2017年06月21日

曲がり角の有害鳥獣駆除。

2017.6.17.我が市猟友会の駆除です。10名参加、メンバーは老友会が6名、筆者も今や
その内の1名になりました。そして狩猟経験の殆ど無い若い50歳前後が4名でした。

結果は超々豊猟の3羽、天候的その他的に恵まれなかったのも事実ですが、4班に分かれて
2班がゼロ、1班は1羽、そして筆者の班が2羽と言う結果になりました。
冒頭の様に天候等の不順もありますが、何時かこうなるだろうと思っていましたが遂にその日が
来ました。

駆除もこうなると公的予算を頂ける立場ではなくなりました。全国の他地域も多分似たり寄ったり
だと思います。
駆除は猟友会にお願いしたら底の抜けたバケツに水を注ぐ様なものに近い状態かと思います。
銃のよる駆除は他の罠等による手法に比べ一桁効率が高いのですが、それも射手の能力次第です。

筆者の思うには駆除従事者には狩猟法では不可能な環境下でも駆除出来る特別な資格を
与える半面、高度な狩猟能力や安全能力を求めて高度な資格審査に合格した者に限る様に
すべきだと思います。
例に例えるならば、サッカーの強固なディフェンスに護られた条件下でもパスが通せる狭いルート
が見える能力を持った射手を示します。

アマチュアの狩猟同好会の老友会に駆除の丸投げは税金ドロボーだと言えます。
  


Posted by little-ken  at 22:50有害鳥獣駆除

2017年06月15日

狩猟をコスト計算で比較する。

今回は従来と違った観点からエゾ鹿猟のコスト比較をしてみます。
もし間違いがありましたら、御指摘頂ければ幸いです。

  1.エゾ鹿猟の実態。
筆者の所はエゾ鹿猟のガイド付単独猟に分類され、その狩猟データは下記の5205です。
     5:出会い回数が1日平均5回ある。
     2:捕獲頭数は1日平均2頭です。
     0:天候不良で出撃出来ない日はありません。
     5:大物捕獲が1日平均0.5頭です。

この数年はベテランが卒業し、新人比率が高まり、ややこの数値にやや届かなくなったのも
事実ですが、この名称に変更した2014年から遡った5年間の平均値は5205を10%程
上回っておりました。5205では客の事を生徒と呼んでいますが、その理由は分からない人に
ゴチャゴチャ言わせない為です。
北海道の狩猟は基本的にドッグレスの単独猟が多くなります。

これに対し、本州では殆どが5~10人程度のグループ猟で猟犬を使います。
その結果、2~3日やって1頭獲れるのが一般的な平均値で、それを参加人数で割りますと
捕獲率は0.05頭/日-人になり、20回通うと1頭を捕獲出来る事になります。

  2.本州猟の実態。
先日も相当獲れる事が自慢のグループのデータを頂き計算してみました。
シーズンに37日出猟、かなり気合が入っているグループです。24頭捕獲、10頭未満のグループ
もザラですから素晴らしい数字です。
平均すると3日で2頭とかなり獲れていると言えますが、延出猟315人、平均参加8.5人ですから、
1日1人当りの捕獲率では0.076頭/日-人と平均値の1.5倍程度になります。

どんなに獲れるグループでも一般的平均値の2倍を超える所は甚だ僅かです。
つまり超抜群と言われるグループでも捕獲率は0.1頭/日-人の程度、10人グループなら平均で
毎日1頭が獲れると言う数字です。

北海道の2頭/日との比較であれば2~4倍程度、ならば地元猟ならタダですから、それ位の差で
あれば高額な飛行機代やガイド代と貴重な休暇を使って北海道まで行く必要が無いと言えます。
一見すると正しそうな気もします。
因みにエゾ鹿3日ガイド猟はその全費用約20万円が必要で決して安くはありません。

実は多くの高捕獲率が自慢のハンター達に聞くと何時もそう言う答えが返って来ました。
信じ難いのですが、多くの人が実際に心からそう思っているのが事実の様です。

  3.でも何処か変です。
まず人数換算が行われていません。
10人で1頭なら1人当りは0.1頭/日です。エゾ鹿猟は参加1人ですから2.0頭/日のまま、20倍も
獲れます。
これによって一桁も話が変わってしまうのですから、きちんと検討し直さなくてはなりません。

次に変なのは地元猟のコストをゼロとしている点です。
自宅が猟場の中にあり直接徒歩で行けるなら本当にゼロと言えます。
或いは極めて近くであれば著しく高額でない事は容易に想像が付きますが、実は車を使うと
なると一気に話が大幅に変わって来ます。

  4.正しい車の走行コスト。
車の走行コストは非常に分かり易いタクシーなら約400円/kmです。
マイカーなら運転手の人件費等は不要ですからその分は確実に安くなります。しかし並の
マイカーはタクシ-より高額な車両を使い、タクシーのLPより高額な燃料であるガソリンを
使っていますから決して低額走行コストではありません。かなり少な目に見ても概ね100円/km
を超える費用が掛かり、奥様の安価で低燃費な軽でも50円/kmを超える費用が必要になります。

筆者の本州鹿巻狩り後半の猟場は非常に近いと言える隣市でした。
ほぼベストな状態にあり、無料下道で片道35km、1日7000円の費用になりますが、1頭捕獲
コストは巻狩り平均値の捕獲率0.05頭/日-人としたら20日通わないと1頭捕獲出来ませんから、
かなりベストな状態であっても14万円/頭も掛かる事になります。

本州鹿巻狩り初期は隣県まで片道160kmの遠征、高速代が片道3000円必要でしたから、
1回出撃当り38000円も掛かっていた事になります。
それで標準捕獲率とすれば1頭捕獲コストは76万円/頭になります。
都心から丹沢なら距離的にはやや近く有料道路的に言えばもっと高額、伊豆半島半ばまでなら
距離的にはもう少し遠くで有料道路的にはかなり大幅高額と言ったところでしょう。
捕獲コストはもっと高額になるのかも知れません。

