2016年07月14日

アフリカ猟のビッグ5。

アフリカ猟はハンターたる者の夢、筆者もその夢を一生を掛けて追い求めて来ましたが、予算に低い上限があり3回の遠征で実現出来たのは下記の様にほんの触り程度の12種類です。

この3回で使ったお金の総額は約400万円、多いと見るか少ないと見るかは各人の考え方によりますが、多くの人が300万円前後に車に乗っていますからそれ程ではないと言えばそうなります。
また筆者はその点では20年前の車に今だ乗り続け、車検整備等のメンテナンスも全て自分で行って来ましたので、車1台分以上の節約をして来たと言い切れます。
アフリカ猟のビッグ5。
           筆者が捕獲したアフリカの12種類の野生動物。

1970年の少し前から日本にもガンブームが起こり、狩猟熱が急速に高まりハンターが急増しました。山に行けばどの沢にも先客がすでにおり、カモ撃ちの有名猟場では2mに一人のハンターが空に向けて散弾銃を撃っていました。

その狩猟の中でも究極の憧れを紹介しようと多くの出版社や放送局が先を争ってアフリカ猟を取材しました。当時の狩猟はステータスシンボル的な部分もあり、著名な政治家や実業家も多数が参加していました。そのため猟友会の総会には市長や警察署長本人が必ず出席していた程で、これは1980年頃まで続きました。

大物ハンターのバイブルと化している大藪晴彦の「ザ-ビッグゲーム」もそんな時期に数年掛けてスポンサー丸抱えの狩猟が行われ、それが1979年に集英社から出版されました。
大藪晴彦は1935年生まれ、筆者は1950年、もう20~30年早く生まれたかったです。

ビッグゲーム出版より少し前の事と思いますが、日曜日の18時から似た様な名前の世界の大物猟を紹介したテレビ番組がありました。5~10人程度のプロハンターの誰かが世界中の何処かで大物と勝負しその内容を紹介する内容でした。
その影響は筆者の心に深く刻み込まれ、何時かはアフリカ猟が確立したのはその頃です。そして30年以上の時が流れ、筆者のアフリカ猟は2009年に実現し、2013年、2016年と追加されました。

ハンターの究極の夢は巨大で危険なアフリカのビッグ5を仕留める事です。
その5つとは象、犀、ライオン、豹、そしてバッファローです。多くのハンターがこれに挑み、1部のハンターは返り討ちに会っています。

WW2前後まではアフリカにはとてつもない数の大型野生動物がいました。イギリスはWW2に備えてアフリカの草食動物を食料にしようと計画し、同時にアフリカ全体を広大な牧場にしようと開発を進め、ベラボーな数のライオンを駆除したそうです。
この頃であれば行くのは大変でしたが、動物に不足はありません。

しかし現在のビッグ5はバッファローを除き、全てが希少動物になってしまい、特に犀の捕獲の道はもう無い物と思っておりました。
ところが今回のロッジにあったカタログに南アフリカのスタンバーガーサファリと言う会社ではまだビッグ5が可能である旨が書かれていました。 http://www.stanburger.com/ 
アフリカ猟のビッグ5。
これによりますとガイド代だけで21000ドル(約230万円)、ゲーム代に付きましてはたくさん生息する野性のバッファローが17300ドル(約190万円)、それ以外はお問い合わせ下さいになっており、たぶん一ケタ以上の高額、犀はプライスレスに近いです。

但しバッファローを扱うファームはたくさんあり、安い所なら5000ドル位、豹は養殖物なら意外と安い所もあり、また家畜ファームでは害獣その物の扱いを受けており、チーターと共に5000ドル前後の所もあります。
また象も場所によっては害獣扱いを受けており、ノントロフィークラスなら15000ドルと言う表示の所もありました。

我々には無縁の世界ですが、ビッグ5がまだ可能である事が読者諸君の将来の目標になればと思います。




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Posted by little-ken  at 14:31 │海外狩猟