2013年10月18日

狩猟シーズン前の練習射撃

数年前から狩猟シーズンの前には射撃場に行って銃の取り扱いを練習しましょうと言われ続けてきましたが、弾はどうするのかが解決していませんでした。

無許可譲渡票で狩猟シーズンの終わりに翌シーズン前の射撃練習用の弾を購入し、計画的に残す事は合法です。しかしなるべく残弾を少なくする指導とは矛盾します。

そう言う経緯があって我が猟友会としては毎年狩猟シーズン前に射撃に参加する様に呼びかけて来ましたが、昨シーズンまではその手の参加者はゼロでした。

本年度からは狩猟シーズン前の射撃の参加者を多くしようと言う事で、本年の狩猟登録申請者に限り無許可譲渡票が狩猟登録票交付の1カ月前に配布され、これで弾を購入して練習出来る様になりました。

しかし、この新しい手法で射撃練習(2013.10)に新しく参加した人は猟友会メンバー約60人中(銃所持者は55人程度)のたったの3人でした。この新しい制度以前から射撃練習している人が12人ほどいまして事前練習する人は合計で15人、残りは練習をしません。

では事前練習をしない残る40人ほどの狩猟状況はどうしているのでしょうか。
狩猟報告上では1箱25発の装弾を購入し(スラグ弾を除き25発以下の少数販売をしていない)、数回の出猟をした事になっており、カモ類かキジバトを数羽捕獲し、残弾はゼロと言う報告になっています。

かつては多くの猟友会員が猟犬を飼っており、キジ猟がメインでした。
しかし近年はほぼ誰も猟犬を飼っておりません。筆者の感触ですが、高齢者でしかも射撃練習をしていない人の腕ではカモやハトの飛翔速度に追従出来る人はおりません。

かつて多くのハンターで賑わったフィールドに出掛けても昨今は他のハンターに出会う事がほぼパーフェクトに無くなりました。この二つからの推測では多くのハンターの出猟はもはや書類上だけなのかも知れません。もちろん詳しくは分かりません。

銃関係では昨年12月より銃の更新時には射撃技能講習(実技試験)を受けなくてはならなくなりました。実はこれ、狩猟や射撃の世界だけでなく、飛行機や船の操縦免許でも更新には実技試験を受ける制度が新しく追加されました。その内には車の運転免許にも拡大すると思います。

最近は射撃場に行くと毎回数人が技能講習にチャレンジする為に新規に射撃練習を始めています。技能講習精度は2011年12月から始まりましたので残す所2年で残りの全員(駆除隊員除く)が技能講習を受けなければならなくなります。ショットガンの場合は受験すれば合格率は90%以上ですが、どうも過半の高齢ハンターはもう面倒な事までしたくないと更新を諦めている感じです。

ハンターの絶滅は以前より言われておりましたが、どうもこの技能講習が絶滅の決め手的引き金になりそうです。




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Posted by little-ken  at 10:25 │ハンティング