北海道エゾ鹿ガイド猟は総額20万円で3日猟から6頭捕獲出来ますから、1頭のコストは
3.3万円/頭とバカ安で、本州鹿巻狩りの76万円/頭に比べて23倍もの大差になります。
後述の獲物の付加価値を考慮すればこの差はもっと著しく大きくなります。

  5.エゾ鹿の付加価値。
獲物の価値として本州鹿とエゾ鹿と比べると体重は2.5倍、しかも脂がたっぷり乗って比較に
ならない程の美味しさ、更に筆者の猟場では繁殖が平場で行われる為、出会いの70%が3段角
成獣オス、憧れのビッグトロフィーは平均値の腕があれば2~3日で捕獲出来ると言うのが
エゾ鹿ガイド猟の非常に大きな魅力になります。

エゾ鹿の魅力分のコストは上手く評価出来ませんが、ハンターの出猟目的にビッグトロフィーの
ゲットがトップに出て来る事、本州鹿1頭に76万円も掛かっている事を考えますと、エゾ鹿の
ビッグトロフィーゲットに150万円なら払っても良いと言う感触は間違った評価でないと思います。
実際はその1/8の20万円で3日猟が楽しめ、6頭の捕獲があり、1頭の大物が含まれます。

同様の延長線で行きますと200万円払ってアフリカのビッグゲーム主要4種も抜群のコスパで
悪くない事になり、筆者は海外にも8回通いましたが、実際はそう言うハンターはほぼ皆無でした。

  角長86cm体重150㎏の超大物エゾ鹿。そのエゾ鹿モモは脂肪圧5cmの超絶品でした。

  6.コスト計算の修正しても圧勝構図は変わらない。
このコスト計算に決して間違いはありませんが、すでに持っているマイカーは燃料等の消耗費
分の追加だけで多少なら走れると言う一般的な考え方も必ずしも間違ってはいません。
従ってマイカーの走行コストは1/2ないし1/4になると見てもいけなくはありません。
筆者も追加走行は車両価格がタクシーの3倍もする600万円のランドクルーザーですが、
目的によって50円/kmと75円/kmでやっています。

従いましてここで説明して来ました捕獲コストや比較データも1/2ないし1/3に減額して頂いても
構いませんが、それでもエゾ鹿の捕獲コスト圧勝構図は全く崩れません。
そしてエゾ鹿のビッグトロフィーをゲット出来る魅力の圧勝構図も全く崩れません。

それ程までに魅力のあるエゾ鹿猟ですが、多くのハンターがその魅力を感じていても実際に
来る人は10%を遥かに下回り1%程度です。
海外猟に至っても同様なのですが、実際に行動を起こす人はたったの1人でした。
きっと日本語が理解出来なくて、コスト計算も出来ないのだと思います。
  


2017年06月08日

エゾ鹿スクール猟と丹沢巻狩りの比較。

ある丹沢グループの2015年データからの総括0.65頭/日、0.076頭/日‐人。
1シーズンに37日出猟、24頭捕獲、延出猟315人、平均参加8.5人(常連8人)。
シーズンに捕獲24頭と言うのは素晴らしい数字です。
平均すると0.65頭/日と概ね3日で2頭とかなり獲れていると言えますが、8.5人参加ですから
0.076頭/日‐人、13.2日出猟してやっと1頭捕獲となります。

1頭捕獲に13.2日と言う平均値は新人には適用除外となりますから、20~30日は通う覚悟が
必要です。筆者は初失中まで50余日、1頭目まで70余日を要しました。
今は鹿が多くなっておりもっと短縮出来ると思いますが、しかし実際は3日やって可能性の
かけらを感じなければ、腰が重くなります。
そして通算13日通わない内に80%が辞める結論に至るのが普通です。

スクール猟の過去15年間の総括1.61頭/日。
実戦合計187日、出会い数合計 850回、捕獲 301頭、大物捕獲61頭。
スクールでは平均出会い数4.55回/日あり、概ね3.5回/日を撃ち、その結果として平均捕獲数
1.61頭/日の捕獲になり、これには平均的に大物捕獲数0.33頭/日が含まれます。
スクールでは初年度から捕獲出来ますので95%が生き残ります。

スクールは21.0倍獲れる
1日当たりの捕獲量では2.47倍スクールの方が獲れるのですが、丹沢巻狩りは8.5人参加
ですが、1人参加のスクールですから実際は約21.0倍も獲れる事になります。

どんな未熟射手でも獲れると言う保証はありませんが、過去15年間で捕獲ゼロはありません。
また過去適用された事は1度もありませんが保障制度があります。4日以上の猟で出会い数が
平均の半分以下で、且つ獲れなかった時は次回半額で再チャレンジが出来ると言う制度です。

獲れるのはアッチョンブリケ級の巨大な成獣オス鹿です
巻狩りの猟犬は本州鹿より小型ですから、ボス鹿を追い出す事が出来ません。
仮に追い出す事に成功しても社会経験の多いボス鹿と新米射手の勝負では結果は目に
見えています。つまり巻狩りで大物鹿を獲る事は難しいのです。

この点エゾ鹿は元々本州鹿に比べて体重は軽く2倍以上あるのですが、更にスクール猟は
繁殖期の順位争いをする鹿がターゲットですから出会いの70%が成獣オスの三段角、捕獲
された5頭に1頭が角長が70cm上、 体重120㎏以上のアッチョンブリケ級大物なのです。
更にエゾ鹿は厳しい餌の無い冬を体に蓄えた脂肪を 消費する事で乗り切りますから解禁猟
の頃のエゾ鹿は大物であっても特に美味しいのです。

エゾ鹿1頭を捕獲する費用は本州鹿1頭を捕獲するコストの71.6%レス
丹沢や伊豆半島まで都心から通いますと時間的にもかなり大変で、必然的に1日1万円に
なってしまいます。この点では北海道まで往復2~3万円の飛行機代と1日5万円の実習費が
掛かり、3日猟では18万円です。
この18万円で期待出来るのはあくまで平均値ですが、平均出会い数4.55回/日あり、概ね
3.5回/日を撃ち(弾数は5発前後)、その結果として平均捕獲数1.61頭/日です。

