2016年05月20日

ライフル銃は魔法の道具ではありません。

10年間待ちに待った憧れのライフル銃の取得、これで道具的にはもうバッチリです。
しかしライフル銃は魔法の銃ではなく射撃技術(腕)が伴わなければこれを生かす事は出来ません。憧れや尊敬の対象になるのはライフル銃を使いこなしたその腕であり、ライフル銃ではないのです。

旧技能講習で70%が不合格になったのもその1つの証明、使えないライフル銃が尊敬の対象になる筈がありません。筆者も多くの平均的ライフルハンターの腕前がかなりお粗末である事は知っていたつもりですが、それは100mの実戦能力が怪しげ程度に思っていました。
しかし旧技能講習の結果は70%のライフルハンターが50mの実戦能力すら持っていない事が証明され、まさかこれほどまでに酷いとは思ってもいませんでした。

筆者もその30年ほど昔ですが、初めてライフル銃を所持し実射した時、従来から使っているノーマルスラグ銃と精度的に殆ど変わらないを実感し、びっくりした事があります。
しかし後年になって、腕が向上した暁にはノーマルスラグとは比較にならない精度を発揮する事が出来ました。

昨シーズンのR生徒もお粗末の見本その物です。
R生徒はサコー85バーミンターですから、道具的には筆者と全く同じです。ところが結果は更にその前年のサボットスラグの時と何ら変わらない結果、相変わらず殆どを外しまくり、僅かに捕獲成功した3頭のエゾ鹿もクリーンヒットには程遠い物ばかりでした。

考えれば腕が変わらなければ結果が変わらないのも当たり前の事なのです。
サボットスラグ銃とライフル銃の精度の違いはほんの僅か、100m程度の精度差を半径で言えば、弾頭の直径である約15mm分が大きくなった程度です。

R生徒は一昨年の失敗の殆どが自らの射撃技術に欠陥があるとは思っておらず、ライフル銃を入手するだけで解決出来ると思っていたのですからお粗末です。
筆者の教えから一体何を学んで来たのでしょう。空しくなります。

  R生徒より半年遅れてK生徒も憧れのライフル銃を取得、こちらはハンターモデルです。

  こちらは順調な仕上がりで、100m 5発が17mmにまとまり、100mでこの位上にして
  おけば200m強までは直撃可能、最近は200m越の出現が多くなった超大物との勝負も
  大丈夫です。また憧れの300mも落差僅かで当てられ、これらがライフルの醍醐味です。


ライフル銃の精度を発揮させる為には、まず射手が関与せず銃だけに撃たせる射撃技術をマスターしなくてはなりません。サコーは100ヤード(90m)で1/2インチ(13mm)が出せますから、K生徒の射撃結果よりも更にもう少し期待できます。

そして動物は動く物と書くのですから、止まっている時しか撃てない通常射撃であれば、早く撃たなければ逃げられてしまいます。その為には発砲準備動作を並列進行させなければなりません。

また最終的な憧れの超大物は射手より体格が2倍以上ありますから、迫力負けする事なく撃てる様にならなければなりません。これには失中が高額有料である海外猟の体験が早道かも知れません。

更に遠射で遠いなあと不安に思う事なく、また落差補正はこれで万全だろうかの不安なく、当たって当然と言う信念で撃たなければ当たりません。心にそう言う不安や捕獲とか当てようとかの邪念が残っていては当たる射撃も外れてしまいます。

つまり結果的に言えば、力を抜いてそっと撃つ、発砲準備の時間を目標1/10に短縮する、獲物のサイズに圧倒される事なく平常心で撃つ、心に邪念を持たずに撃つ、これらの集合体がライフル銃を魔法の銃に替え、成功を自動的に引き寄せてくれると言う事になります。

その為には多くの実戦を体験する事が1番の対策法です。
筆者もその昔は獲れないハンターの側で悩んでいたのですが、皆さんより2桁ほど多くの実戦経験に恵まれ、そこからたくさんの失敗をして多くを勉ぶ事が出来、その結果が累計1200頭余、角長80cm越え30頭、ヒグマ6頭、ランニング射撃300頭越と言う成果になりました。

まずは実戦経験量を一桁アップしてみましょう。必ずそこから新しい道が開けます。
スクールの角長80cm越えの超大物捕獲成功は迫力負けに先天性の免疫を持つS生徒を除き、誰1人として複数成功しておらず、成功3例はまだマグレレベルに留まっております。

そのマグレが起こるまでの確率は年数で2~7年、実戦累計で6~27日、平均すると5.5年と19.3日で達成、つまり20日の実戦出撃さえすればきっとそこから何かを得られる事になります。
数回に分けて20日を1年ですれば2年目にはきっと何かに開眼される事でしょう。

その辺でヨシとするハンティングも勿論アリですが、男に生まれたのですから出来れば超大物5頭捕獲の本物のエース、更にはヒグマ捕獲もマグレの1頭位はしてみたいものですが、それらの全てはたった20日の実戦出撃から生まれます。



  


Posted by little-ken  at 11:13ハンティングライフル所持

2016年05月03日

アフリカ猟に備えて

射撃練習に行ってきました。余り射撃は上手い方ではありませんが、本日は銃の機嫌が良かった様です。150mテーブル撃ちです。

1マスは0.5インチ(12.7mm)、4発目までは40mmに収まっていたのですが、5発目は完全なミスショット、これで90mmになってしまいました。

オレンジ部分の直径は153mm、急所の150mmと同じですから、ミスショットでもこれを外さない様にするなら回収率はほぼ100%です。
もちろん後述のお呪いを忘れるとこれ程は纏まりません。 毎シーズン猟期が過ぎてからの初射撃はあまり当たらないのですが、珍しく良く纏まっています。

銃は何時ものサコー75バーミンター改、弾は80円/発の当たらない事で超有名なロシア308弾、その中でも更に当たらない方の緑のパーカライジングに140grのソフトポイント弾の方です。 弾頭を上級精度を持つバーンズに替えればこれ位は当たるのですが、当たらない弾頭のままでこれだけ良く纏まったのは初めてです。


