2016年07月20日

サボットスラグハンターのベストな出猟時期と注意事項。

サボットスラグ銃 のハンターの出猟時期・・・
・・・は当地区の場合ですと10月下旬から11月10日頃が良いと思います。
それ以外のシーズンになりますと、150m以遠の射撃が多くなります。
唯その時期は距離的にも出会い数的にも有利で、非常に人気が高くかなり早目の予約が必要です。
2016年はすでにその時期が埋まっており、宜しければ2017年度を受付けます。

昨シーズンのH生徒は10/28~10/31までに100m前後で30チャンスがありました。
彼は初回から確率1/3のフィーバーに当たり、もし100mの射撃能力を持っていれば相当の豊猟となり、迫力負けしなければ75cm級以上の大物も束にして帰還出来たと思います。

しかし50mしか射撃能力のないH生徒は残念な事にその良いチャンスの殆どを失中、結果的に50m弱の小物2頭を捕獲出来ました。それもフィーバーだからこそ至近距離の出会いも得られましたが、そうでない時期の鹿は100~150mになりチャンスもやや減少します。
11月中旬以降では近年150m以内で捕獲出来る射撃チャンスはほぼ無くなりました。

ガイド猟 の検討:要捕獲実績のチェック。
昨今は駆除が1年中となり、鹿の動きに精通していないと出会いを得る事が難しくなりました。1年中狩猟可能でそれが収入になると、移住を決意した知合いの並ハンターも複数いましたが、彼の技術では殆ど捕獲出来ずに共に屈辱の出戻りとなりました。

同様にガイド猟でも後述例の並クラスガイドでは捕獲レベルには達しない事も多くなり、ガイドの人選も重要な問題となりました。
W生徒はこの所は参加出来ていませんが、スクール以前には釧路方面ガイド猟3日間を3年連続で行い捕獲ゼロの連続でした。巷でもブログのも類似の奮闘ぶりが増えて来ました。

昨今ではご自分の都合の出猟時期では豊猟を望めません。
豊猟を望むならば、鹿の獲れる(鹿の移動)時期に出猟する事です。
特に射撃能力の低いハンターは腕の良いガイドの選択が重要な項目となりました。

エゾ鹿猟 のコストパフォーマンス:捕獲3.4倍エゾ鹿猟の圧勝です。
   1.本州鹿巻狩りは0.05頭/日-人、平均20回通わないと1頭になりません。
隣県まで高速を飛ばせば1回遠征には約1万円、1頭捕獲には約20万円が必要と言う事になります。本州巻狩りも意外と金喰い虫なのです。

3年目程度の平均的ハンターですと、3回見て1回撃って、3回撃って1回当たると言う確率、1回撃つ為の費用は6.7万円と言う事になります。
また本州猟では使用する猟犬が鹿より小型である事から大物を追い出す事が困難で、3段角の捕獲は難しく、小物オスかメスしか捕獲出来ない事が欠点です。
筆者はその昔には隣県の巻狩りで初回捕獲までには70回余通い、現価格で1頭捕獲に70万円も掛かった事になります。

   2.エゾ鹿猟遠征1回当りでは平均3.5日の実猟で総費用205万円です。
ガイド費用は17.5万円、往復には飛行機代等で3万円、合計20.5万円になります。

3年目程度の平均的な生徒ですと2頭/日の捕獲ですから、3.5日で7頭の捕獲となり、角長70cm以上の大物が1頭以上含まれます。
1頭捕獲する費用は約5.9万円、1回撃つ費用は約1.2万円と言う事になります。

   3.両者のコスト比較。
捕獲コストではエゾ鹿が本州鹿よりも約3.4倍優れている事になり、射撃コストでは約5.6倍優れている事になります。

内容的にも本州猟は小物が多いのに対し、エゾ鹿なら出会いの70%が3段角、味も圧勝、体重で2~3倍の立派な角を持ったオスを捕獲 出来ます。
元々目標が大きな角の鹿の捕獲と美味しい肉のゲットである事を考慮しますと、更にコスパは大きく広がる方向になります。

   4.コスト以外の比較。
第1にガイド猟で撃たせてもらっても面白くないと言う言葉を聞きます。本州巻狩りでは射撃こそ本人単独ですが、狩猟全体的に考えればグループと猟犬に獲らせてもらっている事になり、エゾ鹿ガイド猟ではそれがガイドに変わっただけで同等 と言えます。

第2としてエゾ鹿猟は本格的な100m以遠の高精度な射撃 を要し、ド迫力の大物 との対戦の中、全てが突然始まる為に 発砲準備動作の重要性 等々、本州猟にはない 各種課題も続出、決して射撃場の据物切りではなく、エゾ鹿猟の方が 難易度が高く、満足度も高い と思います。ぜひ体験して比較して下さい。

第3として幾らコスパに優れていても狩猟に掛けられる総額予算的限界や休暇日数的限界から、頻繁に通えない欠点 はどうしても残ります。
また捕獲だけが狩猟の楽しみではなく、本州鹿では20日楽しめるのに、同じ費用のエゾ鹿猟では3.5日しか楽しめず、この部分の評価は微妙です。

ただ北海道遠征は直行便があれば 日帰り猟 や1泊2日猟 も可能で、大掛かりで行き難いと言う言葉は必ずしも適切ではなく、飛行機も片道1万円強ですからそれ程の高額でもありません。

               この5年間の捕獲実績。
 年度  実猟日 出会い数 捕獲数 出会率回/日 捕獲頭/日 オス率% 大物率% 超大物%   備考
15年 13.5  073   18  5.41  1.33  92.4  44.4  5.5 羆1頭
14年 21.5  098   29  4.60  1.30  90.0  34.5  3.4 羆2頭、大物3頭
13年 12.0  057   23  4.75  1.92  88.0  21.7  0.0 羆出会4回
12年 18.5  116   34  6.26  1.84  94.0  29.4  0.0 最高大物出会
11年 31.0  154   60  4.96  1.94  90.0  31.7  8.3 大物新記録

               この5年間の主なトピックス。

 2011 R生徒(S)70cm   2011 T生徒(S)72cm   2011 U生徒(S)70cm
   3年目(5年) 累計16頭         3年目(4年) 撃墜累計9頭       初年度(6年) 撃墜累計2頭


 2012 I生徒(S)55cm   2012 J生徒(R)76cm   2012 D生徒(R)77cm
   初年目(2年) 累計2頭        初年目(35年) 撃墜累計200頭      6年度(16年) 撃墜累計50頭


 2013 O&M 生徒73cm他 2014 案内人 ヒグマ280㎏ 2014 案内人 ヒグマ400㎏超
     まとめて4頭,新記録       19年目(44年) 累計約1250頭     19年目(44年) 累計約1250頭 


  2014 U生徒78&73cm     2014 R生徒80cm       2014 R生徒
   2年目(9年目) 撃墜累計12頭        6年目 撃墜累計30頭        80,75,73cm、大物捕獲新記録


  2015 案内人ヒグマ220㎏  2015 案内人4日で大物8頭  2015 S生徒78cm他大物2頭
                過去捕獲ゼロは只の一人もございません。


  


2016年07月16日

本州鹿とエゾ鹿の比較。

エゾ鹿は永らく本州鹿とは別の種とされていましたが、今では本州鹿の亜種とされています。外観的な特徴はよく似ており、角の枝分かれ形状もポイント数も同じです。
しかし下記の様に違う点も多く、事実上別物として対処した方が正解だと思います。

  1体重:軽く2倍以上です。
本州鹿では成獣雄の体重は60㎏程度ですが、エゾ鹿では120kgを超えます。
ピン角でも大きいと体重が90kgを超え、成獣雄の最大では170kg程度です。
本州鹿は2人で軽く軽トラに積み込めますが、ピン角でも積めるかどうかの瀬戸際、
それ以上は人力積み込みでは不可能です。
エゾ鹿も本州鹿も昨今は過密で個体が共に小さくなっています。

  2角長:1.5倍、太さ2倍。
本州鹿では60cm程度ですが、70cmは全く珍しくなく80cmを超えます。
角長70cm超えを大物、80cmを超える物を超大物と呼んでおります。
超大物になりますと根元のクラウン部は缶ビールサイズです。
筆者は約1000頭を捕獲しましたが、80cm超の超大物は30頭、最大は88cm、70cm級大物は数え切れません。

