2018年02月24日

ライフル銃の選択。

ライフル銃には他の銃にない大きなメリットがあり、多くのハンターが憧れます。
実は120m以下ではライフル銃のメリットはなく、50m以下ではデメリットの方が大きい、これがライフル銃の現実です。
ライフル銃のメリットがはっきり出せるのは150m超えの射撃だけなのですが、これを当てると言う事は特殊技術を要します。銃と弾には300mの能力がありますが90%以上のハンターは射撃技術不足でそれを発揮出来ないのが現状です。

ライフル銃で走る鹿に当てる事は肉眼で見えている映像が古い虚像である事を理解出来れば、そして射撃距離が150m前後までであれば、それ程は難しい物ではありません。
筆者は平均150m先を走る鹿に対して、2.7発で倒す事が出来る様になりましたが、教えても誰も出来ない所を見ると例外的と考えるべきかも知れません。

  ライフル銃のメリット
精度が高く近年の銃は市販弾でも100mで15mm程度に収まり、弾速が速く300mの遠射能力があります。特殊なランニング射撃技術があればですが、弾速が速いお陰で150m程度までは移動的であっても予想外によく当たります。

以前の様に狩猟目的の高精度追及の為のリロードの時代は終わりましたが、安く上げる為のリロードと言う方法は有効です。
しかし作業ミスにより肝心の貴重なチャンスを潰す事が無い様に入念なチェックが必要です。市販弾は絶対的に不良品の無い安定した品質が魅力です。

10年の経験を要さないサボットスラグ銃と言うのもありますが、弾速が遅く射程距離は150mに留まり、150m超の射撃はライフル銃の独断場です。
更に弾速の速いマグナムですと射程距離はややの程度で長くなります。

  ライフル銃のデメリット
特に通常鉛弾に多いのですが、弾速が過速状態でヒットすると皮膚の表面で弾頭が爆発を起こしてしまい、鉛部分が全飛散してしまいダメージが中まで伝わりません。
また加速状態でなくても骨に命中しますとそこで同様に爆発してしまい、そこで威力を失ってしまい、半矢で逃げられてしまいます。
その為に弾速が落ち着く150m以遠がライフル銃の強みを本当に発揮出来る距離となります。

その弾頭が爆発するデメリットはエゾ鹿猟で有名となった銅弾頭またはA型フレームの上下セパレート構造の弾頭を選択すれば大幅に減少させる事は出来ます。
しかし近距離に強い銅弾頭であっても木の葉1枚にヒットすると弾頭が開いてしまい、変形した弾頭は行方不明になります。
つまりライフル弾は木の葉1枚をまともに貫通する事が出来ないのです。

また取得までに10年以上の装薬銃の経験を要し、用途も鹿&猪&熊の狩猟に限られる為、射撃用途で楽しむ事は出来ず、狩猟実績の提出もうるさくなります。
従って射撃距離によっては散弾を使うショットガンの方が有利であったり、サボットスラグ弾を使うハーフライフル銃の方が有利になります。

  ショットガンを敢えて選択
ライフル銃にはそう言うデメリットもある為、射程距離が20m前後の巻狩りではショットガンの方が絶対に有利です。6粒や9粒弾の大粒バックショットは非常に有効なのですが、猟友会からの間違った指導で禁止されております。
実はあまり知られておりませんが、6粒や9粒を含めて27粒弾が最高のお奨め弾なのです。
27粒弾の4号バックショット、こちらは特に禁止されていません。

ではこれを発射する銃はどれが良いか?
ショットガンのメリットは散弾をバラ撒く事と連射が出来る事です。
従いまして鹿猟には22~24インチリブバレルのフルチョークのセミオートがベストです。
筆者は本州鹿の巻狩りでこれを運用し、連続20頭を失中も未回収も無く捕獲した記録を持ちますが、その要因は腕が半分、装備の良さが半分です。

通常はインプシリンダーで使われますが、27粒弾をフルチョークで運用しますと射程距離は40~45mに及びます。
これを超え100m前後までの機会がもし頻繁にあれば、サボットスラグ銃の方がライフル銃より何かに付けて有利です。

  ライフル銃の選択
ライフル銃のメリットは150mを超えないと発揮されず、ライフル銃は実質エゾ鹿専用銃と言えます。昨今のエゾ鹿は100~150mに多く、大物は150~250mに多くなります。
ではその型式や口径や照準器の選択に付いてお話ししましょう。

1.型式の選択
ライフル銃にはボルトアクション、セミオート、スライドアクションがあり、150m以内であればどの銃の精度でも問題ありません。しかし止まっている鹿に対して初弾で倒し切れなかった場合、逃げる鹿に次弾以降が命中する筈も無く、通常はエゾ鹿猟に連射は全く不要です。
スクールではマガジンを使わない単発連射ですが1日2頭前後と言う成果を上げており、連発機能は使わなくても成果に変わりはないと言い切れます。

またエゾ鹿猟では時に300m級の遠射もあり、フルフローティングバレルや、偏荷重を発生しないボルトの閉鎖構造等々、精度面から言ってもボルト銃の圧勝となります。
連射が不要で高精度が必要となれば最早答えは決まって来ますが、更にエゾ鹿猟では鹿の目前で装填する事も多く、その面で言ってもボルトアクション銃に落ち着きます。
また装填や脱砲は急いで行わなければならない事も多く、安全に出来る事が不可欠となります。

その意味では安全装置を掛けたまま脱砲出来る事が望ましいのですが、その機能はサコーしか持っていません。ウインチェスターやルガーの様にセーフティーが3ポジションの場合は中央ポジションで概ねこの機能を果たします。

ライフル銃では連射その物が不要ですから、オートやスライドアクションはその存在価値が全く無くなります。連射の特別な事例に属しますが、ランニング射撃の連射でも後述の様にボルト銃の再肩付けの方が速いのです。
筆者はオートとボルトの両方でランニング射撃を多数成功させましたが、ある時、気が付くとボルト銃の方がかなり速く連射しておりました。

エゾ鹿猟のお試し遠征を手持ち銃&ノーマルスラグ弾で安価にトライしてみたいと言う考えは誰にも浮かびます。しかしこの考えが通用したのは20年前まで、今では50m前後にいるエゾ鹿は殆どいなくなり、この考え方では捕獲の可能性が殆んど無くなりました。
但しエゾ鹿猟を見物すると言うなら話は別になります。

手持ち銃にハーフライフル替銃身だけ購入してと言う考え方もありますが、昨今のエゾ鹿は100m以遠におり、後述で説明するスコープが不可欠となりました。
更に100m先の急所に命中させる為にはそれなりの気合を入れた射撃技術が不可欠となり、道具さえあればお試し遠征で捕獲と言う考え方は10年前で終わり、こちらも今では全く通用しなくなりました。

そう言う経緯からエゾ鹿猟の捕獲が目的であるならばは、お試しではなく真面目に取り組む必要があります。どうせやるなら角長70cm超の体重120kgの大物エゾ鹿を捕獲しましょう。
それには中古銃でもOKですからスコープ専用銃のボルトアクション式のライフル銃またはハーフライフル銃を購入し、本格的な射撃練習をすれば、講師のスクールならば概ね全員が3日遠征の2年目でこれを捕獲成功しております。

2.照準器の選択
照準器には50m以下がメインの昔ながらのオープンサイト、100m以下がメインのドットサイトやホローサイト、そして遠距離を含めて全てにベストなスコープサイトがあります。
昨今のエゾ鹿は100m以遠におり、その急所が狙えるのは最早スコープサイトしかありません。
スコープ専用銃またはチークピースを正しく調整したスコープ銃では走る鹿に対しても至近距離のスナップショットにも筆者の経験から申しますと十分に対処出来ます。

スナップショット&スイングショットと言いますが、正しく調整された銃を使い所定の練習をこなせば、銃を構えれば目標は瞬時に自動的に捉えられ、近距離なら肩に付く前に射撃可能です。
また連射速度も一見信じられないのですが、自動銃より再肩付けするボルト銃の方が速くなります。筆者は全捕獲の30%以上が走る鹿であり、至近距離のヒグマの出会い頭等にも全く不便は感じておりません。

スコープは走る鹿や至近距離には使えないと従来は思われていましたが、それはチークピースが合わない後付スコープの場合です。
そう言う事から、エゾ鹿猟にはボルト式のスコープ専用銃の選択が不可欠となり、その他の銃の型式や照準器の可能性は全く有り得ません。
ドットサイトやホローサイトは斜めから見ても照準出来る点をメリットとして謳っておりますが、構え方が決まれば必然的に命中する様になりますから、その考え方自体が不要です。

3.口径の選択
ライフル銃大手弾薬メーカーの一覧表によれば、口径違い、弾頭の重さ違い、弾頭の潰れ具合の違い、等々で100種近くが並んでいます。
色々な動物を色々な場面で撃って、少しでも可能性を高くしようとした長い間の試行錯誤の結果がこの100種類になりました。

しかし日本で撃てるのは法的に鹿と猪と熊だけとなり、本州猟ではその必要性も全く無く、ヒグマは一般から対象外、用途は実質的にエゾ鹿専用になって来ます。
法的に弾頭は非鉛に限られ、更に法的な口径制限が6.5~9mmと言う事、市販弾薬や資材等の流通性を考えますと、答えは30口径の308に必然的に落ち着きます。

弾頭が鉛の場合はその欠陥を出さない為に、弾頭重量や形状等々の選択が考えられますが、弾頭が銅に限られれば話は150~165grだけとなりどちらも大差なく話は簡単です。
古い選択では30-06か308かと言う事が考えられますが、30-06は1906年制定の軍用カートリッジ、それが1950年代に軍用が更新され今に至るのが308ですから、わざわざ100年以上も前の古い物を好んで使う事はまともに考えても有り得ません。