  並みの精度の弾(ウインFMJ工場弾120円/発)で撃てば愛銃は150m 5発が19mmです。



銃は当たるに越した事はありませんが、エゾ鹿猟も含めて実戦ではこれ位に当たれば十分ですから、拙者はこの安売り弾で弾頭を銅に挿げ替え100円/発で勝負しています。実戦に於ける必要精度は50mで50mm以下、150mで150mm以下を出せれば特に問題はありません。

失中は精度不足が原因になる事は無く、何か重大なミスを犯したした結果が失中を招きます。 従いまして、精度追及は決していけなくはありませんが、それよりもココ1番に重大なミスを犯さない射撃が出来る様にイメージトレーニングをする、これが実戦で成功する秘訣です。
肝心要の時に150m 150mmが出せなければならないのですから、ベスト記録よりも最悪時にもこれを大きく超えないミスをしない腕前の方が重要です。

当日射撃場はガラ空きで静岡県からブローニングAボルトの青年が一人だけ、彼は150mにチャレンジしましたが、150m用の60cm角の的紙には10発撃っても1発しか当たりませんでした。
いくら失中に精度は関係ないとは言う物のそれは程度問題、これでは50mでも実戦能力も殆ど無い事になります。




射撃の極意は 「持たず」 「握らず」 「当てず」 「引かず」 そして 「そっと撃つ」 の5つです

実戦では「そっと撃つ」のお呪いを、獲物を前にした時に心の中で3回呟きます。手前事ですが、これを忘れなかった時は筆者の回収率は100%ですが、お呪いを忘れると60~70%程度に落ちてしまいます。


実戦では更に必要な事があります。
本州猟では殆どあり得ませんが、北海道では射手の体格より獲物(100~150㎏)の方が遥かにデカく、「迫力負け」を起こしてしまいます。
これに陥りますと例外なく本州猟の大ベテランであっても大物を前にすると足が地に着かない射撃になってしまいます。

北海道に遠征するのに地元猟でよく練習してからと言うハンターがいますが、この迫力負けは北海道に行かなければ体験出来ないのですから、正解は「まずは北海道に行く」になります。

また海外猟では撃ち放題失中放題の国内猟とは制度が全く違います。
最も違うのは失中や未回収でも数千ドルの高額料金が発生しますから、その射撃の1発には旅費やガイド代まで入れると更にその数倍が掛かる事になります。
しかしビビって撃った射撃は当たりません

因みに射程距離は150m前後、2脚を使用した立撃ちは半端な難易度ではありませんが、そんな中で「迫力負け」に加えてこの「高額プレッシャー」も乗り越えなくては成功はあり得ません。

男のロマンは「遠くて高い所」にあるのです。
高くて遠いから「ロマン」なのかも知れません。
高くては技術的や心身的に高いの意味ですが、金額で行きますと手配料まで入れるとノーミスでも160万円、200万円位の用意が必要で、こちらも高いです。
遠くてには極めるには遠い道程の意味ですが、今回のは往復2日ずつに現地で8日間の猟、合計して日程は12日間、こちらも遠いですね。


  


Posted by little-ken  at 15:32海外狩猟射撃

2016年05月01日

ポルトガルの狩猟

猪猟がメインで鹿猟としてはノロ鹿がメインですが、猪の方が圧倒的の様です。他の鹿猟としては赤鹿&ファロー鹿がありますが、道路標識的で言いますとスペイン国境付近のノロ鹿だけしか鹿飛び出し注意の標識はありませんでしたから、鹿の量自体がそれ程の生息密度ではなさそうで、赤鹿等は更に少なそうです。


狩猟雑誌も1種しかなく、猪猟ばかりが載っていました。銃砲店も観光しながらでは見付からず現地の話は聞けず、狩猟雑誌だけからの推定レポートになります。

ポルトガルは気温も高く降水量も多いので森の密度はかなり高く、猪の繁殖に適しており、猪は相当な生息密度です。
追跡系の猟犬を使った猪猟がかなり盛んで、猪は10頭前後の群れで走る事が多く、動的射撃と連射性能が求められています。

銃は最近までは普通のオープンサイトのセミオート、今はバチューサイトのセミオートやストレートプルボルトアクションライフルの変わりつつありますが、それでも対応は難しいらしく(当たり前です)近年はそれに着脱式の2~3倍の低倍率スコープやドットサイトを付けて運用する人が多くなりました。

射撃距離はそれほど遠く無いらしく、サボットスラグやブリネッキ弾で狩猟する人もいる位です。また昔ながらのダブルライフルの愛好者も少なからずおられる様ですが、ドイツの様にライフルと散弾のコンビネーション銃や中折れ3連銃は余り好まれない様です。
またバックショットも距離の関係からか運用されていない様子です。

これらから推測すると射撃距離は場所によって違いますが、50~100mの50m寄りと言うか、50m前後が多いが時には遠い場合もあると言った感じです。
使用口径は近距離のブッシュがある猪猟ですから重量弾頭が好まれ、日本やアメリカでは余り見た事もない口径も多く使われています。
夜間射撃もOKらしく暗視スコープが幾つか紹介されていました。

ライフルの口径ではアメリカ系オートのブローニングやウインチェスター等では30-06や308や300ウインマグのお馴染の口径に加えて、アメリカには無い7x64ブレネッキと言う口径が必ず加えられている点が印象に残りました。
7x64ブレネッキと言う弾は30-06のネックダウン版である270や280に近い弾でヨーロッパでは人気のある鹿用Std弾です。

ヨーロッパ系では古くからの大物用ダブルライフル用Std弾である9.3 x 62Rとか9.3 x 74Rと言うリムド弾や、444マーリンとか45-70ガバメントと言った古くはアメリカのバッファロー用の大口径重量低速弾が目立ちました。
銃も現在はダブルライフルがメインではなくストレートプルボルトアクションやセミオート銃がメインですが、近年はブローニングマラールの様にストレートプルですがスプリングでリターンする物も出て来ました。