実際は天候等によりMax.±2.5倍位は避けられませんが、フィーバーに会えればもっと凄い
事になります。また5205を謳っておりますが、15年を通した数値には初期の未熟時代も
含まれ、またこの数年は新人比率が多くなり、5205をやや満たしておりません。

初年度からいきなり平均値は無理ですが、事前指導に従ったトレーニングを続ければ多分
捕獲ゼロは免れると思います。過去15年間に捕獲ゼロはありませんが、捕獲が保証されて
いる訳ではありません。
3年目には平均値に近くなる事で、3日間の18万円で4.8頭が獲れる計算になります。

この場合、エゾ鹿1頭捕獲するコストは37500円/頭です。
飛行機代も入れています。(飲食だけ除外)
丹沢等の巻狩りでは13.2日も通わなければなりません。
交通費や宿泊費が1日1万円として本州鹿1頭を捕獲するには13.2万円が掛かり、エゾ鹿
なら28.4%ですむ 計算になり、巨大な角と大量の美味しい肉のおまけが付く事になります。

ウィークエンドエゾ鹿猟も可能で本州鹿に比べて2倍以上のメリット。
北海道は行く事自体が大変だと思われていますが、少なくとも時間的にはそうではなく、スクール
なら毎週の様に行く事も可能です。
土曜の朝に家を出て夕方のエゾ鹿猟を行い、日曜の朝猟をして夜には帰れます。

飛行機+実習費+送迎の計10万円で、丸1日の猟が可能となり、平均捕獲数1.61頭/日の捕獲が
可能です。1頭が13.2万円の本州鹿猟に比べて2倍強のメリットがあり、大きな角と美味しい肉の
お土産が付きます。 年に1度だけでもウィークエンドエゾ鹿猟にお越しになりませんか?

  初回に皆さんが獲れるのはたぶん左写真の小さいのですが、それでも左3歳その右隣は
  2歳、80㎏はあります。出会いの多くは左2枚の中間で角は60cm前後、体重は120kg
  前後です。実戦3日やれば中央の角長70cm強、体重は130㎏前後が獲れます。  

  吊しの角長80cmも可能性はありますが、平均達成は5.5年19.3日32頭目です。
  しぶとく通えば最右の超巨大鹿、これはスクールNO.1記録で角長85cmです。
  これには強運を引き寄せる情熱が必要です。 

  それでは1日4.55回の出会いの結果はどうなるのか? 
  それは100m以遠だったり、大き過ぎて迫力負けを起こし、初回はたぶん至らない
  のが普通ですが、3年目以降にはまともな勝負が出来る様になります。

  


2017年06月05日

散弾銃を命中させる効率。

  散弾銃を使い高確率で墜とすには3粒以上の被弾が必要
そもそも散弾銃はバラ弾をバラ撒き、複数粒が命中する事によるショック死で撃墜します。
被弾は上半身であれば何処でも構いません。空気銃では上半身の中央を撃つ破壊死です。
散弾粒でも当たり場所が良ければ空気銃弾の様に1粒でも墜ちますが、確実に墜とすには
経験上3粒以上のヒットが必要です。

散弾全体としましては1500 ft-lbs程度でかなり強力と言えますが、数百粒の1粒としては非常に
情けないパワーになります。5.5mm空気銃弾は25ft-lbs程度のエネルギーを持っていますが、
散弾の1粒は射撃用の7.5号ですと3.9 ft-lbs、キジ撃ち等の6号では5.8 ft-lbs、カモ撃ち4号
とて9.6 ft-lbs程度です。
狩猟用のライフルになりますと308で2700 ft-lbsと桁外れのパワーとなります。

散弾粒の1粒は非常に非力ですが、その非力さを補うのが複数被弾効果です。
何故か1粒のパワーには余り関係なく3粒被弾で即死します。
桁外れに強力な308のライフル弾でも急所を外れれば2~3発を要しますが、1粒のエネルギー
が308の僅か4%未満の27粒弾が上半身に3粒命中するだけで鹿は即死します。
散弾銃はこの複数被弾効果が期待出来るので素晴らしい狩猟道具なのです。

  散弾銃猟は効率狙いです
散弾を広がっているスキートチョークで広範囲にバラ撒けば鳥にヒットする率は上がりますが、
複数被弾の確率は低下する所か、場合によっては散弾群を無傷ですり抜けてしまう可能性すら
あります。

反対に散弾群を余り広げないフルチョークで撃ち出せば、パターンが全く掛からない失中と
言う確率が増えてしまいますが、パターンが十分掛かれば散弾密度は高いので複数被弾の
確率はかなり向上します。

散弾粒数にしても装弾1発には標準で32gが入っています。
余りに大粒であれば1粒のエネルギーは大きくても無傷すり抜けてしまう1粒もヒットしない確率
が上がってしまいます。4号で160粒6号で260粒7.5号で400粒程が入っています。
と言って余りに小粒も度を過ぎますと9号では700粒ほど入っていますが、1粒のエネルギーが
少な過ぎて30mを超えると皮膚を突き破る事が出来ず
に無効となってしまいます。

散弾密度は一般的に中央が高く、端に行くほど低くなりますが、かなり不均一です。
数百万円の高級銃であっても7.5号の32g装弾(約400粒入)で標準規定距離である36mテスト
パタ―ンを見ると、中央付近でもクレーの皿がすり抜ける所はかなりありました。
不均一度が比較的良好な中央付近であってもパターン密度は0.5~2倍とかなり広く、
従いまして予想外に好成績を出す事もあれば、情けない結果になる事もありますが、
あくまで確率論の狩猟ですから、時に上手く行ったマグレを追求しても意味がありません。

  未熟時代には
撃っても撃ってもとにかく墜ちませんでした。その主原因はリードが合わなかった為です。
稀にヒットしても羽を僅かに散らす程度で飛び去られてしまいます。これも本当はリード不足が
最大原因ですが、この現象を捉えて多くのハンターは自分の腕を棚に上げて散弾のパワー
不足を疑います。そしてより大粒の散弾を使ってみます。
すると稀にマグレ当りで墜ち、これが正解側だと信じてしまいます。

