2016年07月16日
本州鹿とエゾ鹿の比較。
エゾ鹿は永らく本州鹿とは別の種とされていましたが、今では本州鹿の亜種とされています。外観的な特徴はよく似ており、角の枝分かれ形状もポイント数も同じです。
しかし下記の様に違う点も多く、事実上別物として対処した方が正解だと思います。
1.体重:軽く2倍以上です。
本州鹿では成獣雄の体重は60㎏程度ですが、エゾ鹿では120kgを超えます。
ピン角でも大きいと体重が90kgを超え、成獣雄の最大では170kg程度です。
本州鹿は2人で軽く軽トラに積み込めますが、ピン角でも積めるかどうかの瀬戸際、
それ以上は人力積み込みでは不可能です。
エゾ鹿も本州鹿も昨今は過密で個体が共に小さくなっています。
2.角長:1.5倍、太さ2倍。
本州鹿では60cm程度ですが、70cmは全く珍しくなく80cmを超えます。
角長70cm超えを大物、80cmを超える物を超大物と呼んでおります。
超大物になりますと根元のクラウン部は缶ビールサイズです。
筆者は約1000頭を捕獲しましたが、80cm超の超大物は30頭、最大は88cm、70cm級大物は数え切れません。
写真左:筆者が捕獲した30頭中の最大の本州鹿、群れのNO.2クラスでした。
本州鹿には猟犬が付いておらず、単独移動中に筆者の100m射撃を受けました。
写真右:1000頭余中のNO.3のエゾ鹿、10頭ほどの群れのボスでした。
共に標準レンズで撮影し、2つの写真は縮尺もほぼ同じです。
角のポイント数こそ同じですが、体格も角のサイズも開き具合も2種は全て別物です。
3.射撃距離:150m以遠。
エゾ鹿大物は積雪で山から降りる時期と繁殖時期が重なる場所ですと効率的に捕獲が出来ます。
山から降りたばかりの繁殖期の雄鹿は群れにならず単独行動を取りますが、ハンターの動きよりもライバルの動きが気になり、その地区で1番広い場所の中央で「我ここにあり」とアピールをします。
その為にボス級(ボス及びそれに準ずるNO.2)の射程距離は150mを超える事も珍しくなく、ライフル銃があると心強いと思います。
時には順位決定戦の前兆で50~100mの間隔を置いて数頭が睨み合っている事もあります。
実戦20日も通えば誰でもそんな時に出会えます。
上手く行けば睨み合いの鹿全てに対し射撃出来る事もあります。
そのアピールは5~10分程度で終わりますが、この場所と時間帯、及びどう言う日にそれが行われるかを心得ておけば、出会いを得るで事はそれほど難しい事ではなくなります。
1頭のアピールが終わると今度はそれに次ぐクラスがその近くの別の場所でアピールをし、以下それが順列に従って行われ、夕方はその逆の順序で朝とは違う場所ですがその近くで行われます。
群れのNO.2以降ならサボットスラグ銃の射程距離で捉えられます。
これに対して本州鹿の巻狩りは森の中で行われる為に射程距離は20m前後です。
4号バックショット等小粒系をフルチョークで撃つと効果的です。
4.大物捕獲成功率:大物の動きに精通し、迫力負けを克服すれば容易です。
狩猟形態の違いから本州鹿のボス或いはそれに次ぐクラスの捕獲には絶望的な困難を伴いますが、エゾ鹿ではそれなりに精通すればボス或いはそれに次ぐクラスの捕獲はそれほど困難ではありません。
その理由は「迫力負け」で、本州巻狩りでは猟犬が大物鹿より体格が小さく、迫力負けを起こしボス級を追い出す事が出来ないからです。
エゾ鹿では猟犬を使いませんのでその点は大丈夫なのですが、射手の体格を超えるエゾ鹿に対して射手が迫力負けを起こし、これを乗り越えないとボス級の捕獲は出来ません。
スクール生徒の統計では迫力負けを克服して超大物捕獲成功まで平均すると6.4年と22.6日を要しています。