そして鹿用としては8 x 57JSと言う口径が先の7 x 64ブレネッキと共に2大Stdの様ですが、こちらは7.92モーゼルとほぼ同等の弾です。
鹿用弾では小型のノロ鹿(本州鹿より更に2廻り位小型)が多いので120gr等の軽量弾頭が目立ちました。




写真は上からメルケルRX、ブローニング マラール、そしてブレーザー R8のストレートボルトアクション銃です。
2番目のブローニングにはバチューサイトと言う、散弾銃のリブの指向性を1部持たせた新型の照門が付いています。

これは銃器の本場ヨーロッパ中に言えるのですが、スコープの優位性は分かって来たのですが、まだオープンサイトを捨て切れず、バチューサイト付の銃に着脱スコープを載せている例が目立ちます。
オープンサイト運用さえ諦めれば、チークピースをスコープ付に調整した専用銃が近距離から遠距離までを十分カバー出来るのはすでに筆者が実証済です。

しかしヨーロッパではまだオープンサイトを諦めないので、チークピースの合わないスコープ後付銃を使用していますが、これですとスナップショットは不正確で遅くなるばかりか連射にも良い結果は望めません。もったいない事です。


この点で新しくデビューしたザウエルのS303はオープンサイト付のオートですが、チークピースがスコープ取付時には写真の様に上げられる様になっており、やっとヨーロッパでもチークピースの重要性に気が付いて来たと言う感じです。

ストレートプル銃は従来のオート並の速い連射性を残しながら、命中率をボルトアクション銃と対等の命中率としたいと言う欲張った目的です。
しかし本当の事を言えば、失中の原因は精度とは全くの別次元の足が地に着かない射撃にあり、100m程度の射撃距離なら従来オートでも十分に必要精度を満たしています。

また更に言えばライフル銃の連射もムービング射撃もほぼ絶対に命中しないと言い切れる程ですから、筆者の経験からも虚像射撃でない特殊なムービング射撃能力に開花しない限り連射の意味は全く無く、セミオートやストレートボルトだから当て易いと言う事は全くありません。

連射も装填メカ的だけから言えば1番速いのは文句無しにオートですが、散弾銃の散弾バラ撒き射撃の様に反動を抑え込んだ速い連射はライフルではあり得ません。
ライフル銃では反動により獲物の映像はスコープから消えてしまいますから、それを捜し直すよりも、再装填しながら再肩付けした方が大幅に有利である事は連射速度的にも命中率的にも筆者が実証しましたから、オートやストレートプルは全く必要なく、ノーマルボルトで十分な成果を上げる事が出来ます。


ポルトガルの猪猟
そのポルトガルの雑誌には猪猟の様子が付属のDVDに詳しく出ていたので紹介します。
北欧を除くヨーロッパ中が類似の方法だと思われます。猟場は多くが貴族の所有地で森、かつては貴族専用でしたが、現在は多くが高額有料寄りですが一般人も受け入れています。

猪は日本の物と似ていますが2廻りほど大型です。ここを10~数10人と言うかなりの大勢の射手を所定の待ち場に配置、追跡系の多数の猟犬で追い出します。
待ち場は比較的視界の開けた場所に少し高い櫓が設置され、特にカモフラージュはしてありません。射手はそこに1~数人ずつが配置されます。

猪は多い時には数十頭の群れで射手の50m前後を走り抜けます。左写真では15頭以上が1列に並んでいますが、右写真では10頭ほどが団子で通り過ぎ、射手は遅れて来る大物に狙いを付け様としています。この時も後述の様に肩付けした状態のヘッドアップ状態で獲物を選び、撃つ場所を探しており、結局は全ての猪に逃げられてしまいましたからお粗末です。

射手は丸見えの待ち場でキョロキョロしながら獲物到着を待っています。
その様子から見ると獲物はあまり撃たれ慣れしていない様子です。
射撃方法は50mのランニングボア射撃その物、獲物が近付くと射手は銃を構えて、視界内に入ると追尾し、リードを保ったままスイングを止めないで撃つ完全なリード射撃で撃ち倒します。
リード量は0.5m程度です。

銃はストレートプルのオープンサイト又はバチューサイトに低倍率スコープ又はドットサイト等を付けています。射手は全員が肩付けしたままヘッドアップで撃つ場所を探しており、そう言う方面のレベルはかなり低い感じです。
この狩猟はそれで通用するのですからランニングボア射撃さえマスターして来れば難易度は低そうです。


写真の様な場所に待ち場はあり、ここには3名が配置される様です。
一通りゲームが終わると今度は全員で獲物の捜索に掛かります。
距離が近いとは言え、ランニング射撃ですから当てるのがやっとであり、多くが半矢となってしまいます。

なお速射性能を多くの射手が要求していますが、実際スイングしたままで走る猪を追尾したままで木の間で撃つ事は至難の業、付属のビデオで見ても成功した捕獲は広い場所の単独の猪ばかりで、群れで走る猪に連射を何度か掛けていますが、1発も命中していないばかりか相当な確率で木に弾が喰われてしまっていました。

もし群れで走る猪から複数以上を捕獲しようとするなら、肩から銃を降ろした状態から木々の間にタイミングを合わせたスナップスイングでなければ撃てないと思います。
そうなりますと本当に必要なのはチークピースを調整したスコープ専用銃でと言う事に必然的になり、ストレートプルは全く不要になります。


元々は貴族の交友を深める為の行事でしたから、捕獲その物がメイン目的ではありません。
猪の回収が終わる頃までにはコックが昼食の用意をしてくれ、本格的な食事が始まります。
名人は一人で数頭を捕獲しますが、平均すると数人で1頭と言った所ですが、ハンターの数も多いので大型猪が10頭も並ぶ姿は壮観です。


  獲物は山積トラック数台分に及ぶ時もあります。この時は100匹以上が並びました。



他にも左写真のノロ鹿や右写真の様な赤鹿、これらは狩猟獣ですが、生息量はそれほど多くは無いようです。それに僅かですがクマが生息していますが、こちらは狩猟対象ではないようです。