  写真左:筆者が捕獲した30頭中の最大の本州鹿、群れのNO.2クラスでした。
  本州鹿には猟犬が付いておらず、単独移動中に筆者の100m射撃を受けました。

  写真右:1000頭余中のNO.3のエゾ鹿、10頭ほどの群れのボスでした。
  共に標準レンズで撮影し、2つの写真は縮尺もほぼ同じです。
  角のポイント数こそ同じですが、体格も角のサイズも開き具合も2種は全て別物です。

  3射撃距離:150m以遠。
エゾ鹿大物は積雪で山から降りる時期と繁殖時期が重なる場所ですと効率的に捕獲が出来ます。
山から降りたばかりの繁殖期の雄鹿は群れにならず単独行動を取りますが、ハンターの動きよりもライバルの動きが気になり、その地区で1番広い場所の中央で「我ここにあり」とアピールをします。

その為にボス級(ボス及びそれに準ずるNO.2)の射程距離は150mを超える事も珍しくなく、ライフル銃があると心強いと思います。

時には順位決定戦の前兆で50~100mの間隔を置いて数頭が睨み合っている事もあります。
実戦20日も通えば誰でもそんな時に出会えます。
上手く行けば睨み合いの鹿全てに対し射撃出来る事もあります。

そのアピールは5~10分程度で終わりますが、この場所と時間帯、及びどう言う日にそれが行われるかを心得ておけば、出会いを得るで事はそれほど難しい事ではなくなります。

1頭のアピールが終わると今度はそれに次ぐクラスがその近くの別の場所でアピールをし、以下それが順列に従って行われ、夕方はその逆の順序で朝とは違う場所ですがその近くで行われます。
群れのNO.2以降ならサボットスラグ銃の射程距離で捉えられます。

これに対して本州鹿の巻狩りは森の中で行われる為に射程距離は20m前後です。
4号バックショット等小粒系をフルチョークで撃つと効果的です。
   

  4大物捕獲成功率:大物の動きに精通し、迫力負けを克服すれば容易です。
狩猟形態の違いから本州鹿のボス或いはそれに次ぐクラスの捕獲には絶望的な困難を伴いますが、エゾ鹿ではそれなりに精通すればボス或いはそれに次ぐクラスの捕獲はそれほど困難ではありません。

その理由は「迫力負け」で、本州巻狩りでは猟犬が大物鹿より体格が小さく、迫力負けを起こしボス級を追い出す事が出来ないからです。

エゾ鹿では猟犬を使いませんのでその点は大丈夫なのですが、射手の体格を超えるエゾ鹿に対して射手が迫力負けを起こし、これを乗り越えないとボス級の捕獲は出来ません。
スクール生徒の統計では迫力負けを克服して超大物捕獲成功まで平均すると6.4年と22.6日を要しています。

1度迫力負けに耐性を持てばその後の捕獲は容易で、筆者はこの14年間で超大物30頭を捕獲し、生徒に5頭を捕獲させました。

  5角形状:成獣で3弾角の4ポイントである点は同様です。
しかしエゾ鹿は3歳で4ポイントになる事が多く、この時点で角長は最早本州鹿大物成獣を超えます。
全般に角の開き角度がエゾ鹿の方が大きく、角もかなり太く迫力が大違いです。

またエゾ鹿は2歳で3ポイントの2弾角になる事は少なく、先のみが分かれたカニ状の角になります。

  6:抜群です。
本州鹿には殆ど脂肪がなく、且つ肉が硬くなり、美味しいのはピン角以下の若鹿と雌とされていますが、エゾ鹿は解禁の頃ですとケツの脂肪は3cm前後有り、大きくなっても硬くならず、ベストなのは3歳前後の若鹿の雄です。
ピン角以下はは味が薄く、メスは若鹿でないとミルク臭くて敬遠されます。

またほぼ全域でエゾ鹿の方が遥かに美味しく、本州鹿の最上級とエゾ鹿の最下級が勝負の対象になる程の違いがあります。

  本州鹿に多い2段角、 エゾ鹿に多いカニ角、 巨大なエゾシカモモ、 脂肪の厚さ5cm。

  7体色:類似ですが夏毛は赤いです。
夏毛はエゾ鹿の方が遥かに赤茶色です。冬毛はほぼ類似色ですが、真っ黒から色の薄いのまで様々です。
 
  8捕獲数:一人1日で2頭捕獲は容易です。
本州鹿の巻狩りでは一人当たり複数を連日捕獲する事は絶望的な困難を伴いますが、エゾ鹿は技量があれば平均的な出会いが5回/日を超えます。
つまりモタ付かなければ1日に5回射撃出来、ミスらなければ、5頭を倒す事が出来、そして体力があればこの全てを回収する事が出来ます。

実際は出会いが朝夕に集中し体力面の限界から1日に2頭前後に留まりますが、次項のフィーバーに当たりますと1日中獲れマクリます。

  9フィーバー:鹿の移動日はバカ獲れです。
積雪により鹿が一斉に移動を開始し、山から降りてくる日を指します。
筆者は白糠で2度、数十頭の群れがあちこち全ての山で動き、合計では数え切れない推定数万頭が同一方向に一斉に山を移動するのを見た事があります。

  根室では1日に数十~数百頭の群れを何回も見ています。写真の様な群れが見渡す
  限り点在する事もあります。


  また繁殖期を過ぎるとオスだけの群れになる事も多々ありますが、巨大な雄鹿の大群
  に会える事も稀にはあります。


この様にエゾ鹿は大規模な移動をするのが特徴で、この特性は本州鹿には全くありません。
フィーバーは大きな移動の場合は前後の日にも渡り、数的にも出会いマクリ、内容的にも大物ズラズラ、何処に行っても鹿に出会え、捕獲数も5日19頭が最高で以下それに準ずる記録が目白押しです。
このフィーバーに会える確率は平均3.5日の出猟ですと約32%です。

また繁殖期の初期ですと順位決定戦でオス同士2~6頭の睨み合いの現場に遭遇する事も多く、上手く行くとその全てを捕獲出来ます。

  写真は順位決定戦の4頭を全て捕獲しました。またフィールドが広い為、ランニング射撃
  能力があれば言う前提で1つの群れから5頭を頂く事もそれ程の難易度ではありません。


   筆者も2011年にはボス争いの3頭まとめ捕獲に成功した事があります。
   まず左下に銃を向けたところ動き出し、ムービング射撃、残りは走り去りました。
   急いで車に戻って追い掛け、300m先まで車でダッシュ、上をランニング射撃1発。
   また車に戻って2km追い掛け、右下が疲れて立ち止まった所を250mから半委託1発。








  


Posted by little-ken  at 14:26ハンティング

2016年07月14日

アフリカ猟のビッグ5。

アフリカ猟はハンターたる者の夢、筆者もその夢を一生を掛けて追い求めて来ましたが、予算に低い上限があり3回の遠征で実現出来たのは下記の様にほんの触り程度の12種類です。

この3回で使ったお金の総額は約400万円、多いと見るか少ないと見るかは各人の考え方によりますが、多くの人が300万円前後に車に乗っていますからそれ程ではないと言えばそうなります。
また筆者はその点では20年前の車に今だ乗り続け、車検整備等のメンテナンスも全て自分で行って来ましたので、車1台分以上の節約をして来たと言い切れます。

           筆者が捕獲したアフリカの12種類の野生動物。

1970年の少し前から日本にもガンブームが起こり、狩猟熱が急速に高まりハンターが急増しました。山に行けばどの沢にも先客がすでにおり、カモ撃ちの有名猟場では2mに一人のハンターが空に向けて散弾銃を撃っていました。

その狩猟の中でも究極の憧れを紹介しようと多くの出版社や放送局が先を争ってアフリカ猟を取材しました。当時の狩猟はステータスシンボル的な部分もあり、著名な政治家や実業家も多数が参加していました。そのため猟友会の総会には市長や警察署長本人が必ず出席していた程で、これは1980年頃まで続きました。

大物ハンターのバイブルと化している大藪晴彦の「ザ-ビッグゲーム」もそんな時期に数年掛けてスポンサー丸抱えの狩猟が行われ、それが1979年に集英社から出版されました。
大藪晴彦は1935年生まれ、筆者は1950年、もう20~30年早く生まれたかったです。

