効果確認を兼ねて実射を20~40発程度行います。

そのまま、狩猟期間中の3ヶ月、多い時は1000発以上を撃ち、その間ずっとクリーニングレスです。

一方潔癖症のB生徒は遠征直前に、銃を完全にバラして徹底的にクリーニングして来ます。それ自体は無意味なだけですが、問題は何かの部品を家に忘れて来る事です。

その為、しばしば貴重な狩猟日程の数日が無駄になりました。銃はサワー30-06ですが、銃とストックはバラすと 弾着が多少変わり、スコープも着脱すると着弾が多少変わる、これが分からない程度の腕でした。

また弾もモアパワー&モア精度で、何種類もネットレシピで良さそうな弾を複数種自作して来ます。
何種類も持って来る事体が間違っていると言えますが、半分以上の弾が重大な欠陥弾で使えない弾でした。

トラブルは薬室に入らない、脱砲すると弾頭が銃に残ってしまい使用不能、発砲で薬莢が張り付いて抜けない等々でした。何をする為に北海道まで来たのかと思いました。

銃はサコー75、弾は308市販弾、射撃場で撃ったらクリーニングせず、勿論バラさず、ソフトケースにそのまま入れ、北海道に来なさい、これがベストです。

H&Kオートは1ホールの高精度でしたが、トリガーユニット交換、バッファと呼ばれるボルトエンドの クッションゴムと押えが1000~2000発毎に要交換、優れているとはとても言えない銃でした。

その点ではサコーボルトはずっとノントラブルでしたが、10数年後に撃針スプリングがやや弱くなり、雷管が硬いロシア弾で稀に不発、それで撃針とバネを交換しました。トラブルはそれだけでした。

そんな経緯から、ケンさんのお奨め銃はサコ―75バーミンターのフルートバレルのステンレスです。
セットトリガーレス、スコープは安物リューポルド3~9の6倍運用、弾は80円/発の激安弾でした。

ジャムレス、トラブルレスでした。STDバーミンターは全長がちょっと長過ぎ、短縮軽量化がお奨めコースです。

ケンさんのライフル歴は1990年から、当初50m実戦能力も怪しげでしたが、徐々に射程距離は延長され、2002年に150mワンホール達成、2006年にはヒグマ捕獲、更に300m遠射、2007年には超大物即倒、150mランニング5発5中、憧れだった全項目を達成出来ました。

ワンホール以外は全てサコー75バーミンター改で達成、全捕獲数1228頭中約900頭がサコーの捕獲でした。







Posted by little-ken  at 10:32