マグナムかStdかの選択に付きましても、すでに誤差範囲であると言う結果が出ております。
エゾ鹿だけに限らず全ての獲物は直径150mm程の急所に正しくヒットさせないとその場に倒れませんが、マグナムは多少でもその可能性を高める目的で開発されました。
しかしスクールを通して主に300ウインマグと308の残念な未回収を多数見て参りましたが、そのパワー比は約1.4倍、効果も比例すれば良いのですが、実は全くの誤差範囲でした。

その場に倒すヒットポイントもヘッドやネックではなく、もちろん心臓でもありません。その新しいポイントはナミビアのプロハンターから教わりましたのでナミビアポイントと呼んでおりますが、前足軸線上の背骨の交点である事があらゆる動物の共通点である事が分かりました。ナミビアポイントは骨を貫くので銅弾が必需となります。
スクールでもナミビアポイントを取り入れてから生徒の大物捕獲率は約3倍に向上しました。

ナミビアポイントは間違いなくその場に即倒し、最高の捕獲率である事は間違いありませんが、ショック死ポイントですから欠点として約20%が10~30秒後に起き上がります。
そして逃げられたらもう数kmでは止まる事は無く、間違いなく未回収となります。これに対する対処として、倒れている内の最初の10秒以内にもう1発撃ち込む事をお奨め致します。

4.理想のライフル銃とは
筆者の経験からベストライフル銃はエゾ鹿流し猟だけでなく、全てのシチュエーションで最高の成果を発揮します。場所に合わせて銃をチョイスするのは最早古い考え方です。
その万能銃は下記の条件をマスターする銃となります。
  1.ボルトアクション銃。
  2.チークピースの合うスコープ専用銃。
  3.スコープの倍率は6倍の普及品。
  4.口径は308の工場製弾。
  5.使用弾は銅弾頭で弾頭重量は150~165gr。
  6.全長は1050mm前後。
  7.安全装置の操作性に優れる。
  8.スコープマウントが一体式。
  9.マガジンは複列着脱式。

そしてこれを満足する銃として筆者はサコー75バーミンターを選択し、これを銃身側で5cmとストック側で2cmカットし、ストックを再整形しました。
筆者も未熟時代にはかなり迷わされましたが、高額カスタム銃である必要は毛頭なく、高額スコープも不要です。サボットスラグ銃でこれらを完全に満足する銃はありませんが、ライフルと違って一生使う物でもなく、サベージボルト12番が安価で比較的良いと思います。

5.ライフル銃で達成したい項目
  1.テーブル撃ち150m 5発1ホール。
  2.肩に着く前に撃つスナップショット。
  3.遠射300m以上。
  4.角長80cmオーバーの超大物。
  5.超大物ダブル又は累計5頭。
  6.ランニング射撃150m。
  7.ランニング5発5中。
  8.捕獲100頭超え。
  9.国内唯一の猛獣ヒグマ。
 10.巨大なエルク又はムース。
 11.アフリカの巨大アンテロープ類。




  


Posted by little-ken  at 18:23ハンティング銃と弾ライフル所持

2018年02月18日

愛銃サコー75改 永久保存版の完成。

愛銃サコー75改のディスプレーモデルが出来上がりました。
今は亡き実物写真と比べますと、アクション&ボルトやスコープリング等々がレミントン風、バレルがやや太くフルートが無い、スコープの軸線がやや下を向いている等々、細かい事を言えばキリがありませんが、一応自己満足の作品です。

サコーのアクションは角型、マルイは丸型でやや太く且つ短く、バレル系は根元は同じですが先がやや太めと、合わせるには相当な技術が必要であり、且つ根気も必要ですが、頑張れば何とかそれらしくなりますから、該当する人はぜひお試し下さい。

ハンターモデルの人はアクションは今回かなり上手く収める事が出来ましたが、バレルはアルミ等を旋盤で削って自前バレルもどきを新作する必要があると思います。
またレミントンが愛銃だった人はアクションが類似ですから、楽に良いイメージを作れるかも知れません。

      完成した愛銃サコー75バーミンター改のディスプレーモデル。

           在りし日の愛銃サコー75バーミンター改。


セーフティーもボルトオプナーも全て差し込んで挟まれているだけで、特に固定しておりません。マガジンキャッチも同様で、特に固定しておりません。
タングのエンドの隙間は埋められず、ボルトやレシーバーがVSR10の物ですからややレミントン風になります。

マウントラグを新作すればサコーのスコープリングが使えますが、ベースがレミントンですから手持ちのレミントン用実物マウントラグとマウントリングを手っ取り早く使用しました。薄肉アルミパイプのみのバレル軽過ぎには7.5号の散弾粒を800g程入れました。

自宅資料館開設の際はアフリカやニュージーランドのトロフィーと共にぜひ見に来て下さい。


  


Posted by little-ken  at 18:18EHG5205近況銃と弾

2018年02月07日

新規生徒の募集が間もなく終わります。お急ぎください。

    新規生徒の募集が間もなく終わります。
講師の体力も落ち、スクールも残す所はたぶん数年と思われます。
ボケが進み且つ回収のお手伝いも出来ないガイドでは魅力に欠けるからです。
故に通常コースの新入生の募集は2018年を最後にしようと思います。
それは受け入れた新入生を大物捕獲未達成で放り出す事を避ける為です。

2019年度の新入生の募集はエゾ鹿大物チャレンジ6日コースのみとなります。
こちらなら未経験者の初年度でも大物達成の確率が高いと思われるからです。
2020年以後の新入生の募集はありません。
検討中の人はこの最後の参加機会 を逃さない様にお願いします

新人の募集は停止してもスクールはレピーターが 4名以上集まる限り続けます

超大物も近年はかなり増え、シーズン20日余の間に少なくとも数回以上を見掛けています。
U生徒の85cm級2頭も決して不可能ではありません。
彼は4年目にして超大物迫力負けを乗り越えましたので、そのチャンスを生かす事が出来ただけなのです。従いまして迫力負けさえクリアすれば誰でも可能性は十分あります。迫力負けの克服はイメージトレーニングです。講師は参加生徒全員がこの85cm級の捕獲成功する事を望んでおります。  


Posted by little-ken  at 10:09EHG5205近況

2018年02月06日

愛銃サコー75改の永久保存。

さて愛銃サコーは人気モデルですから中古銃としてそれなりの価格で売れなくはありませんが、それよりもストックやトリガーガード、スコープ等々の合法小物を手元に残し、自宅展示の永久保存版を作成しようと計画し、2018.2.1.で廃銃としました。

サコーのモデルガンもエアーソフトガンも設定は無く、近似寸法と言うよりこれしかないと言う、レミントン700をモデルとした下写真のマルイVR10と言う玩具のエアーソフトガンのアクションやアウターバレルを移植して外観を整え様と言う作戦です。(安いスコープレスのブラックモデルを使います)

サコーのアクションは角型、マルイVSR10のアクション丸型でやや太く且つ短く、合わせるのはアクション側やストック側をかなり削る苦労を伴います。
バレルも根元は同径ですが先端はやや太く且つバレルのフルートも無くなりますが、ステン色の塗装をして5m離れればそれなりに見られる様にと言うのが目標です。

スコープはサコーで使っていたリューポルドを載せたいと思っております。
スコープマウントは以前使っていたレミントンの物がそのまま使えそうです。
もちろん実弾発射の機能はある筈も無く、モデルガンの様にダミーカートの操作性も無く、エアーソフトガンの時のプラスチックの丸弾を飛ばす機能もありません。



私のライフル銃歴は1990年のレミントン742オート30-06のスコープレスに始まりました。
本銃は8年間も運用したのですが、僅か3頭の捕獲と当時はまだ著しく未熟でした。

以下は全てスコープ付の308のライフルで、ルガー77ボルト、H&Kオート、レミントン700ボルト、そして最後はサコー75バーミンターのボルトを運用し、最後のサコー75のみ独自の改造を加えた改としました。

ルガー77は11年の運用で約15頭、少し捕獲技術が育ち始めたかなと言うレベルでした。
H&Kオートでは8年間の運用で約350頭と本銃の頃から捕獲技術がかなり向上しました。
元々本銃はランニング射撃の技術を習得する為の物で、それならオートが良かろうと思って採用しました。3000発の運用で一応の成果を収める事が出来ました。

次なるステップアップを目指し、再びボルトに戻そうかと思案している時、スクールの生徒の1人がレミントンを廃銃すると聞き、ボルトアクションを試験運用する事にしました。
レミントン700の運用は1年未満と短期であり捕獲も50頭に留まっていますが、通常のエゾ鹿猟にはボルトの方がむしろ優れている事、そして遠射の安定性に優れ、ボルトアクション銃を購入する事に決めました。

そして本命銃の条件はスコープマウントのラグが一体式である事、複列マガジンの着脱式である事、安全装置の操作性に優れる事(安全装置を掛けた状態で脱砲出来る)、全長が1050mm前後である事、ランニング射撃時のバランスの良い事、等々でした。もちろん100mでワンホール級の高精度である事は言うまでもありません。

そしてサコー75バーミンターモデルを選び、1年間はStdで試験運用し、改造プランを模索しました。そして改造は銃身を5cmとストックを2cmカットし、ストックを再整形し、試行錯誤は無く、予めそうなる事が決まっていたかの様に1発で全てが決まり、サコー75改となりました。
運用は12年に渡りましたが、前半6年間で約750頭を捕獲しただけに留まらず、ライフルハンターの憧れの全てを達成出来た事を非常に嬉しく思います。

ド至近距離15mヒグマのスナップショット、150m先を走るエゾ鹿を平均2.7発で捕獲、ランニング5発5中達成、遠射300m連続3回、遠射540m連続2回、400kg以上計測不能だった巨大ヒグマ、450kgクドウの380m射撃、940kgのエランドの倒れる地響き、海外の巨大獣の数々、エゾ鹿1000頭目の捕獲、その全てがサコー75改で達成されました。