実は筆者も同じ様に大粒側の行動を取りました。そして鳥用で1番大粒のBBと言う装弾に行き
着きます。45m先でカモにヒットする粒数は0.5粒ですから撃墜は至難の業ですが、1粒が
空気銃並みのパワーですから稀にマグレで墜ちる事もあります。
そしてある時、柔らかい水田等でそのパターンを見て驚きます。
僅か60粒しか入っていないので明らかにパターン密度が低過ぎる事に気が付きます。
それでまた狩猟読本の推奨装弾付近かそれよりやや大粒に辿り着きます。

  実際の猟銃では
通常の散弾銃は殆どが射程20~30mに主目的としたインプシリンダーと言って僅かしか絞って
いない銃身が付いています。30先で約1mに広がり、その内の中央側の2/3が有効です。
通常はこれにキジ用で6号装弾との組合せですが、3粒を満たす距離は21.4m以下になります。
この距離で大粒散弾は肉も内臓も貫きますから早期の処理が必要ですし、全体的な損傷も
大きくなります。

これと対極的なのが40~50mを主体としたフルチョークです。45m先で約1mに開き、同様の
中央の2/3が有効です。カモには通常4号より大粒を使いますが、4号装弾とフルチョーク銃身で
3粒を満たすのは25.8m以下でなければなりません。
3号で3粒が得られるのは僅か16.1m以下になります。最大射程の45mでは3号装弾で僅か
1.1粒、4号でも1.3粒
しか当たりませんから、当たり場所がかなり良くなければ墜ちませんし、
この程度ですと散弾密度にも幅があり無傷ですり抜けてしまう確率もかなりあります。

  小粒装弾の試験運用
狩猟用装弾は120円/発、これに対して射撃用装弾は50円/発と半額以下です。昔はハンター
も多かったので価格差は1.5倍程度でしたが、今はハンターが減少し消費規模が2桁以上違う
為に価格は2.5倍になりました。
当初は近距離なら射撃用装弾でも墜とせるだろうと考え運用を開始しました。
所が意外と遠距離でもよく墜ちる事が分かりましてその検証をしてみました。

射撃用の7.5号弾でフルチョークなら3粒を満たすのは48.8mまで大丈夫です。
それで墜ちるのか? ハイ、リードさえ合わせ直せばと言う条件で抜群に良く墜ちます。
弾は皮下で止まっているので非常に綺麗な肉になり、内臓は無傷と非常に好ましい結果になり、
内臓摘出が不要になります。
これは数千羽を撃墜したプロハンター(筆者)が言うのですから間違いありません。
筆者は数万発を使い、カモを推定5000羽以上を墜としましたが、7.5号以外の装弾で墜とした
カモは非常に僅かで恐らく100羽以下です。

但し小粒散弾は途中の弾速低下がかなり大きく、リードを50cm以上多く取らなくてはなりません。
普通のリードで撃つとリード量が不足してパターンの端しか掛からず、ヒットしても飛び去られて
しまい、だから7.5号弾は非力でダメなんだと言う間違った結論に辿り着いてしまいます。

リードさえ合えば、粒数増にほぼ比例した2.5倍(4号:7.5号)の撃墜結果が得られます。
筆者はカモ撃ちに7.5号弾を運用する様になって3倍近くの撃墜率向上となりましたが、
これも概ね計算値と合っています。

  スチール装弾
カモ撃ち猟場は鉛弾禁止地区も多く、スチール装弾の話も避けて通れません。
スチール装弾でも小粒装弾時と同様の事が言えます。スチールは弾の重さが鉛の0.7倍程
ですから空気抵抗による途中弾速低下が大きくなり、リードの追加補正が不可欠となります。
普通のリードで撃つとパターンの端しか掛からず小粒時と同様に、だからスチールは非力で
ダメなんだと言う間違った結論に辿り着いてしまいます。

しかしリードが合えば弾粒数は1.43倍ありますからその分に比例して有効度が高くなります。
更に言えば、スチール装弾のパターンは鉛の時よりも中心付近に濃いエリアが出来易いので
そこを上手くカモに撃ち掛けますと2倍位の効率になります。
また一段とリード合わせは難しくなりますが、濃い部分を使えば一段と遠射が可能になります。

狩猟読本によれば鉛時よりも2クラス大粒を使えばそれほど非力でなく概ね対等と書かれて
いますが、それは大粒なら弾速低下が少ないので鉛時と同じリード感覚で撃っても当たり、
2号大粒で0.65倍の粒数減となりますが、一方スチール弾で1.43倍増と打ち消される方向と
なり総合的に93%の粒数となって著しい粒数不足にならない為、粒数減相当の成果が期待
出来ると言う事になります。

これは筆者が1000発の無償譲渡を受け、モニターテストをしましたので、そう言う事が言える
のですが、筆者の正しい内容のレポートは無視されました。
殆どのレポートはリードの補正に付いて触れておらず、スチールは非力で劣ると言う結論
ですが、数割のハンターが2号大粒寄りで撃てばそれ程は劣らないと言うレポートを提出、
これが採用されてしまったのです。

  遠射のリードの合わせ方
移動目標を撃つには弾の飛行時間に鳥が移動する距離分だけ前を撃たなくてはなりません。
弾速300m/sで30m先をカモが飛行する時間は弾着まで約0.1秒、鳥の速度を36km/hとすると
その簡に鳥は1.0m進みますから、1m前を撃てば当たる事になります。
しかしカモが追い風に乗った遠射では100km/hで50mとなりますから、速度で3倍の距離で2倍
と5mも前を撃たなくてはならない事になります。

空中に於ける距離や速度の目測はしばしば2倍を超える程の相当大きな誤差を含みます。
つまりリードの合う確率が情けない程までに低い事を物語っています。

引き止まりの無いスイングが継続した時のリードが先の計算では1~5mですが、巷の90%が
引き止まり射撃をしている現状と合わせて考えますとリードは更にMax.2倍が必要な事になり、
失中の原因はリード不足が超圧倒的に大きな比率を占めます。

筆者はこの対策を秒速3発以上の高速3連射で飛行線上にパターンが少しずつ重なる様な弾幕
をバラ撒く弾幕射撃をして、そこにカモを飛び込ませる射撃法を考案しました。
3バースト射撃と名を付けましたが、この射撃方法を採用する様になってから撃墜率は3倍ほど
向上しました。

