2017年12月31日

エゾ鹿大物チャレンジ6日コース新設

ド迫力の大物エゾ鹿捕獲はハンターの夢、並級ガイド猟より下級の手法では超大物はおろか、大物クラスでもラッキーな1部のハンター以外は相当な年数を通っても達成出来ません。
スクールでは通常3年前後の10日前後で大物捕獲を達成しておりますが、スクールも残す所数年、今から参加しても間に合わない可能性が出て来ました。

そこでこれを何とか間に合わせようと、未経験初回参加者でも大物捕獲を可能にしようと、大物チャレンジ6日コースを新設しました。
獲れなかったら条件付で次回半額チャレンジも付いており、かなりの高確率が期待出来ます。

エゾ鹿大物チャレンジ6日コース新設
  角長84cmの超大物と筆者の愛銃サコー75改。
 何時かは達成したい超大物ですが、まずはその手前の大物捕獲成功が必要です。


大物鹿捕獲6日コース
大物コース成立は出会い率が20%、捕獲成立は下記の様に保証付(条件有)で可能です。通常3日コースを通い続け3年前後で全員が達成している大物捕獲を、未経験初回参加者を含めて、1年目の6日で確実に達成させる事を本コースは目的としております。
但し誰が参加してもと言う訳ではなく、次の条件を満足しなければ挑戦権がありません。

 1.射程距離100mで射撃精度5cmが必要です。
   70cm級大物は100m前後に出没、実戦では3倍ほど悪化する事を考慮すると
   射撃場で5cm以下の精度が必要です。これに至らない人は事前に愛知射場に
   於ける無料射撃講習を受け、至れる様にして頂きます。
 2.発砲準備動作から照準発砲までの一連の速やかな動作が必要です。
   鹿は待ってくれません。
 3.迫力負け5回の対策を必要としますから、5回/日の出会い数と出会い率20%
   から逆算すると必然的に6日以上のコース参加が条件となります。
 4.大物捕獲を保証している訳ではありませんが、出会い数が予定の半分の15回
   以下しかなく、且つ大物が獲れなかった時、次回チャレンジは半額となります。
エゾ鹿大物チャレンジ6日コース新設エゾ鹿大物チャレンジ6日コース新設
   左:100mで5cm以内が参加条件。  
   右:筆者愛銃による150m射撃。将来これ以上を目指したい。

エゾ鹿大物チャレンジ6日コース新設
平均的な予想捕獲は大物1頭を含む数頭、これを写真の様にして担いで凱旋します。

平均的には全員が大物達成に至れる筈なのですが、大物との出会いは後述のフィーバーが不可欠となります。保証制度の対象外の予想パターンは次の通りです。

6日以上のコースなら必ずフィーバーに会え、大物対戦チャンスも5度前後は期待出来ますが、問題はその順番です。
5~6日目にフィーバーに会えば理想的なのですが、もし初端だけしか会えなかった場合、有効に機能させられず、肝心の時には大物の出会いが無い事が少々ですが懸念されますが、この場合は大物が獲れなくても出会い数が十分あれば保証の対象外です。

この初端のチャンスをなるべく有効に生かす為には、後述のF生徒の場合の様に、事前講習がかなり有効です。
その意味からすれば全員の事前スクール受講をお奨めします。
射撃精度その物が至らない場合、保証は無くなりますが、参加は可能です。
しかし事前講習に合わせ、現場指導と本人の努力次第ですが、能力大幅向上はかなり期待出来、大物達成は期待出来ると思います。

尚、参加実習費は30~36万円程度です。これを高額と思えばそうなりますが、大物捕獲まで最短距離にあり、将来超大物を目指したい場合は50代半ばまでが勝負時ですから、大物でモタ付いておりますと時間切れになってしまいます。


ベストシーズンは10月25日前後からの僅か3週間だけ。
EHGはエゾ鹿ハンティングガイドの略、5205はその平均実績を示しています。
10月25日頃からの3週間がエゾ鹿大物猟ベストシーズン、出会いとは中級技量で撃てる可能性が十分ある場合を言います。
過去15年間の平均出会い実績で5回強/日、この3年の平均でも5回弱/日があります。平均捕獲は2頭強/日、0.5頭/日の大物が含まれ、この数年では2頭弱/日となっております。

