楽しみながら強くなれる!田村装備開発(株)の『ガチタマTV』!
2020年07月20日
男を磨くアフリカのクドゥ猟。
クドゥはアフリカ猟で最も人気のある中型アンテロープで、カモシカの近縁です。
クドウの狩猟の場へのデビューは5歳から、それまでは見掛けてもガイドが撃たせません。
撃たれた事のないクドウは100mで照準時間タップリの射撃が可能ですから難度は低いと言えます。最大の敵は日本の撃ち放題と違い、射撃ミスをすると1000~2000㌦のペナルティー制度です。 それは撃たれた獲物は射撃難度が高くなり、商品価値が大幅に低下するからです。
過半のクドウは初回で命を落とします。1度撃たれれば当然ですが、同じ手は2度と喰わなくなり、生き残った個体は以後撃たれない距離に移動、照準時間もタップリとは言えなくなります。
ハンターもペナルティーの可能性が高くなる射撃は敬遠します。
そんな事を数度繰り返されますとクドゥは完全な射程外の400m以遠に生息する様になります。
400m射撃は最早ライフル銃の限界を超えていますから、もう誰も挑戦しなくなります。
そんな日々が数年過ぎますと、トロフィーは巨大なレコード級に育ちます。
不可能への挑戦がテーマのケンさんはこのレコードクラスにナミビアで勝負を挑んで来ました。
強敵クドウは300~400mでもブッシュからブッシュへ小走りで駆け抜けます。ブッシュの陰で立ち止まりますが、その時間は僅か3秒程度、通常の照準には圧倒的な時間不足となります。
しかしブッシュの陰で立ち止まって振り返るのはハンターの動向を掴む為ですから、ハンターからもクドウが不十分ですが見える事になります。これはエゾ鹿の場合と同じです。
レコード級クドゥは間もなくやや開けたブッシュに辿り着き、そこでも立ち止まり振り返る筈です。
そしてその場所だけですがブッシュが薄くなっており、前足軸線に照準する事が可能と思われます。ケンさんはその振り返る僅かな時間に賭けました。
全依託射撃は良い場所がなく、可能なのは車両サイドに寄り掛かった本来は200m用の半依託射撃ですが、贅沢は言えない、これが実戦です。
そしてその薄いブッシュの陰でクドウは止まり振り返りました。予定通り前足軸線は射撃可能です。
距離は300m強と読み「待ってたホイ」2秒後に発砲、予定時間が過ぎても弾着音が聞こえず、失中かと思いましたが、かなり遅れて大きな弾着音、クドゥはハッキリ被弾ショックを示し、その場に沈み込みました。ガイドはその瞬間に「コングラチュレーション」を発しました。2016年66歳の出来事でした。
使用銃は愛銃サコー75バーミンター改、日本から持ち込みました。
使用弾はバーンズトリプルショック165gr付の308現地市販弾でした。
後刻の計測で射撃距離は380m、弾着音が遅れたのは予定よりも射程が長かった為と分りました。

角長137cm、体重450kg、長いナミビアの狩猟史の25位と言う文句なしのビッグレコードでした。
ケンさんの装備は全て市販の普及品ばかり、特別な装備は皆無ですが、快挙を達成出来ました。
そして同2016年、紋別解禁猟で1051頭目となった角長83cmのエゾ鹿を捕獲し、これにてケンさんの28年に渡るライフル狩猟の最後としました。
まだ未勝負の大型獣も多いのですが、それらは全て高額過ぎて手が届きません。
大物猟を極めたとはとても言えませんが、ケンさんの身分では最早今回を上廻るチャンスは望めないだろうと思い, 2018年1月、愛用のライフル銃サコー75改を返納しました。
思えば数々の記録を達成出来ました。アフリカ猟に於ける射撃ミス対策はケンさんの狩猟技術を 磨いてくれたと思います。至近距離スナップショット、150mアバウト早撃ち、ランニング射撃5発5中、全依託遠射540m、出会い頭15mのヒグマ、940kgのエランド、450kgの猛獣ヒグマ、射撃ミスが2000㌦の圧力下の380m遠射でクドウのレコード級、内外の総捕獲数は1228頭となりました。
時期が多少前後しますが、翌2017年アフリカ猟に続いて最後のダック猟をNZで行いました。
85発から47羽を捕獲、ダック猟の最高命中率1.8発/羽を記録出来ました。
ケンさんの狩猟人生はこうしてカモ猟で始まり、カモ猟で終える事が出来ました。
2019年、念願だった自宅資料室が完成、その直後、不治の病の「悪性リンパ腫」を発病。
想定外の運命に驚きました。思えば間違って入部した名門バレーボールで運命が良い方向に著しく変わり、悪性リンパ腫でまた運命が変わりましたが、これも運命なのでしょう。
2020年1月、散弾銃を返納、狩猟人生50年をここに終えました。不可能への挑戦がケンさんの狩猟でした。振り返れば不可能への挑戦にも幾つか成功し、かなり良い人生を授かったと思っています。現在はそれ程長くない余命をどう運用しようか思案中です。

