2022年05月29日

ランクル300で1000万円儲ける?

  昔のディーゼルは非力でしたが、圧倒的に省燃費車でした。
ケンさんは19歳から、50年以上ディーゼル車に乗り続けました。
初期のディーゼルは、軽油がガソリンの半額以下であった事もあり、ガソリンは50円弱/㍑の時代に20円/㍑でした。

そして最初の1964年式のブリヂストン5才のベレットディーゼルを運用、1800㏄で僅か55hp、20円弱で15㎞前後走り、色々欠点はありましたが、ガソリン車の1/4以下の費用で走れました。

これ以前に乗っていたのは250㏄バイク、CB72の25㎞/㍑でしたが、何時も燃料代不足で思う様に出掛けられません。これが車になれば燃料代が2倍以上になり、ツーリングを更に半分以下に制限を迫られますが、ディーゼル車選択のお陰で、バイク時代以上のツーリングが可能となりました。
安月給で十分ツーリングを楽しむのは、これしか方法がないと思いました。

やがてセドリックディーゼル2000㏄の60hpに換えましたが、性能は類似、最高巡航は80㎞/h、登坂車線は3段変速の2速の40㎞/hとなり、ガソリン車の半分の性能が最大の不満でした。

しかし速度不足はギヤ比のミスマッチである事に気が付き、3速+オーバードライブ付のミッションに交換、デフは10%減速比を大きくし、最大巡航速度は120㎞/hに向上、登坂車線も少し手前で助走すれば、3速の80㎞/hで上り切れ、最大の不満は多少解消されました。

  ディーゼルは高性能で選択する時代になりました。
次が1980年のランクル60、ここからランクル人生が始まりました。3400㏄で98hp、登坂車線問題は概ね解決ですが、低速車に巻き込まれると回復は難しく、燃費は10㎞/㍑と多少低下しました。

1989年ランクル80になりますと、4200㏄で165hp、最早登坂車線問題は完全に消え、実用性能はガソリン車より上となりましたが、燃費はガソリン車より大幅に良いとは言え、8㎞/㍑に低下、更に軽油価格はガソリンの85%に迫り、ディーゼル車は省エネより、高性能で選択する時代になりました。

1998年ランクル100になりますと同エンジンながら、196hpと更に高性能になり、燃費も9㎞/㍑と 他多少改善され、最早ディーゼルエンジンは省燃費ではなく、完全に高性能で選択する時代となり ました。

実際にルマン24時間レースでも時代は変わり、この頃から総合優勝を狙うなら、ディーゼルでなければ勝てる可能性が無くなり、更に近年ではハイブリッドでなければ勝てなくなり、トヨタのハイブリッドに賭けた技術は、ここに実を結びました。

2021年のランクル300になりますと、エンジンは3300㏄にダウンサイジングされましたが、パワーは309hpと超大幅に向上、最早登坂車線でも平地と殆ど同じ加速が可能となり、底知れぬ能力の向上を感じました。

それでいながら、今回の燃費でも総合では10.5㎞/㍑を超えました。
街中では9㎞/㍑、高速では12㎞/㍑、素晴らしい向上と言えます。

尚、トランスミッションは10速ATとなっておりますが、常用は何時も最終の10速ではなく、100㎞/hでも7~8速だったのは意外でした。街中では6速までアップするかどうかの様です。
最高速度は試す気も起りませんが、速度リミッターが付いていなければ、軽く200㎞/hを超えると思い、150㎞/hを超える巡航時に10速が使用される様です。

ディーゼルばかり誉めましたが、現在の技術では、小型車はハイブリッドがベストです。ヤリスHVは 実用燃費が30㎞/㍑に迫りますが、一方重量車ではハイブリッドの設定が無く、ディ-ゼルエンジンがベストチョイスとなります。

ランクル300は60に比べて、3.15倍のパワーとなり、燃費もランクル60を超えました。尿素水使用は気に入りませんが、排ガスもクリーンとなり、技術の進化を感じさせます。

  レーダークルーズとブレーキ。
ランクル100からオートドライブを使う様になりましたが、前の車に追突しても速度をキープしてしまう為、オートドライブは注意を要する便利用品でした。

また前者に追従する機能は無い為、頻繁にセットを変える必要もあり、また単調な運転にぼんやりしていると、前の車に追突しそうになって、びっくりする事もありました。
コーナリング最中に速度が低下すると、突然キックダウンして全開加速してしまう欠点もありました。

それがレーダークルーズは見事に前車に追従し、前車が停止すれば、安全に停止してくれました。
コーナリング途中ではアクセルを自動でオフしてくれ、非常に曲がり易くなりました。

以前の三菱車は緩いカーブでも前者を見失い、全開加速をしてしまいましたが、ランクルのレーダークルーズは前車も見失う事もなく、加速も程々で良く出来ていると言えました。

ブレーキはブレーキパッドの摩擦力で車を制動しますが、静止摩擦力の方が動摩擦力より数倍大きく、従来はブレーキペダルを一定の力で踏んでいても、最後にはカックン停止が起こりました。また発進する時には、ブレーキパッドがディスクより剝がれる時の、大きな音が避けれらませんでした。

以前からトヨタはこの分野は他社に比べ、かなり進んでおりましたが、ランクル300にはカックン停止防止装置が付く様になり、パッドが剥がれる時の音も皆無となりました。

素晴らしい快挙だと思います。また乗心地やフィーリングも、ランクル100とは変わりましたが、もちろん低下する事は無く、この方面でも他社と大きな性能差を感じます。

  ハンドリング。
新しい装備で最も気に入らない装備がこれでした。
ハンドルはフラ付き防止装置が付く様になり、更に走行レーンをキープする為に、外れそうになるとブレーキを勝手に片利きさせ、車をレーンに引き戻してくれる安全装置でした。

