2012年04月11日

ライフル銃は当るのか当らないのか。

ライフル銃にはバラ弾散弾銃の有効射程50mに比べてその10倍近い500mの狙撃精度があります。銃と弾の精度を競う競技では今や100mで1mmを争う競技になりました。

筆者にもこんな記録があります。たぶん600m位と思いますが距離は不明です。3mほど落差を見越し発射、着弾は足元でした。鹿は少しビクッとしましたが相変わらず知らんぷりです。そこで1mほど落差見越しを多くして発射、大物はバッタリその場に倒れました。

すぐ近くにもう1頭ライバルと思われる大物がいます。どうして相手が急に動かなくなったのか判らずキョトンとしています。同じ落差で発射、こちらもその場にバッタリ倒れました。(サコー75バーミンター寸詰め、308トリプルX の150gr市販弾)

完全に「マグレ」です。私はそれ程の遠射名人ではありません。
しかし2頭続けてパッタリですから銃と弾にはそれなりの精度があり、且つ弾の威力も急所に命中させれば即死出来る事が改めて分かりました。

名人ではなく迷人でもないと思われる私の通常の実戦値は概ね次の様になります。
200mまで:多分ですが急所に命中させる事が出来ます。
300m遠射:急所付近になら命中すると思いますが、中々その場バッタリにはなりません。
それ以遠 :率が悪くなりますので余り撃ちません。

そんな私が20年程前に初めてライフルを撃った時はその精度にビックリしました。
精度の良さでは無く 当たらないのにビックリしました。 その頃以前はオープンサイトのノーマルスラグでした。初期には50mでやっと紙から外さない程度でしたが、3年間でかなり改善され10cm程度にまとまる様になっていました。

最初のライフル銃も同じオープンサイトでした。撃ってみますと50mで10cm、スラグと全く変わりません。つまり ライフル銃の脅威の命中率も腕次第 と言う事が証明されてしまいました。その後数年が過ぎ同じ銃が50mなら5cm弱になりましたが、この頃の実戦で自信があるのは100m程度、150mは多少怪しげ、200mは当たらないかもでした。

その後しばらくして銃も精度の良い物に交換し、数年が過ぎた頃やっとベスト記録の150mで12mmのワンホールが出せましたが、150mでは通常は5~10cm程度の腕前です。
それ以来は精度の追求をしなくなりましたので10年後の今もその程度です。

今のサボットスラグ銃は弾も良くなりましたので上手く行けば初年度でも50mで20mmが可能になり、実戦でも130~150m程度の実用性があります。
又ライフル銃も格段に精度が良くなりましたのでまともな練習をすれば3~5年で150mのワンホールが可能になり、300~400mの実用性があります。

ライフル銃は当るのか当らないのか。
 黒点の直径は11cm、初めて撃ったライフル銃は左のスラグと殆ど変りませんでした。
 スラグは50mで94mm、ライフルは150mで12mm、ライフルの凄さがお分かり頂けるか
 と思いますが、腕が全く無ければ左のスラグよりも酷い状態となります。
 そんな時にはライフルとて50mの実用性も怪しげとなります。






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Posted by little-ken  at 16:13 │射撃