ビッグゲーム出版より少し前の事と思いますが、日曜日の18時から似た様な名前の世界の大物猟を紹介したテレビ番組がありました。5~10人程度のプロハンターの誰かが世界中の何処かで大物と勝負しその内容を紹介する内容でした。
その影響は筆者の心に深く刻み込まれ、何時かはアフリカ猟が確立したのはその頃です。そして30年以上の時が流れ、筆者のアフリカ猟は2009年に実現し、2013年、2016年と追加されました。

ハンターの究極の夢は巨大で危険なアフリカのビッグ5を仕留める事です。
その5つとは象、犀、ライオン、豹、そしてバッファローです。多くのハンターがこれに挑み、1部のハンターは返り討ちに会っています。

WW2前後まではアフリカにはとてつもない数の大型野生動物がいました。イギリスはWW2に備えてアフリカの草食動物を食料にしようと計画し、同時にアフリカ全体を広大な牧場にしようと開発を進め、ベラボーな数のライオンを駆除したそうです。
この頃であれば行くのは大変でしたが、動物に不足はありません。

しかし現在のビッグ5はバッファローを除き、全てが希少動物になってしまい、特に犀の捕獲の道はもう無い物と思っておりました。
ところが今回のロッジにあったカタログに南アフリカのスタンバーガーサファリと言う会社ではまだビッグ5が可能である旨が書かれていました。 http://www.stanburger.com/ 

これによりますとガイド代だけで21000ドル(約230万円)、ゲーム代に付きましてはたくさん生息する野性のバッファローが17300ドル(約190万円)、それ以外はお問い合わせ下さいになっており、たぶん一ケタ以上の高額、犀はプライスレスに近いです。

但しバッファローを扱うファームはたくさんあり、安い所なら5000ドル位、豹は養殖物なら意外と安い所もあり、また家畜ファームでは害獣その物の扱いを受けており、チーターと共に5000ドル前後の所もあります。
また象も場所によっては害獣扱いを受けており、ノントロフィークラスなら15000ドルと言う表示の所もありました。

我々には無縁の世界ですが、ビッグ5がまだ可能である事が読者諸君の将来の目標になればと思います。
  


Posted by little-ken  at 14:31海外狩猟

2016年07月09日

7月の北海道


角が20cmほど伸びたエゾシカ雄の大物です。500m以上の距離があるのですが、車を止めた瞬間にはしっかり反応し、この写真の直後には逃げ出しました。

駆除が1年中行われる様になって数年、エゾシカとの出会いは駆除ハンターの技量以上がないとかなり難しくなりました。駆除ハンターの平均値技量に満たない3流ガイドの腕前では十分な出会いを得られない時代になったと言い切れます。

スクールに於きましては出会い数の平均的にはやや減少と言った所ですが、以前に比べますとフィーバーに当たった時とそうでない時の差がかなり顕著になりました。つまり当たり外れが大きくなった事を意味します。
フィーバー自体は毎年スクール開催中の1か月弱の間に必ず3~4回あり、3~4日の出猟ですと3年に1回位の大当りになります。

スラグ銃のハンターは10月末頃~11月第1週がベスト、この頃ならエゾ鹿は100m前後にいますが、それを超えると100~150mになります。


九州は豪雨の連続ですが、北海道は晴天が続き、渓流は超渇水状態、何時もの半分以下の不漁でした。
デカいのは25cm小さいのは15cm位です。デカいのはもちろん塩焼きで美味しいのですが、この小さい方のから揚げや天ぷらが最高に美味しいのです。
スクールに於いてもイワナ&レインボウ釣りはオプションで、秘密の釣り場にご案内します。
渓流釣りだけの観点からしますと気温がしっかり低下してからの方が大物が多くなります。


この季節の大雪山は1週間~1か月に1度程度しか姿を出さないのですが、この1週間連続で美しい姿を出しています。  


2016年07月03日

ライフルK生徒順調な仕上がりです。


念願のライフル銃を取得し燃えているK生徒、100m 5発のテーブル撃ちが15mmになりました。

昨今の大物は射撃距離も遠くなり、更に立ち止まらない又はその時間が少なくなりました。
昨シーズンの筆者捕獲の大物8頭も200m以遠の射撃ばかり、更に内6頭が止まっておらず、
4頭がウォーキング、2頭がランニングでした。

そう言う背景から、今やエゾ鹿大物狙いにはウォーキング対策が不可欠になりました。
K生徒にも精度的には100mで15mmで十分、早撃ちとウォーキング対策に重点を置く様に
指示しました。

  


Posted by little-ken  at 16:19銃と弾ライフル所持

2016年06月24日

ナミビア猟2016

アフリカ猟はハンターたる者の一生の夢、筆者のナミビア猟は2009 & 2013年に続いて今回で3回目、この2回はトロフィートラッキング社 http://trophytracking.com/ が料金システムの超明快さとトロフィーサイズが非常に良好なのでここを利用しています。

  1.ナミビアの猟。
ナミビアのハンティングは殆どがファームとランチで、どちらも有資格のガイド付が条件です。国立公園の増え過ぎも非定期で公開募集はありますが極少量です。

日本はガイドレスOK、他人の土地でも撃てる、撃ち放題&失中未回収放題ですが、根本的に制度や構造が違い、ガイド付、獲物は事前契約、1つの獲物に撃てるのは1回だけ、失中も未回収も有料です。

ファームは牛の放牧を行っている牧場ですが、ファーム猟はここに自然生息する野生動物と勝負ですから、単に入場制限されているだけの猟場です。

今回のファームはガイドのダニー本人及び親族が所有するファームと更に提携している物であり、その合計は50km四方の中の過半を占めています。1つのエリアも数km四方の大きさですが、多くは牛の為の柵で野生動物には無関係と言えます。

ファーム猟はオーナーのゲストハウスで宿泊し、Max.4~6人、ハンティングカー2台の受け入れが限界です。勝負は自然状態ですから決して舐めて掛かれません。
また今後ハンター数が多くなればますます狩猟条件が厳しくなる方向にあります。

   余りデラックスでは無いロッジですが十分な設備です。枕元にはチーターの剥製、
    その右下には2013年の時の筆者の写真がありました。


一方のランチと言うのは大規模な牧場を言いますが、ここでは大掛かりな狩猟をしている牧場を指します。小さなホテル並の数十人が宿泊出来る大型ロッジを持ち、客に狩猟をさせています。

エリアはもちろんかなり広いのですが、自然繁殖ではとても追い付かず、他所で育った野生動物を市場から購入、或いは提携業者が養殖した人工物を、特定エリアに放獣して撃たせています。ナミビアに於けるランチの数は数十程度です。

そう言う構造でランチはファームと違い撃たれ慣れしていませんから比較的簡単に獲れます。筆者はそれでは面白くありませんから自然猟のファームに拘っています。

ランチでは獲物の大きさもお金次第と言う事になり、ファームより手が掛かっていますから当然ですが高額です。ランチの数はそれほど多くありません。

  2.日程。
 1日目:6/6 名古屋発16:10 → ホンコン&ヨハネスブルグ経由
 2日目:6/7 ウイントフック着10:30、ゴバビスの猟場まで車移動約3時間、
         到着後試射、そして今回は夕方ブレスボック猟捕獲成功。
 3日目:6/8 AMはインパラ猟で捕獲成功、PMはクドゥ&オリックス猟で不成功。
 4日目:6/9 アウトジョーの猟場に丸1日掛けて移動。
 5日目:6/10 クドゥ&オリックス猟、AMブルーワイルドビースト捕獲、PMクドゥ捕獲。
 6日目:6/11 オリックス猟、AMブラックワイルドビースト捕獲、
 7日目:6/12 オリックス猟、AMタワー待猟で不成功、PMオリックス捕獲。
 8日目:6/13 AM近隣フォトハンティング、PMはナマズ釣り
 9日目:6/14 エトーシャ国立公園ツアー。
 10日目:6/15 ウイントフックまで移動&土産物購入。
 11日目:6/16 ウイントフック発11:15→ヨハネスブルグ香港経由
 12日目:6/17名古屋着21:10

  3.捕獲ドギュメント。
今回は有料4種類&無料2種類の合計6種類のゲームと対戦しました。
もちろんそれぞれの対戦には思い出深い物がありますが、ここでは紙面の関係で最も印象深く、且つ読書にも興味があるクドゥ猟オリックス猟を紹介致します。

