2019年04月24日

ジェット戦闘機も飛び立ちました。

ジェット戦闘機も飛び立ちました。
憧れのジェット戦闘機はチャーター費用が高額過ぎて手も足も出ませんが、L-39なら一桁安くチャーター出来ます。筆者もNZでこれを操縦しました。勿論筆者が操縦すると言うのはアクロ飛行をしたと言う意味ですが、一応一通りをやって見ました。垂直降下でも過速に陥らず、室内も気密キャビンのおかげで非常に安定しており、流石ベストセラーを感じる飛行機でした。
展示はバレルロールをイメージしています。
そして本機の飛行を以って筆者の実機による飛び道具の探究を終了としました。

搭乗したのはL-39Cで非力な方の高等練習機型でした。
L-39アルバトロスと言うのはチェコ製の高等練習機でしたが、貧乏国空軍では発展型が今も現役の戦闘機として活躍しています。
発展型は最大1100kgの各種武装を搭載可能、23mm機関砲200発を1基装備可能です。

L-39C アルバトロス 高等練習機型のスペック。
全長:12.13m、全幅:9.46m、全高:4.77m、自重:3455kg、最大離陸重量:4700kg、エンジン:イーウチェンコ AI-25、推力1720kg 1基、最高速度:750km/h、航続距離:1748km、乗員:2名

アルバトロスはアホードリと言う意味です。
アホードリは素晴らしい飛行性能を持つ大型の鳥ですが、空中と違って地上では離陸するのには条件が揃わないといけないと言うちょっと情けない鳥です。

この飛行機にそう言うニックネームが付いたのは地上タキシングで思った方向に進めないと言う気難しさがあるからなのです。その原因は機種輪にあります。
機種輪はラダーに連動しているモデルと連動していないモデルがありますが、後者であっても左右の主輪に付いているブレーキを個別に掛けて進路調整出来るのが普通です。ブレーキはラダーペダルの先だけを踏むと掛けられる様になっています。

所がアルバトロスのブレーキは操縦桿に自転車のブレーキの様な握るレバーが付いており、左右個別に掛けられないのです。この構造でもプロペラ機の場合は強いプロペラ後流をラダーに当てて飛行機の向きを変える事は出来ますが、ジェットの後流はラダーに当たらないので大変です

ではどうやって地上で向きを変えるのか? それは度胸を決めて希望と違う方向であっても時速50km位まで速度を上げますとラダーが少し効き始めます。
効き始めたらそのままの状態で急ブレーキを掛けますと減速中はオーバーステアになり向きが変わると言うやり方です。

横風が強いと垂直尾翼に当たる横風のおかげで進行方向を外れてしまいます。
ビビッて速度を上げずにオーバーステアを期待しても向きは変わりません。
とうとうどうにもならなくなってエンジンを止め、人力もしくはトラクターの力を借りなければならなくなります。その為にアホードリと呼ばれる様になりました。

本展示機には先のグライダーと違って飛行に必要な装備が殆ど組み込まれています。エンジンとなるダクテッドファンモーター、各翼や引っ込み脚を動かすサーボモーターも組込まれており、バッテリーと送信機をセットすれば飛行可能です。
本機の寸法は全長1350 x全幅1050mm、重量は2.5kgです。
ジェット戦闘機も飛び立ちました。






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Posted by little-ken  at 20:54 │飛行機&滑空機