1度迫力負けに耐性を持てばその後の捕獲は容易で、筆者はこの14年間で超大物30頭を捕獲し、生徒に5頭を捕獲させました。
5.角形状:成獣で3弾角の4ポイントである点は同様です。
しかしエゾ鹿は3歳で4ポイントになる事が多く、この時点で角長は最早本州鹿大物成獣を超えます。
全般に角の開き角度がエゾ鹿の方が大きく、角もかなり太く迫力が大違いです。
またエゾ鹿は2歳で3ポイントの2弾角になる事は少なく、先のみが分かれたカニ状の角になります。
6.味:抜群です。
本州鹿には殆ど脂肪がなく、且つ肉が硬くなり、美味しいのはピン角以下の若鹿と雌とされていますが、エゾ鹿は解禁の頃ですとケツの脂肪は3cm前後有り、大きくなっても硬くならず、ベストなのは3歳前後の若鹿の雄です。
ピン角以下はは味が薄く、メスは若鹿でないとミルク臭くて敬遠されます。
またほぼ全域でエゾ鹿の方が遥かに美味しく、本州鹿の最上級とエゾ鹿の最下級が勝負の対象になる程の違いがあります。
本州鹿に多い2段角、 エゾ鹿に多いカニ角、 巨大なエゾシカモモ、 脂肪の厚さ5cm。
7.体色:類似ですが夏毛は赤いです。
夏毛はエゾ鹿の方が遥かに赤茶色です。冬毛はほぼ類似色ですが、真っ黒から色の薄いのまで様々です。
8.捕獲数:一人1日で2頭捕獲は容易です。
本州鹿の巻狩りでは一人当たり複数を連日捕獲する事は絶望的な困難を伴いますが、エゾ鹿は技量があれば平均的な出会いが5回/日を超えます。
つまりモタ付かなければ1日に5回射撃出来、ミスらなければ、5頭を倒す事が出来、そして体力があればこの全てを回収する事が出来ます。
実際は出会いが朝夕に集中し体力面の限界から1日に2頭前後に留まりますが、次項のフィーバーに当たりますと1日中獲れマクリます。
9.フィーバー:鹿の移動日はバカ獲れです。
積雪により鹿が一斉に移動を開始し、山から降りてくる日を指します。
筆者は白糠で2度、数十頭の群れがあちこち全ての山で動き、合計では数え切れない推定数万頭が同一方向に一斉に山を移動するのを見た事があります。
根室では1日に数十~数百頭の群れを何回も見ています。写真の様な群れが見渡す
限り点在する事もあります。
また繁殖期を過ぎるとオスだけの群れになる事も多々ありますが、巨大な雄鹿の大群
に会える事も稀にはあります。
この様にエゾ鹿は大規模な移動をするのが特徴で、この特性は本州鹿には全くありません。
フィーバーは大きな移動の場合は前後の日にも渡り、数的にも出会いマクリ、内容的にも大物ズラズラ、何処に行っても鹿に出会え、捕獲数も5日19頭が最高で以下それに準ずる記録が目白押しです。
このフィーバーに会える確率は平均3.5日の出猟ですと約32%です。
また繁殖期の初期ですと順位決定戦でオス同士2~6頭の睨み合いの現場に遭遇する事も多く、上手く行くとその全てを捕獲出来ます。
写真は順位決定戦の4頭を全て捕獲しました。またフィールドが広い為、ランニング射撃
能力があれば言う前提で1つの群れから5頭を頂く事もそれ程の難易度ではありません。
筆者も2011年にはボス争いの3頭まとめ捕獲に成功した事があります。
まず左下に銃を向けたところ動き出し、ムービング射撃、残りは走り去りました。
急いで車に戻って追い掛け、300m先まで車でダッシュ、上をランニング射撃1発。
また車に戻って2km追い掛け、右下が疲れて立ち止まった所を250mから半委託1発。
しかし下記の様に違う点も多く、事実上別物として対処した方が正解だと思います。
1.体重:軽く2倍以上です。
本州鹿では成獣雄の体重は60㎏程度ですが、エゾ鹿では120kgを超えます。
