2018年11月06日

紋別解禁猟:その2。

第4期:大阪K生徒:7チャンスからまさかの5連続失中、73cm&カニ角捕獲。
11月4日PM:2チャンスとも何故か失中。
ライフル銃サコー85ハンターモデルも3猟期目、まだこれと言った成果なしですが、そろそろ本領を発揮する頃かと思われます。16時少し前、100m強に60cm級の射撃チャンスを戴けました。もう戴いた様な物と思っておりましたが、何とまさかの失中に終わりました。

続いてその少し後、75cm級に250m強の射撃チャンスがありました。
これはその場に倒す確率がやや悪いが、ライフル3猟期目となればそれほど困難な射撃ではないと言えます。どうなるかと見ておりますと、前のショックの延長かまたもや失中、かすりもしません。どうした事でしょう。到着日はこの2チャンスだけに終わりました。

11月5日:4チャンスから捕獲はカニ角1。
昨晩は雨が降りましたのでフィーバーとは言えないまでも、新しい鹿が降りている可能性が多少あります。 ・・・居ました。70cm級が雌2頭を連れていますがまだ3分ほど早いです。しかし時間調整の後に戻ってみると、よくある事ですがいなくなっておりました。

もう少し車を進める途中、オス4頭の群れともう少し大きい中オス3頭の群れがいます。
群れはこちら向きに歩いており、距離が近くなるのを待って廃屋の陰から射撃、射撃距離は何と僅か50m、外し様のない射撃と言えますが、3年目で本領を発揮する筈だったサコー85はまたもやの失中となってしまいました。

同じ場所の隣の群が150mで止まり振り返っています。チャンスです。
今度こそなのですが、慎重を期して狙い込んでいる内に動き始めてしまいました。
結果的に動いた直後の最低のタイミングの発砲となり、又もや失中となりました。

近年の150m射撃は駆除を受けた鹿の学習度が進んでおりますから、普通の第1撃であっても早く撃たなくては走られてしまいます。
まして今回の群れは銃声に驚いて1度走った鹿ですから、特に早撃ちしなければなりません。

PMには60cm級を僅か70mで射撃しましたが、これも失中、考えられない5連続失中です。
スクール1番のベテランが極基本的な事が出来ないと言う事は寂しい事です。
K生徒、5年ほど前までは努力方向が、鹿の現実に合っておりましたが、愛銃をライフル銃に換える前後から、努力するポイントにズレが生じた様です。
ライフル銃はサボットスラグ銃の約2倍の能力があるのは事実ですが、それは150m以遠の射撃に付いてだけの話であって、100m強までは殆んど差が出ないのが現状です。

K生徒の場合もスラグ最終時の方が好成績で、ライフル銃に変更してからはまともな成果をまだ1度も出せていない状況です。ライフル銃に過度の期待を掛け、その高性能を如何なく発揮させ様と、選んだスコープはライフル銃本体価格並の高級スコープでした。
しかしそのスコープは大きく且つ重く、大切な銃のバランスを崩しています。

筆者の多数の成功例からもナミビアポイント狙いなら308のパワーで十分であり、同様にスコープはリューポルド1番の安物で遠射もスナップショットもランニングショットも十分な成果を上げています。遠射の最大記録は半依託で380mでした。

サボットスラグ銃に取って150mは遠射となりますが、ライフル銃はその高精度と高弾速を生かして150mを近射の早撃ちにしなければ更なる発展はありません。
またそうする事により駆除で学習の進んだエゾ鹿も敵ではなくなります。
銃が高精度である事は良い方向ですが、早く撃たなければ意味がないのです。

考え方はライフル銃ならば、150mでも僅か数cmと言う高精度が出せます。急所の大きさの直径15cmはライフルの精度からすれば桁違いに大きく、その大きさなら狙い込んだ精度を出す射撃の1/10の照準時間で早撃ちしても十分に命中させる事が可能となります。
サボットスラグでは、キッチリ狙っても落差補正を要する難度の高い遠射だった150mが、ライフルならば直撃アバウト照準早撃ちに出来る、これがライフル銃の本当のメリットです。

さてさて本年度は良い所にないままで終わってしまうかに見えたK生徒ですが、夕方にはカニ角を70mで射撃、これには命中し、捕獲ゼロだけは回避されました。

11月6日AM:70cm級にランニング射撃もウォーキング射撃もバッチリ決まりました。
70cm級を250mから射撃、良い弾着音がありパッタリ、お見事と言いたい所ですが、20秒後に起き上がり走り始めました。普通ならこれでもう回収不能が確実となりますが、K生徒単発連射ながらランニングショット、1発目失中、2発目命中、3発目リードは合っていますが足元着弾、この頃には鹿の速度が落ち、立ち止まりそうになって来ました。