私の合計捕獲数は ヒグマ6、エゾ鹿1051、本州鹿26、海外の大型獣19、中~小型獣126、合計1228頭となりましたが、最後のサコー75改はヒグマ6頭と海外大型獣19頭の全て、エゾ鹿の70%と、私のライフル銃人生≒サコー75改と言う事になりました次第です。
その発射弾数は4000発前後、70%が実戦で、射撃場の運用はイメージトレーニングの成果確認や弾着確認テストの程度です。

  仮組立状態の永久保存版、多少それらしくなって来ました。
  重量はオリジナルの半分以下です。その理由はアクションがアルミである事、バレル
  は入っておらず、ショットガンバレル並の暑さのアルミのシュラウドだけである事により
  ます。微調整と塗装で完成ですが、スコープのリヤマウントの高さ合わせが難題です。
  スコープはまだ実物ではありません。



さて愛銃サコー75改の展示ですが、ナミビアのトロフィー、NZのエルク、超大物ヒグマ、エゾ鹿88cm等々と共にリトルケン博物館のメイン展示となります。
リトルケンの約50年の狩猟歴資料もありますが、剥製の展示は殆んどありません。
規模的には滋賀サファリさんの1/100程度ですが、トロフィーでエゾ鹿、ヒグマ、クドウ、エランドは勝てます。完成は約1年後の予定、御期待下さい。

滋賀サファリさんに負けないのは古い時代のモデルガン等が100点以上、大は砲から小は22LRまで各種類ダミーカートリッジ、ショットガンの金属時代から紙薬莢そしてプラ薬莢までの各種ダミーカートリッジ類の展示があります。入場料は無料ですが要予約性です。

完成の節はまたお知らせします。狩猟ファンの人だけではなく、モデルガンマニア、カートリッジマニアの方、ぜひおいで下さい。熱い情熱を語り合いましょう。

  


Posted by little-ken  at 08:08EHG5205近況銃と弾

2018年01月20日

憧れの大物魚釣り、シェアで行きませんか?

筆者の趣味は狩猟と魚釣りです。共に大きな魅力があります。
夢は共通で自らの力で、大きなのを捕獲する事にあり、又たくさん捕獲する事にあります。

狩猟は対象が鳥と獣に分かれます。
鳥猟は対象種も生息数も多く、高速で飛ぶ飛鳥射撃は非常に面白く、且つ食べても美味しいのですが、昨今では全般的に鳥インフルエンザ等の関係もあり、余り人気がありません。

獣猟は熊と猪と鹿が対象になりますが、熊は対象数が少な過ぎて勝負になりません。
猪猟は猟犬と猪の格闘現場に勢子が駆け付けて止め矢を撃つ事で終わってしまい、射手の撃てる確率は低く、単なる搬出要員的参加となりがちで、射手参加のハンターには魅力に大きく欠けます。そう言った事情から銃で撃つ獣猟=鹿猟のみとなります。

  鹿猟のコスト
本州鹿は地元猟であり参加費用的には安いのですが、グループ猟に限られ、また獲物が体重50kg以下と小さく、且つ20回通ってやっと1頭捕獲と低捕獲率、そう言った事情から総合魅力に欠け、これが参加への足かせとなっています。

それに対してエゾ鹿猟は本州鹿猟に比べ約40倍の2頭/日も獲れ、飛行機やガイドの費用までを入れても1頭のコストでは本州猟を大幅に下回ります。
加えて獲物が120kg前後と2倍以上デカい事もあり、エゾ鹿猟は非常に魅力的です。

しかし100m以遠を撃てる専用銃を30万円前後で購入し、射撃技術を身に付け、仕事を休み飛行機代往復約3万円を支払って、尚且つ北海道でエゾ鹿の習性に詳しいガイドと巨大なエゾ鹿を回収運搬出来る装備を持った専用車を5万円/日で雇うと言う少々大げさな猟になり、それ故に正しく理解する以前にビビって躊躇する人が多いのが現状です。

一般的には3日間の遠征1回が20万円程度の全費用であり、そこから6頭の捕獲、重量では計700kg余とんでも無い捕獲量となります。
チャーターした車には4人程度が乗れますから参加者を増し、費用をシェアする事は可能ですが、人数を増しても獲れ高の増加は期待出来ません。
初回参加者の獲れ高は30%前後に留まり、平均値に至るまでには3年前後を要します。

  大物遠征釣り
何時も狩猟の話が多いので今日は魚釣りの話ですが、魚釣りの夢も狩猟と全く同様です。
大きな魚を釣る為には狩猟時と同様、それなりの時期にその生息している地域まで仕事を休んで飛行機代を払って遠征しなければなりません。

そして狩猟と同様にそれを釣り上げる為の10~50万円の大掛かりな道具が必要ですが、こちらは幸い銃と違い1日1万円程度で借りる事が出来ます。
これも狩猟と同様にそれに詳しい船長と必要な装備のある船をチャーターしなければなりませんが、こちらは1日10~12万円と狩猟よりかなり高額です。

トローリングはシェアしても効果は費用だけで捕獲量増は期待出来ません。
他の釣りでは餌釣りでもルアー釣りでも4人程度で乗っても1人当りの釣果に増減はなく、船代はシェア出来れば狩猟に比べてかなり安いと言えます。
しかし具体的に夢を叶え様とデカイ魚を釣りを計画した場合、狩猟より2桁以上多い愛好者数でメンバー集めは容易に思えますが、実際にはメンバーは少しも集まりません。

ただ愛好者は狩猟より2桁多いので、大物釣りツアーは5社程度が募集しており、個人参加し易いと言えばそうなりますが、ツアーは後述の様に著しく割高になります。
その料金は釣りの目的と行先によって違いますが、30~100万円、しかもその価格は募集定員(多くが4名)に達した時であり、達しなかった時には更に数十%割り増しとなります。

後項で説明しますが、自前チャーターに対して大物釣りツアーの価格は想定人員が揃った上でもかなり割高です。更に主催側は参加者全員分の同じ道具を揃える事が困難な事もあって道具は全て自前と言うのが原則です。
特に大物ルアー釣りでは竿とリールで15~30万円、1個1万円前後のルアーが2個以上/日必要、これらが著しく参加し難いハードルとなっています。

  パラオGT釣りの場合
GTは大物憧れ魚の1つです。GTとはジャイアントトレバリー、1mを超える大きなアジの事です。筆者は先日パラオのGT釣りにワイフと2名で遠征しました。
飛行機&ホテルで8万円x 2名分、レンタカー25ドルx 2日、船代1日が600ドル(道具付)、ルアー1万円 計24万円でした。600ドル/日で大手釣りツアーと同じ船&ガイドなのです。

合計24万円で1m弱のGTを3匹、遠征は概ね成功に終わり、2日間の観光をして来ました。
3日間の釣りをした場合、38万円となりますが、パラオGTの3日間釣りツアーは30万円程度、しかも道具は全て自前で揃えるには15万円位が必要、更に良く釣れるルアーは1個が8000円で3日釣りではそれが5個以上必要との事、しかも4名揃った時の価格であり、2名で行ったら1.5倍位になります。

現地に行けば道具は5000円程度でレンタルが可能であり、自前2名シェアチャーター3日釣りが計38万円 に対して、ツアー3日釣りの比較は4名まとまった時に2名で60万円、2名だけだった時は90万円と相当な高額になります。

ここでも消耗品のルアーは自前とされますが、4万円ではなく、1万円程度で揃えられ、不足すれば現地でも35ドル/個で購入出来ます。
道具代15万円はずっと使えると言えばそうなりますが、無駄になると言えばそうなります。

もし1人で出掛ければホテルと飛行機で13万円、船代600ドルが3回と言う事になり、合計では34万円と言う事になり、流石にツアーの4人参加時よりは少し高額になります。
それでも道具がレンタル可能ですから、それも含めますとソロチャーターの方がまだ安く、それ故に筆者はソロチャーターしておりました。
しかしシェアチャーターが可能なら、2名以上の方が絶対に有利と言えます。

  与那国カジキ釣り
カジキは国内で6種が可能ですが、多くは黒カジキとマカジキであり、共に多くが100kg弱程度、国内では与那国がダントツです。与那国にまで飛行機代は往復8万円、民宿5000円で現地5泊25000円、3日釣りで12万円x 3 = 36万円、合計で46.5万円です。

出撃出来る確率は外海ならどこもそれほど変わらず60%程度、こちらの方が問題で遥々せっかく行っても出撃出来ない事も稀にはあります。
この釣りはトローリングですから参加者が増えても捕獲数は向上しません。
釣れる日に当たる確率は3日に1回程度ですが、当たればその日は数匹が釣れます。
そう言う事から2名程度のシェアは十分可能になります。

そしてシェアすれば船代の36万円が半分になりますから、28.5万円/人となります。
拙者も以前そう言う3人シェアチャーターの22万円程で85kgの黒カジキを釣らせて戴きましたが、その時は3人目までカジキが行き渡りませんでした。

カジキの本場はハワイ等ですが、ここでも3日程度で釣れる所は非常に少なく、沖縄本島でも同様です。更に言えば本州太平洋沖の至る所でも釣れる時は釣れるのですが、本州にカジキ釣のガイドはおらず、また釣れる日に当たる確率はハワイ等も余り変わりなく1週間程度に1回とされます。

カジキ釣りはこの様に釣れる確率が余り高くない為、何処の手配会社もツアーを行っておりません。ハワイ等でもし行われれば2人シェアを満たしてもカジキ成功は100万円に近くなると思われます。結論としてカジキを釣るなら、安く行ける沖縄本島周辺で回数を通うか、確率の高い与那国まで行くかになります。

例外的に小型のバショーカジキ釣りならマレーシアにツアーがあります。
定員を満たせば25万円程度でこちらは道具付で良く釣れるそうですが、バショーカジキは50kg前後とかなり小さく魅力に欠けます。

また与那国はカジキ釣り以外にも、カンパチ等の200m深海釣りでも有名ですが、こちらなら4人シェアも全く問題はなく、4人シェア3日釣りの1式が約20万円/人となり、他のこの手のツアーの4人シェア時の半額以下で行けます。

