2016年08月08日

スポーツは基本が大切。そして次を読む心が大切です。

筆者の得意項目にバレーボールがあります。
筆者は高校の体育の授業を教師負傷で代行した事があります。
テーマはバレーボール4時間、そしてアタックが打てる様になりたいと言う生徒の希望でこれに
チャレンジしました。
そして結果的にはクラス全員が良いトスを前提に打てる様にした実績があります。

  1.たった4時間で本格的なアタックが打てる
やり方はまずスイングの型、次にジャンプする為の踏み込みの型を覚えさせます。
そして実際にネットの前で踏み込みジャンプし、ボール無の空アタックを打たせます。
型が完成した生徒にはAクイックの様に生徒のジャンプに合わせて手に当たる位置にボール
を放り込みます。ボールが手に当たった瞬間にアタックを打てたと実感出来ます。
これが出来る様になると最終工程の普通に上げたトスを自己判断で打つ練習をします。

基礎からの積み重ねが大切ですから、一つが出来なければ次のステップに進めません。
しかし出来れば次々に進め、最初の1時間で最終行程まで進んだ生徒が20%いました。
そうして自己判断でも約半分の生徒は打てる様になりましたが、進展の遅い生徒20%は
Aクイック止まり、しかし4時間で間違いなく全員がアタックを打てる様になりました。

  2.ところが誰も本格的なこの短時間トレーニングをやろうとしない。
筆者にはその実績がありますから、アタックが打てない人、間違ったフォームで打つ人にも
正しい打ち方を多数教えましたが、しかし唯の一人とて成功した試しがありません。
また来てから反応するスポーツを読んで見切りで行う上級スポーツに切り替える事は
スポーツが不得意であった筆者にも出来たのですから多くの人にも可能と思い、多くの人に
説いて来ましたが、これも唯の一人も切り変える事が出来た人はいません。

上級バレーをする人には多くがこれを身に付けていますが、一般人には通用しない様です。
当時の工業高校生徒は勉強嫌いなのに成績は上位10%をキープ出来る生徒ばかりでしたから、
例外側と見た方が良いのかも知れませんが、逆に言えばこれが出来る様になれば上位の
グループに入れ、新しい世界が開けると言っても過言ではないと思います。

  3.読みで行うスーパーバレー
筆者の読みで行動するバレーボールの素晴らしさの一端を紹介致しましょう。
条件の良い時に良いアタックが打てるのは当たり前と言えますが、そんな程度ではございません。
 例1).ダイレクトライナースパイク:味方の撃ったサーブを相手が上手く拾えず、ライナーで
     こちらに向かって来ます。筆者はレシーバーが入った位置とボールの予想コ ース
     からレシーブしたボールはライナーでこちらに来るとコースを読み、その時点から
     アタックの準備に入り、飛んで来たライナーをダイレクトスパイク出来ます。

 例2).ライナー送りスパイク:味方のレシーブが相手コートに向かってダイレクトライナーで
     飛んで行きます。これもボールが実際に動く前のそうなる事が予測出来ますので、
     コースを読みアタックの準備に入り、後方から来たダイレクトライナーを送りスパイク
     にします。これは近年筆者の反応が遅くなり成功率が低下して来ました。

 例3).クッションボールアタック:2と同様のライナーですが、セッター近くのネットに向かって
     飛行します。この時のボールのコースも読め、そしてセッターがネットボールを拾おう
     と入った位置が正しいかどうかも読め、その結果どの方に上がると予測、
     そこに向かってアタックの準備に入り、ネットのクッションボールをアタック出来ます。

 例4).ネット真上ボールのスパイク:トスがネットの真上側に流れたとします。
     ボールはまだ50%が手前側にあるとは言え、タッチネットが怖くて普通の踏み込み
     は使えません。また無理して打てばオーバーネットになってしまいます。
     筆者は早い時点でボールがネットに近過ぎる事を予測し、特別な踏切をし、スイング
     もネットに並行な特別製とし、親指1本でボールのこちら側にある部分のみを撃つ事
     が出来ます。この方法で70%位相手側にあるボールも撃つ事が出来ます。

これが読みで行動するスポーツの1部です。
上記例の項目は重点項目の違いもあって日本代表クラスの選手でも出来る人が殆ど
いないのですが、このプレーを元運動嫌いだった53歳の名も無き男が独自に開発し、そして
体重100kgの66歳の現在でもプレー出来るのですから驚きです。ボールの動き初めを読む
のも重要ですが、更にその次や次の次を読んで行動の準備をしておく事が重要です。

次を読む行動が出来る様になれば、次の次の次位までは容易に読める様になり、
スポーツでも仕事でも、次を読んでない人には絶対に勝てる様になり、大幅な有利になる事
は間違いなく、人生をかなり豊かな物にしてくれます。
当時の工業高校クラス全員からその昔には可能性を感じましたから、世の中の全員では
ないかも知れませんが、かなり多くの人にとって不可能ではないと思います。

  4.狩猟も並の手では野性鳥獣に勝てない
狩猟に関しましては相手の五感や体力面では桁違いで絶対に勝てませんが、彼らは次の次
を考えて行動していませんから、この手法であれば勝てる様になりますと言うか、
勝つ為にはこの手法しかない様に思います。
一見関係無い様に思えますが、実は何処も同じなのです。

次を読む為に必要な事は仮説です。仮説が合っていれば事象はスローモーションで動き、
今まで見えなかった細かい事まで見え、そこから更に高度な仮説作りが始まり、やがては
真髄が見える様になります。

ご当人は年齢的に無理であれば、息子さんや孫さんにこれをぜひお奨め下さい。
バレーボールの基本はパスからが定説ですが、新人生徒が1番先に求めるのはこのカッコ
よいアタックです。これが出来る様になれば他はまもなく出来る様になります。
その為には我流ではなく正しいバレーボールが出来るコーチに付かなくてはなりません。

  5.アタックの解析
なおアタックのパワーはメインが肘、次いで手首、肩の動きや上体のひねりや反りはおまけ
程度です。この手首でボールを抑えるまでの一連のタイミングが合えばパワー伝達は100%、
特別な筋力が無くても誰でもイイ感じのアタックが打てますが、それにはフォーム作りが最も
重要な項目となり、これ抜きには上達はあり得ません。

筆者の指導により4時間で全員打てる様になったのも基礎から手抜きをしなかった為ですが、
逆に言えば出来ない人もフォームが間違っている人も4時間で直せる事を意味します。
写真は世界で1番美しいと言われる迫田さおり選手のフォームです。参考にして下さい。
スポーツは基本が大切。そして次を読む心が大切です。スポーツは基本が大切。そして次を読む心が大切です。
  1.飛び上がった直後。両手は目一杯のバックスイングから
    踏切と同時に上に振り上げ、体全体を引き上げます。
  2.迫田選手1番美しい瞬間の空中姿勢。
    左手を振り下げる事によって短時間ですが体を空中にキープ出来ます。

スポーツは基本が大切。そして次を読む心が大切です。スポーツは基本が大切。そして次を読む心が大切です。スポーツは基本が大切。そして次を読む心が大切です。
  3.ボールが当たる直前、肩は真上まで上がっていますが、
    肘はまだ後方に大きく曲がったままです。
  4.ボールがヒットした瞬間、後方に曲がっていた肘を瞬時に伸ばし、
    その勢いをボールにぶつけます。
  5.打った直後、肘が伸び切る直前からパワー伝達は手首に移り、
    抑え込むと同時にボールに下向きの回転を与えます。








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