リードの追加補正には通常でも連射は非常に有効な手法ですが、速い連射にしないとカモは
飛行条件を変えてしまうのでリードの単純追加では対応し切れなくなってしまいます。
カモが飛行条件を変えるより前に3発を送り込みますと効果は一段と高い物になるのです。

但し速い連射も乱射では意味がありません。
それにはスイングを止めない事と銃身が跳ね上がらない様にしなければなりません。
これは上体を柔らかくしておき、反動は上半身全体を後退させる事によってなるべく吸収する様に
します。すると銃の跳ね上がりもかなり少なくなりますが、その分は左手で銃を下に引き寄せます。

  スイングでカモを追い越した直後に出来るだけ早く引き金を3度引きます。反動を上半身
  全体が後退する事で受ける様にすると跳ね上りは少なくなり、その分は銃を下に引き付け
  ますと綺麗な弾幕射撃が可能になります。


  更に進化する高速連射
高速連射は更に進化し、秒速3連射でも群の中から希望の獲物を選んで撃てる様になりました。
マガモ等では体格的に大きく且つ美しいオスだけを選んで墜とします。
餌場の波打ち際等ではカモが遠くならない内に墜とせば即死率も高くなりますし、回収も容易
になります。

また更には地形や水流や風を読んで、希望の場所に墜とせるタイミングに、群の濃い所に
3バースト射撃を送り込み、回収容易な場所にまとめて墜とせば回収はもっと楽になります。
カモは飛ぶ直前にキョロキョロとし、頭の向いた方向に飛びますから、希望の方向に飛ばす事は
それほど難しくありません。希望の方向に飛ばして希望の場所の墜ちる様に群れの濃い所に
高速連射を送り3羽以上をまとめて撃墜
、これが筆者の最終的なカモ撃ちスタイルとなりました。

  フルチョークで近距離射撃の撃ち方
20mでフルチョークがまともに当たるとボロ雑巾、10m以下で撃つとヒットした部分が消失して
しまいます。これはフルチョークの欠点と言えますが、元々その距離で撃てばどのチョークで
撃っても相当な破損は免れません。

こんな時はリードを更に30cmほど前に送り込んで撃ちますと20mなら頭付近に散弾群が集中
して体は無傷に近くなります。
10m以下で同様に撃ちますと頭の部分だけが消失した状態で墜ちて来ます。

フルチョークはパターン境界がはっきりしているのでこの狙い方は遠射に比べればかなり
イージーです。ぜひお試し下さい。


  左写真はそれほど大きな群れではありませんが、冷静に見れば複数を撃墜できる
  ポイントが幾つかあります。一方右写真は同程度の群れですが中央を撃てばカスリも
  しないポイントもたくさんあります。
  しかしよく見るとその周りには幾つも複数撃墜ポイントもたくさん点在します。



  


Posted by little-ken  at 14:06射撃銃と弾

2017年06月02日

愛銃の歴史:空気銃。


  兵林館AS、5.5mm、アンダーレバーポンプ式空気銃。
  ポンプ回数は通常3回、非常に精度は良く30m先の雀の頭を狙撃可能でした。
  またMax.6回では非常にパワフルで75m先のキジバトを貫通しました。
  運用は1968~1970年、本銃は18歳で入手、しかし狩猟は20歳から、狩猟を始めて
  間もなく飛鳥射撃に魅せられ本銃を手放しましたので成果は非常に僅かでした。



空気銃は弾代が安いのが1番の魅力でした。精度的&パワー的な性能は現在の物にそれ程
劣りませんが、弾速が遅い為に30mを超える射撃は精密な落差補正が必要と言うのが実用上
の壁だった様に思います。これは今も余り変わりません。
パワーは劣らないとは言う物の6~7mm級のプリチャージ銃には全く歯が立ちません。

ライフル銃でエゾ鹿を狙う時は急所の大きさが直径15cm、従って精度が±5cm、落差が±5cm
以内の実用射程は0~200m弱までと非常に広範囲の実用性能を発揮しますが、小さな目標を
狙う空気銃猟の要求精度は±3cm、これに射撃誤差が含まれると落差補正はライフル銃に比べ
かなり厳しい環境になります。
  


Posted by little-ken  at 16:43銃と弾

2017年06月02日

愛銃の歴史:鳥撃ち散弾銃。


  SKB700 上下2連銃、28インチ、12番。
  射撃と狩猟の両用と言う事で購入したのですが、当時の射撃は弾が高く余り通いません
  でした。本銃は1970年から2011年まで。キジ4羽、カモ10羽、キジバト10羽程度の
  運用に留まりましたが、狩猟の入り口を教えてくれた銃となり、その後は永らくスペアガン
  として在籍しました。



  SKB1900、ガスオペレートのセミオート、30インチフルチョーク、12番。
  1番最初のカモ撃ち銃でした。本城は中々良好なバランスの良い銃で当時のベストセラー
  でした。運用は1975年~現在に至ります。同型式の模様違いを5丁使い、現在は下写真
  の5丁目ですが、これには思う所あって特注の24インチ銃身を付けました。
  歴代5丁合計でカモ類5000羽以上、ハト類5000羽以上を捕獲しました。
  SKBの3丁目から5丁目の間には次項の鹿猟用にレミントンが並行的に運用されました。



  SKB1900改、24インチ、12番。
  前作レミントンの改良版で長過ぎず短過ぎず、連射&速射性抜群、トラップ連続54枚、
  カルガモの駆除では28チャンスからダブル6回トリプル2回、25回の命中から32羽を
  撃墜、こちらもかなり理想バランスに近くなりました。
  本銃の運用は2008~現在まで。本城は鹿撃ちにも十分使えるスペックですが、本銃に
  よる本州鹿等大型獣の捕獲は無く、主に害鳥駆除とNZのカモ猟に活躍しました。

 