  シェアチャーターで行きませんか?
シェア大物釣りに行きませんか? 大物魚の定義ですが、一応1mを超える物を目指します。
良いサービス受けるにはそれなりの出費が必要であり、地元に1000回通っても1m超えは絶対に釣れません。目的魚、時期等々の5W1Hは行きたい人で相談しましょう。
2名シェア出来れば間違いなく大幅に安く行け、4名揃えば超激安になります。

筆者は今まで観光を兼ねてワイフと2人ですが、アチコチに出掛けて釣りました。
船やガイドは大手が使っているのと同じですから、釣れる確率は余り変わらず、道具レンタルもあり、単独チャーターに近い形でも割安と思いました。
筆者の今まで海水魚の経験は下記の4地方に6回遠征し、写真の様な8種類の成果でした。ニュージーランド、パラオ与那国、宮古、沖縄です。


また次頁の様な淡水魚釣りも対象です。
淡水魚ではニュージーランド、バンコク、アマゾン、ナミビア、北海道の5地方に9回遠征し、写真の様な10種類の成果となりました。
また大物釣りの定義からは少々外れますが、北海道の港の鮭釣りやイワナ等の渓流魚釣りや真冬の河口や湖のワカサギ氷穴釣りも面白いと思います。





  


Posted by little-ken  at 09:57フィッシング

2017年12月31日

エゾ鹿大物チャレンジ6日コース新設

ド迫力の大物エゾ鹿捕獲はハンターの夢、並級ガイド猟より下級の手法では超大物はおろか、大物クラスでもラッキーな1部のハンター以外は相当な年数を通っても達成出来ません。
スクールでは通常3年前後の10日前後で大物捕獲を達成しておりますが、スクールも残す所数年、今から参加しても間に合わない可能性が出て来ました。

そこでこれを何とか間に合わせようと、未経験初回参加者でも大物捕獲を可能にしようと、大物チャレンジ6日コースを新設しました。
獲れなかったら条件付で次回半額チャレンジも付いており、かなりの高確率が期待出来ます。


  角長84cmの超大物と筆者の愛銃サコー75改。
 何時かは達成したい超大物ですが、まずはその手前の大物捕獲成功が必要です。


大物鹿捕獲6日コース
大物コース成立は出会い率が20%、捕獲成立は下記の様に保証付(条件有)で可能です。通常3日コースを通い続け3年前後で全員が達成している大物捕獲を、未経験初回参加者を含めて、1年目の6日で確実に達成させる事を本コースは目的としております。
但し誰が参加してもと言う訳ではなく、次の条件を満足しなければ挑戦権がありません。

 1.射程距離100mで射撃精度5cmが必要です。
   70cm級大物は100m前後に出没、実戦では3倍ほど悪化する事を考慮すると
   射撃場で5cm以下の精度が必要です。これに至らない人は事前に愛知射場に
   於ける無料射撃講習を受け、至れる様にして頂きます。
 2.発砲準備動作から照準発砲までの一連の速やかな動作が必要です。
   鹿は待ってくれません。
 3.迫力負け5回の対策を必要としますから、5回/日の出会い数と出会い率20%
   から逆算すると必然的に6日以上のコース参加が条件となります。
 4.大物捕獲を保証している訳ではありませんが、出会い数が予定の半分の15回
   以下しかなく、且つ大物が獲れなかった時、次回チャレンジは半額となります。

   左:100mで5cm以内が参加条件。  
   右:筆者愛銃による150m射撃。将来これ以上を目指したい。


平均的な予想捕獲は大物1頭を含む数頭、これを写真の様にして担いで凱旋します。

平均的には全員が大物達成に至れる筈なのですが、大物との出会いは後述のフィーバーが不可欠となります。保証制度の対象外の予想パターンは次の通りです。

6日以上のコースなら必ずフィーバーに会え、大物対戦チャンスも5度前後は期待出来ますが、問題はその順番です。
5~6日目にフィーバーに会えば理想的なのですが、もし初端だけしか会えなかった場合、有効に機能させられず、肝心の時には大物の出会いが無い事が少々ですが懸念されますが、この場合は大物が獲れなくても出会い数が十分あれば保証の対象外です。

この初端のチャンスをなるべく有効に生かす為には、後述のF生徒の場合の様に、事前講習がかなり有効です。
その意味からすれば全員の事前スクール受講をお奨めします。
射撃精度その物が至らない場合、保証は無くなりますが、参加は可能です。
しかし事前講習に合わせ、現場指導と本人の努力次第ですが、能力大幅向上はかなり期待出来、大物達成は期待出来ると思います。

尚、参加実習費は30~36万円程度です。これを高額と思えばそうなりますが、大物捕獲まで最短距離にあり、将来超大物を目指したい場合は50代半ばまでが勝負時ですから、大物でモタ付いておりますと時間切れになってしまいます。


ベストシーズンは10月25日前後からの僅か3週間だけ。
EHGはエゾ鹿ハンティングガイドの略、5205はその平均実績を示しています。
10月25日頃からの3週間がエゾ鹿大物猟ベストシーズン、出会いとは中級技量で撃てる可能性が十分ある場合を言います。
過去15年間の平均出会い実績で5回強/日、この3年の平均でも5回弱/日があります。平均捕獲は2頭強/日、0.5頭/日の大物が含まれ、この数年では2頭弱/日となっております。

中級と言える様になるまでには実戦10日程度を要し、中級と言える様になった頃、大物捕獲にも成功します。
今回は6日間で一気に中級を目指します。

2018年度 募集中。カレンダーhttp://ehg5205.militaryblog.jp/c22528.html


フィーバーと谷間
スクールでは出会いの70%が3段角の成獣オス、20%が角長70cmを超える大物、5%弱が角長80cmを超える超大物となり、本州猟とはまるで内容が違い、大きな魅力があります。

しかし出会いは平均ではなく、バラ付きは±3倍、悪天候の前後、特に悪天候明けに集中し、そう言う出会いをフィーバーと呼び、大物はそんな時にまとめて出て来ます。
フィーバーになりますと1日10回以上のチャンスがあり、弾も1日10発以上が必要です。半面その反対の谷間も残念ながらあり、そんな日の出会いは1~2回/日しかありません。

毎シーズン4回のフィーバーがあり、内1回がビッグフィーバーとなります。
フィーバーは悪天候によって起こり、そのサイクルは5日前後、従って6日以上のコースを選んで頂ければ必ずフィーバーに会えます。
通常の3日コースですとフィーバーに当たる確率は1/3、残りは並と外れが半々になります。

   根室1月のビッグフィーバーです。
   これほど大物がまとまる事は紋別ではありませんが、
   大物にフィーバー時以外に出会う事は難しいのが現状です。


迫力負け
一口に5回のチャンスから2頭捕獲と言う事は成功率40%程度と言う事になります。
しかし大物鹿でも小物鹿でも成功率40%一定ではなく、射手より大幅に体格が大きなエゾ鹿に対しては迫力負けを起こし、足が地に着かない射撃が続きます。
最初は3段角であるだけでこの迫力負けが起こり、この対策に5回戦を要します。

迫力負け対策を1度クリアしても、20%相手が大きくなると再発、以後超大物捕獲成功に至るまでこれが繰り返され、迫力負けを克服したサイズ以下なら難なく獲れても、それを超える大物は再度5度の対戦を乗り越えるまで獲れないと言う巨大なハードルなのです。

 1番多い失中は角を含めた全体の中央を撃ってしまい、背中上方に着弾します。
 次の段階では胴体の中央を撃ってしまう事、急所は胴体のかなり前方にあります。
 次が心臓その物を撃って200m走られ未回収になる。
 その場に倒す為には前足軸線上の背骨交点がベストポイントです。 



大物鹿の難易度
生息数は大きい程3乗的に少なくなる出会い回数、習性から広い場所に出没し長射程距離、豊富な社会経験から短時間照準しか許されず、且つ迫力負けしない射撃を要し、更に大物程被弾強くなり確実に急所を撃ち抜く事が不可欠と言う、5重の難易度増となります。
エゾ鹿大物はこれら5項目全てを至れる様にしなければ勝てない強敵なのです。

   写真は生徒が捕獲した角長85cm、1300頭余中のNO.10です。
   何時かはこんなのを捕獲して下さい。


また大物鹿は普通の群鹿とは違う単独行動を取り、それに精通したガイドを使わない限り、捕獲の可能性は1桁以上低下します。
筆者も1993年からエゾ鹿民宿巻狩りを3年30日余、その後2年10日余の単独流し猟を行いましたが、ガイド猟に移行するまでの5年40日間は超大物どころか大物鹿すらまともに見た事が1度もありません。
それがガイド猟に移行した初年度の1998年には超大物を捕獲出来ましたのですから、眞に大物ガイド様々です。

以後ガイド猟の3年間は時々成功し、2002年からはスクール設立、この頃から出会い率と捕獲率が向上、2006年には概ね出会える手法と射獲法に開眼、以後はおかげ様で出会えた超大物の70%以上を捕獲、全32頭中の22頭の超大物を僅か5年間で捕獲出来ました。

 左:超大物の在庫の1部。 右:1シーズン分の超大物を煮て皮を剥がしています。

生徒による角長80cmオーバーの超大物捕獲成功は平均19.3日です。毎年3日出猟ですと7年目となり、同70cmオーバーの大物捕獲達成まではその半分程度の10日前後です。


過去に捕獲ゼロはありません。(通常3日コース時)
未経験初回参加者の最大の関心事は獲れるのか獲れないのかにありますが、50mで5cmの精度があれば、捕獲ゼロは過去にありません。
しかし、もちろん捕獲が保証されている訳ではありません。
しかし再チャレンジ半額制度があり、適用は1度もありませんが、出会い数が平均の半分の7回以下で且つ獲れなかった場合に次回は半額となります。

