2014年12月06日

最高の急所、ナミビアポイント

鹿の急所には心臓ポイント、ショルダーポイントがありますが、拙者の経験からするとナミビアポイントが最高です。

心臓ポイントは正しくヒットさせても超大物鹿はMax300mを走り、追跡しきれない事も多くあります。
又その場に即倒するショルダーポイントは小さく、ミスりやすいのです。(下図参照)

最高の急所、ナミビアポイント
  ショルダーポイントは肩甲骨の中心の小さな丸ですが、ナミビアポイントは前足の
  軸線上の背骨との交点、ここは背骨の幅も1番広く、即倒させるには最高のポイントです。


これはアフリカのナミビア猟に行った時、現地ガイドに教わったポイントです。
前足の軸線上で背骨との交点を撃ちます。肩甲骨や背骨をかすめれば、必ずひっくり返り、取りあえずはその場に倒れます。

そしてそのポイントは直径15cm程度と比較的大きく、且つ左右には大幅にずれても背骨に命中の可能性は高く、ここに命中すればもう動けなくなります。

下方にずれても前足の骨に命中すればその場にひっくり返り、その後も逃げられません。また下方には心臓や肺があり、ここも有効度はかなり高いポイントです。

遠射時のドロップ量の補正は重要な課題となりますが、実際は距離計で測定する時間はなく、目視になります。目視になりますと周りの地形や明るさで2~3倍の誤差を生みます。距離が間違っているなら落差補正はしない方が有利です。

150mゼロインの直撃狙いで遠射をしますとナミビアポイント狙いが前足軸線上でドロップならその場に倒れて起き上がれなくなります。

また心臓や肺に命中すれば走られますが、大物は広い場所の中央に居ますから森まで150m程あり、牧草地で倒れるか森に入って少しの位置に倒れ、回収出来る可能性もかなりあります。

このナミビアポイントの欠点はヒットしても余り即死しない点にあります。
ヒットすれば1度は必ず倒れるのですが、僅かにずれていた場合は、5~30秒後に起き上がり、当初はヨロヨロ走り始めますが、更に10秒もするとまともに走り始め、そうなるともう追跡不能の未回収になります。

それでも心臓狙いでいきなり全速で走られ、一気に回収不能になるよりは遥かにマシです。
防止策は1度は確実に倒れるのですから、倒れている内にもう1発を上半身の何処でも良いから撃ち込む事です。これでもう鹿は逃げられません。
最高の急所、ナミビアポイント
           最高の即倒率のナミビアポイント、これをマスター後は
             筆者の超大物の捕獲成功率は3倍になりました。












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Posted by little-ken  at 17:47 │ハンティング