散弾銃は飛鳥射撃に使える事が最大のメリットです。欠点は空気銃同様弾速が遅く射程距離
が短い事にあります。通常は20~30m、遠射でも40~50mです。
またショットガンでは弾の飛行時間に獲物が移動する距離を見越して かなり大きなリードを
必要とする射撃になり、その関係位置を保つ為には銃のスイングを止めない事が重要です。

一方ショットガンには複数被弾複次効果があり、急所でなくても3粒以上の命中で撃墜出来ると
言う大きなメリットが あり、しかもその1粒のパワーはかなり低くてもよいのです。
つまり小粒弾を高密度で飛ばす事がショットガンを効率よく運用する事になり、筆者の小粒弾
運用(カルガモ 撃ちに7.5号弾)では撃墜率が3倍に上がりました。

実戦に於ける空中の距離や速度の読みの誤差はかなり大きく、このリードを合わせる事は
かなりの難易度になります。

そこで考えたのは超高速連射による弾幕射撃、飛行線上にショットコロンをバラ撒き、これに
カモを飛び込ませる3発超高速連射です。
筆者はこれに3バースト射撃と名を付けましたが、このおかげで3倍撃墜率が高くなりました。
何故超高速連射が必要かに付きましては、鳥が飛行条件を変える前に弾幕を構成する為です。

小粒弾は途中弾速低下が大きく、リードを合わせる事は一段と難しくなりますが、この3バースト
射撃と合わせて総合パフォーマンスは9倍に向上しましたから驚きです。
更に複数まとめ撃ちのテクニックや希望の方向に飛ばせて希望の場所に墜とす技術等々を併用
して筆者は7年間程ですが、連日出勤前にカモ撃ちバイトで稼いでいました。







  


Posted by little-ken  at 16:34銃と弾

2017年06月02日

愛銃の歴史:鹿撃ち散弾銃。


  レミントン1100 ディア―ガン。22インチ、無チョーク20番スラグ専用銃。
  オープンサイトは非常に使い辛くスラグ弾は命中させ難いので、初失中後はバックショット
  を使いました。無チョーク銃身からバラ撒きますのでよく当たりますが、被弾粒数不足で
  しばしば数km走られました。運用は1984~1997年の13年間ですが、最初の9年間は
  戦果ゼロ、その後本州鹿等約10頭とノウサギ約10羽を捕獲しました。



  レミントン11-87、21インチのターキーチョーク、12番バックショット専用銃。
  出来るだけ短く&素速くを追求しました。前作のオープンサイトは全く使い物にならず
  素速い照準にはリブ銃身、更に前作の無チョークの反省から1番絞ったターキーチョーク
  を運用、本当は27粒弾が良いと 思ったのですが入手出来ず、テスト結果が良かった
  6粒弾を運用、複数粒が当たる最大射程は40m程度でした。
  本銃では抜群の成果をあげました。運用は1997~2008年の11年間ですが、2001年
  に本州鹿巻狩りを卒業した為に実質4年間に本州鹿等約20頭を捕獲出来ました。


散弾銃の装弾は直径2mmの小粒弾から18mmの単弾まで各種15種程度が市販され、
1部に使用制限はありますが、弾粒の大きさを変えれば小鳥から熊まで幅広い狩猟が出来る
事がメリットの一つに上げられます。しかし未熟時代には大物勝負には単弾と言う思い込みが
強く、それで上写真のディア―ガンを入手しました。
この銃は1発弾を精度良く(50mで5cm程度)撃てる専用銃で、実用射的は50m程度です。
(現在のサボットスラグ銃なら50mで2cm程度です。)

運用してみますとまるで期待外れ、後述のレミントン742ライフル銃と同様、照星と照門と目標
は違う焦点距離にあり、且つこの3つの関係位置を保持する指向性は全く無い状態、未熟な
ハンターがスナップショットや走る鹿に対応する事は至難の業でした。
7年目の初失中後はその失中原因を考え、バックショットの運用に切り替えました。

この頃はカモ撃ちで小粒散弾や3バースト射撃の理論が完成した頃、無チョークスラグ専用銃
から撃つバックショットが効率よく捕獲出来ない事は分かってはおりましたが、取り敢えず散弾を
バラ撒いて被弾させ、逃避速度を低下させる事を目的としました。

やがて鹿撃ちを始めて12年目「本州鹿巻狩りに開眼」しました。あれほど獲れなかった本州鹿
の3週連続の捕獲に成功しました。1頭目こそ3連射でその場に倒しましたが、2頭目3頭目
には3連射出来ず、2頭目は2百m走られ、3頭目に至っては2kmも走られました。
やはり被弾させる事は出来ても明らかな被弾粒数不足でした。

そこで下写真のバックショット専用銃を作りました。
移動目標に対してはその指向性が最重要であり、それにはリブ付銃身以外にあり得ません。
チョークは多粒被弾が目標ですから当然フルチョークですが、更にもう1段絞ったターキー
チョークがありこれを運用してみる事にしました。

カモ撃ち小粒弾の7.5号に相当するシカ撃ち弾は27粒の4号バックショットですが当時は入手
出来ず、入手可能な6粒弾と9粒弾をテストしました。
結果は強力な6粒弾でも40~50mでも何とか複数粒の命中が期待出来そうでした。
運用結果は予想以上の成果を発揮し、6粒弾運用実質4年間に本州鹿等約20頭を捕獲、
特筆は失中&半矢がゼロ、全てが5m以内に倒れた事です。 

最終的に散弾銃による鹿撃ち運用は18年間ですが、前半は全く獲れませんでしたから実質
9年間に2丁合わせて約30頭に留まりました。

1993年、鹿撃ちを始めてから12年目に本州鹿猟に開眼した筆者ですが、同時にエゾ鹿猟が
スタートした年にもなり、以後はライフル銃によるエゾ鹿猟がメインとなりました。
エゾ鹿猟はその後25年間程行われ、エゾ鹿1051頭(内350頭以上が平均150mを走る鹿)、
ヒグマ6頭、海外大物猟等の合計で1228頭の捕獲と凄い事になりましたが、これも散弾銃に
よる全く釣れなかった9年間の勉強の下地があったからでした。

  