射撃精度が至らない場合は保証の対象外となりますから、事前に愛知射に於ける無料射撃講習を受けて頂いた方が有利です。

注目の未経験初回参加者は過去9人に及び、初回捕獲は平均的に10回程失敗後の2~3日目、比較的近距離で小型の獲物に出会った時に達成されました。
50mの5cmに至らなかった2名は1頭の捕獲に留まりましたが、他の7名は初捕獲記録後更に追加捕獲、平均捕獲は2.3頭となりました。

この様にエゾ鹿ガイド猟は初捕獲まで3日以下、概ね本州猟の実戦1年分以上を1日で体験出来、低捕獲率の本州猟に比べて、飛行機代や実習費を支払っても圧倒的コスパ有利です。
獲れないからもう銃を辞め様と思っている貴方、最後に是非1度お試し下さい。
せっかく幾多の難関を越えて得た銃ですから、これを試してから辞めても損は無いと思います。



まとめスクールと事前スクールの優位性
通常3日猟ですと翌年まで360日余を空けて再開となり、1日以上が前年の復習に費やされてしまいます。
大物捕獲までは通常10日前後、3日猟通いでは3年強を要するのですが、そう言うラップ部分が省略されますので6日間でも十分に達成は可能なのです。

ただ、大物はすでに紹介しました様にその習性上から100m以遠に多く、100mで5cmが不可欠となります。
すでにその領域に達している人は良いのですが、そうでない人が1年以内に独自でその領域になる事は非常に難しいと言えます。
筆者も5年程を要しました。
事前射撃講習は過去3名が参加し、共に講習前は50mで50cmの的紙からはみ出す程度が、1名はその場で、他の2名もその後自宅に於ける特訓数ヶ月で実用に至れる様になりました。

またエゾ鹿流し猟は皆様が思っている内容と多分大幅なずれがあります
それは実戦に射撃精度は絶対的に重要ですが、最も重要な事は意外にも心の側にあり、内容は発砲準備動作であり車の乗り降りです
これらが滞りなく速やかに行われなければ、心がマイナス状態のアセリ射撃となり、着弾は1m以上もずれ命中は殆んど期待出来ません。
そうならない為の手法伝授を含めて、事前射撃スクールは非常に効果があります

2017年度F生徒の場合、実銃入手の前と後の射撃練習に2度参加、モデルガンで発砲準備動作や肩付け、そしてブレない引き金の引き方を集中的に事前練習しました。
結果は10回程失敗の後の2日目後半の初捕獲が74cm大物と大成功、更にその後70cmと小物2頭、4日で4頭となりました。
射撃は4回ともマグレ気味でしたが、事前スクールが功を奏し、心がマイナス状態にならなかった事が成功の最大の原因だったと言えます

 事前指導複数回の甲斐あって、2日目後半の初捕獲が74cmだったF生徒。


  


Posted by little-ken  at 15:48EHG5205近況ハンティング

2017年12月26日

最新の人工知能AI技術を大幅に上回る45年前のポイント猟

ハンティングは鳥猟と獣猟があり、それぞれ猟犬を使う猟と使わない猟があります。
ハンティングには猟犬が付き物、拙者がハンターになった45年ほど前には言われて
おりました。当時の猟仲間は過半が猟犬を持ち、キジやヤマドリ猟をしておりました。
またキジより多少格下ですが、コジュケイと言う帰化鳥もたくさんおりました。

先輩諸氏から猟犬の押し売りもありましたが、天邪鬼な拙者は猟犬を使わない猟を
選びました。
単に天邪鬼だった事もありますが、猟犬頼みの猟をしたくなかった事もあります。
先輩諸氏のそれを見ていると自分の至らなさを猟犬の至らなさにして、愛犬を叱咤
激励するばかり、自らの努力は棚に上げたままなのを見て、そうなりたくないと強く
思ったからです。


  1.ドッグレスのカモ猟。
ドッグレスの代表的な物はカモ猟ですが、これにも回収犬を使うハンターもいます。
水の中の落した獲物を泳いで回収してくれ、便利と言えばそうなります。
結果的に言うと回収犬は撃ち方次第で不要です。そう言う便利な猟犬が居れば
水の流れや風を読む必要はなくなり、それだけでなく全てが上達しなくなります。

筆者の回収法は水の流れや風の方向を考慮して、本日の猟場を決めるのです。
そうしますと撃ち墜とせば風や水に流されて10分以内に寄って来ます。
また更に観察しますと逃げる時の飛び方にもルールがあり、発砲タイミングを
合わせれば回収が楽になる希望の場所に墜とせる事も分って来ました。

鴨の付き場は餌場と休み場がありますが、この1週間の天候の移り変わり、
潮の時間、当日の天候や風の具合等々を考えますと、今日は何処に行けば
カモがいるのか分かって来ました。
この内で風や水の流れが適していない場所はまた後日用に取っておきます。
人間の能力と言うのは本当に大したモノ、当時の筆者は出猟すれば解禁の頃
でなくても何時も定数確実でした。

狩猟には散弾銃を使います。バラ弾を撒き散らすので簡単そうですが、当てるに
は思ったよりも高い技術が必要です。
初心者3名を教えましたが、3名とも最初の1羽のカモを得る為に300発程を要し
ました。300発も撃たせた事はかなり凄い事だと思います。

散弾銃は標的までの距離、速度、弾の到着する時の未来位置の予測、この3項
目が±10%以内で均等分布だと仮定すると、約300発に1発が命中する事になり、
新人3名の実績は概ね机上計算通りでした。

散弾銃の射程距離が30m前後しかなく、そこまで近寄るか来てもらわなければ
なりませんが、これにも特殊な技術が必要です。
当初は何をしても不可能ではないかと思わされる程でしたが、特定項目だけに
注意すればカモは飛べばすぐに逃げられると思い、接近を許してくれました。
それは接近して来る何かが人間ではなく、カモより小さい物と思わせ、更にカモが
警戒に入ると隠れるよりも微動もしないの2点です。

筆者は3年間ほど海岸部の工場に勤務しました。
正確には本社から派遣されていました。
従って工場の就業規則には従う必要はなく、毎朝カモ猟で定数を捕獲し、それから
出勤していました。
自ら開発した一瞬で希望の鴨を希望の場所に墜とす連射技術や、予め予測した
回収に適した場所に隠密接近し、連日の大猟を可能にしていたのです。

その頃になると朝の通勤ラッシュが終わり、非常に快適に走れます。そして夕方の
ラッシュ前には捕獲したカモを炉端屋や焼鳥屋に売却する為に早目の退社をして
おりました。

こうした高度な猟が行える様になれたのもドッグレス猟だったお陰です。
ドッグレス猟ではカモに会えないのも、射撃位置まで行けないのも、射撃が当たら
ないのも言うまでも無く全て自分の未熟のせいなのです。
自分の至らなさを猟犬のせいにしているハンターでは絶対にここまで到達出来ません。

狩猟も仕事も高い目標を置けばやがてそうなります。当時20代前半でしたが、狩猟
と同様に高いレベルの仕事が出来る様になりまして、社長直属のエンジニアとなれ
ました。筆者に文句を付ける事は社長に文句を言う事になりますから、遅く出社して
早く退社しても誰も文句は言えないのです。

筆者が7.5号の小粒散弾で捕獲したカモは、肉の痛みが非常に少なく炉端屋や
焼鳥屋には好評でしたが、やがて時代が変わり、その手の店は中国等で全加工済に
なった物を加熱して売るだけでカモは売れなくなり、当初より憧れていた獣猟をする事
にしました。
 
 左:ポイント猟のお陰で猟期中何時も定数捕獲が楽勝となったカモ撃ち。
 右:10数年掛けてやっと開眼した本州鹿の巻狩り猟。



  2.やむなく猟犬を使う鹿猟に参加。
獣猟には猪猟と鹿猟があります。共に猟犬を使いますが、前者は格闘性の和犬が
多く、後者は追跡系の洋犬が多く使われます。
本当は猟犬を使う猟はやりたくなかったのですが、鹿猟のやり方が分かるまでの間
は敢えて曲げ、取りあえず筆者が選んだのは射撃の重要性の比較的高い鹿猟の方
で、大粒散弾を使い20m前後で撃ちます。

他方猪猟では相手が小型であれば猟犬が猪を嚙み殺して1件落着、これが目的の
場合は違法です。猪が中型になりますと猟犬が脚止めしている場所にハンター
(多くは勢子)が駆け付け、ほんの数mの距離から猪を撃って1件落着となります。
こちらは合法で、30%前後がこうして終わります。

残り20%程度は逃げる猪を猟犬が追掛け、予め予想した逃避コースの射手が10m
程度で撃ちますが、全体の半分前後は猪の方が経験豊富等々の理由で猟犬が
巻かれて逃げられます。
猪がデカいと猟犬が負傷したり命を落とす事も珍しくありません。

従って猪猟では殆どが猟犬頼みとなり、射撃の重要性はかなり低く見られ、個人的
にはこの猟は好きではなく、猪猟はロクにやった事がありません。

それに対し、鹿猟はしぶとく10数年やって開眼しました。 
鹿の巻狩りの最重点項目は待ち場の射手の射程距離である20mまで以下に来て
頂くかにあります。
匂い追跡は猟犬と鹿の距離は多くが相当離れており、その為には鹿と人間の気配
先取りの直接合戦となり、95%以上が鹿の一方勝ちとなり、射手の視界外で迂回
されて終わりますが、射手はそれに負けた事すら気が付きません。

気配合戦に勝つ為には鹿を射獲しようとは思わず、仏像の様に微動もしなければ
なりません。そうすれば鹿の眼には構造的な欠陥があり、人間が見えず気配も
獲れず、鹿は20m以内まで必ず来ます。
射手は今まで自分の気配の影で鹿の接近には気が付きませんでしたが、自らの
気配が低下すれば鹿の気配が分かる様になり、簡単に射獲出来る様になります。


