2024年03月28日

新射撃法のメリット。

  「新スナップショット」と「スナップスイングショット」
1秒早く撃てる事は射程の短い散弾銃猟では発砲チャンスが大幅増、且つ濃い散弾に依り「撃墜率大幅向上」の効果がありました。

移動目標の場合は体全体で目標追尾しながら、指向スイング中の銃を肩に引き寄せながら、更にスイングを加速しながら、一定リズムで追い越した時点で、引き金を引きます。肩に銃が着くのを待つ必要は無く、この考え方はライフル射撃の200m以内にもそのまま使えます。

この時に引止まり射撃に陥らない事が最重要ですが、ショットガン射撃に通用する程度であれば、この追越して引き金を引く、イメージトレーニングと素振りのトレーニングで、確立出来ると思われます。

これが「スナップスイング射撃」と言う射撃方法になり、ショットガン猟で最も多用する、リード自動調整の高撃墜率の射撃方法となります。但しこの射撃方法を出来る人は巷には殆どいません。

  スイングショット。
追い越す時に引き金を引く「スイング射撃」により、リードが何時も自動調整され、従来射法の「近距離&低速専用限定」は解除、本項単独で「撃墜率数倍向上」がありました。

一般射法ではリードは射撃距離や飛行速度により大きく変動しますが、これが自動調整される事は非常に有意義でした。

追い越した時に引き金を引く決断をしても、実際に弾の出るのは神経の反応遅れ等により、この間も加速したスイングは進行し、これがオーバースイングとなり、それがリードとなります。

一定リズムで追い越す様に心掛けますと、このオーバースイング量は目標の速度に正比例し、また 同時にそのスイング角度の開いた先は大きくなり、自動的に距離にも比例する事になります。

つまり弾速が一定とすれば、一定リズムで追い越す時に撃てば、リードの調整は完全に自動化され、高確率な自動命中が可能となります。

実質的に従来射法ではリード合わせが毎回違い、それを合わせる事は困難となり、「近距離&低速に限定」ですが、スイング射法であれば、その低い次元の限定から解放され、遠距離まで、そして高速まで、リードは広範囲で自動調整可となります。

しかし実際は小粒弾の弾速は途中低下が大きく、射撃距離により多少のリード追加側の調整を要しますが、その補正の難度は引止まり射撃のリード程の大規模高難度ではなく、容易です。

つまりスイング射撃をマスターすれば、散弾の命中率は最大1桁、格段に上がります。

これが散弾散布域の狭いフルチョーク運用を可能にし、濃い散弾密度を遠方までキープさせられます。そして7.5号の2.4㎜400粒の小粒弾運用と併せますと、50mまで4項の「3粒被弾撃墜」の「ショットガン効果」の運用を可能にし、劇的な撃墜率向上が可能となります。

  高速3連射。
スイング射撃のマスターに依り、ショットガン射撃は従来の引止まり射撃より、遥か遠方の遥かに高速の獲物まで対応可能になりますが、追い風に乗った高速時の遠射までは及びません。

フルチョークの濃い弾幕を、秒速3発の高速連射で散弾パターンを横長弾幕で撃ち出せば、これに鳥を飛び込ませる事が可能となり、遠射高速時までカバー範囲が広がります。

またこの延長で群れに対しパターンを斜め袈裟掛け的に被せると、「複数瞬時撃墜」が可能になりました。

  クレー射撃用7.5号小粒装弾。 
7.5号装弾は狩猟用装弾の半額価格が魅力です。
小粒ですが弾粒数が多く、弾速途中低下分のリードを追加すれば50mまで無効化せず、フルチョーク時には、3粒被弾密度を50mまで送り込む事が可能となり、「ショットガン効果」の恩恵を十分に利用する事が出来ました。

「ショットガン効果」は3粒被弾すれば、「1粒の威力には概ね無関係に撃墜出来る」、ショットガンに取って非常に有難い特殊現象です。

この現象は1970年以降の400m/sのプラ薬莢7.5号弾をフルチョークで運用した時だけ、その恩恵を受けられます。それ以前の古い時代の7.5号装弾は構造的に、弾速は280m/sの低速であり、30mで無効弾となりました。

ケンさんと一般射手は4項の前表の様な違いがあり、その大きな効果は「新スナップショット」+リード自動調整「スイングショット」で命中率が1桁向上します。

それ故に狭い散弾散布の「フルチョーク」の運用が可能となり、「7.5号小粒弾」運用と併せると50mまで「3粒被弾無条件撃墜のショットガン効果」の利用が可能になった事で、また1桁撃墜率が向上しました。

「ショットガン効果」は「フルチョーク+7.5号装弾」時だけで得られ、1粒のパワーに概ね無関係な特殊効果です。

他の大粒装弾を使用時や7.5号弾運用時でも散弾散布範囲の広いチョークを運用した時は、散弾密度不足から「3粒被弾」定義を満たさず、効果抜群の「ショットガン効果」が利用出来なくなり、その時の撃墜は当たり所の良かった時だけに限られました。
新射撃法のメリット。600羽捕獲の害鳥駆除。