3-1.オリックス猟。
オリックス猟は750ドル、1m近い直線の角が特徴の見栄えのする動物で、アフリカ猟で人気NO.2です。アフリカだけの動物ではなくアラビア半島方面にも生息し、南アフリカではゲムズボックとも呼ばれています。アフリカ猟を語る時には無くてはならない動物で、人気も非常に高いのですが、なぜか他のゲームに比べて非常に安い価格で助かります。

オリックス自体はたくさん生息し、数日間で群れも離れオスもたくさん見ましたが希望のサイズは見当たりません。そこで何時もの場所60km (車で30分)離れた新しいエリアに行き、本日は初の試みとして水飲場に隣接するタワーの待ち撃ち猟にチャレンジしました。
水飲み場には30~60分毎に何かが水を飲みにやって来ます。結果的に大物はこちらの殺気を感じてか、30分間もブッシュの影に隠れたまま姿を出さず当方の敗戦に終わりました。

PMは従来通りの車のパトロールに戻りましたが、タワーで勝負出来なかった大物はまだ水を飲んでいない筈、そこで数km離れた近くの幾つかの水場周辺を探す事になりました。
流石ダニー、予想よりも遥かに簡単に再開出来ました。オリックスブルは後述のナマズ池の水を狙っていました。池はピーク時直径1.5kmにもなり広い池、その中程にいます。

距離はまだ800m位ありますが、偶然通り掛かった様なふりをして円弧状を描いて接近します。オリックスは速足で遠去かろうとしますが、この対応に経験が無いのか、意外に簡単に全く障害物の無い場所で200m強までアプローチも成功、オリックスはどうして良いのか分からなくなった感じで立ち止まっています。例の特設荷台シートから静止状態の心臓狙いで撃ちました。もちろん例のおまじないも忘れません。

良い感じに引き金は落ち、妥当な時間に良い弾着音があり、即座に倒れるか、或いは10秒程度で倒れるかと期待したのですが、そうは行かず200m先の森まで走り切られました。
森に入るとゆっくり歩きになり、やがて立ち止まったかの様に見え、そして見えなくなりました。果たして現場に行きますと木陰にオリックスは倒れていました。
どうせ倒れるならもっと早く倒れてくれればと思いますが、要は射撃が今一つなのです。

  お陰様でオリックスは3度目、1回目は角長90cmのメス推定体重は200kg程度、
  実はオリックスは雌の方が長い角を持っています。2回目は角長90cm変わらずでしたが、
  太さ がまるで違うオスで体重は250kgでした。そして3回目の今回は角長97cm体重
  320kg、後述のクドゥと同様に何処に出しても恥ずかしくない内容となりました。



3-2.クドゥ猟:クドゥは1650ドル、アフリカ猟の対象としては最もアフリカらしい人気NO.1のゲームです。最大の特徴はやはりスパイラル状になった巨大な角とボデーに7本前後入っている美しい立ての細白線です。

今回のクドゥは大物ボス狙いですから中型以下は対象外です。クドゥは他の動物に行動範囲が比べて広く出会いの難易度は高く、且つ良い個体は生息数非常に少数です。この2日間で3回の出会いがありましたが全て希望サイズには至らずでした。

ところがあれほど居なかったデカいボスブルですが、本日PMは出撃後僅か30分もしない内に出会い、アプローチを開始しました。雌を5頭連れたボスブル、ブルとはオスの成獣です。

クドウはハンターを嘲笑うかの様に200m先のブッシュからブッシュへと小走りに走り射撃チャンスがありません。何時もこうしてハンターを撒いている様です。

やっと4回目には立ち止まりましたが、丸見えはクドゥの頭だけで距離は250m、ネック狙いで撃ちましたが、例の「そっと撃つ」おまじないを忘れ失中、クドゥは逃げて行きます。

クドゥは5km先の山に向かって逃げましたので山裾を横切ると予測し、車で先回りし山の中腹から見下ろすと言う作戦をとりました。 果たして・・作戦は当たり、概ね予想通りの付近に居ました。筆者はガイドより先に真横300mでメスクドゥ1匹を発見しました。

周りを見ますと射撃ミスしたボスブルもおり、先の群れである事は間違いありません。
再度アプローチし射撃を試みますが、やはり250m強でブッシュからブッシュへと小走りに走り照準が付けられません。やっと300m強のブッシュの影で立ち止まりました。

  300m先のクドゥ、捕獲したクドゥではありませんが、こうしてブッシュからブッシュへ
  速足で駆け抜けます。実際の捕獲現場ではもう少しブッシュが濃く、更に悪い条件です。
  もし300mでこの写真状態で3秒間止まってくれればかなり良いチャンスと言えます。


今度は急所も見えています。前足軸線上の背中線を狙って心臓高に当たる様に発射、「そっと撃つ」と言うおまじないを忘れずに撃てました。射撃はじっくり狙っている時間はなく速射です。

引き金は良い感触で落ち当たると確信、やがて想像したよりも遥かに遅れましたが良い弾着音があり、クドゥは激しい被弾ショックを示し、非常に走り辛そうに逃げて行きました。

ガイドのダニーはこの時点でもう絶対に逃げられないと判断し、「グッドショット、コングラチュレーション」と握手を求めて来ました。

現場に行くとクドゥは20m先に座り込んででいました。被弾場所は心臓高さ付近と思っておりましたが、実物を見てちょっとがっかり、ボデー下端で両前足に被弾骨折、その結果歩けなくなったと言う事でした。

つまり射撃距離を300m強と読んだのですが、実際は350m以上だった様で、その結果として着弾落差も予想外に大きくなり、また弾着音も予想外に遅かったのだと思います。

ボスブルクドゥのサイズは? スパイラル角長は137cm(先回115cm)、体重450kg(同380kg)でした。年齢8歳とスパイラル具合はほぼ同じですが、太さも長さもまるで格が違います。

ダニーによればこの数年の彼のエリアではNO.1サイズとの事です。また先回の380kgは今回と比べますとかなりのリップサービスを感じました。

今回は的が大きかったので遠いと言う不安感は全く発生しなかった事、且つおまじないも忘れずに引き金を引けた事、その2つから引き金が落ちた瞬間に当たって当然と確信出来ました。射撃に際しての不安感が全く無かった事が成功への何よりの要因だと思います。

しかし結果として落差は予想より遥かに大きく、幸い左右方向はズレずに両前足を骨折させましたから良かった物の、全くの冷や汗状態の射撃でした。大物前足を2本とも骨折出来たのは骨に命中時にも鉛が飛散しない銅弾VOR-TX-168grのお陰です。

そこで実際の落差から疑問に思った射撃距離を逆算してみました。
結果的には狙った背中線から約65cm下がった所に着弾、愛銃は200ヤードゼロイン仕様、これは400ヤードで63cm下がり、撃ちおろし15度で修正すると実射撃距離はなんと414ヤード、379mと言う計算結果になりました。

おかげ様で今回の目的は達成ですが、射撃条件が厳しくなったのには参ります。
今でもノーマルサイズ狙いならもう少し射撃条件は良くなるとの事ですが、これではもうライフル銃の限界性能に近くなって来ました。

  角長は137cm(先回115cm)、450kg(同380kg)、お陰様で文句無のボスブルです。

  4.初~中級者でもある程度の成果が期待出来るタワー待撃ち。
クドゥビッグトロフィー猟は前記の様に非常に難易度の高い猟で一般的ではありません。そこで初~中級者でも可能な水辺のタワー猟を紹介します。

水辺から100m、高さ8mの狭いタワーの中の4時間待で、オリックス単独が3回、オリックスペア2頭が1回、そしてインパラ単独が1回でした。殆どが無警戒であり、これなら初~中級者でも射撃は可能です。

この手法で獲物の種類を予め余り特定せず、またビッグトロフィーも要求せず、水を飲みに来た個体が貧弱でなく且つ高額でなければ撃つと言う手法なら、初~中級者でもある程度の成果が期待出来ると思います。今回は写真の様な他エリアであれば文句無のトロフィー級が何回もやって来ました。