  3.本命のドッグレスエゾ鹿猟。
本州の鹿猟に開眼した拙者はドッグレス猟が元々の目標でしたし、射撃技術により
射獲したかったのですから、そう言う猟が行い易いエゾ鹿猟に主流を移しました。
これでまたカモ撃ちの頃の様に、鹿に会えないのも、射程距離(ライフル銃ですから
200m)まで行けないのも、射撃が当たらないのも全てが自分の未熟のせいとなりました。

結局のやり方は、1週間ほどの天候の動きを見るのも同じ、潮のタイミングは鹿には
関係ありませんが、半夜行性の鹿には月明かりがあるかないかで行動が変わり
ますからこれも同じです。
そして他のハンターの動き等も考慮に入れますと当日は何処に行けば鹿に会える
か自動的に分かる様になりました。

アメリカの警察では最近「プレドポル(PredPol)」と言われる犯罪予測システムを導入
しているところが多数あるそうです。どの様な犯罪がどこで発生したのか、過去の
ビッグデータより、人工知能AIが何時何処で犯罪が発生しそうか地図上に表示し、
警察官はこの地図を見ながら、四角く示された重点エリアのパトロールをすると言う訳です。

ロサンゼルス市警察では、2012 年に導入しており、犯罪が起こる可能性の高い地域
の巡回に勤務時間の10~15%の時間を費やす様にしているそうです。
ロサンゼルス市警ではこのシステムによって強盗事件を33%、暴力事件を21%、
空き巣被害を12%削減させられたそうです。

筆者はこれと同じ事を45年以上前の20歳を超えたばかりの頃に、コンピュータでは
なくフィーリングで行っていたのです。
ロス市警はAIシステムで20%程の効果を上げたそうですが、筆者はこのポイント
予測猟で3倍以上の効果を上げる事が出来ました。

カモ猟の場合はウィーエンドハンター5年分約100日分のデータより、天候の変化や
潮の移りにより、当日の行動を予測し、且つまとめ捕獲を可能にする射撃術や高効率
の回収術を開発し、カモの大猟に結び付けていたのです。

エゾ鹿猟に於きましても基本的にはカモ猟と類似の手法ですが、約10年分300日
程度の実戦データから同様の推測猟をしており、この頃にこれをポイント猟と名付け
ました。これらの新技術のお陰で初期には70余日間も獲れなかった鹿が、後期には
毎日平均2頭以上が捕獲出来る様になったのですから、人間の能力とは本当に
大したモノです。これもドッグレス猟に拘って来た結果です。

またエゾ鹿大物猟は8歳前後と社会経験を多く積んだ鹿との勝負となります。
出会いが少なく、射的距離は長く、照準時間は短く、しかも確実に倒さないと回収不能
に陥り易い、と言う悪条件の塊ですが、これにもちゃんと勝てる方法があったのです。

それは大物猟に特化したポイント猟であり、ライフル銃によるスナップショットであり、
銃だけに撃たせる高精度射撃法やショルダーポイントを改良したナミビアポイントの
採択でした。また逃げる鹿のコースを読んで先廻りする方法や走る鹿にも命中させら
れるスイングショットも捕獲効率を大幅に上げてくれました。

   これらの組合せにより、2009年1月には連日に近い確率で超大物を
   連続捕獲すると言う夢の様な事が達成出来ました。



  4.不可能はビッグチャンスの塊。
不可能は永久的な物ではなく、今現在まだ対策方法が見付かっていないだけであり、
それを見付ければ勝てるのですから、そこには大きなチャンスが潜んでいる事になります。

不可能にチャレンジ、筆者の好きな言葉です。不可能に見えても対策方法は必ず
ある筈ですから、如何にしてこれを見付けるかです。不可能を不可能だと思えばそれで
進歩はありません。

鴨や鹿も全て単独猟ですが、この想いから大猟が可能となり、仕事も単独で行った
物が多いのですが、大きな成果を出す事が出来ました。
猟犬はをコケにする文章ばかり並びましたが、猟犬の五感は人間の軽く1000倍
以上、これを上手く使いこなし、筆者のポイント猟と上手く組み合わせれば、或いは
データ収集の道具とすれば、また一桁高い狩猟を目指せると思います。



  


Posted by little-ken  at 09:30ハンティング

2017年12月20日

エゾ鹿角のゲート。

エゾ鹿角の手持ちが100頭余分あります。下左写真はその1部であり、角長80cmを超える大物30頭分です。
振り返れば最初の本州鹿1頭を捕獲するのに9年間と70余日を要した筆者ですが、この獲れなかった70余日の間に色々考え試した苦労が後刻になりますと全てが生きて来ましたから、人生とは面白い物ですね。

おかげ様で25年程を掛けてエゾ鹿1050頭余とヒグマ6頭を捕獲出来ましたが、この25年の集大成のこれをどう活かそうか?
下写真はワイオミングとモンタナとアイダホの州境にあるイエローストーン国立公園の手前のジャクソンのシンボルゲートです。これを作るには余りにも数が不足して無理です。

では右の写真では? これは同じジャクソンの剥製屋のゲートですが、これにも量的には大幅に至らず、恐らく30%程度にしかならないと思います。
そこで自室の入り口に人間1人が通れる程度の小さなゲートを作る事を目論んでいます。


狩猟には幾らのお金を使ったのか? 日数的には普通のハンターの軽く10倍以上を出撃しました。費用的にはよく解かりませんが、お陰様で趣味の範囲でやって来れました。
出撃の半分はスクールの講師としてバイトですが、合計で40~50日/年の遠征出撃をしていましたから、その間は仕事をしなかったと言えばそうなります。
では人生全体ではどうなのか、多分普通の人の10倍以上の仕事の成果を上げて来たと自信を持って言えます。

角長70cmを超えるエゾ鹿を大物と呼び、80cmを超える物を超大物と呼びます。
通常の限界は90cm弱の様です。捕獲した1050頭余の最高は88cmでした。

超大物に出会える率は自前猟ではほぼ絶望的、ガイド猟で最高の出会い技術を駆使した場合が5%弱、4日に1回の出会いがある事になりますが、通常ガイドではこの一桁低い出会い率となり40日13年程を掛かるのが普通ですから、まずは出会う事が絶望的に大変です。

出会える事が出来るだけで簡単に撃ち獲れれば良いのですが、そう簡単には行きません。
その習性上から150m以遠に出没する事が多く、その胴体に命中させれば捕獲出来るのであれば容易いのですが、直径15cm程度の急所に当てなくてはならず、捕獲には10年以上の経験が必要なライフル銃と、更に10年を要する本格的な射撃術を要します。

では出会いがあって、ライフル銃の射撃術があれば、捕獲出来るのか?
それが簡単ではないのです。生徒を通してたくさんの失敗例を見て来ましたが、エゾ鹿の大物は人間の平均体重60kgと比較しますと軽く2倍位以上、実は戦う前からその圧倒的な迫力に負けて、足が地に着かない射撃となるのが普通です。

筆者もこれには随分長い間ずっと悔しい思いの連続でした。
夢にまで見た13年越しの超大物とせっかく対峙する機会を得られても、その必殺の射撃がかすりもしないのです。
もちろん射撃自体も150mの15cmはかなり難易度が高く、更に早く撃たないと逃げる等々のプレッシャーもありますが、メインは迫力負けで足が地に着いていない事で起こります。

平均的には5度強程の体験をすると迫力負けを乗り越えられますが、13年に1回を5回体験と言う事になりますと、65年を要する事になります。

更にエゾ鹿はかなり撃たれ強く、やっとまともな射撃で心臓をヒットさせても200m以上も走られ、過半以上が未回収となってしまうのです。
強力なマグナム銃に換えるハンターも多いのですが、実は殆んど誤差範囲なのです。

人間の一生を掛けて運の良い人だけが達成出来る、これが一般的なガイドによるエゾ鹿の超大物猟です。
エゾ鹿の超大物は年齢的に8歳以上、そして10歳を超えて行き残る個体は稀です。
筆者はこの超大物を32頭も捕獲させてもらえました。

超大物エゾ鹿はハンター全員の憧れですから見掛ければ撃たれると決まっています。
その社会経験を多数積んでいる超大物鹿は、もちろんハンターを避ける手法を学習済み、通常の考えでは敵の方が上ですからまず出会えません。

そこで裏をかく等の作戦を組み合わせて試行錯誤繰り返し、13年の600日弱を要しましたが、その行動パターンを概ね掴む事が出来ました。
更にショルダーを撃つとその場にひっくり返る率は大幅に高くなり、それらの結果として出撃10日毎に1頭ペースで超大物が捕獲出来るまでになれました。

スクールで超大物を捕獲するのは、平均19.3日目、30余頭目となります。
シーズンに3日出猟では7年目と言う事になり、そう言う出会いのお手伝いと言う方法もありますが、それでも射撃術や迫力負け対策は必要で、それ程簡単な事ではありません。

何事もやれば不可能は無く、出来るモノなのです。ただ今はそのやり方が分からないだけ、しぶとくやれば必ず何時かは分かる日が来るのです。
部屋の入り口ゲートが完成しましたら、また写真等をアップします。



  


Posted by little-ken  at 15:24ハンティング

2017年12月13日

エゾ鹿猟への想い。

1.筆者の遠回り>:本州鹿巻狩り→岩手五葉山有料猟区巻狩り
     →白糠民宿エゾ鹿巻狩り→エゾ鹿ガイド猟→単独猟→ハンティングガイド。

筆者も大物単独猟が最終目的でした。エゾ鹿猟は狩猟登録すればそれだけで法的な
資格に問題はなく、今はガイドをしている筆者でありますが、当時はガイド料を払う事に
非常に嫌悪感があり、何とか最初から自前猟で行きたいと思いました。

しかし余りにも何も分からない状態ではどうしようもなく、それ故に辿り着いたのは下記
の様な効率の酷く悪い廻り道になってしまいました。
筆者もエゾ鹿猟を躊躇っている皆さんと同様に、北海道猟は遠くて-高くて-大変である
と勝手に思い込み、それよりも近くて安いと思われた花巻の五葉山有料猟区の本州鹿
巻狩りにしてしまいました。