中級と言える様になるまでには実戦10日程度を要し、中級と言える様になった頃、大物捕獲にも成功します。
今回は6日間で一気に中級を目指します。

2018年度 募集中。カレンダーhttp://ehg5205.militaryblog.jp/c22528.html


フィーバーと谷間
スクールでは出会いの70%が3段角の成獣オス、20%が角長70cmを超える大物、5%弱が角長80cmを超える超大物となり、本州猟とはまるで内容が違い、大きな魅力があります。

しかし出会いは平均ではなく、バラ付きは±3倍、悪天候の前後、特に悪天候明けに集中し、そう言う出会いをフィーバーと呼び、大物はそんな時にまとめて出て来ます。
フィーバーになりますと1日10回以上のチャンスがあり、弾も1日10発以上が必要です。半面その反対の谷間も残念ながらあり、そんな日の出会いは1~2回/日しかありません。

毎シーズン4回のフィーバーがあり、内1回がビッグフィーバーとなります。
フィーバーは悪天候によって起こり、そのサイクルは5日前後、従って6日以上のコースを選んで頂ければ必ずフィーバーに会えます。
通常の3日コースですとフィーバーに当たる確率は1/3、残りは並と外れが半々になります。
エゾ鹿大物チャレンジ6日コース新設
   根室1月のビッグフィーバーです。
   これほど大物がまとまる事は紋別ではありませんが、
   大物にフィーバー時以外に出会う事は難しいのが現状です。


迫力負け
一口に5回のチャンスから2頭捕獲と言う事は成功率40%程度と言う事になります。
しかし大物鹿でも小物鹿でも成功率40%一定ではなく、射手より大幅に体格が大きなエゾ鹿に対しては迫力負けを起こし、足が地に着かない射撃が続きます。
最初は3段角であるだけでこの迫力負けが起こり、この対策に5回戦を要します。

迫力負け対策を1度クリアしても、20%相手が大きくなると再発、以後超大物捕獲成功に至るまでこれが繰り返され、迫力負けを克服したサイズ以下なら難なく獲れても、それを超える大物は再度5度の対戦を乗り越えるまで獲れないと言う巨大なハードルなのです。
エゾ鹿大物チャレンジ6日コース新設
 1番多い失中は角を含めた全体の中央を撃ってしまい、背中上方に着弾します。
 次の段階では胴体の中央を撃ってしまう事、急所は胴体のかなり前方にあります。
 次が心臓その物を撃って200m走られ未回収になる。
 その場に倒す為には前足軸線上の背骨交点がベストポイントです。 



大物鹿の難易度
生息数は大きい程3乗的に少なくなる出会い回数、習性から広い場所に出没し長射程距離、豊富な社会経験から短時間照準しか許されず、且つ迫力負けしない射撃を要し、更に大物程被弾強くなり確実に急所を撃ち抜く事が不可欠と言う、5重の難易度増となります。
エゾ鹿大物はこれら5項目全てを至れる様にしなければ勝てない強敵なのです。
エゾ鹿大物チャレンジ6日コース新設
   写真は生徒が捕獲した角長85cm、1300頭余中のNO.10です。
   何時かはこんなのを捕獲して下さい。


また大物鹿は普通の群鹿とは違う単独行動を取り、それに精通したガイドを使わない限り、捕獲の可能性は1桁以上低下します。
筆者も1993年からエゾ鹿民宿巻狩りを3年30日余、その後2年10日余の単独流し猟を行いましたが、ガイド猟に移行するまでの5年40日間は超大物どころか大物鹿すらまともに見た事が1度もありません。
それがガイド猟に移行した初年度の1998年には超大物を捕獲出来ましたのですから、眞に大物ガイド様々です。

