2024年05月07日

50年間で分かった事、その5:スコープ専用銃のスナップショットは画期的だった。

  13銃で指向する「スナップショット」は超画期的技術だった。
  14スコープ専用銃は超画期的な発明だった。
  15ストックの調整はチークピースの調整だけで完璧だった。

ショットガンには照準器がなく、現在の物は銃身にリブが付いていますが、従前の物は何も付いておりません。ではどの様に狙うのか?

まず散弾をバラ撒きますから、ライフル銃の様な精密な照準は不要です。
しかし一方で鳥の飛行速度は毎秒10m(36㎞/h)以上、一方射程は40~50mが最大ですから、あっと言う間に射程外まで飛び去られてしまいます。従って素速い動作が必要になります。

銃には反動があり、これを受けられるのはちょうど肩の鎖骨の少し下、肩の関節の少し内側にパッドプレートよりも少し広い所があり、そこだけが大きな反動を受ける事が出来ます。

数㎝ズレれば場合によっては重大な怪我を発生してしまいます。そこで銃は古くから正しく構えなければいけないとされて来ました。一方で瞬時に構えて発砲しなければ射程外に飛び去られてしまいます。

 ペラッツィシステム:そこで考え出された手法が、銃を肩に正しく着けて構えると自動的に照準が出来る手法でした。

その為には体格が各自違うので、体格に合わせた銃床を作ると言う事になり、高級銃は全てそうなっていますが、その調整項目は10項目以上の多岐に渡ります。

ペラッツィはフルオーダーストックを昼食時間の内に作るシステムを考案しそれを「売り」にしています。現在は数年待ちの様ですが、順番が来ると本社に出向き、そこのフィッターがトライガンで体格に合わせた銃を設定してくれます。

ペラッツィのトライガンは実射出来るのが最大の特徴です。実射に依る修正も含め諸寸法が決まるとコンピューターが即座に自動で削り出し、オーナーが昼食中に、銃は半仕上がり状態ですが出来上がって来ます。付属のクレー射撃場で気の済むまで撃ちます。

その間も微調整には応じてくれ、納得が行ったら完全仕上げ工程に廻します。
その半仕上げ状態のまましばらく運用する為、持ち帰る事も出来ます。1か月後、完成した銃は自宅まで送られて来ます。

 ハイテクストック。
50年間で分かった事、その5:スコープ専用銃のスナップショットは画期的だった。
50年間で分かった事、その5:スコープ専用銃のスナップショットは画期的だった。
昨今では写真の様に射撃競技銃にフルアジャスト出来るタイプの物も現れました。
このタイプは反動を吸収するショックアブソーバも装着されています。
従来は既製品ストックを運用で慣れろと言う事でしたから著しい進歩と言えます。

 サベージシステムストック:狩猟用の普及銃であっても多少の部品交換でアジャスト出来るタイプも出て来ました。写真の物はチークピースが4種、パッドプレートが3種交換出来る様になっています。
こうしたシステムストックのお陰で、普及銃もかなり満足の行く物になって来ました。
50年間で分かった事、その5:スコープ専用銃のスナップショットは画期的だった。50年間で分かった事、その5:スコープ専用銃のスナップショットは画期的だった。50年間で分かった事、その5:スコープ専用銃のスナップショットは画期的だった。
そうした良く出来たストックに於いても、旧来の射撃方法では銃を実際に構えた時に目標を正しく補足していなければ命中しません。それには㎜単位の正確な肩付けが前提になります。

それにはかなりの長期間トレーニングが必要になりますが、それでも完璧は期し難く、照準微調整の後の発砲となります。ケンさんもこの手法でトレ―ニングを繰り返し一応実用化出来ました。

ある時、フト感じたのは命中への必要要件は正しい肩付けではなく、正しく指向する事であると気が付きました。そこでそうする為にはを色々考え、次の様な新手法が完成しました。

発砲の決断と共に、体は最終発砲直前状態に移行します。
同時に銃身を眼の高さで目標を指差す様に突き出し指向します。
この段階ですでに目標を正しく捉えていますから、引き金を引けば命中しますが、反動で右手中指にトリガーガードが強く当たります。