Posted by little-ken  at 16:21銃と弾

2017年06月02日

愛銃の歴史:ライフル銃試行錯誤の時代。


  レミントン742、ガスオペレートセミオート5連銃、口径30-06、着脱式4発マガジン。
  1時期のベストセラー銃でしたが、お世辞にも良い銃とは言えず、100mで10cm程度
  と実用的には100m以下の銃でした。
  本銃はまだ本州鹿第1号捕獲以前に購入した未熟な失敗策でした。
  散弾銃型レミントン1100ディア―ガン同様、照星と照門と目標は違う焦点距離にあり、
  且つこの3つの関係位置を保持する指向性は全く無い状態、未熟なハンターがスナップ
  ショットや走る鹿に対応する事は至難の業でした。
  本銃の運用は1990~1993年と僅か3年間、捕獲も3頭に留まっています。



  ルガー77、ボルトアクションスコープ専用銃、口径308、固定マガジン5発。
  当時デビューしたばかりのスコープ専用銃のステンレスモデルで、軽量タイプを選択し
  ましたが、これは間違いで軽量が故に命中精度が低く実用射程は150mでした。
  3ポジション式のボルトハンドルとセーフティーの操作性も非常に良く、また1000頭余中
  のNO.1を捕獲したのも初の300m遠射を決めたのも本銃であり、筆者にライフル銃とは
  何かを教えてくれました。運用は1993~1998年の5年間、約15頭を捕獲しました。


ライフル銃の精密射撃や遠射にスコープが効果的である事はかなり以前から知られていました
が、スコープは視野が狭くスナップショットや近距離運用には使えないと思われていました。
その為に本場アメリカでも2000年頃までの銃にはオープンサイトを残し、着脱スコープ式が
主流でした。

しかし実際はこの着脱式に全ての悪の根源があり、オープンサイトに合わせた銃床スペックでは
銃を構えてから頭がスコープを探しに行かなくてはならず、従がってスコープはスナップショットや
近距離射撃には適さないと間違って結論付けられていたのです。

筆者はルガー77のスコープ専用銃を運用してみて驚きました。スナップショットが十分可能で
あったからです。
スナップショットが出来ると言う事はランニングショットも可能と言う事にもなります。
実際にエゾ鹿第1号もそして1000頭余中のNO.1サイズのビッグトロフィーも走る鹿でした。
筆者はかなり苦労して3年掛りでオープンサイトを使いこなせる様になりましたが、スコープ
専用銃は僅か1ケ月で使いこなせる様になりましたから驚きます。

この頃から走る鹿が多くなり筆者は走る鹿に当てる事を考えました。
元々本州鹿は全て走る鹿でしたし、エゾ鹿の第1号も1000頭余中のNO.1も50mとは言え
走る鹿、スコープ専用銃はスナップショットも走る鹿にも対応出来る事がすでに分かっており
当てられる自信がありました。

走る鹿にはやはりセミオートが良かろうと思い、当時デビューしたばかりのH&Kの最新作を
購入する事にしました。ボルトアクション銃並の精度を持つが謳い文句でした。

  H&K SL7、ライフリングはポリゴナルライフル、ローラーロッキングボルトの
  ディレードブローバック、口径308。
  謳い文句に嘘はなく、よく当たりました。150mで5発のテーブル撃ちが12mm
  にまとまりました。本銃の運用は1998~2006年の8年間、この間約350頭を捕獲、
  内100頭以上が走る鹿でした。
  本銃運用3年後、実戦90日&2000~3000発を要し、2000年には走る鹿に対する
  スイング射法が完成しました。
  当時の実用射程は100m、命中率は5発強で1頭でした。5発で3頭捕獲がMax.でした。


ランニング射撃は実戦90日で概ね達成されました。
本銃のグルーピングは申し分ないのですが、毎回5cm程ですが違う場所でまとまりまして、
300mの遠射には自信を持って撃てない銃でした。

ライフルマンの憧れは「稀に見る様な大物の捕獲」「300mの遠射」「ランニングショット5発5中
そして「大物にも迫力負けしない平静な心」や「猛獣ヒグマにも臆しない鋼の心」を手に入れ
何時かはヒグマ勝負」です。

ランニングショットは概ねマスターしましたので、やはり次なる 目標は300mの遠射です。
その為にはボルトアクションに戻ろうかと思っていました所、ちょうど友人が古いモデルですが、
レミントン700を手放すと言うのでベストセラーとして評判のレミントン700を試験運用して
みる事にしました。

  レミントン700BDL、ボルトアクション銃、口径308、マガジン固定式5発。
  ベストセラーとして名高い銃ではありましたが、よくこれで恥ずかしくもなく売っていると言う
  迷銃でした。グルーピングは150mで10cm弱と余り良くありませんでしたが、300mの遠射も
  数度決まりボルトアクション銃に戻る決断を付けてくれた銃でした。
  ガッカリした項目は全てマガジン周辺のトラブルで、弾をマガジンに入れる時、後ろに寄り
  過ぎると入らず、左に寄り過ぎるとニッチもサッチも出来ないポイントに入ってしまう事、
  装填すると弾底がボルトヘッドに収まらず装填不能となりました。
  運用は2005年シーズンの半分のみ約50頭を捕獲しました。

  良い点はマガジンに入れなくても装填出来るので射撃場的単発運用は良かったです。
  またホットロードに耐えられると言うメリットは市販弾運用のみでしたから不明です。







  


Posted by little-ken  at 16:03銃と弾

2017年06月02日

愛銃の歴史:サコー運用で新たに分かった7つの事。


  サコー75 バーミンター改、口径308、着脱マガジン5発。
  レミントンにあった問題は100%解決、グルーピングは150mで18mmとH&Kに僅に
  及びませんでしたが、射撃安定性も操作性も抜群、3ポジションのボルトやボルト
  オプナーを装備した安全装置等々安全性もバッチリでした。
  本銃の運用は2006~2018年、本銃により合計約700頭、内350頭以上が走る鹿でした。
  300mの遠射も導入したその年にたっぷり達成、その他運用してみて分かった事がたくさん
  ありました。