時代はまだ本州鹿巻狩りに開眼しかけた頃の捕獲累計が3頭の頃でした。
しかし飛行機代は殆ど変わらず、猟区の入場料と案内人の日当が必要で、決して安く
はなく、それでも獲れればまだ良かったのですが、本州拙者の地元巻狩り以下しか
獲れず全くの期待外れでした。

捕獲結果は予想を遥かに下回り、3年間で合計15日掛けてメスや小物ばかりの
3頭で0.2頭/日、しかし驚く事にグループ全体では愛知の巻狩りの0.05頭以下/日人
を少し下回り、仮に無料であっても花巻の五葉山は話にならない程のお粗末な結果、
掛けたお金に対しては遠く遠く及ばない結果となりました。

それでやっとエゾ鹿を目指す事になりましたが、選んだ先はこれまた遠回りの白糠
民宿の巻狩りでした。費用的には岩手猟区とほぼ同等、獲物自体はかなり大きく
なりましたが、14日で中型以下の4頭だけ、大物は目にした事も無い程でした。

やがて同じ白糠地区で単独流し猟をする様になり、捕獲は一気に3~4倍と大幅
向上、ほぼ毎日1頭を捕獲出来る様になりまして捕獲量的な問題は解決されました
が、相変わらず大物は目にした事すらない状態が3年間続きました。

やがてある日の事、何時もの単独猟で車が谷に落ちかけ、助けてくれたのがプロ
ガイドでした。お礼がてらエゾ鹿ガイド猟を試す事になりましたが、一桁多い出会い数
と本当の大物の大きさにびっくり、そこからは思いを改め、ガイド猟で勉強し直す事
にしました。

更にはやがて自らもガイドになったのはご存知の通りです。もし岩手猟や白糠猟を
抜きにエゾ鹿ガイド猟を始めていれば、スクール開設は5年以上早くなり、より多く
の人を救えたかも知れません。


2.ある友人同士ペアの自前出撃の場合:可能性の欠片すら見出せず。
片方は隣地区猟友会のK友人です。ライフルを取得したので憧れの北海道の自前
遠征にチャレンジしました。
本州狩猟経験は猪&鹿の合計で10頭前後、せめてガイド猟数年の経験を事前に
積む様に助言したのですが、ガイド料を支払う事自体がヤボだと言う事で自前出撃
を強行されました。

初年度は現地で1週間の猟を行い、まともな出会いすらなく、もちろん捕獲はゼロ
でした。その程度で辞めては男が廃ると、翌年も頑張って出撃されましたが結果は
変わらず、3年目出撃の前に改めて筆者はガイド猟を奨めましたが自前強行、結果
は何回行っても変わらずでした。

休猟区があった1993年頃までなら、それが明けた直後に行けばデメキンオン
パレードで何とかなる時代もありましたが、もう休猟区の設定はゼロになりました。
昨今は駆除が1年中となり、地元ベテランでさえ今までの経験が活かせなく、非常に
獲れ難くなりました。

4年目にはもう情熱が無くなり蝦夷地への出撃は見送られ、その数年後には実績
不足でライフル銃の更新その物が見送られてしまいました。
筆者もかなり遠廻り組でしたが、途中で間違っていた拘りの枠を外す事が出来、
何とか本命路線に辿り着く事が出来ました。鹿に1度も会えず、可能性の欠片すら
見出せないままの挫折は余りにも残念に思います。


3.D生徒の場合>:アメリカ留学猟→丹沢10年で5頭
     →自前エゾ鹿猟失敗→スクール猟。

「やっぱライフル取ったら北海道へ行かなくちゃ」とD生徒、無謀にも最初から北海道
に単独猟をしましたが、結果は惨敗でした。

20歳の時、留学先の米国で初めて銃を持ち16年を重ね、今までの捕獲経験は留学
中の4年間にホワイトテール鹿1頭、神奈川の丹沢10年間で本州鹿5頭でした。
16年の経験とカンで北海道の置戸地区(北見市の左下)を選択し、レンタカーで林道
流し猟の真似事をやって見る事にしたそうです。

実猟4日間の結果は数回の発砲は出来た物の、やはりと言うか結果はゼロ頭でした。
北海道には世界ダントツレベルのエゾ鹿が居るのですが、やはり6頭程度の経験
では無に等しく、無残なこう言う結果に終わるのが普通の様です。

個人遠征にはそれなりの費用が必要で2年目の出猟には腰が上がりません。
そんな頃に知ったのが リトルケンハンティングスクール。「1日に平均1回(共猟でも)
は鹿に銃を向けさせます」が謳い文句、「話半分としても・・・多分1頭以上でまあまあだ
と思うんだが」等と妻に説明(言い訳け)しながらスクールを申し込んだそうです。

早い話が小物で良いから1頭は確実に欲しい、欲を言えば3段角の2頭目、そんな
所が目標でした。初年度スクールの結果は天候等に恵まれ連日フィーバー状態、
大物6頭連続失中を始め全体としミスをしまくったのですが、それでも大物1頭を含む
5頭の超大猟となり、僅か数日のエゾ鹿ガイド猟は過去16年の体験を上回る成果
となり、ガイド猟の凄さを実感しました。


4.G生徒の場合様似民宿巻狩り→釧路ガイド猟
     →スクール猟→大物に至らずに卒業。

彼は地元G県でも大物猟歴は長く相当数の鹿や猪を捕獲しましたが、何故か3段角
には無縁でした。
そこでその夢を叶える為、70歳時にエゾ鹿猟を様似の民宿巻狩りで始めました。

様似民宿の結果はやはりと言うか2年6日間で捕獲は2頭のメス鹿だけ、3段角は全く
見る事もなかったそうです。
そこで次の2年6日間は釧路のガイド猟に変更しましたが、ここでも捕獲は小物オス
とメス各1頭に留まりました。
3段角との出会いはあったのですが、何故か縁が薄く遠射や近距離時は走行中
ばかりで失中の連続だったそうです。

そこでスクールに4日(実猟3日)の予定で来ました。到着早々の夕方、距離100mで
60cm級3段角捕獲、憧れの3段角の夢は余りにもあっけなく達成、その翌朝には
60cm級3段角をもう1頭捕獲しました。
その後81cmの超大物に出会えましたが、彼の選択は共猟コース、不運にも筆者
の順番、超大物にしっかり対面だけは出来ました。
やはり民宿巻狩りでは数量も内容も問題外、ガイド猟でも時期や場所それにガイド
の技量次第の結果となります。

後半への期待が盛り上がりますが、運命とは皮肉な物、その直後に体調を崩し、
日程の丸半分を残して緊急で帰る事になりました。
そしてそのまま体調は戻る事無く銃を卒業する事になってしまいました。
せめて釧路の2年分だけでも遠回りする事無くスクールに来れば、きっと大物や
超大物の捕獲に成功したと悔やまれます。


5.W生徒の場合:釧路ガイド猟3年連続捕獲ゼロ→スクール猟20数回発砲。
定年直前、永年の勤務に対する自分への褒美としてエゾ鹿猟を計画、釧路方面の
ガイド猟3日ずつ4回行ないました。これも本当は大物達成までの2回程のつもり
だった様です。

初回は小物3頭の成功、本州巻狩りに比べれば小物でも連日捕獲成功は超大成功
と言えます。夢よもう1度、出来れば3段角オスの捕獲と2度目3度目と通い続けまし
たが、まさかまさかの捕獲ゼロが続きました。
その間に大物出会いは数回あったのですが、射撃には1度も至りませんでした。

北海道で大物が捕獲出来ない事からNZ猟が計画されたと思いますが、NZ猟の話
で知り合い、その釧路ボンクラガイドよりスクールを奨めました。
しかし彼はもう1度自ら選んだ釧路で4度目チャレンジしたいとして強行されました。
結果はやはりと言うかまたもやゼロ、そこで5回目にはやっとスクールに来る決意を
固めました。

スクールは3日間の予定でしたが、3日目はブリザードで出撃不能、しかしその
直前は好出会いが非常に多く、2日間で射撃は20数回、200m級で70cm級大物
にも十分な照準時間をもらえた好射撃が4回程ありましたが、これらは足が地に
着かない射撃となり尽く失中となりました。

その他たくさんの失中もありましたが、それでも小物4頭を捕獲しました。
小物4回はスムーズに行き、大物4回は尽く失中、これは典型的な迫力負けですが、
考えてみれば過去に中型オスすら獲った事が無かったのですから当然の結果です。
しかし大物にも十分まともに射撃が4回も出来、ガイド能力の違いだけはしっかり
実感出来たと思います。


6.O生徒の場合栃木巻狩り→帯広エゾ鹿巻狩り→スクール猟。
     夢のアフリカ猟&ヒグマ猟、共に果たせず。

2003年スクールに来られた時点で撃墜スコアは本州巻狩り30年と北海道巻狩り
10年分を合わせてすでに70頭余でした。70頭と言えば凄いスコアに聞こえますが、
栃木30年間分の毎週2回で750回から56頭(0.075頭/日人)を引けば、彼の帯広
巻狩り時代は10年間30日の14頭程度(0.47頭/日)でした。

一方、スクールに於けるO生徒の12年間50.5日の記録は132頭、2.6頭/日となり、
帯広巻狩り時代10年の16頭とは比較にもなりません。
ヒグマは2度射撃しましたが共に足が地に着かない射撃でした。
もっと早くスクールに来れば良かったと言っておられましたが、眞にその通りです。
帯広の10年がスクール10年にもし置き換われば、もう軽く100頭の追加となり
累計300頭を軽く超え、これにヒグマ数頭が加わっていた事でしょう。

また筆者同様アフリカ猟にも強い憧れを少年の頃から持っており、仕事を卒業して
その内にと思っている内に、何時の間にか予想以上に健康を失ってしまい、一生の
憧れの機会を逃してしまいました。
人生に於いてお金と暇と健康の3つが揃う事はまずありません。