今回の紹介は落葉語の森の中ですが、他に平地の廃牧草地等の猪猟もあります。もちろんこちらもランニングボアで、射撃距離は100m前後となり、もう連射は諦めて普通のボルトアクション銃を使っていました。

他の猪猟として夜間に耕作地等の餌場に出て来る所を撃つ狩猟もある様で、狩猟雑誌の捕獲写真も30%が夜間でした。これも櫓状の待ち場に入って待つ様です。




北海道のエゾ鹿猟なら・・・
海外は高額費用でもそれほど獲れないのですが、それと対極的なのが北海道エゾ鹿ガイド猟です。
筆者のガイドによるエゾ鹿猟5日間では何と19頭捕獲が最高、以下それに次ぐ記録が目白押しで並んでいます。天候に恵まれ、ミスショットが少なく、回収と解体に気合を入れればこれを上回る記録も決して夢ではありません。
1日の費用は5万円で平均5回の勝負が出来、腕と運に恵まれれば1日で5頭獲る事も当たり前の出来事であり、特に記録と言う程の事ではありません。

19頭/5日、この時の射手は2名ですが、1台の車で回りますから交代で撃ちます。
しかし回収や解体には2名の方が大幅に有利になり、同じ期間内にたくさん獲りたいなら複数で来るべきですが、本人がたくさん撃ちたいのであれば1人でお越しになった方が良いと思います。



  


Posted by little-ken  at 18:30海外狩猟

2016年04月13日

ライフル銃のベスト照準器:スコープサイト。

5~10mの空中の空缶撃ち(国内で行うと違法です)の様な至近スナップ射撃に於いてもライフル銃はスコープ付の方が遥かに撃ち易いです。この結果からもスコープ付ライフル銃は近距離のスナップショットに向いていないと言うのは完全に間違いです。

拙者の経験からスコープ付銃はド至近距離から遠射まで全ての距離で絶対に1番優れていると思います。もしこれと違う結論或いは考え方をお持ちだとすれば、拙者に比べてかなり低い経験と且つ偏った考えしかお持ちでない事になります。

ライフル銃の最も優れた照準器はもちろんスコープであり、それを生かす最大のポイントはチークピースの調整です。そして最も命中精度の高い銃は構造的にボルトアクション銃であり、最も連射速度の速いのも拙者の経験から言えばボルトアクション銃であり、セミオート銃は不要と言う結論になりました。

ただ50m以内の複数標的を瞬時に当てると言う事になりますと、話は大幅に変わりセミオートの散弾銃には敵いません。向けるだけで狙わずに撃てると言うその速度は秒速3発程度で別個の目標複数をヒットさせる事が可能ですからとんでもない速さが可能なのです。

スコープと似たサイトにドットサイトがありますが、スコープの方が映像も明るく、薄暗い所から明るい所までと全ての距離に於いて見易さはスコープ側の圧勝です。またドットサイトに似た物にホローサイトがありますが、メーカー側の最大の謳いメリットは共に斜めから見ても照準出来る事にあります。

しかしそもそも銃をまともに構えられない様ではすかさず当てられる筈もなく、今も昔も未熟さをカバーする魔法の照準器は世界中の何処にもございません。

オープンサイトは視野が広いメリットはありますが、焦点距離のそれぞれ違う照門と照星と目標の3つを同時に合わせる事は非常に難易度の高い仕事です。拙者はこれを苦労して2年ほど掛けてマスターしましたが、スコープサイトは僅か3か月でマスター出来ました。

オープンサイトの1種で照門が小穴になったピープサイト言うのもありますが、精度はStdのオープンサイトよりも良いのですが、目の位置を小穴に合わせるのは思ったよりも遥かに難しく、スコープの方が容易です。またピープサイトにするとオープンサイトのメリットであった視界の広さはかなり失われてしまいます。

射撃距離が50m以内であるならば単弾でも散弾銃の素早い指向性のあるリブサイトに大きなメリットがあります。それでヨーロッパでは近年バチューサイトと言う照門にリブの働きをする形状を追加した物が流行しています。しかし銃の本場であるヨーロッパでは未だスコープ専用銃の文化が根付いていなく、これは傑作とすら言えます。

なおスコープサイトのもう一つの大きなメリットは落差無修正で撃てる距離が0~200mと非常に幅があり、殆どの実用距離全てを落差無修正の直撃で撃てると言う非常に大きなメリットがあります。

これに対してオープンサイトでは100m以遠の射撃では照準精度に問題があり、更に100mを超えると落差補正が必要になって来ますから実質実用精度は100mまで、これではせっかくのライフル銃のメリットの半分以下しか出せていません。

こうして見ますと正しくチークピースを調整した上で、正しいスナップショットをマスターした、ゼロ~200mまで直撃出来るスコープサイトが超ダントツである事が分かります。

なおチークピースの重要性が分からず、正しいスナップショットが出来ないと言う前提で行けば、ライフル銃は従従来からの世間で言われる通りの欠点を持つ事になります。

    オープンサイトの銃にそのままスコープではそのメリットを引き出せません。

    似た様な銃ですが、こちらはオープンサイトのないスコープ専用モデルです。




  


Posted by little-ken  at 16:14射撃ハンティングライフル所持

2016年04月13日

ライフル銃の欠点-4:要経験10年。

欠点その4は日本の法律にあり続に10年の経験を要する事です。昨年の改正で所持まで5年程度に短縮される事が期待されましたが、駆除等の必要性のある人に限られ、相変わらず一般の趣味ハンターは10年間以上の連続した装薬銃の経験が必要です。


   更にライフル銃の用途は他の銃種と違い狩猟に限られ、ライフル銃の数を増やしたく
   ない当局は狩猟実績の提出にかなり煩いのが現状です。


射撃趣味の場合はライフル協会側の指導によって所持手続きを進める事になります。
この場合は空気銃から入門しスモールボアライフルへと実績の積み上げが必要になりますが、メリットは10年を要しない事です。但しかなり本格的なライフル競技に使える口径と銃種だけに限定され、一般的ハンティングやスナイパー用のモデルは対象外となります。

狩猟用ライフル銃の取得には1部で誠しとやかに10年間以上の大物猟の経験の必要性が言われておりますが、必要なのは大物猟をやりたいと言う気持ち(但しやる気が本物である事を当局に分からせなくてはなりません)だけであり、大物猟10年の経験は一切不要です。

但しライフル銃による狩猟対象は法律で本州鹿及びエゾ鹿、猪、ツキノワグマ及びヒグマの3種に限られます。実際には猪猟には余り適さず、本州鹿の巻狩りにも余り適さず、クマ&ヒグマ猟は一般的な理由になり難いのが現状です。


          サコー85ハンター、グレーウルフ、口径308.

