2023年02月13日
自動銃とボルト銃。
16.自動銃とボルト銃。

前の愛銃H&Kオートの射程は50mでした。

最後の愛銃サコーボルトは手動式ですが、H&Kオーオより速い連射が可能であり、射程は命中率の低下無しで200mまで射程4倍まで延長されました。
しかも距離が3~4倍になったにも拘らず、命中率3倍と信じられない高成果、更に5発5中もマグレと言わせない3度記録、初弾急所直撃率は約70%となり、ランニング射撃はサコーの得意項目と言えるまでになりました。
ボルト銃の連射は再肩付けのスナップスイング射撃で、最も遅い連射になるかと思いましたが、実際は再肩付け射撃は銃を降ろしている時も、体全体が追尾を続けており、再肩付照準は、想像より遥かに瞬時に行え、再補足時間も不要、故にオートより速い連射が可能となりました。
連射の為に作られた自動銃でしたが、反動で見失なった目標の再補足には思ったよりも、遥かに時間を要し、肩付けのままの連射は、再肩付けより大きく劣る事が判明、連射を得意とするのはボルト銃と言う事になりました。オート派だったケンさんが、直ちにボルト派に転向は言うまでもありません。
17.オープンサイトとスコープ専用銃。
ショットガンには照準器が無く、高級銃は体格に合わせたカスタムストックが照準器でした。ライフル銃は永らく武骨な一律的な既製品ストックと簡易的な照門と照星のオープンサイト照準器が付いており、そして近年は精密照準に有利なスコープ照準をそのまま後付けが極普通となりました。
17-1.スコープ照準。
スコープは視野が極度に狭く、目標を捉え難い欠点があり、それが故にスコープ銃ではスナップショット及びランニングショットは不得意、或いは不可能と言われて来ました。
メリット側として、薄暗い所でもはっきり見え、上向き発射のお陰でオープンサイト比で2倍の射程200mまで、直撃照準が可能です。また100m以遠の精密照準にも圧倒的に優れ、300mは落差補正を要しますが実用領域内です。
17-2.オープンサイトとバチューサイト。

視野が広い事がメリットで、一見スナップショットやランニング射撃が得意そうに見えますが、照準器の指向性がなく、その欠陥からスナップショットやランニング射撃は不得意となります。
デメリットとして光量不足時の照準が困難になり、横方向からの光で照準誤差が発生し、照門のガタが精度に影響します。100mまでは実用照準精度に余り大きな問題はありませんが、それ以遠には精度不足、落差補正は150mや200m射撃から必要になり、300mは実用領域外となります。

写真はオープンサイトに多少に指向性を持たせた、バチューサイトです。幾らかマシになりますが、所詮スコープ専用銃の敵ではありません。
17-3.スコープ専用銃。
スコープの視野が極端に狭い欠点がありましたが、スコープを見る目が正しい位置に来る様に、ストックを調整する或いはチークピースを後付けする事により、銃身指向を使ったスナップショットやランニングショットやスナップスイングショットが全て可能になると言うより得意項目となり、スコープ専用ボルト銃は後述の様に全ての場面で最強の銃となりました。
更にスナップショットは装填と安全装置解除を追加しても、増える時間は微増、最も安全で確実な銃となります。ストック調整は遠射や精密射撃時等にも、射撃安定性を高めるメリットがあり、近距離時のスナップショット、150mのワンホール射撃、これらを生かした中距離の150mアバウト早撃ちが可能と なり、更に300mの遠射も可能となり、ランニング5発5中が可能な全距離万能な狩猟銃となります。
ランニング射撃時の連射は、再肩付けのスナップスイング射撃となりますが、肩から銃を降ろしている間も体全体が追尾を続けており、スナップスイング再補足は瞬時となり、自動銃よりも速い連射が可能でした。自動銃の肩に着けたままの連射も、ショットガン精度なら反動を抑え込み目標追尾は継続可能であり、50m遠射用の秒速3発の高速3連射が可能となる程で、最強射撃が期待出来ます。
しかしライフル銃で遠距離の急所ヒットを狙う射撃では、無駄な力を全て排除する必要があり、折角の肩付けのまま射撃は、どの照準器であっても、射撃の反動で目標を完全に見失い、再捕捉に予想外のかなりの時間を要し、その為に連射速度でボルト銃に負けてしまいます。
又完全に目標を見失う事により、射撃には焦りの心が生じ易く、少しでも不安のある射撃は命中率を 著しく下げてしまい、その為自動銃はボルト銃比で、射程距離比も命中率も、遠く及ばない結果となり、総合能力としてはボルト銃の20%程度しか能力を持ち合わせていないのが現状です。