間もなく止まりそうですが、彼はウォーキングのままで発射、見事命中し再び倒れました。
高弾速のライフル銃は動的にかなり有利ですが、それにしてもランニングもウォーキングも見事な射撃でした。サイズは70cmオーバーかと思われましたが、僅かに不足する69cmでした。直撃に近い250mを1発で決められない射撃はお粗末だったと言えますが、ランニング射撃とウォーキング射撃は見事だったと言えます。2日間で7チャンス、5連続失中の後、カニオスと69cmを仕留めました。

K生徒の2018年の解禁猟はまだ丸1日分残っておりますが、これで終わり仕事に戻らなくてはならなくなりました。それは仕方のない事と言えますが、ここで非常に残念な事が起こりました。聞かなければ良かったと心から思います。その位残念な出来事でした。

3日目のPMと4日目のAMをキャンセルする事は勝手ですが、彼は何とこの1日分を出撃しないのであれば、実習費を2日分位してもらいたいと言う請求があったのです。全く常識外れ甚だしいです。出撃しなくても宿泊するのですからコテージ代1.5万円強は発生します。またスクールの収入もそれでは減少し損失が発生します。
世間的にもこう言う場合は直前キャンセルでは料金の減額はありません。こう言った常識が分からないとするならば、非常に気の毒な話です。

予め2日猟が分かっていれば、そう言う日程で全体を計画し、そう言う実習料に出来たのですが、残念ながら直前キャンセル扱いの勿体ない、そして情けない事になりました。
紋別解禁猟:その2。
勿体ないで言えば、15年前スクール初期の頃の参加日数は平均4.5日猟でした。
せっかく遥々北海道まで来るのですからなるべく長く猟をする方が良好な効率と言えます。
それが徐々に短くなり、昨今では3.0日になりました。
3日猟ですと調子が上がるまでに1~2日を費やし、やっと調子が上がる頃にはもう下記の様に捕獲を控えなくてはならなくなります。

3日コースでは到着日の夕方猟と最終日の朝猟が可能、これがスクールの大きなメリットにもなっておりますが、最終日(4日目)の朝猟は捕獲しても解体は愚か処理時間が不足し十分に楽しめず、3日目のPM猟から多少そう言う傾向となり、やっと調子が上がった頃にはもうこの処理時間が不足して十分に堪能出来ない最終日やその前日夕方猟になってしまいます。
折角の遠征猟が効率的にもったいない事になると言うか、これでは上達出来ません。

もう一つ勿体ないのはフィーバーに会える効率です。フィーバー自体は主に5~6日サイクルの悪天候明けに起こり、その3回に1回ほどがビッグフィーバーとなります。
6日猟ならフィーバーの大きさは運次第ですが、確率的には必ずフィーバーに会える事になり、3日コースでも2年通えば平均確率からすれば会える事になります。

しかし折角のフィーバーに会えても、問題はその時期です。
まだ調子の上がらない1~2日目では意味が薄くなり、本年のK生徒の様に成果を上げらず、そして期待の後半は処理時間不足で有効に使えないのですから、折角のフィーバーも有効に生かせられません。射撃の調子が上がってから十分にフィーバーを楽しみたいモノです。

調子が上がるまでに1.5日を要すると言う考えで行きますと、3日コースでは調子が上がってからの有効日は僅か0.5日ですが、それが6日コースなら3.5日もあり、有効効率は7倍と著しく上がる事になります。
そう言う事ですから、なるべく長く連続でスクールに参加する事は、上達の効率的、フィーバーの有効利用的に言って2乗的以上の意味があります。是非長期参加をご検討下さい。

そこで短日程ながら最終日までしっかり猟が出来る方法を考えました。
それは猟無し1日追加と言う方法です。1日目は到着日の夕方猟0.5日、2~3日目は終日猟、4日目は朝猟のみ0.5日、これが普通の3日猟であり、実習料は3日分です。

その最終目のAM猟は処理時間の圧倒的不足から十分楽しめませんが、実習料を必要としない後処理日を1日を追加すれば、最終日のAM猟も旭川空港時の従来手法に比べ、1時間多い8時頃まで目一杯楽しんで戴き、仮に8時に捕獲しても紋別空港までなら2~3時間の処理時間が可能となり狩猟制限はぐんと減少します。

そして生徒入替の紋別空港送迎に同乗し、空港でレンタカーを24時間借ります。
以後はスクールを離れて丸1日で後片付けをして、翌日の飛行機に間に合う様に帰ります。スクールを離れる事になりますが、追加宿泊は宜しければ5000円で可能となります。
4日以上コースの場合は無料で追加宿泊が可能です。

これで最終日やその前日から捕獲調整をしなければならない事は殆んど無くなります。
同じ3日猟であっても調子が上がってから1.5日があり、総合効率は3倍と大幅に上がります。長期参加スクールと共に、宜しければこの猟無し1日追加制度を御検討下さい。
きっとレンタカー代や追加宿泊費以上のメリットが得られるかと思います。









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Posted by little-ken  at 18:48 │EHG5205実戦記