結果として北海道のエゾ鹿猟と1部の広い地域の本州鹿猟に限られ、実質はエゾ鹿専用と言えなくはありません。こう言う背景からエゾ鹿猟をやりたいと言う目的が1番通り易く、やりたい気持ちが本物である事を示す為に、装薬銃8年目頃からハーフライフル銃等でエゾ鹿猟を2~3年行う事が1番スムーズにかつ確実に手続きを進められます。

ただライフル銃は先述の様に狩猟実績の提出を厳しく追及されますから、その覚悟が必要です。そう言う意味では遠射性能は多少劣りますが、後述のハーフライフル銃は難しい手続きは不要で維持もかなり楽ですから、こちらの方がお薦めです。

ライフル銃は今までの説明の様に300mまでの実用射程、近距離スナップ射撃、移動標的にも耐えられる素晴らしい銃でありますが、その素晴らしさは銃側にあるのではなく、射手側の技術にあり、決して未熟な腕をカバー出来る魔法の銃ではありません。

実際には魔法の銃ところかライフル銃を扱うには散弾銃よりも遥かに高度な技術が必要になります。その証拠と言っては何ですが、エゾ鹿猟経験者ほぼ全員100mの実用精度を持ちますが、本州猟ベテランライフルマンの80%は50mの実用精度すら持っていません。

300mの実用精度を出せる人はエゾ鹿猟経験者中の10人に1人程度、近距離スナップ射撃では更に1/10に絞られ、移動標的ではその上で更にまた1/10に絞られ、全て出来る人は1部の天才射手に限られるとまでは言いませんがそれに近くなります。

散弾銃の資格で持てるハーフライフル銃は元々アメリカで野生獣側にハンディを与える為に開発され、アメリカでは散弾銃側に分類されますが、日本ではライフリングがありますからライフル銃に分類されてしまいます。

そこでライフリングの量を元側50%未満にしたのが日本の散弾銃の資格で持てるハーフライフル銃で、その使われる弾種からサボットスラグ銃とも呼ばれます。

実用精度は150m弱、実際の精度はライフル銃よりもやや悪いの程度で、100mで50mm程度、これに対してライフル銃では25mm程度、共に5発撃つと崩れた大穴1つになる程の精度です。

射撃技術があれば0~100m強まで落差無視射撃が出来ます。弾速が遅く150m以遠の遠射には向きませんが、一方でその弾速帯では鉛飛散問題は起こらず、ブッシュの多い猪猟にも使え、意外と手軽で実用性の高い銃です。

もちろんその型式はライフル銃の場合と同様にスコープ付のボルトアクション銃が精度面や安全面から言って1番適しています。
  


Posted by little-ken  at 15:53ハンティングライフル所持

2016年04月13日

ライフル銃の欠点-3:動的射撃。

従来の考え方ではライフル銃の照準には相当な精密さが必要であり、それには相当に時間を要し、目標が完全に止まっていてもそれなりの難易度ですから、移動していたら不可能であると考えられていました。

拙者も当初は走っている場合は難しいと思い、まずは100m以下の歩いている鹿を従来法で撃ってみました。弾着までに鹿が多少は移動する事は分かっていますが、距離が100mなら弾の飛行時間は0.1秒程度、その間に鹿が歩く距離は10~20cm程度ですからどんなに悪くてもケツより前に当たる筈です。

ところが撃ってビックリ、着弾は鹿のケツの少し後方であり、誰が何度やっても同じ結果でした。心臓狙ってケツの後方と言う事は鹿の移動速度から逆算すると1秒強と言う事になります。

これはどう考えても信じ難いのですが、誰が何度撃っても同じでしたからこれは避けがたい事実、これに対処しなければ解決は出来ません。つまり肉眼で見ているのは虚像であり、見えていない真の像とは約1秒ずれている事で考えを発展させなければならないのです。

そしてこれは見えない目標を撃つのですから従来の視力に頼った照準を辞めなければならない事を意味し、真の位置は心の中で推測する以外に方法はないと言う結論になります。ライフルスコープは見て撃たないのですからもはや単なる照準補助具と言う事になります。

拙者、その考えで弾薬約2000発と3年間で約100日の実戦でランニングショットの色々を試しました。その結果として得られた極意は獲物を1度追尾し、安定追尾後はそのままスイングを加速し、以後は見ないままで追い越した頃合いで撃つと言う、手法になりました。

銃はH&Kのオートで実戦100日から300頭程を捕獲し、約100頭が走っている鹿ですが、この時の射撃距離は100m程度、1頭を捕獲するのに末期でも5発強を必要としました。

その後に銃をボルトアクションのサコー75バーミンターに替えましたが、僅か1年で予想外の事が幾つも起こりました。まずランニング射撃の射程距離が200mまで延長され、それでいながら1頭捕獲に必要な弾数が約半分の2.7発になりました。

距離が2倍で命中率が2倍と言う事は4倍の向上率になりますからこれは驚きです。更に驚きはそれに留まらず、連射速度が自動銃の時よりも多少速かったのですから、もうセミオート銃の存在意味すらが無くなります。