スコープ後付け時代初期にはスコープ照準に自信が持てず、多くの人がオープンサイトを残しており、それを併用出来る物もありました。左写真はスコープの下からオープンサイトが見える様にしたシースルー型です。他にも着脱式や、可倒式の物が使われました。
言える事はホッペの位置が決まらないので、スコープと目の位置を瞬時に正しく合わせる事が出来ず、スナップショットが不可能でした。また動的に追尾する場合も、同様に目の位置が定める事が出来ず、ランニング射撃も不可能でした。
右はケンさんのサコーボルトの照準です。ホッペに注目して下さい、頬骨をチークピースに乗せるので、スコープに対して自動的に安定した目の位置を確保出来ます。その為にスナップショットやランニング射撃が可能側になっただけではなく、むしろそれらは得意側になったと言える様になりました。
と言う事で、スコープ専用ボルト銃はスコープ照準器のイイトコ取りを全てしながら、欠点を利点側に転向させ、これを生かしたスナップショットでは、西部劇の早撃ち並速度でありながら、勘だけで銃を 向けるのではなく、ちゃんと照準しているので誰が行っても完璧に命中します。
この様にスコープ専用ボルト銃は、オープンサイト銃の出来なかった事、自動銃の出来なかった事を全て得意側に編入し、一方スコープ銃の得意項目だった高精度射撃や遠射も、頭の安定性が大幅 向上し、全体精度が向上しました。欠点は高湿度と低温がダブる時の曇り易い事のみです。
既存の銃にライフルスコープを後付けする場合、前頁写真のH&Kの様にチークピースを後付けすると良いと思います。また最新のサベージボルトのシステムストックでは、パッド3種とチークピ-ス4種が付属し、サイトの高さに目の位置を合わせる事が出来ます。ストックの各種寸法中、最重要項目は目の高さをスコープの高さに合わせる事であり、他は余り重要ではありません。
この調整が完璧であれば、発砲を決断し、銃を構えるのと同時に、体が最終時の姿に移行し、ここに目標を指向した状態の銃を、ホッペに軽く当たる様にして、肩に真直ぐ引き込みます。そして心にそのつもりがあれば、肩に銃が着く前に多少不完全ですが、スコープを通して急所付近の映像が入ります。誤差が適正以内であれば、肩に銃が着く前に発砲する、これがスナップショットです。
また目標が走る鹿の場合は体全体で追尾を続け、ここにスイングで目標を指向追尾を続ける銃が、嵌め込まれ、その後にスイングを加速し、見えている虚像を追い越す時に、スイングを止めないまま引き金を引けば、弾が出るまでの時間遅れのオーバースイング量が、自動的に適正リードとなって命中します。これがスイングスナップ射撃であり、ランニング射撃の連射テクニックになります。

前の愛銃H&Kオートの射程は50mでした。
最後の愛銃サコーボルトは手動式ですが、H&Kオーオより速い連射が可能であり、射程は命中率の低下無しで200mまで射程4倍まで延長されました。
しかも距離が3~4倍になったにも拘らず、命中率3倍と信じられない高成果、更に5発5中もマグレと言わせない3度記録、初弾急所直撃率は約70%となり、ランニング射撃はサコーの得意項目と言えるまでになりました。
ボルト銃の連射は再肩付けのスナップスイング射撃で、最も遅い連射になるかと思いましたが、実際は再肩付け射撃は銃を降ろしている時も、体全体が追尾を続けており、再肩付照準は、想像より遥かに瞬時に行え、再補足時間も不要、故にオートより速い連射が可能となりました。
連射の為に作られた自動銃でしたが、反動で見失なった目標の再補足には思ったよりも、遥かに時間を要し、肩付けのままの連射は、再肩付けより大きく劣る事が判明、連射を得意とするのはボルト銃と言う事になりました。オート派だったケンさんが、直ちにボルト派に転向は言うまでもありません。
17.オープンサイトとスコープ専用銃。
ショットガンには照準器が無く、高級銃は体格に合わせたカスタムストックが照準器でした。ライフル銃は永らく武骨な一律的な既製品ストックと簡易的な照門と照星のオープンサイト照準器が付いており、そして近年は精密照準に有利なスコープ照準をそのまま後付けが極普通となりました。
17-1.スコープ照準。
スコープは視野が極度に狭く、目標を捉え難い欠点があり、それが故にスコープ銃ではスナップショット及びランニングショットは不得意、或いは不可能と言われて来ました。
メリット側として、薄暗い所でもはっきり見え、上向き発射のお陰でオープンサイト比で2倍の射程200mまで、直撃照準が可能です。また100m以遠の精密照準にも圧倒的に優れ、300mは落差補正を要しますが実用領域内です。
17-2.オープンサイトとバチューサイト。

視野が広い事がメリットで、一見スナップショットやランニング射撃が得意そうに見えますが、照準器の指向性がなく、その欠陥からスナップショットやランニング射撃は不得意となります。
デメリットとして光量不足時の照準が困難になり、横方向からの光で照準誤差が発生し、照門のガタが精度に影響します。100mまでは実用照準精度に余り大きな問題はありませんが、それ以遠には精度不足、落差補正は150mや200m射撃から必要になり、300mは実用領域外となります。