  写真上:水辺から100mのタワー、ここでじっと獲物を待ちます。かなり要辛抱です。
  写真左:水飲み場に現れたグッドサイズのインパラ、これで良ければ650ドルで撃てます。
  写真右:同上のメスのオリックス、グッドサイズです。同上で今なら750ドルで撃てます。
       ただしこれらはまだ余り撃たれてないのでこれが可能になるのであって、ハンター
       急増の現状では何時までこの状態が保てるかは不明です。

  5.今回の総評。
今回は毎回多少あったペナルティーが発生しなかった事が幸いでした。
また直前には円高が進行し、10%安く行ける様になりこれも幸いでした。

狩猟内容では小物2頭は1発で決まりましたが、ヌーに対しては2回共が大追跡の後に止め矢になり、これは全く戴けません。

オリックスはグッドサイズに対し、やや不満足ですが1発で決まりました。
クドゥに至りましては本当にビッグサイズに会える事が出来、250mからのネックショットをミスりましたが、幸い380mの遠射が決まり、非常に嬉しく思います。

日程が2日余りましたので1日は近くの池でナマズ釣りと何時ものエリアでのフォトハンティング、フィッシングはあわよくばですが1mのナマズとの事です。
もう1日は200ドルの追加でエトーシャ国立公園ドライブと決まりました。

支払いは現地契約分5920ドル、エトーシャ追加分200ドル、弾が64ドルの2箱で128ドル、当方の計算と寸分違わず信頼のおける請求書でした。

これは初回訪問者の場合ですと、これに飛行機代、手配代、保険代、4種のスケルトン加工輸送代、標準的なチップ額を加えると2016年価格で約160万円になります。ナミビアの大物ハンターは2009年に比べると10倍以上に増加しており、毎年約20%値上がりしています。

そして問題のチップですが、合計で通常の2~3倍に当たる1500ドルにしました。
ヌー2頭無料分、クドゥビッグブル、オリックスブル、その他プラスマイナスで各々には色々ありますが、更に次回に皆さんが来られた時の為に備えた投資500ドルが含まれています。

これで次回に筆者と行けば例え初回参加者でも、半レピーター扱いとなり料金的には変わりませんが、次回にはその金額以上の大幅に有利なサービスを得られ、こちらはそれに対してまた更なるチップで応えます。彼らのチップの世界はそう言う世界なのです

ビッグトロフィーは本来レピーター専用なのですが、希望すればチャンスを下さる事でしょう。ただし失中しても無料ではなくチップになります。ビッグトロフィーを目指す人はこれで100万円以上の出費を省略出来る大きなチャンスです。ぜひチャレンジして下さい。

  6.最後に。
アフリカ猟に対するロマンとそれを追及する為の現実をまとめて来ました。
夢を実現させる為には幾つかのハードルがございますが、頑張って夢を実現させましょう。

1.長期日程12日間が必要で、それに耐えられる健康や健脚が必要です。
かなりキツイ往復6日間の移動をこなし、実猟は6日間、かなり強行軍ですからそれに耐えられる健康が必要です。

またアプローチは隠密徒歩接近が主流、1日10km程度を速足で歩ける健脚が必要です。
脚力の弱いハンターには車両からの射撃を多くなる様に配慮は多少可能です。

2.費用約200万円が必要です。
夢のアフリカ猟としては抜群に安い160万円(毎年20%上がっている)ですが、それでもペナルティーやトロフィー関係も含めると総額では2016年レベルで200万円の予算が必要です。(ペナルティーを支払ったらそのゲームは諦めるのであれば費用の増額はありません。)

夢の実現にはお金の問題も避けて通れません。かつて国内にあった海外狩猟手配会社「シンワールド」によりますと20年前当時の今回と類似内容のアフリカ猟1式が200万円、現換算なら400万円です。これだけの大金を投資しても良い獲物に出会えるかは別問題です。

グッドトロフィーはエリアの質とガイドの腕と、そして何よりもガイドとの(チップの)信頼関係が避けて通れない道となります。

シンワールドのシステムはかなり妙で平均的に同額程度の現地追加料金が更に発生したと聞きますから、現在価格で総額800万円ととんでもない金額になります。今回の業者ではその様な心配は皆無です。

前記のシンワールドの現地高額追加料金もそう言う後述の海外猟の料金システムを知らなくて(理解させる事が余りに大変だから書いてあるだけで説明しない)、後刻の平均的な請求書は当時の金額で200万円もその辺に問題があったのかも知れません。

3.高度な射撃技術が必要です。
グッドトロフィーは普通のハンターが撃てない、200m以遠の3脚立撃ちの早撃ちや、ブッシュ超のハイリスク射撃が必要です。アフリカ猟を目指すハンターは急速に増えており、普通の腕のハンターで撃てる様な獲物はもはや少なくなって来ました。

射撃技術にかなりの精進期間が必要です。許される射撃は各ゲーム毎の1発のみ、ミスれば高額ペナルティーが発生しますから、絶対に当たると言う強い信念とそれを裏付ける技術が必要となります。

4.早い話が暇と健康とお金、そして長期のやる気が必要なのです。
人生に於いて暇と健康とお金の3つ全てが揃う事は稀です。
アフリカ猟のロマンはそう言う類稀なハンター、或いはそうなれる様に長年に渡り努力を続けたハンターしか到達出来ないのです。

また射撃技術、迫力負け対策、未回収恐怖症対策、これらの育成にもかなり長期間が必要です。アフリカ猟のロマンにはそう言う類稀なやる気を長期保持が出来る人だけしか到達出来ないのです。皆さん、頑張って何時の日にか夢のアフリカ猟を実現させましょう。

しかし、これらがとても叶わないと思われる普通クラスのハンターも夢のアフリカ猟を諦める必要はありません。タワー待ち射撃等なら、まだ十分可能です。

これらを楽しみながら、更なる大物撃ちの雰囲気だけでも味わって下さい。
更にタワー待ち射撃には本州鹿巻狩りの待ち技術が生かせます。

5.ハンティングパックは他の一般的な大自然旅行に比べてリーズナブルです。
12日間で1式が160万円(2016年価格、毎年20%上がっている)は高いと言えばそうですが、大手海外旅行社JTBの大自然パックツアーを見ますと10~20人の団体ツアーであるにも拘らず、12日間前後の物は100万円以上、9日前後の物で85万円前後になります。

一方こちらのハンティングパックツアーは一般の大自然パックツアーの1.5倍強になりますが、僅か1~2人のハンターの為に大勢の人がフルサポートしてくれ、しかも大きなお土産付(ビッグトロフィーの数々)と言う満足度の非常に高いコースになります。

高額なゲームを選択せず、失中と未回数を各々1回出したら諦めるつもりで行けば費用はチップが少し多目になるだけで予想外に膨らむ心配は無用、当初の予算に収まります。

  今回は無料2種と有料4種の捕獲に成功、更に82cmのナマズ釣りが出来ました。
  行くなら早目の方が安くて良いチャンスが得られ易いと思います。


  7.海外猟は銃や狩猟の資格のない人でも出来ますが・・・
今回の2016のナミビア遠征には一人の狩猟未経験者の参加希望がありました。
本州巻き狩りで数度本州鹿に向けて射撃したのみで捕獲経験は全くなく、また50m以遠の射撃をした事もない、そんな若者でした。

折角の希望者ですから何とかして出費も抑えて獲らせて上げ様と思いました。費用的には対象を1番イージーな且つ最安価に近いブレスボック等の1種類だけに絞れば手配料を別にしてアフリカ猟が60万円位で可能になり、大手旅行社の大自然ツアーより安くなります。

かつて国内にあった海外狩猟手配会社「シンワールド」によりますと20年前当時の今回と類似内容のアフリカ猟の1式価格が200万円、現在に換算すれば400万円でした。
その会社のシステムはかなりイカサマ擬きであり、平均的に同額程度の現地追加料金が更に発生したと聞きますから、総額は現価格換算で800万円ととんでもない金額になります。

それはさて置き、元々ドシロートを連れて行けばどれだけ足を引っ張られるか分かった物ではありませんが、その新人は自分の未熟が如何に迷惑をかけ如何に足を引っ張るかは棚に上げ参加させて戴くのではなく、少しでもお金を出せばお客様だと言う態度でした。

エゾ鹿スクールに於いても初期は少しでも安いハンティングガイドとして始めました。ところが同じ問題が複数起き、それで料金を2.5倍に上げ、まじめにエゾシカ猟を学びたいと言うハンターだけを受け入れる、今のスクールと言う形に落ち着きました。