2006年に筆者はH&Kのセミオート銃からサコー75のボルトアクションサコー75バーミンター
に再び戻した訳ですが、本銃に換えた主目的はH&Kで安定しなかった300mの遠射を達成
させる為でした。ランニング性能に付きましては半分位に落ちるかと思っておりましたが、
2006年運用したその年に遠射を初めとする憧れの全てが達成されましたから驚きです。
いざボルトアクション銃のサコーの運用を開始しますと新たに分かった事が7つありました。

  遠射は回収が大変
あれほど長い間、マグレ以外は決まらなかった遠射ですが、サコーに換えた途端とは申し
ませんが、その2006年度のシーズン中には300m遠射多数や、初弾命中ではありませんが
Max.500mを2発連続で成功させる事が出来ました。
簡単に成功させられる様になると回収が大変である事に気が付き、以後は余り遠射をしなく
なりました。

結果的に言えば、距離が遠いと言う事で心が最初からビビっていたので当たらなかったと事が
主原因だったと思います。
当たる様になってからの300m遠射はトンコロは無理でも当たって当然と思って撃っています。
2016年ナミビアのクドゥは380mの遠射でしたが、これも当たって当然と思って撃てました。

  ボルトアクション銃は連射が速く、且つランニングでもよく当たる
遠射性能向上の為にはランニング射撃の性能低下には目を瞑るつもりでした。ランニング
連射性能はセミオート銃には遠く及ばないと思っていたのですが、何時の間にかセミオート銃
よりボルト銃の方が速い間隔で射撃しておりました。
更に命中率も倍加しており、結果として信じ難い事ですが、セミオート銃よりもボルト銃の方が
連射速度は多少速く、且つ後述の射程距離が2倍、その上で命中率も約2倍、総合効率が4倍
も上がった、これは紛れもない事実です。

  ランニング射撃でも 200mは楽勝
ランニング射撃時の射程距離が大幅に延びました。ルガー77の時代は50m、H&Kの
セミオート時には100mを越えると余り当らずでしたが、サコー75に換えた途端から150mも
難なく当てられ、実際、200mクラスまでの命中率低下はありませんでした。
更に多少低下成功率は低下しますが横切れの250mまでは問題なく、追い撃ち方向の後方
からの射撃では300m以遠の射撃もそれ程の問題は有りません。

  命中率が約2倍
平均150m先を走る鹿100頭を倒した記録では1頭倒すのに使った弾数は平均2.7発で
倒している事が分かりました。H&Kオート時での命中率は50~100mで5発強でしたから、
距離で2倍、命中率で2倍の達成ですから総合的には4倍のパフォーマンスになりました。
300mの遠射の回収が大変で余りしなくなった事は先の通りですが、ランニング射撃も同様で
以後は回収が大変ですから積極的に撃たなくなりました。

  ライフル銃の 150mは近射の早撃ち
150mは初心者にはかなりの遠射、中級者に於いても気の置けない距離ですが、上級エゾ鹿
猟的に言えば近射側に分類されます。射撃はほぼ90%が射手の心の状態で決まります。
遠いと思えば又デカイと思えば当たりませんし、キッチリ狙わなければ当てられないと思えば
そうなります。

しかし急所は直径150mmもあり、この付近に当たればと思えば、かなりアバウトな早撃ち照準
でも結構当たります。
それは早く撃つ事によって逃げられる率は大幅に少なくなり、その恐れが減少する事は精神的
にはかなり+になり、その結果として命中率が大幅に上がるのです。

  夢の 5発5中
ライフル銃を始めたばかりの頃、走る鹿の命中させたいのもありましたが、
夢は更に上の5発5中です。
サコーは速い連射性能と高い命中率から2006年度中にはこの夢が3回も経験出来ました。
回を追う毎に回収が大変である事を痛感し、今ではもう絶対にやらないと決め、以後は
Max.3頭、通常は2頭まで、 それも回収条件が圧倒的に良い時に限る様になりました。


  ヒグマ捕獲
最初のヒグマ捕獲も2006年にサコーにより出会い頭の50mスナップショットで仕留めました。
ヒグマ捕獲はその後も含めて捕獲累計は6頭となりましたから決してマグレではありません。
ライフルマンの憧れには「大物にも迫力負けしない平静な心」や「猛獣にも臆しない鋼の心」が
ありますが、何時しか筆者にもそう言う心が育ってくれましたが、それは無条件に事前対策
カードを速やかに実施すれば事足りたのです。


  また紋別郡はヒグマの痕跡の多い所でした。何時かはヒグマと勝負したい物だと
  思っておりましたが、その日は意外と早く訪れまして2006年、小さなヒグマでしたが
  第1号、翌2007年には第2号と第3号を頂きました。
  2007年がヒグマの当たり年であった様に2014年も当たり年でNO.4とNO.5、
  翌年にはNO.6を捕獲しました。


この様に1993年以来の下地があったとは言え、長い間の憧れの全てが達成されたのは、
サコー75バーミンター改に変えた途端の2006年から僅かな期間でしたから、明らかに
名銃サコーのお陰が大きかったと思います。

その後、サコー改は2011年までに各種のピークを迎え、2012年以降は大幅ダウンした
50頭程度/5年の狩猟運用に限られ、近年は更に低下中、そろそろ卒業も近くなったと強く
感じている次第です。

ボルトアクションスコープ専用銃と言うのは決してWW1時代の旧式銃の延長ではなく、
あらゆる距離」「全ての場面」に於いて「圧倒的に優れた究極のライフル銃」だった事になり、
今後もこれを上回る銃は出現しないと思います。


  


Posted by little-ken  at 15:45銃と弾

2017年05月10日

アフリカのトロフィー。

2016年6月のナミビアのトロフィーがやっと出来上がりました。

       左からクドゥ、オリックス、インパラ、ブレスボックです。



またその内に行くかも知れませんが、如何ですか? 写真のパターンですと全日程が12日、
1式はかつてのシンワールドに比べれば半額弱ですが、それでも約200万円+未回収の
ペナルティーがあればその分、クドウですと約2000ドル/回、そしてチップが全体の10%前後
です。撃つ獲物を少なく或いは安い物にすればもう少し安く収まります。時期は6~7月です。


  


Posted by little-ken  at 17:36海外狩猟