ピン角でも大きいと体重が90kgを超え、成獣雄の最大では170kg程度です。
本州鹿は2人で軽く軽トラに積み込めますが、ピン角でも積めるかどうかの瀬戸際、
それ以上は人力積み込みでは不可能です。
エゾ鹿も本州鹿も昨今は過密で個体が共に小さくなっています。
2.角長:1.5倍、太さ2倍。
本州鹿では60cm程度ですが、70cmは全く珍しくなく80cmを超えます。
角長70cm超えを大物、80cmを超える物を超大物と呼んでおります。
超大物になりますと根元のクラウン部は缶ビールサイズです。
筆者は約1000頭を捕獲しましたが、80cm超の超大物は30頭、最大は88cm、70cm級大物は数え切れません。
写真左:筆者が捕獲した30頭中の最大の本州鹿、群れのNO.2クラスでした。
本州鹿には猟犬が付いておらず、単独移動中に筆者の100m射撃を受けました。
写真右:1000頭余中のNO.3のエゾ鹿、10頭ほどの群れのボスでした。
共に標準レンズで撮影し、2つの写真は縮尺もほぼ同じです。
角のポイント数こそ同じですが、体格も角のサイズも開き具合も2種は全て別物です。
3.射撃距離:150m以遠。
エゾ鹿大物は積雪で山から降りる時期と繁殖時期が重なる場所ですと効率的に捕獲が出来ます。
山から降りたばかりの繁殖期の雄鹿は群れにならず単独行動を取りますが、ハンターの動きよりもライバルの動きが気になり、その地区で1番広い場所の中央で「我ここにあり」とアピールをします。
その為にボス級(ボス及びそれに準ずるNO.2)の射程距離は150mを超える事も珍しくなく、ライフル銃があると心強いと思います。
時には順位決定戦の前兆で50~100mの間隔を置いて数頭が睨み合っている事もあります。
実戦20日も通えば誰でもそんな時に出会えます。
上手く行けば睨み合いの鹿全てに対し射撃出来る事もあります。
そのアピールは5~10分程度で終わりますが、この場所と時間帯、及びどう言う日にそれが行われるかを心得ておけば、出会いを得るで事はそれほど難しい事ではなくなります。
1頭のアピールが終わると今度はそれに次ぐクラスがその近くの別の場所でアピールをし、以下それが順列に従って行われ、夕方はその逆の順序で朝とは違う場所ですがその近くで行われます。
群れのNO.2以降ならサボットスラグ銃の射程距離で捉えられます。
これに対して本州鹿の巻狩りは森の中で行われる為に射程距離は20m前後です。
4号バックショット等小粒系をフルチョークで撃つと効果的です。
4.大物捕獲成功率:大物の動きに精通し、迫力負けを克服すれば容易です。
狩猟形態の違いから本州鹿のボス或いはそれに次ぐクラスの捕獲には絶望的な困難を伴いますが、エゾ鹿ではそれなりに精通すればボス或いはそれに次ぐクラスの捕獲はそれほど困難ではありません。
その理由は「迫力負け」で、本州巻狩りでは猟犬が大物鹿より体格が小さく、迫力負けを起こしボス級を追い出す事が出来ないからです。
エゾ鹿では猟犬を使いませんのでその点は大丈夫なのですが、射手の体格を超えるエゾ鹿に対して射手が迫力負けを起こし、これを乗り越えないとボス級の捕獲は出来ません。
スクール生徒の統計では迫力負けを克服して超大物捕獲成功まで平均すると6.4年と22.6日を要しています。
1度迫力負けに耐性を持てばその後の捕獲は容易で、筆者はこの14年間で超大物30頭を捕獲し、生徒に5頭を捕獲させました。
5.角形状:成獣で3弾角の4ポイントである点は同様です。
しかしエゾ鹿は3歳で4ポイントになる事が多く、この時点で角長は最早本州鹿大物成獣を超えます。
全般に角の開き角度がエゾ鹿の方が大きく、角もかなり太く迫力が大違いです。