筆者は仕事の卒業を思い切って10年早めましたので色々が実現出来ましたが、
普通に卒業まで待っていればアフリカ猟には行けなかったかも知れません。
3項のD生徒の場合は、その後に頑張って拙者のアフリカ猟まで同行したので、
その後10年程は予算不足でエゾ鹿猟を見送らなければならなくなりましたが、
価値ある決断だったと思います。


7.行き着く所は・・・腕の良いガイド猟。
筆者も結局はあれ程までに軽蔑していた有料ガイド猟に落ち着いてしまったのです
が、今回紹介した何人かのハンターは初期設定に拘り過ぎて大失敗となってしまい
ましたが、何人かは回り道をした後にガイド猟に行き着きました。
しかし、その中には時間的に或いは予算的に十分なレベルまで行けなかった人も
いました。

筆者は試しに行ったガイド猟でプロハンターの余りの力量の違いに驚き、そこから
は想いを完全に改め、ガイド猟で勉強し直す事にし、更にはやがてハンティング
ガイドに自らもなったのはご存知の通りです。
海外の大物狩猟にも何回か行け、ヒグマも6頭に達し、エゾ鹿に至っては1050頭
余となりましたのも、その想いを改める事が出来たからでした。

1日だけでもガイド猟をお試し下さい。
但し5項のW生徒の二の舞とならない様に、地元ベテランと言う言葉と低価格に
釣られて3流ガイドを雇わない様にしなければなりません。



  


Posted by little-ken  at 15:43ハンティング

2017年12月12日

「禅の心」作戦 その1。

「禅の心」作戦で 本州鹿大戦果。
本州鹿巻狩りの初心者及びこれから始めようとする人に助言です。
銃を所持するには1年間を要する数々の高いハードル、これを乗り越えて所持を達成した
のですから、3日坊主は1人もいない筈です。
しかしその新人ハンターが3年以内に80%も何故か辞めてしまいます。

野生動物の気配察知能力は理解不能の超能力レベルです。
それは鹿猟で射程内まで鹿を引き寄せる事が余りにも絶望的に難しく、姿すら見せてもらえ
ない連続敗戦が永遠の続くかの様に感じるからです。
その原因は鹿の五感が人間の想像以上に鋭く、人間は鹿の五感から隠れる事は出来ず、
射手の視界外で軽く交わされています。

鹿の感度はどの程度か? それは分かりませんが、以前の我が家の番犬は筆者の帰宅を
5km以遠から感じ取る事が出来ました。多数の車の中で筆者の愛車の接近が分かるのです。
勿論全ての番犬がそうではありませんが、飼い犬でもそうですから、命が掛かる野性の鹿の
行動もそれに準ずる程度と見た方が良さそうです。鳥も行動は違いますが同難易度です。
つまり人間の考えでは何をしても絶望的、鹿の欠点を突かなければ勝てる方法はないのです。

初回捕獲までは平均で30日以上を要します。
そんな連続敗戦出撃10日間までに、捕獲の可能性がもし見出せれば新人ハンターは生き残れ
ますが、見出せなければ辞めてしまうと筆者は考えております。
筆者の様に捕獲成功まで70余日も諦めない人はまずいないのです。
生き残った僅かな人はこの10日までに運良く出会いがあって失中或いはマグレヒット等々、
その捕獲の可能性を体験出来たラッキーな人達だけとなります。

.低率捕獲の原因とラッキーな初心者が生き残るメカニズム。
そのマグレのメカニズムとそれが低率である理由は次の通りです。鹿は圧倒的に足が速く、
猟犬はジグザグに歩き匂い追跡をします。鹿は数kmのリードを保っている事が通例ですが、
ゆっくり歩き数十m毎に立ち止まって気配を取りながら進む事を繰り返します。

この状態が全体の推定80%程度、この間で勝負すれば待ち場の射手との気配勝負となり、
射手が相当ベテランでも殆どが鹿の一方勝ちに終わります。
本州鹿巻狩りの獲れる率が低いのもここに原因があり、また初心者が鹿に会えなくて辞めて
しまうのもこれが原因です。

マグレのメカニズムはこうです。全体からすれば10%程度と思われますが、鹿はたくさんおり、
前の鹿を追跡中の猟犬は時に近くに隠れていた別の鹿を追い出します。
そうなれば鹿は数百mをダッシュして猟犬を引き離そうとします。この間に射手がいれば気配
勝負ではなくなります。
走る鹿の音は大きく未経験射手でも鹿の接近を感じ、ダメ元射撃で捕獲の可能性を感ずる事
が出来、マグレ被弾であわよくば捕獲成功となる事もあります。

筆者がもがいていた頃に比べて現在は10倍以上の鹿がおり、もっと簡単に獲れそうに思え
ますが、基本的な勝負の図式は今も全く変わっていない為、その難易度は変わりません。
しかし圧倒的に増えた鹿により、前の鹿を追跡中の猟犬が、別の新たな鹿を追い出す確率は
増えており、そのお陰で多少獲り易くなっていると思われます。

諦めから「禅の心作戦」
後刻に分かったのですが、筆者の獲れなかった原因は自己の気配の撒き散らしにありました。
野性動物の気配察知能力は予想より遥かに高く、理解不能のとんでもないレベルだったのです。

筆者は捕獲第1号までに70余日を要しましたが、その間も唯々何もせずに通い続けていた
のではなく、思い付く限りのあらゆる手法を試しましたが、それでもずっと連続敗戦でした。
その捕獲第1号達成となった当日は、もう考えられる手法は全て試し諦めの心境、大木を背
に丸見えの位置で見張りもせず「今日も絶対に獲れる筈がない」と「フテ寝」をしていました。
つまり何時もの撃ち獲ってやろうと言う「殺気」が消えていたのです。

これが結果的に「禅の心作戦」に近くなり、鹿は射手の気配を取れずに射程内まで来ました。
何時もは強い自からの気配の影で隠密接近中の鹿の気配を感じなかったのですが、自己気配
の低下により接近を感じ、心の中で射撃準備態勢が取れましたので、捕獲成功となりました。

「禅の心作戦」は鹿を何処まで引き寄せられるか?
つまり、本州鹿猟成功の最大のポイントは自己気配の振り撒きを如何に低下させるかと言う事
にあったのです。これだけ守れば他は全て誤差範囲だったのです。
1頭捕獲成功の後はすでに決心していた様にこの低捕獲率のアホらしい猟を辞める予定
でしたが、もう少し試したい項目が頭に浮かび、続ける事にしました。

9年目のその後は獲れず、物陰作戦を改良した10年目と11年目は平均値程度の捕獲でした。
開花したのは12年目、物陰作戦から「禅の心作戦」に全面的に変更した時です。
あれ程までに獲れなかった本州鹿を何と3週連続で捕獲成功しました。
鹿が連続で来たのはマグレですが、気配合戦と射撃勝負に勝利したのは実力です。

その後に「禅の心作戦」は一体何処まで鹿を引き寄せられるのかを試しました。
2回試し、結果は何と2mと5mでした。鹿の眼は左右に付いており立体的に見えず、丸見え
でもじっとしていれば発見される事は無いと言う事が、これで完全に証明出来ました。
これが鹿の欠点を突く手法であり、勝てるのはこの手法だけ、他の手法は殆どダメでした。

人間的に考えれば絶対に物陰の方が良い様に思えますが、物陰からでは周囲の動向が
見えず、ゴソゴソ周りを伺い、物陰とは言えGPSや無線等を運用するので、鹿に感付かれて
しまったのです。
本州鹿巻狩りの殆ど全員がこの物陰作戦を運用し、その結果の平均捕獲が0.05頭/人-日です。

筆者が禅の心作戦に変更してからは0.5頭/日となり、従来より一桁捕獲率が上がりました。
こうして筆者は本州鹿猟に12年間の約100日余を費やして開眼したのです。

               丸見え作戦の結果、3週連続3段角若鹿の捕獲。

本州鹿巻狩りの気配勝負を勝つ為には「禅の心作戦」。
筆者の開眼から次の4点を全て守れば、鹿は5日以内に貴方の射程内まで絶対に来ますが、
超能力を持った鹿との気配勝負である事を十分に自覚して下さい。

  1.けもの道が多数ある視界の良い場所で、大きな木等を背に座ってじっと待機します。
    更に肝心の1時間だけは呼吸も半分に控え、眼球を除き、仏像の様に微動もしない。
  2.見張りは全くする必要はありません。鹿が来れば自然に分かります。
  3.撃ち獲ってやろうと言う殺気を持たない様に、何も考えず禅の心の様に瞑想する。
  4.鹿が来ても銃を引き寄せない。銃は予め膝の上等に置き、撃つ時はスナップショットです。

禅の心で完璧に動かなければ、横に付いている鹿の眼では絶対に判別出来ず、彼らの
超能力でも絶対に感知不能です。
その為には肝腎の1時間だけはGPSや無線の運用中止に徹しなければなりません。
GPS上ではまだ遠くても鹿と猟犬はしばしば数kmも離れており、僅かな微動でも音声でも近く
にいる鹿には立ち所にバレてしまいます。

一方で自らの気配が低下していれば、隠密接近中の鹿は木の影で見えなくても手に取る様に
分かります。そして充分に引き付けスナップショット、気配勝負に完全勝利しておれば、鹿は
その瞬間にフリーズとなり、ダブルもイージーです。

射撃すると、発射音に続きボルト等の複数のメカ音が「ドガシャッ」としながらから空薬莢が
ゆっくり飛んで行き、僅かに遅れて「ボココッ」とバックショットの複数弾着音がします。
同時に各射入口周りの毛が立ち、それが波の伝搬状に広がって行き、それらが重なり合い
ながら直径30cm程でゆっくり消えて行きます。そして鹿がゆっくり倒れて行きます。

心が平静で頭が冴えている時、想定通りの動きならば、事象が非常にゆっくり進み、且つ
良く見えるのです。想定通りでない時は全ての事象が早送りになります。
  


Posted by little-ken  at 09:03ハンティング