銃はホッペをかすめ肩に向けて真直ぐ強く引き寄せます。
銃が肩に着くのを待つ必要は無く、引き金を引きますと弾が出た後に、銃が肩に着きます。

最近気が付いたのですが、これにより旨い事に1発目の反動を体が受けずに済み、同時に「反動が無いので、引止まりも起こさずに済みます。」

ストックはホッペの当たり具合と銃身の延長に目が正しく来る様にチークピースを調整しておけば、パッドは必然的に肩の正しい位置に納まります。

新手法は銃身で指向するだけですから簡単な短期トレーニングで身に付けられ、尚且つ照準微調整が不要ですから速く撃て、よく当たります。

新スナップショットは西部劇並の早撃ちが可能」であり、それでいて確実に照準しておりますから「必ず命中」します。

「画期的な新射法」と言えます。銃を速やかに構える事でマイナスになる項目は1つも無く、「新スナップショットは全ての射撃の基本」と言えます。

動的への対応も極く自然です。まず最初に体を最終発砲状態に移行しますが、移動標的の場合は体のヘソで追尾を続けます。

銃を指向する時も当然目標を追尾しながらの指向になり、肩に引き寄せる時に体全体でスイングを加速し、追い越した時に引き金を引きます。

これが「スナップスイング射撃」です。追い越した時に 引き金を引く決断をしても発砲までは反応時間遅れにより時間を要します。

するとオーバースイングがリードとなり、これは非常に上手い事に、目標の速度と距離に自動比例してくれます。

リード自動調整」は狭散布チョーク運用を可能とし、これに7.5号装弾との組合せは50m弱までショットガン効果の「3粒被弾撃墜」を生み、撃墜率大幅増加となります。これに対し一般的ハンターは引止まり射撃、リードが合わず撃墜率大幅低下、対策として散弾広散布チョークを使い、その結果 ショットガン効果の散弾密度に至らず、更なる撃墜率大幅低下、これを散弾パワー不足とし大粒散弾を運用、更にヒット率は低下し、撃墜率は更に更に大幅低下、「近距離&低速限定射撃に陥ります。」

新スナップショットの前提条件はチークピースの調整だけ、他の項目はアバウト、つまり市販ストックで「チークピースの調整」だけで済む事になります。その考えの基、システムストックが生まれました。

この考え方はスコープ取付け時のライフル銃にも応用出来ました。
旧来からのライフル銃には照星&照門が付いており、それは欠点の多い照準器でした。

ライフルスコープの発明は偉大でした。まず遠方の目標にも正確に照準出来ますが、イラストの様に微少上向き発射のお陰で実用照準距離が2倍になりました。
50年間で分かった事、その5:スコープ専用銃のスナップショットは画期的だった。
しかし視野が極端に狭いのがスコープの欠点で、素速い照準や走る目標には不向きでした。
この時、従来のスコープ銃はオープンサイトを併用する事も望んだ為、左写真の様にホッペの位置が定まらず、スコープとの位置決めは不可能となり、素速く眼がスコープを捉える事自体が不可能でした。これに対して右はケンさんとサコー75改スコープ専用銃です。
50年間で分かった事、その5:スコープ専用銃のスナップショットは画期的だった。50年間で分かった事、その5:スコープ専用銃のスナップショットは画期的だった。
ホッペの位置がストックにより決まりますので、素速い照準が可能でした。
そしてそれは更に発展し、「スコープ専用銃はスナップショットやスナップスイングショットに依るランニング射撃」が得意項目と言える様になりました。

狩猟銃では急所が速やかに狙える事が使える条件としています。ボルトアクション銃はWW1前の1800年代末期にデビューした古い銃でしたが、ボルト銃は「スコープ専用銃で生まれ変わり、あらゆる距離のあらゆる場面で最強の狩猟銃」となりました。

  1.落差無視で0~200mまで直撃が出来る。 
  2.遠射300mが可能である。          
  3.ワンホール射撃が150mで可能である。  
  4.アバウト早撃ち3秒が150mで可能である。

  5.西部劇並の早撃ちが50m以内なら可能である。
  6.未装填と安全解除を取入可能な最も安全な銃。
  7.ランニングショット150mの5発5中が可能である。

前提条件にストックの調整がありますが、チークピースの調整だけで残りの項目は極めてアバウトで OKでした。

ライフルのスコープ専用銃は50m以内のショットガン効果を利用した散弾銃の連射以外、最強の銃である事が立証されました。





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白糠のメス特別解禁。1994年。
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Posted by little-ken  at 17:30 │ハンティング銃と弾