またエゾ鹿は2歳で3ポイントの2弾角になる事は少なく、先のみが分かれたカニ状の角になります。
6.味:抜群です。
本州鹿には殆ど脂肪がなく、且つ肉が硬くなり、美味しいのはピン角以下の若鹿と雌とされていますが、エゾ鹿は解禁の頃ですとケツの脂肪は3cm前後有り、大きくなっても硬くならず、ベストなのは3歳前後の若鹿の雄です。
ピン角以下はは味が薄く、メスは若鹿でないとミルク臭くて敬遠されます。
またほぼ全域でエゾ鹿の方が遥かに美味しく、本州鹿の最上級とエゾ鹿の最下級が勝負の対象になる程の違いがあります。
本州鹿に多い2段角、 エゾ鹿に多いカニ角、 巨大なエゾシカモモ、 脂肪の厚さ5cm。
7.体色:類似ですが夏毛は赤いです。
夏毛はエゾ鹿の方が遥かに赤茶色です。冬毛はほぼ類似色ですが、真っ黒から色の薄いのまで様々です。
8.捕獲数:一人1日で2頭捕獲は容易です。
本州鹿の巻狩りでは一人当たり複数を連日捕獲する事は絶望的な困難を伴いますが、エゾ鹿は技量があれば平均的な出会いが5回/日を超えます。
つまりモタ付かなければ1日に5回射撃出来、ミスらなければ、5頭を倒す事が出来、そして体力があればこの全てを回収する事が出来ます。
実際は出会いが朝夕に集中し体力面の限界から1日に2頭前後に留まりますが、次項のフィーバーに当たりますと1日中獲れマクリます。
9.フィーバー:鹿の移動日はバカ獲れです。
積雪により鹿が一斉に移動を開始し、山から降りてくる日を指します。
筆者は白糠で2度、数十頭の群れがあちこち全ての山で動き、合計では数え切れない推定数万頭が同一方向に一斉に山を移動するのを見た事があります。
根室では1日に数十~数百頭の群れを何回も見ています。写真の様な群れが見渡す
限り点在する事もあります。
また繁殖期を過ぎるとオスだけの群れになる事も多々ありますが、巨大な雄鹿の大群
に会える事も稀にはあります。
この様にエゾ鹿は大規模な移動をするのが特徴で、この特性は本州鹿には全くありません。
フィーバーは大きな移動の場合は前後の日にも渡り、数的にも出会いマクリ、内容的にも大物ズラズラ、何処に行っても鹿に出会え、捕獲数も5日19頭が最高で以下それに準ずる記録が目白押しです。
このフィーバーに会える確率は平均3.5日の出猟ですと約32%です。
また繁殖期の初期ですと順位決定戦でオス同士2~6頭の睨み合いの現場に遭遇する事も多く、上手く行くとその全てを捕獲出来ます。
写真は順位決定戦の4頭を全て捕獲しました。またフィールドが広い為、ランニング射撃
能力があれば言う前提で1つの群れから5頭を頂く事もそれ程の難易度ではありません。
筆者も2011年にはボス争いの3頭まとめ捕獲に成功した事があります。
まず左下に銃を向けたところ動き出し、ムービング射撃、残りは走り去りました。
急いで車に戻って追い掛け、300m先まで車でダッシュ、上をランニング射撃1発。
また車に戻って2km追い掛け、右下が疲れて立ち止まった所を250mから半委託1発。
新射撃法のメリット。
全ての射撃のベースとなる正しい「スナップショット」
ボウハンティング狩猟法。
アメリカでは大人気、日本では禁止されているボウハンティング。
5発5中チャンレンジ
リトルケン5発5中チャレンジ。
全ての射撃のベースとなる正しい「スナップショット」
ボウハンティング狩猟法。
アメリカでは大人気、日本では禁止されているボウハンティング。
5発5中チャンレンジ
リトルケン5発5中チャレンジ。
Posted by little-ken
at 14:26
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