実費負担価格だけで、超大変なのを覚悟で連れて行ってやろうと言う、こちらの親心が分かっていないのであれば無理して連れて行く価値はありません。

海外猟が銃や狩猟の資格や経験無しに楽しめると言うのはある意味ではその通りなのですが、実際は決して甘い物ではなく、参加してほんのおさわり程度の雰囲気を楽しむまでが限界であり、実際の捕獲には 腕 と 運 と 度胸 と 努力 と 根性 が必要です。

初~中級者でも可能性のあるアフリカ猟は4項のタワー猟だけです。
これならガイドの指示を守って本当にじっとしていれば、2時間以内に獲物が100mに現れ、それを射撃出来ます。但し100mで直径15cmの急所に当てられなければ倒れず、拡大解釈直径50cm程度の胴体前半部に当たらなければ捕獲出来ませんから、結局は100mの実戦射撃の経験がなければ捕獲出来ずに雰囲気のみを味わう事で終わります。

本州猟では100mを超える射撃は殆どあり得ませんから、やはりエゾ鹿猟経験は海外猟で必要なミニマム条件の一つになります。

  8.海外猟失敗の紹介。
今まで多くの場をお借りして海外猟の素晴らしさと共に、海外狩猟制度の違いを説いてまいりました。筆者の海外猟の記事を見て海外猟に憧れている読者からの参加希望の申し出もたくさんありました。しかし制度の違いへの理解は予想を超える難解だった様です。

問合せ者に正しく理解して頂くのに相当な時間を費やし、そしてその結果がそんなにも悪条件で大変だと言う事がやっと理解されると後述の稀な一人を除き全員が辞退しました。

2000年に営業を終了したシンワールドもそう言う海外猟の料金システムを事前に正しく理解させる事が余りにも大変で、且つ理解すれば殆どが辞退、だから営業方針として難解文書を配布するのみで説明はしない、その結果として現地追加請求がベラボーな金額になったのだと思います。

その稀な一人は元海外旅行添乗員、筆者と日程が少し合わなかった為にすれ違いで同じガイドの所に単独で強行されました。行先はアフリカではなくニュージーランド、目的はエゾ鹿より遥かに巨大な赤鹿猟です。

英語力には問題は無いのですが海外の狩猟制度に精通していなかった為、現地ガイドが獲らせてやろうと、ノーリスクの300mの大物チャンスをくれたのですが、その意図が分からずに未回収リスクのみをビビッて発砲チャンスを見送ってしまいました。
短日程で他に良い出会いが無いまま終了、結果的には総額50万円近くを浪費し、主目的を全く達成出来ずに終わりました。

2回目の遠征は本人都合が適正時期を外れて遅過ぎ、角の大きな鹿は角が落ちるのが早いので筆者は辞めた方が良い旨を説明し、案内を拒否しましたが単独で強行されました。
やはりと言うか予想通り良い獲物には出会えず、結果は並のエゾ鹿大物程度の角長78cmの貧果に終わりました。筆者の2010年度は角長99cmでしたが、せめて角長95cmは欲しかったです。

目的はエゾ鹿より遥かに巨大な赤鹿だった筈、その程度の小物では総額100万円に見合う物ではなく、NZまで行く価値は全くありません。

筆者には問題のない現地ガイドも他のハンターには酷い事をするのかと言えばそうではなく、それ位にも狩猟制度が違うので上手く行かない事が多いのです。
海外猟の現地ガイドが日本の狩猟に精通している筈もありませんから、上辺知識だけではなく日本の狩猟との違いをよく知った中間案内人が不可欠なのです。


  


2016年06月19日

アフリカナマズ釣り

南アフリカの左上の国、ナミビアに狩猟に行ったのでついでに釣りをして来ました。

ナミビアは砂漠の国と言うイメージが強いのですが、雨季もありその時は道路が随所で冠水します。

雨季は僅か1ヶ月程しかなく、残りは長い長い乾季が続き、殆どの川や池は干上がってしまい、時にはそれが数年間も雨が降らない事もあるそうです。

そんな国ですからフィッシングには余り向いていませんが、例外的に近くの池の一つは完全に干上がらず1mクラスのナマズも居るそうです。

満水時には直径が1.5km以上で深さも5m以上あるのですが、今や直径は50m程度、深さは僅か30cm程度、正確には間もなく干上がってしまうのですが、ナマズは土の中に潜ってまた水が増える時を長らく待つのだそうです。

ナマズの名前はネットで調べますとアフリカンクララと言う鰭長ナマズで、空気呼吸が可能で陸上でも短距離ならヒレと体のくねらせで結構進みます。

実は1m超の大物ナマズも掛かったのですが、残念な事にリングが瞬時に伸びてバラシてしまいました。

今回のフックとリングはアマゾンレイクのピラルク1.4mやレッドテール1.2mを釣り上げたのと同サイズですが、それが僅か数秒のファイトだけであっさり針を持って行かれたのですから少なくとも1.2m以上だったと言う事になります。

使ったロッドとリールはサーモン用、ルアーはシーバス用12cmのミノーでした。

アフリカでのフィッシングには残念無念も残りましたが、82cmと75cmをはじめとしメインは50~60cmを15匹、ゲット出来まして夢が叶いました。

次回はフックとリングの強度をもう一つ上げて来ようと思います。
またタイガーフィッシュと言う猛烈な歯を持っている魚との対戦もしてみたいと思います。  


Posted by little-ken  at 09:51フィッシング

2016年05月20日

ライフル銃は魔法の道具ではありません。

10年間待ちに待った憧れのライフル銃の取得、これで道具的にはもうバッチリです。
しかしライフル銃は魔法の銃ではなく射撃技術(腕)が伴わなければこれを生かす事は出来ません。憧れや尊敬の対象になるのはライフル銃を使いこなしたその腕であり、ライフル銃ではないのです。

旧技能講習で70%が不合格になったのもその1つの証明、使えないライフル銃が尊敬の対象になる筈がありません。筆者も多くの平均的ライフルハンターの腕前がかなりお粗末である事は知っていたつもりですが、それは100mの実戦能力が怪しげ程度に思っていました。
しかし旧技能講習の結果は70%のライフルハンターが50mの実戦能力すら持っていない事が証明され、まさかこれほどまでに酷いとは思ってもいませんでした。

筆者もその30年ほど昔ですが、初めてライフル銃を所持し実射した時、従来から使っているノーマルスラグ銃と精度的に殆ど変わらないを実感し、びっくりした事があります。
しかし後年になって、腕が向上した暁にはノーマルスラグとは比較にならない精度を発揮する事が出来ました。

昨シーズンのR生徒もお粗末の見本その物です。
R生徒はサコー85バーミンターですから、道具的には筆者と全く同じです。ところが結果は更にその前年のサボットスラグの時と何ら変わらない結果、相変わらず殆どを外しまくり、僅かに捕獲成功した3頭のエゾ鹿もクリーンヒットには程遠い物ばかりでした。

考えれば腕が変わらなければ結果が変わらないのも当たり前の事なのです。
サボットスラグ銃とライフル銃の精度の違いはほんの僅か、100m程度の精度差を半径で言えば、弾頭の直径である約15mm分が大きくなった程度です。

R生徒は一昨年の失敗の殆どが自らの射撃技術に欠陥があるとは思っておらず、ライフル銃を入手するだけで解決出来ると思っていたのですからお粗末です。
筆者の教えから一体何を学んで来たのでしょう。空しくなります。

  R生徒より半年遅れてK生徒も憧れのライフル銃を取得、こちらはハンターモデルです。

  こちらは順調な仕上がりで、100m 5発が17mmにまとまり、100mでこの位上にして
  おけば200m強までは直撃可能、最近は200m越の出現が多くなった超大物との勝負も
  大丈夫です。また憧れの300mも落差僅かで当てられ、これらがライフルの醍醐味です。


ライフル銃の精度を発揮させる為には、まず射手が関与せず銃だけに撃たせる射撃技術をマスターしなくてはなりません。サコーは100ヤード(90m)で1/2インチ(13mm)が出せますから、K生徒の射撃結果よりも更にもう少し期待できます。