しかし、この2つはまだまだ未完成と言え、非常に不快な物でした。
手動設定で解除して運用し、これで従来車並のフィーリングとなりました。

コーナリング能力は大幅向上、従来のオフロード車はコーナーでロールが定まらないと、コーナリングラインも定まりませんでしたが、ロールは概ね無くなり、スポーツカー並ハンドリングが可能になりました。直進安定性は路面の傾きが変われば、当然下側に進路が流れますが、この度合いがランクル100よりやや多くなり、これだけが性能微少低下項目と思えました。

  プレミアム価格。
兼ねてよりランクル300は最後のディーゼル車となる可能性が高く、将来は大きなプレミアム価格が付くと思っておりました。また人気集中の為、初期には相当な長納期となると思っておりました。
納期に付きましてはトヨタからは現在4年以上、巷では5年位らしいと噂されています。

そしてこの納期を待たなくても良い、即納の中古車にもそれなりのプレミアム価格が付きますが、その初期プレミアム価格は、何と遥か想定外の1700~2700万円、購入した価格の2倍以上、今なら売却で、上手くすれば1000万円の利益ですから、驚き且つ心がグラ付いています。

しかし今売ると次は5年先を考えますと、それまで生きているかどうかも分からないし、4年後の75才の運転免許が残っているかも不明ですから、真剣に悩んでいます。

ランクル300で1000万円儲ける?
上写真はケンさんのGRランクル300、元々新しいキャンピングカーは欲しいと思っていましたから、それを合わせた左下ハイラックス、又はその右のディフェンダーの様なのが、欲しいと思っていました。永年色々な車を使って、キャンプをして来ましたが、結局は欲しい車はこう言う事でした。
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そもそも車の用途には2種類があり、普段用は軽または小型自動車等で、経済的である事が望ましく、遠出をしないので、電気自動車または省燃費ガソリン車が良いと思います。そしてもう1台の車は遠出をする大きな車と言う事になり、それはキャンピング車である、そう言う事になりました。

 1.快適なドライブが出来る車である事:なるべくコンパクトである事が望ましいのですが、後述の件も含めると、ある程度大型化するのは仕方なく、全幅2m以内、全長6m以内、全高2.5m以内、重量3トン以内、そんな所が妥協する所となります。

 2.ディーゼルエンジンである事:そんな車をパワフルに経済的に動かせるのは、ディーゼルエンジン以外にありません。

 3.荷物置き場がある事:遊び道具も多少は持って行ける車でなければ楽しくありません。
 4。テーブルと椅子がある事:荷物のやりくりを余りしなくても、食事スペースが作れる事。
 5.ベッドがある事:同様に荷物のやりくりを余りしなくても、ベッドスペースが作れる事。

現在日本で1番多数売れているのは、ハイエース200型のスーパーロングワイド、5.38 x 1.88 x 2.29mです。

価格は800万円前後、今まで多数の車でキャンプした感触で言えば、本車はスペース不足の車と言え、また欠点は運転席への乗り降りです。ドアを大きく開け、攀じ登らなくてはなりません。

更に前方及び左右の視界不良の問題もあります。未だレーダークルーズが装備されないのも大きな不満です。ハイエースは世界的なベストセラ-車ですが、色々不満の多い車でもあります。

2番目は1トン積み、カムロードと呼ばれるダイナキャブオーバートラックシャシに、架装した車です。
価格は1000万円前後、長さ5.5m前後、幅2m前後、高さ3m前後、概ねキャンピング装備は整っていますが、ベースが1トントラックの為、特に初期型はエンジンパワーとリヤサスが著しく貧弱でした。
架装重量が過大で総重量4.5トンとあり、且つ高重心の為に、快適なドライブは期待出来ません。

中古車を検討されている場合は特に要注意です。カムロードが登坂車線組にならず、使えるパワーとなったのは、後期型3000㏄ディーゼルターボエンジンとなった以後です。

更に高重心対策が行われたのは極最近2011年、やっとリヤトレッド幅が拡大され、更にダブルタイヤ仕様も選べる様になり、やっとまともに使えそうな車になりましたが、レーダークルーズすらが末だ装備されず、まだまだ進化過程の車です。

ランクル300で1000万円儲ける?ランクル300で1000万円儲ける?
ケンさんのキャンピングカー候補は左写真のフィアットデュカト、このクラスでは世界で1番売れている商用車で、1000万円は良いのですが、トヨタより相当劣るイタリアの車と言うのが、最大のネックです。寸法は6.0 x 2.05 x 2.5mと、マイクロバス並に巨大です。エンジンは2100㏄180hpです。

トヨタ車に適当な車は無いのか? 2019年から海外モデルのハイエース300型としてあるのですが、国内販売予定は無さそう様です。

5.9 x 1.95 x 2.3m、エンジンは2800㏄190hp、海外製でもトヨタの方が信頼が置けそうで、寸法も手頃と言えます。林道ツアーも可能な、4WDモデルが欲しいです。

子供が小学校高学年ともなれば、乗車定員は2名ても良く、トイレやシャワールームは望まない方が良いと思います。シャワーは水量が50㍑/人が必要となり、スペースも火力も重量も大問題となります。電力も所詮車載バッテリーでは2kwh以下、我が家はバッテリー駆動ですからよく分かりますが、一般家庭並に使えば、1日に水は400㍑、電力は20kwhが必用です。家庭感覚を持ち越す事は出来ないのです。調理設備もカセットコンロが1∼2台あれば十分、多くを望まない方が良いと思います。







Posted by little-ken  at 11:04