以後ガイド猟の3年間は時々成功し、2002年からはスクール設立、この頃から出会い率と捕獲率が向上、2006年には概ね出会える手法と射獲法に開眼、以後はおかげ様で出会えた超大物の70%以上を捕獲、全32頭中の22頭の超大物を僅か5年間で捕獲出来ました。
エゾ鹿大物チャレンジ6日コース新設エゾ鹿大物チャレンジ6日コース新設
 左:超大物の在庫の1部。 右:1シーズン分の超大物を煮て皮を剥がしています。

生徒による角長80cmオーバーの超大物捕獲成功は平均19.3日です。毎年3日出猟ですと7年目となり、同70cmオーバーの大物捕獲達成まではその半分程度の10日前後です。


過去に捕獲ゼロはありません。(通常3日コース時)
未経験初回参加者の最大の関心事は獲れるのか獲れないのかにありますが、50mで5cmの精度があれば、捕獲ゼロは過去にありません。
しかし、もちろん捕獲が保証されている訳ではありません。
しかし再チャレンジ半額制度があり、適用は1度もありませんが、出会い数が平均の半分の7回以下で且つ獲れなかった場合に次回は半額となります。

射撃精度が至らない場合は保証の対象外となりますから、事前に愛知射に於ける無料射撃講習を受けて頂いた方が有利です。

注目の未経験初回参加者は過去9人に及び、初回捕獲は平均的に10回程失敗後の2~3日目、比較的近距離で小型の獲物に出会った時に達成されました。
50mの5cmに至らなかった2名は1頭の捕獲に留まりましたが、他の7名は初捕獲記録後更に追加捕獲、平均捕獲は2.3頭となりました。

この様にエゾ鹿ガイド猟は初捕獲まで3日以下、概ね本州猟の実戦1年分以上を1日で体験出来、低捕獲率の本州猟に比べて、飛行機代や実習費を支払っても圧倒的コスパ有利です。
獲れないからもう銃を辞め様と思っている貴方、最後に是非1度お試し下さい。
せっかく幾多の難関を越えて得た銃ですから、これを試してから辞めても損は無いと思います。



まとめスクールと事前スクールの優位性
通常3日猟ですと翌年まで360日余を空けて再開となり、1日以上が前年の復習に費やされてしまいます。
大物捕獲までは通常10日前後、3日猟通いでは3年強を要するのですが、そう言うラップ部分が省略されますので6日間でも十分に達成は可能なのです。

ただ、大物はすでに紹介しました様にその習性上から100m以遠に多く、100mで5cmが不可欠となります。
すでにその領域に達している人は良いのですが、そうでない人が1年以内に独自でその領域になる事は非常に難しいと言えます。
筆者も5年程を要しました。
事前射撃講習は過去3名が参加し、共に講習前は50mで50cmの的紙からはみ出す程度が、1名はその場で、他の2名もその後自宅に於ける特訓数ヶ月で実用に至れる様になりました。

またエゾ鹿流し猟は皆様が思っている内容と多分大幅なずれがあります
それは実戦に射撃精度は絶対的に重要ですが、最も重要な事は意外にも心の側にあり、内容は発砲準備動作であり車の乗り降りです
これらが滞りなく速やかに行われなければ、心がマイナス状態のアセリ射撃となり、着弾は1m以上もずれ命中は殆んど期待出来ません。
そうならない為の手法伝授を含めて、事前射撃スクールは非常に効果があります

2017年度F生徒の場合、実銃入手の前と後の射撃練習に2度参加、モデルガンで発砲準備動作や肩付け、そしてブレない引き金の引き方を集中的に事前練習しました。
結果は10回程失敗の後の2日目後半の初捕獲が74cm大物と大成功、更にその後70cmと小物2頭、4日で4頭となりました。
射撃は4回ともマグレ気味でしたが、事前スクールが功を奏し、心がマイナス状態にならなかった事が成功の最大の原因だったと言えます
エゾ鹿大物チャレンジ6日コース新設
 事前指導複数回の甲斐あって、2日目後半の初捕獲が74cmだったF生徒。






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Posted by little-ken  at 15:48 │EHG5205近況ハンティング