そして動物は動く物と書くのですから、止まっている時しか撃てない通常射撃であれば、早く撃たなければ逃げられてしまいます。その為には発砲準備動作を並列進行させなければなりません。

また最終的な憧れの超大物は射手より体格が2倍以上ありますから、迫力負けする事なく撃てる様にならなければなりません。これには失中が高額有料である海外猟の体験が早道かも知れません。

更に遠射で遠いなあと不安に思う事なく、また落差補正はこれで万全だろうかの不安なく、当たって当然と言う信念で撃たなければ当たりません。心にそう言う不安や捕獲とか当てようとかの邪念が残っていては当たる射撃も外れてしまいます。

つまり結果的に言えば、力を抜いてそっと撃つ、発砲準備の時間を目標1/10に短縮する、獲物のサイズに圧倒される事なく平常心で撃つ、心に邪念を持たずに撃つ、これらの集合体がライフル銃を魔法の銃に替え、成功を自動的に引き寄せてくれると言う事になります。

その為には多くの実戦を体験する事が1番の対策法です。
筆者もその昔は獲れないハンターの側で悩んでいたのですが、皆さんより2桁ほど多くの実戦経験に恵まれ、そこからたくさんの失敗をして多くを勉ぶ事が出来、その結果が累計1200頭余、角長80cm越え30頭、ヒグマ6頭、ランニング射撃300頭越と言う成果になりました。

まずは実戦経験量を一桁アップしてみましょう。必ずそこから新しい道が開けます。
スクールの角長80cm越えの超大物捕獲成功は迫力負けに先天性の免疫を持つS生徒を除き、誰1人として複数成功しておらず、成功3例はまだマグレレベルに留まっております。

そのマグレが起こるまでの確率は年数で2~7年、実戦累計で6~27日、平均すると5.5年と19.3日で達成、つまり20日の実戦出撃さえすればきっとそこから何かを得られる事になります。
数回に分けて20日を1年ですれば2年目にはきっと何かに開眼される事でしょう。

その辺でヨシとするハンティングも勿論アリですが、男に生まれたのですから出来れば超大物5頭捕獲の本物のエース、更にはヒグマ捕獲もマグレの1頭位はしてみたいものですが、それらの全てはたった20日の実戦出撃から生まれます。



  


Posted by little-ken  at 11:13ハンティングライフル所持

2016年05月03日

アフリカ猟に備えて

射撃練習に行ってきました。余り射撃は上手い方ではありませんが、本日は銃の機嫌が良かった様です。150mテーブル撃ちです。

1マスは0.5インチ(12.7mm)、4発目までは40mmに収まっていたのですが、5発目は完全なミスショット、これで90mmになってしまいました。

オレンジ部分の直径は153mm、急所の150mmと同じですから、ミスショットでもこれを外さない様にするなら回収率はほぼ100%です。
もちろん後述のお呪いを忘れるとこれ程は纏まりません。 毎シーズン猟期が過ぎてからの初射撃はあまり当たらないのですが、珍しく良く纏まっています。

銃は何時ものサコー75バーミンター改、弾は80円/発の当たらない事で超有名なロシア308弾、その中でも更に当たらない方の緑のパーカライジングに140grのソフトポイント弾の方です。 弾頭を上級精度を持つバーンズに替えればこれ位は当たるのですが、当たらない弾頭のままでこれだけ良く纏まったのは初めてです。


  並みの精度の弾(ウインFMJ工場弾120円/発)で撃てば愛銃は150m 5発が19mmです。



銃は当たるに越した事はありませんが、エゾ鹿猟も含めて実戦ではこれ位に当たれば十分ですから、拙者はこの安売り弾で弾頭を銅に挿げ替え100円/発で勝負しています。実戦に於ける必要精度は50mで50mm以下、150mで150mm以下を出せれば特に問題はありません。

失中は精度不足が原因になる事は無く、何か重大なミスを犯したした結果が失中を招きます。 従いまして、精度追及は決していけなくはありませんが、それよりもココ1番に重大なミスを犯さない射撃が出来る様にイメージトレーニングをする、これが実戦で成功する秘訣です。
肝心要の時に150m 150mmが出せなければならないのですから、ベスト記録よりも最悪時にもこれを大きく超えないミスをしない腕前の方が重要です。

当日射撃場はガラ空きで静岡県からブローニングAボルトの青年が一人だけ、彼は150mにチャレンジしましたが、150m用の60cm角の的紙には10発撃っても1発しか当たりませんでした。
いくら失中に精度は関係ないとは言う物のそれは程度問題、これでは50mでも実戦能力も殆ど無い事になります。




射撃の極意は 「持たず」 「握らず」 「当てず」 「引かず」 そして 「そっと撃つ」 の5つです

実戦では「そっと撃つ」のお呪いを、獲物を前にした時に心の中で3回呟きます。手前事ですが、これを忘れなかった時は筆者の回収率は100%ですが、お呪いを忘れると60~70%程度に落ちてしまいます。


実戦では更に必要な事があります。
本州猟では殆どあり得ませんが、北海道では射手の体格より獲物(100~150㎏)の方が遥かにデカく、「迫力負け」を起こしてしまいます。
これに陥りますと例外なく本州猟の大ベテランであっても大物を前にすると足が地に着かない射撃になってしまいます。

北海道に遠征するのに地元猟でよく練習してからと言うハンターがいますが、この迫力負けは北海道に行かなければ体験出来ないのですから、正解は「まずは北海道に行く」になります。

また海外猟では撃ち放題失中放題の国内猟とは制度が全く違います。
最も違うのは失中や未回収でも数千ドルの高額料金が発生しますから、その射撃の1発には旅費やガイド代まで入れると更にその数倍が掛かる事になります。
しかしビビって撃った射撃は当たりません

因みに射程距離は150m前後、2脚を使用した立撃ちは半端な難易度ではありませんが、そんな中で「迫力負け」に加えてこの「高額プレッシャー」も乗り越えなくては成功はあり得ません。

男のロマンは「遠くて高い所」にあるのです。
高くて遠いから「ロマン」なのかも知れません。
高くては技術的や心身的に高いの意味ですが、金額で行きますと手配料まで入れるとノーミスでも160万円、200万円位の用意が必要で、こちらも高いです。
遠くてには極めるには遠い道程の意味ですが、今回のは往復2日ずつに現地で8日間の猟、合計して日程は12日間、こちらも遠いですね。


  


Posted by little-ken  at 15:32海外狩猟射撃

2016年05月01日

ポルトガルの狩猟

猪猟がメインで鹿猟としてはノロ鹿がメインですが、猪の方が圧倒的の様です。他の鹿猟としては赤鹿&ファロー鹿がありますが、道路標識的で言いますとスペイン国境付近のノロ鹿だけしか鹿飛び出し注意の標識はありませんでしたから、鹿の量自体がそれ程の生息密度ではなさそうで、赤鹿等は更に少なそうです。


狩猟雑誌も1種しかなく、猪猟ばかりが載っていました。銃砲店も観光しながらでは見付からず現地の話は聞けず、狩猟雑誌だけからの推定レポートになります。

ポルトガルは気温も高く降水量も多いので森の密度はかなり高く、猪の繁殖に適しており、猪は相当な生息密度です。
追跡系の猟犬を使った猪猟がかなり盛んで、猪は10頭前後の群れで走る事が多く、動的射撃と連射性能が求められています。

銃は最近までは普通のオープンサイトのセミオート、今はバチューサイトのセミオートやストレートプルボルトアクションライフルの変わりつつありますが、それでも対応は難しいらしく(当たり前です)近年はそれに着脱式の2~3倍の低倍率スコープやドットサイトを付けて運用する人が多くなりました。

射撃距離はそれほど遠く無いらしく、サボットスラグやブリネッキ弾で狩猟する人もいる位です。また昔ながらのダブルライフルの愛好者も少なからずおられる様ですが、ドイツの様にライフルと散弾のコンビネーション銃や中折れ3連銃は余り好まれない様です。
またバックショットも距離の関係からか運用されていない様子です。

これらから推測すると射撃距離は場所によって違いますが、50~100mの50m寄りと言うか、50m前後が多いが時には遠い場合もあると言った感じです。
使用口径は近距離のブッシュがある猪猟ですから重量弾頭が好まれ、日本やアメリカでは余り見た事もない口径も多く使われています。
夜間射撃もOKらしく暗視スコープが幾つか紹介されていました。

