2017年06月02日

愛銃の歴史:ライフル銃試行錯誤の時代。

愛銃の歴史:ライフル銃試行錯誤の時代。
  レミントン742、ガスオペレートセミオート5連銃、口径30-06、着脱式4発マガジン。
  1時期のベストセラー銃でしたが、お世辞にも良い銃とは言えず、100mで10cm程度
  と実用的には100m以下の銃でした。
  本銃はまだ本州鹿第1号捕獲以前に購入した未熟な失敗策でした。
  散弾銃型レミントン1100ディア―ガン同様、照星と照門と目標は違う焦点距離にあり、
  且つこの3つの関係位置を保持する指向性は全く無い状態、未熟なハンターがスナップ
  ショットや走る鹿に対応する事は至難の業でした。
  本銃の運用は1990~1993年と僅か3年間、捕獲も3頭に留まっています。


愛銃の歴史:ライフル銃試行錯誤の時代。
  ルガー77、ボルトアクションスコープ専用銃、口径308、固定マガジン5発。
  当時デビューしたばかりのスコープ専用銃のステンレスモデルで、軽量タイプを選択し
  ましたが、これは間違いで軽量が故に命中精度が低く実用射程は150mでした。
  3ポジション式のボルトハンドルとセーフティーの操作性も非常に良く、また1000頭余中
  のNO.1を捕獲したのも初の300m遠射を決めたのも本銃であり、筆者にライフル銃とは
  何かを教えてくれました。運用は1993~1998年の5年間、約15頭を捕獲しました。


ライフル銃の精密射撃や遠射にスコープが効果的である事はかなり以前から知られていました
が、スコープは視野が狭くスナップショットや近距離運用には使えないと思われていました。
その為に本場アメリカでも2000年頃までの銃にはオープンサイトを残し、着脱スコープ式が
主流でした。

しかし実際はこの着脱式に全ての悪の根源があり、オープンサイトに合わせた銃床スペックでは
銃を構えてから頭がスコープを探しに行かなくてはならず、従がってスコープはスナップショットや
近距離射撃には適さないと間違って結論付けられていたのです。

筆者はルガー77のスコープ専用銃を運用してみて驚きました。スナップショットが十分可能で
あったからです。
スナップショットが出来ると言う事はランニングショットも可能と言う事にもなります。
実際にエゾ鹿第1号もそして1000頭余中のNO.1サイズのビッグトロフィーも走る鹿でした。
筆者はかなり苦労して3年掛りでオープンサイトを使いこなせる様になりましたが、スコープ
専用銃は僅か1ケ月で使いこなせる様になりましたから驚きます。

この頃から走る鹿が多くなり筆者は走る鹿に当てる事を考えました。
元々本州鹿は全て走る鹿でしたし、エゾ鹿の第1号も1000頭余中のNO.1も50mとは言え
走る鹿、スコープ専用銃はスナップショットも走る鹿にも対応出来る事がすでに分かっており
当てられる自信がありました。

走る鹿にはやはりセミオートが良かろうと思い、当時デビューしたばかりのH&Kの最新作を
購入する事にしました。ボルトアクション銃並の精度を持つが謳い文句でした。
愛銃の歴史:ライフル銃試行錯誤の時代。
  H&K SL7、ライフリングはポリゴナルライフル、ローラーロッキングボルトの
  ディレードブローバック、口径308。
  謳い文句に嘘はなく、よく当たりました。150mで5発のテーブル撃ちが12mm
  にまとまりました。本銃の運用は1998~2006年の8年間、この間約350頭を捕獲、
  内100頭以上が走る鹿でした。
  本銃運用3年後、実戦90日&2000~3000発を要し、2000年には走る鹿に対する
  スイング射法が完成しました。
  当時の実用射程は100m、命中率は5発強で1頭でした。5発で3頭捕獲がMax.でした。


ランニング射撃は実戦90日で概ね達成されました。
本銃のグルーピングは申し分ないのですが、毎回5cm程ですが違う場所でまとまりまして、
300mの遠射には自信を持って撃てない銃でした。

ライフルマンの憧れは「稀に見る様な大物の捕獲」「300mの遠射」「ランニングショット5発5中
そして「大物にも迫力負けしない平静な心」や「猛獣ヒグマにも臆しない鋼の心」を手に入れ
何時かはヒグマ勝負」です。

ランニングショットは概ねマスターしましたので、やはり次なる 目標は300mの遠射です。
その為にはボルトアクションに戻ろうかと思っていました所、ちょうど友人が古いモデルですが、
レミントン700を手放すと言うのでベストセラーとして評判のレミントン700を試験運用して
みる事にしました。
愛銃の歴史:ライフル銃試行錯誤の時代。
  レミントン700BDL、ボルトアクション銃、口径308、マガジン固定式5発。
  ベストセラーとして名高い銃ではありましたが、よくこれで恥ずかしくもなく売っていると言う
  迷銃でした。グルーピングは150mで10cm弱と余り良くありませんでしたが、300mの遠射も
  数度決まりボルトアクション銃に戻る決断を付けてくれた銃でした。
  ガッカリした項目は全てマガジン周辺のトラブルで、弾をマガジンに入れる時、後ろに寄り
  過ぎると入らず、左に寄り過ぎるとニッチもサッチも出来ないポイントに入ってしまう事、
  装填すると弾底がボルトヘッドに収まらず装填不能となりました。
  運用は2005年シーズンの半分のみ約50頭を捕獲しました。

  良い点はマガジンに入れなくても装填出来るので射撃場的単発運用は良かったです。
  またホットロードに耐えられると言うメリットは市販弾運用のみでしたから不明です。











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Posted by little-ken  at 16:03 │銃と弾