中央寄りの小さな写真は上から孔雀猟、カナダガン猟、ターキー猟です。
貴方もアフリカ猟にチャンレンジして見ては如何ですか?
人間はピンチになると真価が出ます。
100~200万円が必要ですが、多分人生に於いて間違いなく大きなプラスになると思います。
200万円を余分に貯める事、射撃ミスが20万円に直結する事、どれも大変で1工夫も2工夫の程度では済まず、それ以上の工夫が必要ですが、大変だからこそこれを乗り越ええれば大きな成果が得られると思います。
クドウの狩猟の場へのデビューは5歳から、それまでは見掛けてもガイドが撃たせません。
撃たれた事のないクドウは100mで照準時間タップリの射撃が可能ですから難度は低いと言えます。最大の敵は日本の撃ち放題と違い、射撃ミスをすると1000~2000㌦のペナルティー制度です。 それは撃たれた獲物は射撃難度が高くなり、商品価値が大幅に低下するからです。
過半のクドウは初回で命を落とします。1度撃たれれば当然ですが、同じ手は2度と喰わなくなり、生き残った個体は以後撃たれない距離に移動、照準時間もタップリとは言えなくなります。
ハンターもペナルティーの可能性が高くなる射撃は敬遠します。
そんな事を数度繰り返されますとクドゥは完全な射程外の400m以遠に生息する様になります。
400m射撃は最早ライフル銃の限界を超えていますから、もう誰も挑戦しなくなります。
そんな日々が数年過ぎますと、トロフィーは巨大なレコード級に育ちます。
不可能への挑戦がテーマのケンさんはこのレコードクラスにナミビアで勝負を挑んで来ました。
強敵クドウは300~400mでもブッシュからブッシュへ小走りで駆け抜けます。ブッシュの陰で立ち止まりますが、その時間は僅か3秒程度、通常の照準には圧倒的な時間不足となります。
しかしブッシュの陰で立ち止まって振り返るのはハンターの動向を掴む為ですから、ハンターからもクドウが不十分ですが見える事になります。これはエゾ鹿の場合と同じです。
レコード級クドゥは間もなくやや開けたブッシュに辿り着き、そこでも立ち止まり振り返る筈です。
そしてその場所だけですがブッシュが薄くなっており、前足軸線に照準する事が可能と思われます。ケンさんはその振り返る僅かな時間に賭けました。
全依託射撃は良い場所がなく、可能なのは車両サイドに寄り掛かった本来は200m用の半依託射撃ですが、贅沢は言えない、これが実戦です。
そしてその薄いブッシュの陰でクドウは止まり振り返りました。予定通り前足軸線は射撃可能です。
距離は300m強と読み「待ってたホイ」2秒後に発砲、予定時間が過ぎても弾着音が聞こえず、失中かと思いましたが、かなり遅れて大きな弾着音、クドゥはハッキリ被弾ショックを示し、その場に沈み込みました。ガイドはその瞬間に「コングラチュレーション」を発しました。2016年66歳の出来事でした。
使用銃は愛銃サコー75バーミンター改、日本から持ち込みました。
使用弾はバーンズトリプルショック165gr付の308現地市販弾でした。
後刻の計測で射撃距離は380m、弾着音が遅れたのは予定よりも射程が長かった為と分りました。

角長137cm、体重450kg、長いナミビアの狩猟史の25位と言う文句なしのビッグレコードでした。
ケンさんの装備は全て市販の普及品ばかり、特別な装備は皆無ですが、快挙を達成出来ました。
そして同2016年、紋別解禁猟で1051頭目となった角長83cmのエゾ鹿を捕獲し、これにてケンさんの28年に渡るライフル狩猟の最後としました。
まだ未勝負の大型獣も多いのですが、それらは全て高額過ぎて手が届きません。
大物猟を極めたとはとても言えませんが、ケンさんの身分では最早今回を上廻るチャンスは望めないだろうと思い, 2018年1月、愛用のライフル銃サコー75改を返納しました。
思えば数々の記録を達成出来ました。アフリカ猟に於ける射撃ミス対策はケンさんの狩猟技術を 磨いてくれたと思います。至近距離スナップショット、150mアバウト早撃ち、ランニング射撃5発5中、全依託遠射540m、出会い頭15mのヒグマ、940kgのエランド、450kgの猛獣ヒグマ、射撃ミスが2000㌦の圧力下の380m遠射でクドウのレコード級、内外の総捕獲数は1228頭となりました。
時期が多少前後しますが、翌2017年アフリカ猟に続いて最後のダック猟をNZで行いました。
85発から47羽を捕獲、ダック猟の最高命中率1.8発/羽を記録出来ました。
ケンさんの狩猟人生はこうしてカモ猟で始まり、カモ猟で終える事が出来ました。
2019年、念願だった自宅資料室が完成、その直後、不治の病の「悪性リンパ腫」を発病。
想定外の運命に驚きました。思えば間違って入部した名門バレーボールで運命が良い方向に著しく変わり、悪性リンパ腫でまた運命が変わりましたが、これも運命なのでしょう。
2020年1月、散弾銃を返納、狩猟人生50年をここに終えました。不可能への挑戦がケンさんの狩猟でした。振り返れば不可能への挑戦にも幾つか成功し、かなり良い人生を授かったと思っています。現在はそれ程長くない余命をどう運用しようか思案中です。

中央寄りの小さな写真は上から孔雀猟、カナダガン猟、ターキー猟です。
貴方もアフリカ猟にチャンレンジして見ては如何ですか?
人間はピンチになると真価が出ます。
100~200万円が必要ですが、多分人生に於いて間違いなく大きなプラスになると思います。
200万円を余分に貯める事、射撃ミスが20万円に直結する事、どれも大変で1工夫も2工夫の程度では済まず、それ以上の工夫が必要ですが、大変だからこそこれを乗り越ええれば大きな成果が得られると思います。
Posted by little-ken
at 22:13