  フルチョークの運用。
昔のフルチョークは32インチ以上の銃身に多く、長いから遠くまで届くのではなく、引止まり弊害減少の為、Maxでは40インチ等と言う、とんでもない長さの銃身もありました。
新射撃法のメリット。40インチブロ-ニングスライド銃
1970~1990は30インチに多く、昨今のインナーチョークになってからは26インチ以下の銃身にもフルチョークが使われる様になりました。

射撃性能から言えば、長銃身側が優れていますが、長過ぎて取り廻しが悪く、ケンさんは特注24インチ銃身にバランサーを付け、又パッドエンドのピッチダウンを少し変え、30インチに劣らない感触となりました。

猟友会駆除従事者12名は射撃成績順に選抜するのですが、実戦能力の高いハンターは存在せず、その結果射撃技術比較表の複利効果で、12人害鳥捕獲数の過半を1人で捕獲すると言う、快挙が時々起こりました。

遡ればケンさんは1982年(32才)で猟友会役員になりましたが、それ以前の駆除は戦力外メンバーだけで行っており、駆除成果はピーク時からすれば2桁少い状態でした。

そこでケンさんはまず自らが実績を示しながら、実戦射撃の上手い若い猟友会員数人を役人に推薦しました。その結果、駆除成果は1桁上がり、ケンさん分を合計すると、更にそれが2倍になりました。

ケンさんのピーク能力は2006年(56才)前後の数年でした。2008年カルガモ駆除は28チャンス50発から、32羽を捕獲、ベスト記録である1.6発/羽を出しました。

またトラップ射撃も32g装弾ですが、国際式トラップ64枚連続をSKB1900-30インチで出しましたが、その頃はクレー射撃が今とはヒックにならんほどレベルが高くなっており、ケンさんはその好成績でも田舎親善大会成績は3位でした。

24インチ改では24g装弾フィールド式トラップ15mで54発連続、また5mダブルトラップ連続58枚ヒットとなり、この頃はクレー射撃のレエルが全体に下がり、時々優勝しました。

又2012年ニュージーランドのカナダガン猟では9発9中が成功、この時はレミントン1100レンタル銃のチークピースをガムテープで数㎜修正しました。

2017年にはニュージーランドでパラダイスダックと言うカルガモ2倍サイズのツクシガモ類を、85発で47羽を捕獲と言う、海外猟ならではの大記録を出せました。

ケンさんはこの様に67才頃まで、能力低下を奇跡的に免れる事が出来ました。

  10高齢者に依る害鳥駆除。
害鳥駆除のピーク成果から40年余が過ぎ、当時の駆除メンバーは過半が銃を卒業、ケンさんも68才で卒業、残ったメンバーも飛鳥撃墜能力は概ね全員が無くなりました。

昨今の我が地元猟友会の  害鳥駆除は、その結果としてピーク時の2桁ダウンに近い駆除成果に戻り、低迷して来ました。

これは恐らく、全国何処も類似現象であり、駆除に参加するのは戦力外老人ばかり、捕獲能力は殆ど無く、有害鳥獣駆除事業は税金泥棒と化して来ました。

下記の様に狩猟もバレーボールと同じで年齢的リミットは65才の様です。
ケンさんのバレーボールは30才前後で中断、55歳頃に誘われ再開、幾つかのサークルに所属しておりましたが、そのサークルはどれもそれ程長く持続せずでした。

60才前後から同年代メンバーはボールに反応が出来なくなり、全てのサークルはメンバー不足、流れ解散となりました。

趣味の狩猟は獲れなくても構いませんが、公的資金の駆除が税金泥棒なのです。
ケンさんスクールエリアでも戦力外駆除ハンターは一般ハンターの捕獲手助けをする名目で北海道から手当てを貰い、実際は駆除の利権を守ろうと、彼らの上げ足を取って葬り去ろうとしていました。

現状の駆除従事者は技能講習免除となっており、明らかに実戦能力の無いハンターが駆除を継続 してます。

駆除従事者は一般ハンターより高レベルな学科試験や実技試験(高度飛鳥撃墜能力&150mの実戦ライフル能力)で税金泥棒メンバーを排除、成果を出せるハンターが従事する様にしなければなりません。

現状の単なる日当稼ぎの税金泥棒では出動させる意味は全くありません。

ヒグマ駆除やエゾ鹿駆除ハンターに付いてはハンターの数も問題ですが、使える人材の育成が必要と言えます。

具体的には長い経験年数を要する必要性から、高齢者となりがちですが、安全で高命中率の新しい射撃技術をマスターしている事が重要項目だと言えます。

一方では能力低下が基準値内である事を毎年確認する為の一般ハンターの技能講習より高レベルの試験を毎年課すべきで、毎年入札を兼ね、学科や実技で予選会を催すのも良いかも知れません。

これで所定レベルに至らない人の駆除ライセンスをはく奪し、駆除従事者は成績の良い方から必要数を採用すれば良いと思われます。




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Posted by little-ken  at 15:42 │ハンティング銃と弾