    80cm級の超大物の群れ、中央が1番デカく、次は最後尾、最後に先頭を撃ちます。

その後の約10年間実戦300日でサコー75は約800頭を捕獲、300頭以上が走る鹿です。長い間の憧れであった5連射5頭捕獲も2度達成し、これで移動目標射撃は達成したと判断し、以後は回収が大変ですから1度に捕獲するのは2頭以下に留めました。

遠射最高記録は600mの2頭連続、300mでは5度連続で成功、これで遠射も目標達成と判断し、以後はこれも回収が大変ですから遠射はしなくなりました。1度出会った鹿はかなりの率で数日以内に再び出会える事が分かった為もあります。

ランニング射撃の秘訣は見ている映像が虚像であり1秒古い事を理解し、従来の肉眼照準の考え方を捨て、スイングを絶対に止めずに目標を追い越す頃合いを見ないで撃つ事です。
遠射の秘訣は銃を持たずに全依託射撃とし、銃だけに撃たせる様にすれば必ず命中します。

海外で試しましたが、この移動射撃法は飛んでいる鳥や飛び立ちの鳥に対しても有効でした。これが一般のハンターに出来なかった原因は肉眼に頼る従来の射撃方法や見える映像がリアルタイムの実像ではないと言う従来の考え方を捨て切れなかった事が原因です。

次いでですから空中の空き缶撃ちも解説しましょう。
ピストルの場合はホルスターに入れている状態からの抜き撃ちになります。
空き缶が投げられてから銃を抜き、セーフティーを外しながら照準して発射します。

拙者はこれを玩具のエアガンで練習し、当たる様になってからは海外の実銃でも試しました。ショットガンもライフル銃でも同様に海外で試しましたが、どの銃でもよく当たりました。先に抜いて或いは肩付けしたりして、準備していると当たりません。

実はこれにも秘訣がありまして、この撃ち方は移動標的撃ちではなく、単に止まっている空中標的として撃つのです。つまり投げた空き缶の空中弾道コースを読み、その上死点ポイントに向かってそのタイミング良くスナップショットをするだけなのです。
  


Posted by little-ken  at 15:06射撃ハンティングランニング射撃

2016年04月13日

ライフル銃の欠点、その2:至近距離射撃。

ライフル銃は300mまでの実用射程がある半面、近距離射撃が不得意とされています。
それは照準器にスコープサイトを使う為に視野が非常に狭く、至近距離に於いては目標を捉え難い為であり、それはどうしようもない欠点とされて来ました。

欠点のその3として、止まっている目標に対しては300mの実用精度を持つのですが、その為には時間を掛けた精密照準が必要とされ、距離の如何を問わず走る目標も捉える事も同様の理由で非常に難しく、これも同様にどうしようもない欠点とされて来ました。

欠点その1の近距離問題は銅弾頭にすれは完全に克服出来ますが、ややですが倒れ難い事が欠点側に上げられます。

しかしこれは逆転の発想で鉛弾では骨に命中すると鉛の全量飛散問題がありましたが、銅弾頭なら骨の急所を安心して狙え、返ってその場に倒れる確率はかなり大幅に上がりました。

欠点のその2の近距離問題から対策方法を紹介致しましょう。
まずは実績の紹介ですが、信じられない事の連続だと思いますが、これらは全て事実です。

1番近くは巻狩りの待ち場で獲物をどこまで引寄せられるかを試した時に本州鹿小物を5mまで引き寄せライフル銃のスナップショットで撃ち獲りました。
ショットガンならば最短距離は拙者の頭上を飛び越える1mの鹿を撃墜した事もあります。

次が280㎏のヒグマの出合い頭で10m強、50m前後になりますと実績はベラボーな数となりますが、思い出深いのはNZに於いて出会い頭の50mで320㎏のエルクを倒した時です。

近距離射撃克服の重要なポイントは二つあります。この射撃方法はスナップショットと言いますが、銃身で獲物を指差す様な照準方法に改める事です。ド至近距離であればこの銃身で指差した状態で撃っても十分命中します。

次に重要なのはチークピースの調整です。体は射撃を決断し銃身を指向した瞬間までに、発射直前の形を発射方向に向けて精密に且つ瞬時に再現出来る様に事前に訓練を重ねます。

そうしますと銃身で指向した銃床を精密に肩に付ける必要はなく、ホッペを掠めてまっすぐ引き寄せれば良いだけになります。


目はこの時には銃が肩に着く前に正しい位置に来ていますから、その時点からスコープを通してやや不完全ですが照準点が目に入って来ます。写真はスナップショットの構え始めと発射直前の2枚を重ねた物です。


この間に銃身で目標を指差す工程が入りますが、前後の映像がほぼバッチリ重っている事に注目して下さい。つまり発砲を決意した瞬間から照準は始まっており、その時の体を向ける精度が照準精度に直結すると言う事です。

つまり発砲を決意した瞬間からかなりの精度で体がすでに獲物に正しく向けられ、銃は目標を指向し、ホッペを掠めて引寄せられ、後追いでそこに当然の様に収まる、これがスナップショットの極意になります。右写真はその過程で見えて来るスコープ映像のイメージです。

50m以遠の射撃では照準微調整が欠かせませんが、この微調整開始時期も銃が肩に着く以前から始まります。これも照準に関する考え方の違いです。

一般的な照準方法は肩に銃を付けて、目がスコープを探しに行き、それによっては肩付け再調整、それから獲物の捜索に入りますから、視野が極端に狭いスコープで近距離を素早く捉える事は困難になります。

その後に獲物をスコープに捉え、それから足元等を再微調整の後、本格的な照準に入りますから、これらの最初からの全てを10秒以下で行う事は超絶望的です。

しかしスナップショットは照準の考え方が根本的に違い、これらの全てを1~3秒で完了出来ます。

重要ポイントは銃身で目標を指差す事、チークピースを調整しホッペを掠めて銃を肩にまっすぐに引き寄せる事、照準は体全体で行う物であるの3つです。

一般のハンターにこれが出来なかった原因は事象を正しく分析し、探求する心が無かった事が原因だと思います。

なお、スナップショットは1万回の素振りでマスター出来ますから、100回/日で行けば3か月程度になります。騙されたと思って3か月ひたすら練習してみて下さい。

  


Posted by little-ken  at 11:55射撃ハンティング

2016年04月10日

ライフル銃の欠点、その1.