ライフルの口径ではアメリカ系オートのブローニングやウインチェスター等では30-06や308や300ウインマグのお馴染の口径に加えて、アメリカには無い7x64ブレネッキと言う口径が必ず加えられている点が印象に残りました。
7x64ブレネッキと言う弾は30-06のネックダウン版である270や280に近い弾でヨーロッパでは人気のある鹿用Std弾です。

ヨーロッパ系では古くからの大物用ダブルライフル用Std弾である9.3 x 62Rとか9.3 x 74Rと言うリムド弾や、444マーリンとか45-70ガバメントと言った古くはアメリカのバッファロー用の大口径重量低速弾が目立ちました。
銃も現在はダブルライフルがメインではなくストレートプルボルトアクションやセミオート銃がメインですが、近年はブローニングマラールの様にストレートプルですがスプリングでリターンする物も出て来ました。

そして鹿用としては8 x 57JSと言う口径が先の7 x 64ブレネッキと共に2大Stdの様ですが、こちらは7.92モーゼルとほぼ同等の弾です。
鹿用弾では小型のノロ鹿(本州鹿より更に2廻り位小型)が多いので120gr等の軽量弾頭が目立ちました。




写真は上からメルケルRX、ブローニング マラール、そしてブレーザー R8のストレートボルトアクション銃です。
2番目のブローニングにはバチューサイトと言う、散弾銃のリブの指向性を1部持たせた新型の照門が付いています。

これは銃器の本場ヨーロッパ中に言えるのですが、スコープの優位性は分かって来たのですが、まだオープンサイトを捨て切れず、バチューサイト付の銃に着脱スコープを載せている例が目立ちます。
オープンサイト運用さえ諦めれば、チークピースをスコープ付に調整した専用銃が近距離から遠距離までを十分カバー出来るのはすでに筆者が実証済です。

しかしヨーロッパではまだオープンサイトを諦めないので、チークピースの合わないスコープ後付銃を使用していますが、これですとスナップショットは不正確で遅くなるばかりか連射にも良い結果は望めません。もったいない事です。


この点で新しくデビューしたザウエルのS303はオープンサイト付のオートですが、チークピースがスコープ取付時には写真の様に上げられる様になっており、やっとヨーロッパでもチークピースの重要性に気が付いて来たと言う感じです。

ストレートプル銃は従来のオート並の速い連射性を残しながら、命中率をボルトアクション銃と対等の命中率としたいと言う欲張った目的です。
しかし本当の事を言えば、失中の原因は精度とは全くの別次元の足が地に着かない射撃にあり、100m程度の射撃距離なら従来オートでも十分に必要精度を満たしています。

また更に言えばライフル銃の連射もムービング射撃もほぼ絶対に命中しないと言い切れる程ですから、筆者の経験からも虚像射撃でない特殊なムービング射撃能力に開花しない限り連射の意味は全く無く、セミオートやストレートボルトだから当て易いと言う事は全くありません。

連射も装填メカ的だけから言えば1番速いのは文句無しにオートですが、散弾銃の散弾バラ撒き射撃の様に反動を抑え込んだ速い連射はライフルではあり得ません。
ライフル銃では反動により獲物の映像はスコープから消えてしまいますから、それを捜し直すよりも、再装填しながら再肩付けした方が大幅に有利である事は連射速度的にも命中率的にも筆者が実証しましたから、オートやストレートプルは全く必要なく、ノーマルボルトで十分な成果を上げる事が出来ます。


ポルトガルの猪猟
そのポルトガルの雑誌には猪猟の様子が付属のDVDに詳しく出ていたので紹介します。
北欧を除くヨーロッパ中が類似の方法だと思われます。猟場は多くが貴族の所有地で森、かつては貴族専用でしたが、現在は多くが高額有料寄りですが一般人も受け入れています。

猪は日本の物と似ていますが2廻りほど大型です。ここを10~数10人と言うかなりの大勢の射手を所定の待ち場に配置、追跡系の多数の猟犬で追い出します。
待ち場は比較的視界の開けた場所に少し高い櫓が設置され、特にカモフラージュはしてありません。射手はそこに1~数人ずつが配置されます。

猪は多い時には数十頭の群れで射手の50m前後を走り抜けます。左写真では15頭以上が1列に並んでいますが、右写真では10頭ほどが団子で通り過ぎ、射手は遅れて来る大物に狙いを付け様としています。この時も後述の様に肩付けした状態のヘッドアップ状態で獲物を選び、撃つ場所を探しており、結局は全ての猪に逃げられてしまいましたからお粗末です。

射手は丸見えの待ち場でキョロキョロしながら獲物到着を待っています。
その様子から見ると獲物はあまり撃たれ慣れしていない様子です。
射撃方法は50mのランニングボア射撃その物、獲物が近付くと射手は銃を構えて、視界内に入ると追尾し、リードを保ったままスイングを止めないで撃つ完全なリード射撃で撃ち倒します。
リード量は0.5m程度です。

銃はストレートプルのオープンサイト又はバチューサイトに低倍率スコープ又はドットサイト等を付けています。射手は全員が肩付けしたままヘッドアップで撃つ場所を探しており、そう言う方面のレベルはかなり低い感じです。
この狩猟はそれで通用するのですからランニングボア射撃さえマスターして来れば難易度は低そうです。


写真の様な場所に待ち場はあり、ここには3名が配置される様です。
一通りゲームが終わると今度は全員で獲物の捜索に掛かります。
距離が近いとは言え、ランニング射撃ですから当てるのがやっとであり、多くが半矢となってしまいます。

なお速射性能を多くの射手が要求していますが、実際スイングしたままで走る猪を追尾したままで木の間で撃つ事は至難の業、付属のビデオで見ても成功した捕獲は広い場所の単独の猪ばかりで、群れで走る猪に連射を何度か掛けていますが、1発も命中していないばかりか相当な確率で木に弾が喰われてしまっていました。

もし群れで走る猪から複数以上を捕獲しようとするなら、肩から銃を降ろした状態から木々の間にタイミングを合わせたスナップスイングでなければ撃てないと思います。
そうなりますと本当に必要なのはチークピースを調整したスコープ専用銃でと言う事に必然的になり、ストレートプルは全く不要になります。


元々は貴族の交友を深める為の行事でしたから、捕獲その物がメイン目的ではありません。
猪の回収が終わる頃までにはコックが昼食の用意をしてくれ、本格的な食事が始まります。
名人は一人で数頭を捕獲しますが、平均すると数人で1頭と言った所ですが、ハンターの数も多いので大型猪が10頭も並ぶ姿は壮観です。


  獲物は山積トラック数台分に及ぶ時もあります。この時は100匹以上が並びました。



他にも左写真のノロ鹿や右写真の様な赤鹿、これらは狩猟獣ですが、生息量はそれほど多くは無いようです。それに僅かですがクマが生息していますが、こちらは狩猟対象ではないようです。

今回の紹介は落葉語の森の中ですが、他に平地の廃牧草地等の猪猟もあります。もちろんこちらもランニングボアで、射撃距離は100m前後となり、もう連射は諦めて普通のボルトアクション銃を使っていました。

他の猪猟として夜間に耕作地等の餌場に出て来る所を撃つ狩猟もある様で、狩猟雑誌の捕獲写真も30%が夜間でした。これも櫓状の待ち場に入って待つ様です。




北海道のエゾ鹿猟なら・・・
海外は高額費用でもそれほど獲れないのですが、それと対極的なのが北海道エゾ鹿ガイド猟です。
筆者のガイドによるエゾ鹿猟5日間では何と19頭捕獲が最高、以下それに次ぐ記録が目白押しで並んでいます。天候に恵まれ、ミスショットが少なく、回収と解体に気合を入れればこれを上回る記録も決して夢ではありません。
1日の費用は5万円で平均5回の勝負が出来、腕と運に恵まれれば1日で5頭獲る事も当たり前の出来事であり、特に記録と言う程の事ではありません。

19頭/5日、この時の射手は2名ですが、1台の車で回りますから交代で撃ちます。
しかし回収や解体には2名の方が大幅に有利になり、同じ期間内にたくさん獲りたいなら複数で来るべきですが、本人がたくさん撃ちたいのであれば1人でお越しになった方が良いと思います。



  


Posted by little-ken  at 18:30海外狩猟