2018年07月25日

筆者のカモ撃ち装弾の移り変わり。

極初期のキジ撃ちを除き、筆者の狩猟人生はカモ猟が大きく占めています。初期のカモ撃ち時代には当時の狩猟読本装弾表に従い、2号装弾を使用、勿論射撃技術の未熟で撃墜は稀でした。そして余りに低い  撃墜率に装弾のパワー不足を疑い、大粒散弾に徐々に移行して行き、やがてBB装弾に行き着きました。

BB装弾には50粒程度しか入っておりません。これで水面に落ちたカモを撃つとどう見てもパターンが荒過ぎ命中率が確保されていないのが見え見えでした。それでまた徐々に小粒側に移行し、4号装弾にして良く 墜ち始め、それでしばらくは4号装弾に落ち着きました。4号装弾の連射が上手くなった経緯には安い装弾の入手がありました。それは水平2連時代の4号装弾で紙薬莢の28g装弾でした。
半額以下でしたからバンバン撃つ事で連射が格段に上手くなり、ここから後刻3バースト射撃が生まれました。

しかしコガモには明らかに大粒過ぎてパターン漏れを強く感じ、そう言う目で見ると中型カモにもパターン  漏れを感じる様になりました。それで再び装弾を小粒側に移行させ、6号装弾でしばらくは落ち着きました。中型カモには良いのですが、コガモには6号でもパターン漏れを強く感じましたが、さりとて7.5号にまで小さくして貴重なカルガモを撃ち損じる事を恐れまして、踏み込む勇気がありませんでした。

流れが変わったのは1980年頃、それまでは射撃用の7.5号装弾も狩猟用の各サイズ装弾もそれほど大きな価格差はなかったのですが、この頃から大きくなり始め、やがて価格差は2倍となりました。
それで近距離ならばと言う限定で7.5号装弾を使い始めました。勿論良く墜ちまして問題は全くありません。
その内に意外と遠射でも良く墜ちる事に気が付きました。

同時に遠射のリード合わせには苦労しましたが、これを1発で解決する方法を考え出しました。
それが3発を飛行線上に高速連射でバラ撒き、そのショットコロン群にカモを飛び込ませる3バースト射撃です。これも弾代が安いからこそチャレンジ出来ました。
この3バースト射撃で筆者の撃墜率は大幅向上し、一気に3倍になりました。

そしてこの射法により、7.5号装弾は予想よりも弾速低下が大きく、その分のリード追加を必要とする事が分かり、そしてリードさえ合わせれば、遠射の撃墜率も7.5号装弾がダントツである事も分かりました。
そして直径10cmに3粒以上命中させられる装弾号数とチョークと距離の一覧表を算出し、この試行錯誤から辿り着いた実績が正しかった事をデータ的にも証明出来ました。
そして1990年頃、無償1000発のスチール装弾のテストでもスチール装弾の非力さは途中弾速低下にあり、リードを追加すれば粒数が多い分だけ良く墜ちる事が確認されました。

そして獣猟側での小粒散弾の結果、更にはライフル銃でのランニングショットが3発目着弾と同時に全量が即死する事を合わせますと、撃墜率は概ね弾粒数に比例し、1粒のエネルギーには無関係である事が分かりました。強力なライフル弾でも3発、1粒がその数%のエネルギーしかない4号バックショットでも3粒で即死、そう言う事であれば絶対に粒数の多い小粒散弾が優位である事は言うまでもありません。




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Posted by little-ken  at 18:03 │銃と弾