散弾銃の射程距離が弾種を問わず50mが限界である事を考えますと、ライフル銃は300m前後までを狙撃出来ると言う素晴らしい利点(スコープを運用すると言う前提でそれなりの射撃術があった場合)があります。

しかし一方で大きな欠点もあり、50m以内の射撃が多い本州猟には不向き不要であるばかりか、ライフル銃の欠陥が大きく出て来ます。

その欠陥は銃自体にあるのではなく鉛弾側にあり、近射時により多く現れます。
つまり近距離ライフル射撃はそれなりの対策をしない限り全く不向きなのです。

ライフル弾は非力と言われる308でも弾頭の種類を問わず12mmの生鉄板や大物エゾ鹿の胴体を貫通可能な程の素晴らしい威力です。

しかし1㎜の鉄板を数cm毎に置きますと、1枚目は貫通、2枚目も大きく変形し何とか貫通しますが、3枚目はほぼ無傷です。

また実戦面では木の葉1枚を満足に貫通する事が出来ません。マグナムですと15mmの鉄板を貫通しますが、やはり木の葉1枚に手古摺ります。

中距離射撃以遠では後述の様に命中時に弾頭が大きく変形し、且つ適度に鉛が飛散する特性は威力増の点から非常に好ましいのですが、近距離ではこれが過剰に働いてしまうのです。

どう言う事かと申しますと、弾頭は命中した瞬間に運動エネルギーが熱エネルギーに代わります。

弾芯の鉛は発射時にはかなり高温ですが、それ故に近距離命中時にはそれが木の葉1枚であっても爆発的に飛散してしまい、以後は弾頭の意味をなさなくなってしまうからです。

高初速弾と近距離射撃の組み合わせ時にその欠陥は著しく現れ、例え正しく急所に命中しても内部の心臓等まで届かず、本州鹿等を50m程度で撃って半矢になるパターンが典型的なこれになります。

そんな弾頭ですから骨に当れば結果はもっと悲惨であり、鉛部分は全て飛散し弾頭の威力はそこで完全に失われてしまいます。

ところが200m以遠になりますと話は大きく変わり、そう言う弊害は骨に当たらない限り無くなり、命中時には適度な鉛飛散と大きく変形しダメージを大きくするライフル弾マッシュルーム効果を遺憾なく発揮します。

結論的に申しますと、鉛ライフル弾にはこうした重大な欠陥があり、後述の対策をしない限り近距離猟には全く使えないと言う事です。

近距離射撃が主体の本州猟全般にはメリットよりもデメリットの方が大きく、更にブッシュが多い所を逃げる猪猟には百害あって一利無しなのです。

なお鉛弾頭であっても重量低速弾やラウンドノーズ型の重量弾を使えばこの欠点は軽減されますが、遠射性能が多少落ちます。

最も良い方法はA型フレーム構造の上下2つの部屋に分かれている物を使えば表面爆発時や骨に当っても鉛飛散は上半分に留まり、下半分はその後も弾頭の能力を持って深部に到達します。

また純銅製の弾頭は表面爆発による飛散を根本的に防止する目的で開発された弾頭であり、エゾ鹿やそれを超える巨大獲物に対しても遠射性能を殆ど落とさず、鉛弾では絶対に出来ない肩甲骨&背骨を撃ち抜く回収率の高い射撃法や近距離射撃にも適しています。

アフリカ猟では未回収時に数千ドルの高額ペナルティーが発生しますが、拙者が鉛弾規制のないアフリカに於いても銅弾を使用する理由もまさにここにあります。


  写真左はライフル近距離射撃の典型的な欠陥の鉛が全量飛散後の銅ジャケット。
  写真右はアフリカで940㎏のエランドのショルダーを撃ち抜いたA型フレーム弾。


  写真3の左は走る400㎏のヒグマの大腿骨と骨盤を100mから砕いたもの、
  右は10mの至近距離から280㎏のヒグマの心臓を撃ち抜いたバーンズ銅弾です。  


Posted by little-ken  at 14:45射撃ハンティング銃と弾

2016年04月02日

パラオGT釣り & パラオフライト

1.GT釣り
GT(ジャイアントトレバリー)とはロウニンアジの事、GT釣りは多くのアングラーが憧れる本格的な釣りの1つです。

1日中ずっと重い150g前後の重いルアーをブン投げてはロッドアクションを付けながら巻き取るの繰り返し、これは予想以上の重労働でした。夕方近くになると疲れて来て投げても50~60%しか飛ばなくなりました。

今回のGT釣りは1日だけの日程ですから、全ての時間は本命GT狙いだけに使います。
そして結果としましては写真のGT3匹をゲットしました。残念な事に1mはなかったです。

1番デカかったGTはタモまで残1m弱と言う所でルアーが外れてしまい未回収となってしまいました。


  1番最初の白っぽいGTは浅場に住む種類です。見本でガイドが投げてヒットしました。


          2匹目はサイズアップし、多少本格的な86㎝。


  夕方近くに90cmと言う本日1番デカいのが釣れましたが、GTのジャイアントは1m
  クラスから、今回はラージクラスに終わり、本物GT(ジャイアントトレバリー)はまた
  今度と言う事になりました。


  外道はキツネ鯛を2匹、これはその大きい方で64cm。他にもう少し小さ目の1匹を
  釣りました。大きい方は我々用、小さ目はガイドの食料用にキープしました。
  刺身も煮ても焼いてもパラオのキツネダイは最高に美味しかったです。更に言えば
  25ドルだった五色エビも最高、別の日に釣ったイカもかなり美味しかったです。


