2016年07月20日

サボットスラグハンターのベストな出猟時期と注意事項。

サボットスラグ銃 のハンターの出猟時期・・・
・・・は当地区の場合ですと10月下旬から11月10日頃が良いと思います。
それ以外のシーズンになりますと、150m以遠の射撃が多くなります。
唯その時期は距離的にも出会い数的にも有利で、非常に人気が高くかなり早目の予約が必要です。
2016年はすでにその時期が埋まっており、宜しければ2017年度を受付けます。

昨シーズンのH生徒は10/28~10/31までに100m前後で30チャンスがありました。
彼は初回から確率1/3のフィーバーに当たり、もし100mの射撃能力を持っていれば相当の豊猟となり、迫力負けしなければ75cm級以上の大物も束にして帰還出来たと思います。

しかし50mしか射撃能力のないH生徒は残念な事にその良いチャンスの殆どを失中、結果的に50m弱の小物2頭を捕獲出来ました。それもフィーバーだからこそ至近距離の出会いも得られましたが、そうでない時期の鹿は100~150mになりチャンスもやや減少します。
11月中旬以降では近年150m以内で捕獲出来る射撃チャンスはほぼ無くなりました。

ガイド猟 の検討:要捕獲実績のチェック。
昨今は駆除が1年中となり、鹿の動きに精通していないと出会いを得る事が難しくなりました。1年中狩猟可能でそれが収入になると、移住を決意した知合いの並ハンターも複数いましたが、彼の技術では殆ど捕獲出来ずに共に屈辱の出戻りとなりました。

同様にガイド猟でも後述例の並クラスガイドでは捕獲レベルには達しない事も多くなり、ガイドの人選も重要な問題となりました。
W生徒はこの所は参加出来ていませんが、スクール以前には釧路方面ガイド猟3日間を3年連続で行い捕獲ゼロの連続でした。巷でもブログのも類似の奮闘ぶりが増えて来ました。

昨今ではご自分の都合の出猟時期では豊猟を望めません。
豊猟を望むならば、鹿の獲れる(鹿の移動)時期に出猟する事です。
特に射撃能力の低いハンターは腕の良いガイドの選択が重要な項目となりました。

エゾ鹿猟 のコストパフォーマンス:捕獲3.4倍エゾ鹿猟の圧勝です。
   1.本州鹿巻狩りは0.05頭/日-人、平均20回通わないと1頭になりません。
隣県まで高速を飛ばせば1回遠征には約1万円、1頭捕獲には約20万円が必要と言う事になります。本州巻狩りも意外と金喰い虫なのです。

3年目程度の平均的ハンターですと、3回見て1回撃って、3回撃って1回当たると言う確率、1回撃つ為の費用は6.7万円と言う事になります。
また本州猟では使用する猟犬が鹿より小型である事から大物を追い出す事が困難で、3段角の捕獲は難しく、小物オスかメスしか捕獲出来ない事が欠点です。
筆者はその昔には隣県の巻狩りで初回捕獲までには70回余通い、現価格で1頭捕獲に70万円も掛かった事になります。

   2.エゾ鹿猟遠征1回当りでは平均3.5日の実猟で総費用205万円です。
ガイド費用は17.5万円、往復には飛行機代等で3万円、合計20.5万円になります。

3年目程度の平均的な生徒ですと2頭/日の捕獲ですから、3.5日で7頭の捕獲となり、角長70cm以上の大物が1頭以上含まれます。
1頭捕獲する費用は約5.9万円、1回撃つ費用は約1.2万円と言う事になります。

   3.両者のコスト比較。
捕獲コストではエゾ鹿が本州鹿よりも約3.4倍優れている事になり、射撃コストでは約5.6倍優れている事になります。

内容的にも本州猟は小物が多いのに対し、エゾ鹿なら出会いの70%が3段角、味も圧勝、体重で2~3倍の立派な角を持ったオスを捕獲 出来ます。
元々目標が大きな角の鹿の捕獲と美味しい肉のゲットである事を考慮しますと、更にコスパは大きく広がる方向になります。