写真はオープンサイトに多少に指向性を持たせた、バチューサイトです。幾らかマシになりますが、所詮スコープ専用銃の敵ではありません。
17-3.スコープ専用銃。
スコープの視野が極端に狭い欠点がありましたが、スコープを見る目が正しい位置に来る様に、ストックを調整する或いはチークピースを後付けする事により、銃身指向を使ったスナップショットやランニングショットやスナップスイングショットが全て可能になると言うより得意項目となり、スコープ専用ボルト銃は後述の様に全ての場面で最強の銃となりました。
更にスナップショットは装填と安全装置解除を追加しても、増える時間は微増、最も安全で確実な銃となります。ストック調整は遠射や精密射撃時等にも、射撃安定性を高めるメリットがあり、近距離時のスナップショット、150mのワンホール射撃、これらを生かした中距離の150mアバウト早撃ちが可能と なり、更に300mの遠射も可能となり、ランニング5発5中が可能な全距離万能な狩猟銃となります。
ランニング射撃時の連射は、再肩付けのスナップスイング射撃となりますが、肩から銃を降ろしている間も体全体が追尾を続けており、スナップスイング再補足は瞬時となり、自動銃よりも速い連射が可能でした。自動銃の肩に着けたままの連射も、ショットガン精度なら反動を抑え込み目標追尾は継続可能であり、50m遠射用の秒速3発の高速3連射が可能となる程で、最強射撃が期待出来ます。
しかしライフル銃で遠距離の急所ヒットを狙う射撃では、無駄な力を全て排除する必要があり、折角の肩付けのまま射撃は、どの照準器であっても、射撃の反動で目標を完全に見失い、再捕捉に予想外のかなりの時間を要し、その為に連射速度でボルト銃に負けてしまいます。
又完全に目標を見失う事により、射撃には焦りの心が生じ易く、少しでも不安のある射撃は命中率を 著しく下げてしまい、その為自動銃はボルト銃比で、射程距離比も命中率も、遠く及ばない結果となり、総合能力としてはボルト銃の20%程度しか能力を持ち合わせていないのが現状です。


スコープ後付け時代初期にはスコープ照準に自信が持てず、多くの人がオープンサイトを残しており、それを併用出来る物もありました。左写真はスコープの下からオープンサイトが見える様にしたシースルー型です。他にも着脱式や、可倒式の物が使われました。
言える事はホッペの位置が決まらないので、スコープと目の位置を瞬時に正しく合わせる事が出来ず、スナップショットが不可能でした。また動的に追尾する場合も、同様に目の位置が定める事が出来ず、ランニング射撃も不可能でした。
右はケンさんのサコーボルトの照準です。ホッペに注目して下さい、頬骨をチークピースに乗せるので、スコープに対して自動的に安定した目の位置を確保出来ます。その為にスナップショットやランニング射撃が可能側になっただけではなく、むしろそれらは得意側になったと言える様になりました。
と言う事で、スコープ専用ボルト銃はスコープ照準器のイイトコ取りを全てしながら、欠点を利点側に転向させ、これを生かしたスナップショットでは、西部劇の早撃ち並速度でありながら、勘だけで銃を 向けるのではなく、ちゃんと照準しているので誰が行っても完璧に命中します。
この様にスコープ専用ボルト銃は、オープンサイト銃の出来なかった事、自動銃の出来なかった事を全て得意側に編入し、一方スコープ銃の得意項目だった高精度射撃や遠射も、頭の安定性が大幅 向上し、全体精度が向上しました。欠点は高湿度と低温がダブる時の曇り易い事のみです。
既存の銃にライフルスコープを後付けする場合、前頁写真のH&Kの様にチークピースを後付けすると良いと思います。また最新のサベージボルトのシステムストックでは、パッド3種とチークピ-ス4種が付属し、サイトの高さに目の位置を合わせる事が出来ます。ストックの各種寸法中、最重要項目は目の高さをスコープの高さに合わせる事であり、他は余り重要ではありません。
この調整が完璧であれば、発砲を決断し、銃を構えるのと同時に、体が最終時の姿に移行し、ここに目標を指向した状態の銃を、ホッペに軽く当たる様にして、肩に真直ぐ引き込みます。そして心にそのつもりがあれば、肩に銃が着く前に多少不完全ですが、スコープを通して急所付近の映像が入ります。誤差が適正以内であれば、肩に銃が着く前に発砲する、これがスナップショットです。
また目標が走る鹿の場合は体全体で追尾を続け、ここにスイングで目標を指向追尾を続ける銃が、嵌め込まれ、その後にスイングを加速し、見えている虚像を追い越す時に、スイングを止めないまま引き金を引けば、弾が出るまでの時間遅れのオーバースイング量が、自動的に適正リードとなって命中します。これがスイングスナップ射撃であり、ランニング射撃の連射テクニックになります。
Posted by little-ken
at 21:59