回は「プラグイン」と言う会社の船を使い、ガイドは三浦さん、釣り場所はWW2の激戦地で有名なペリリュー島の近くです。
           http://www.pluginpalau.com/
彼はパラオで永らくスキューバダイビングのガイドをしており、どう言う時には何処にGTがいるのかを誰よりも詳しく知っており、これがどこのフィッシングガイドにも負けない強みです。

事実、彼の指示するポイントに正しくルアーを投げ込めれば10回に1回はチェイス以上が起こります。ところが未熟な拙者にはコントロールが定まらず、あらぬ方向に飛んで行ったり、飛距離不足で狙ったポイントに届かず、折角の助言も活かし切れません。

結果的にはチェイスのみが6回、バイトしてもファイトに至らずが5回(GTが3回&バラクーダ等が2回)、GTのバラしが1回、GTランディングが3回、外道ランディング2回となりました。

プラグインのブログは下記の通りです。
     http://blog.livedoor.jp/pluginpalau/archives/8544603.html 

費用的にはプラグインの支払いが620ドル/2名、ルアー類の購入で約1万円、名古屋発パラオ6日間フリーツアーが184000円/2名、そんな処です。その他に使った費用はセスナフライト390ドル、レンタカーが2日で90ドルでした。


   天国からの使者の様なシラオネッタイチョウ。
   この鳥とプラグイン三浦氏のガイドするポイントに投げ込めばGTが釣れるのです。


        釣りをしても良いのかと言うほど綺麗な海です。



  .パラオフライト。
パラオでは久しぶりに飛んでみました。

  今日の機材はこれ、セスナ172スカイホーク、オリジナルは150~180HPだが本機は
  230HPにパワーアップされている。本機はすでに50年以上が過ぎており、クラシック
  プレーンと言っても良い位の飛行機です。




      もったいない位に綺麗な海、これだけは飛行機でないと見られません。


  230HPは上昇中には多少プロペラ反力を感じます。右は1日45ドルのレンタカー。










  


Posted by little-ken  at 17:57フィッシング

2016年03月11日

月刊狩猟雑誌「けもの道」の休刊



日本で唯一の 月刊狩猟雑誌「けもの道」 が残念な事に 2016年3月号を以って休刊 する事になったそうです。
発行元のAEGによれば、「誌面は一旦終了致しますが、弊社は今後も狩猟の世界の発展のため尽力して参ります。」とあり、今後も非定期等の活動はある模様です。

拙書第1シリーズ「魅惑のダックハンティング」の14シリーズは終わり、ダックシリーズの半ばからは第2シリーズ「魅惑のエゾ鹿猟」の15シリーズの最終が今回です。

ダックシリーズの終了後は第3シリーズ「銃と弾」に引き継がれました。
銃と弾のシリーズにはまだまだ続編がたくさんあるのですが、ハンティングは永遠に不滅ですからその内にまた発表出来る機会が訪れる事でしょう。


月刊狩猟雑誌 けもの道 3月号
今回のエゾ鹿シリーズ最終テーマは「エゾ鹿ガイド猟は最も安価に手軽に楽しめる猟です。」
主な内容は次の通りです。
1.ガイド猟は的撃ちに過ぎないのか
そんな事は決してありません。本州猟より遥かに「本格的な100~150mの射撃技術」とそれでいながら「早撃ち」が必要であり、そして対大物には本州猟では起こり得ない「迫力負け」の克服が必要です。

2.巻狩りとは
鹿との気配先取り合戦が本当の勝負です。これは非常に高度な技術でこれをマスターしない限り、高効率の豊猟は望めません。
また紙面にはありませんが、猟犬は大物鹿を追い出す勝負で「迫力負け」から追い出す事が出来ず、巻狩りでボス級或いはそれに次ぐNO.2捕獲は不可能となり、若い3段角程度に留まります。

3.エゾ鹿ガイド猟のメリットデメリット
出会いが約40倍もあります。エゾ鹿は元々本州鹿に比べれば相当巨大なのですが、その群れのNO.2(それでも上手く行けば角長80cm超えの超大物)でも十分捕獲の可能性があります。

一方で撃たせて貰って自ら獲ったと言う感覚が薄くなると思われがちですが、これは巻狩りで言えばグループと猟犬に獲らせて貰っているに過ぎませんから同じです。

獲らせて貰っては同じであっても結果には大きな違いが出て来ます。
エゾ鹿ガイド猟の方が遥かに数多くを捕獲出来、且つ遥かに巨大なNO.2オスの捕獲が可能であり、更には憧れの単独猟に発展し易いメリットがあります。

4.巻狩りのメリット
自宅から毎週通える事が最大のメリットと言えますが、それでも高速代等でそれなりのコストが掛かっています。捕獲率も低率で元々小柄な本州鹿なのですが、その上位オスの捕獲の可能性はほぼありません。

その点ではエゾ鹿猟では高額な飛行機代とガイド代が必要ですが、出会いや捕獲が一桁以上高く、1頭捕獲のコストや1回勝負当たりのコストではエゾ鹿猟の側の圧倒的な勝利になります。また群れのNO.2クラスの巨大なエゾ鹿オスの捕獲も可能です。

5.憧れの単独猟
多くの人が目指すのは「大自然の中、誰の助けも借りず、狼の様に自らの気配を消し、鷹の様な眼で潜んでいる鹿を遠方から発見し、忍者の様に隠密アプローチし、そして立ち木の間を縫う様な困難な射撃を、ゴルゴ13の様に冷静にこなす」こう言った単独猟ではないのでしょうか。

現実は甘くありませんが、これに最も近いのは本州鹿の巻狩りではなく、エゾ鹿ガイド猟です。
夢への最短距離はこのガイド猟を累計で50日こなす事」であり、そうすれば必ず道が開けます。
単独猟で精進すれば、何時か国内最大の猛獣である「ヒグマとの勝負」が出来る日も来る事でしょう。筆者の経験で行きますとエゾ鹿200頭を捕獲するとヒグマ1頭を神様が授けてくれました。


ぜひ最終号は購入してお読みください。
    http://www.kemonomichi.com/index.html
  


Posted by little-ken  at 10:34ハンティング狩猟雑誌「けもの道」