   4.コスト以外の比較。
第1にガイド猟で撃たせてもらっても面白くないと言う言葉を聞きます。本州巻狩りでは射撃こそ本人単独ですが、狩猟全体的に考えればグループと猟犬に獲らせてもらっている事になり、エゾ鹿ガイド猟ではそれがガイドに変わっただけで同等 と言えます。

第2としてエゾ鹿猟は本格的な100m以遠の高精度な射撃 を要し、ド迫力の大物 との対戦の中、全てが突然始まる為に 発砲準備動作の重要性 等々、本州猟にはない 各種課題も続出、決して射撃場の据物切りではなく、エゾ鹿猟の方が 難易度が高く、満足度も高い と思います。ぜひ体験して比較して下さい。

第3として幾らコスパに優れていても狩猟に掛けられる総額予算的限界や休暇日数的限界から、頻繁に通えない欠点 はどうしても残ります。
また捕獲だけが狩猟の楽しみではなく、本州鹿では20日楽しめるのに、同じ費用のエゾ鹿猟では3.5日しか楽しめず、この部分の評価は微妙です。

ただ北海道遠征は直行便があれば 日帰り猟 や1泊2日猟 も可能で、大掛かりで行き難いと言う言葉は必ずしも適切ではなく、飛行機も片道1万円強ですからそれ程の高額でもありません。

               この5年間の捕獲実績。
 年度  実猟日 出会い数 捕獲数 出会率回/日 捕獲頭/日 オス率% 大物率% 超大物%   備考
15年 13.5  073   18  5.41  1.33  92.4  44.4  5.5 羆1頭
14年 21.5  098   29  4.60  1.30  90.0  34.5  3.4 羆2頭、大物3頭
13年 12.0  057   23  4.75  1.92  88.0  21.7  0.0 羆出会4回
12年 18.5  116   34  6.26  1.84  94.0  29.4  0.0 最高大物出会
11年 31.0  154   60  4.96  1.94  90.0  31.7  8.3 大物新記録

               この5年間の主なトピックス。
サボットスラグハンターのベストな出猟時期と注意事項。サボットスラグハンターのベストな出猟時期と注意事項。サボットスラグハンターのベストな出猟時期と注意事項。
 2011 R生徒(S)70cm   2011 T生徒(S)72cm   2011 U生徒(S)70cm
   3年目(5年) 累計16頭         3年目(4年) 撃墜累計9頭       初年度(6年) 撃墜累計2頭

サボットスラグハンターのベストな出猟時期と注意事項。サボットスラグハンターのベストな出猟時期と注意事項。サボットスラグハンターのベストな出猟時期と注意事項。
 2012 I生徒(S)55cm   2012 J生徒(R)76cm   2012 D生徒(R)77cm
   初年目(2年) 累計2頭        初年目(35年) 撃墜累計200頭      6年度(16年) 撃墜累計50頭

サボットスラグハンターのベストな出猟時期と注意事項。サボットスラグハンターのベストな出猟時期と注意事項。サボットスラグハンターのベストな出猟時期と注意事項。
 2013 O&M 生徒73cm他 2014 講師  ヒグマ280㎏ 2014 講師  ヒグマ400㎏超
     まとめて4頭,新記録       19年目(44年) 累計約1250頭     19年目(44年) 累計約1250頭 

サボットスラグハンターのベストな出猟時期と注意事項。サボットスラグハンターのベストな出猟時期と注意事項。サボットスラグハンターのベストな出猟時期と注意事項。
  2014 U生徒78&73cm     2014 R生徒80cm       2014 R生徒
   2年目(9年目) 撃墜累計12頭        6年目 撃墜累計30頭        80,75,73cm、大物捕獲新記録

サボットスラグハンターのベストな出猟時期と注意事項。サボットスラグハンターのベストな出猟時期と注意事項。サボットスラグハンターのベストな出猟時期と注意事項。
  2015 講師 ヒグマ220㎏  2015 講師 4日で大物8頭  2015 S生徒78cm他大物2頭
                過去捕獲ゼロは只の一人もございません。






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